2011-08-01 (Mon)✎
名峰次選の山々 第28回 『106 北海岳』 北海道 大雪山系(大雪山国立公園) 2149m
コース難度 ★★ 体力度 ★★
北海岳山頂より望む
北鎮岳の『白鳥・千鳥』の雪渓
このコースの間宮岳までは、『名峰百選 第28回 大雪・旭岳』を参照下さい。
さて、間宮岳からは、道は二手に分かれる。 左に進路を取れば、北鎮岳を経て《黒岳石室》に出る。
どちらかというと、こちらがメインルートのようである。
さて、間宮岳からは、道は二手に分かれる。 左に進路を取れば、北鎮岳を経て《黒岳石室》に出る。
どちらかというと、こちらがメインルートのようである。
表大雪縦走路・行程図
だがここは、より静けさを求めて進路を右に取る。 ここからは、ひたすらなだらかな稜線を歩いていく。 左手には、《御鉢平》が所々から噴煙を上げている。 だが、こちら側は《御鉢平》より少し離れているので、左回りルートほど硫黄臭はない。
エゾツガザクラの大群落と北海岳
また眺めも、北鎮岳のどっしりした山容や北海岳に続く一筋の登山道、ゴツゴツとした白雲岳の特徴ある山容など見飽きぬ風景が続く。 途中の鞍部に、ベンチがある心遣いも嬉しい。 そよ風の吹く中、一筋の緩やかな道を登りきると、北海岳 2149メートル の頂上だ。
大雪の展望を司る峰・北海岳より望む
高根ヶ原・忠別岳・五色ヶ原・化雲平
そしてトムラウシと続く山なみ
北海岳の位置は、旭岳や北鎮岳から適度に離れているので眺めは抜群である。
また、赤岳や小泉岳など、一度は行きたい“お花畑の山”も見えてくる。
また、赤岳や小泉岳など、一度は行きたい“お花畑の山”も見えてくる。
北海道での爽快なひとときを満喫したなら、そろそろ下りにかかろう。
お花畑を入れて
:
名残惜しいが
トムラウシとはしばしお別れ
北海岳からは、白雲岳に続く道を右に分けて進路を左に取る。 道は、今までより少し傾斜がキツくなるが、道脇を飾る高山植物も増えてきて楽しめそうだ。 特に、エゾノハクサンイチゲとチングルマの群落が目を引く。 花を見ながら下りていくと、雪渓にぶち当たる。
雪渓端のお花畑
雪渓脇にもお花畑があるが、この雪渓は所々クレバスがあるようなので、あまりあちこち踏み渡らない方がいいだろう。 ここからの北鎮岳は東斜面が見えてきて、運が良ければあの有名な“白鳥・千鳥”の雪渓が望めるだろう。
御鉢平と『白鳥・千鳥』に
チングルマの花を添えてみた
赤石川の徒渉は川面に出る石を飛び越えていくのだが、川幅が広いのと流れが結構速いので、石を踏み外して川に落ちないように注意しよう。 この難関を越えると緩やかなお花畑の登り返しがあり、これを登りつめると《黒岳石室》に着く。
この《黒岳石室》は大雪山で一番便利な山小屋で、ジュース類の販売は元より、最近ではレトルトの食事も用意できるとの事である。 ここから北鎮岳を登って、《裾合平》を経て《姿見ノ池》に戻るのも一つの方法だ。 その場合、ここで一泊するのが妥当だろう。
黒岳より望む夕景
この《黒岳石室》からは、登山者からスニーカー履きまで、人の数が増えて賑やかになる。 ロープ沿いのお花畑を愛でながら砂礫地の道を約30分登ると、黒岳 1984メートル 頂上だ。 ここからは、いかにも“リフトとロープウェイでやってきました”といういでたちの人波とすれ違いながら、約45分ほど石段の道を下ると、黒岳7合目のリフト乗場に着く。 下山口の層雲峡で一泊しての層雲峡“滝めぐり”や、温泉につかって山の疲れを癒すのも乙である。
表大雪の展望を楽しむルートは如何でしたか?
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No title * by 風来梨
こんばんは。
大雪に限らず、夏の午後は曇りがちになりますからね。
また、展望を楽しむなら、北海岳周りの方が白雲岳や小泉岳にも立ち寄れてお得ですよ。 しんどくなったら、白雲の小屋に泊るって手もありますし・・。 トムラウシの情景もバッチリです。
そして、次の名峰百選で書き記す『白雲岳』を見て頂ければ、白雲岳の虜となるかもしれませんね・・。 あっ、少し宣伝。
大雪に限らず、夏の午後は曇りがちになりますからね。
また、展望を楽しむなら、北海岳周りの方が白雲岳や小泉岳にも立ち寄れてお得ですよ。 しんどくなったら、白雲の小屋に泊るって手もありますし・・。 トムラウシの情景もバッチリです。
そして、次の名峰百選で書き記す『白雲岳』を見て頂ければ、白雲岳の虜となるかもしれませんね・・。 あっ、少し宣伝。
お鉢の向こうから歩いた道を眺めるのも感慨深いですねえ。