風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第99話  立山・薬師・雲ノ平 大縦走 その4

よも”ヤマ”話  第99話  立山・薬師・雲ノ平 大縦走 その3  鷲羽岳 〔富山県〕 '94・8
鷲羽岳 2924m【名峰百選 40峰目】、ワリモ岳 2888m

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夜明けの空に染まる鷲羽岳

   鷲羽岳 わしばだけ (中部山岳国立公園)
鷲羽岳(わしばだけ)は、飛騨山脈の大町市と富山市にまたがる標高2,924 mの山である。 
1934年12月4日に中部山岳国立公園に指定され、山域はその特別保護地区になっている。
北アルプスのほぼ中央部の黒部川の源流に位置し、『裏銀座』と呼ばれる飛騨山脈主稜線の縦走路上にある。

山の奥深い位置にある為、複数の日数をかけて登頂される事が多い。 山頂は森林限界のハイマツ帯で見晴らしが良く、飛騨山脈の大部分の山々を見渡す事ができる。 山の北側はデイサイト、南側は花崗閃緑岩から成る。 山名の由来は、三俣蓮華岳から眺めると鷲が羽ばたいているような山容からきていると云われている。

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黒部渓谷の深い谷を創造した
黒部川の水の始まりとなる
鷲羽岳の西斜面の小沢

この山の西斜面は、祖父岳とともに黒部川の水源になっていて、お花畑からしたたり落ちるほんのひとまたぎの小沢が、あの深い谷を刻む黒部峡谷となると思えば感慨ひとしおである。



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立山・薬師・雲ノ平 大縦走 6日目の行程図

    行程表                駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR富山駅より鉄道利用(1:05)→立山駅よりケーブルとバス(1:00)→室堂
     (1:20)→一ノ越(0:35)→富山大学立山研究所(3:00)→ザラ峠
     (0:50)→五色ヶ原キャンプ場
《2日目》 五色ヶ原キャンプ場(2:20)→越中沢岳(1:40)→スゴノ頭(1:20)→スゴ乗越小屋
《3日目》 スゴ乗越小屋(3:00)→北薬師岳(1:10)→薬師岳(1:00)→薬師岳山荘
     (1:30)→薬師峠キャンプ場
《4日目》 薬師峠キャンプ場(0:20)→太郎平小屋(2:00)→薬師沢小屋
     (1:20)→B沢・清めの滝(3:00)→高天原峠
     (1:10)→高天原山荘・山荘より高天原温泉まで片道15分
《5日目》 高天原山荘(1:30)→高天原峠(1:15)→雲ノ平・奥スイス庭園
     (0:25)→雲ノ平山荘(1:40)→黒部川源流徒渉点(0:30)→三俣
《6日目》 三俣(1:10)→鷲羽岳(1:50)→水晶小屋(0:45)→水晶岳(0:40)→水晶小屋
     (2:00)→鷲羽岳(0:50)→三俣(2:20)→双六
《7日目》 双六(1:00)→笠ヶ岳・鏡平分岐(0:40)→鏡平(1:20)→秩父沢
     (1:10)→ワサビ平(1:00)→新穂高温泉よりバス(1:40)→高山駅
      ※ 前回の『第98話 立山・薬師・雲ノ平 大縦走 その3』の続きです

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鷲羽岳への登路の途中で
魅せられた槍穂高の絶景

  《6日目》 鷲羽岳・水晶岳を踏んで双六へ
今日は、鷲羽岳・水晶岳といった北アルプスきっての名峰群に登る。 出発地点の立山からは突起としてでしか望めなかった峰を、山岳縦走《6日目》の今日に踏破するのである。 そういう思考をめぐらすと、はるばる歩いてきた感がこみ上げて感慨深い。

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はるばるあの山から
歩いてきたと思うと感慨深い

さて、水晶岳までは往復7時間超と結構時間を食うので、朝はできるだけ早く出発した方がいいだろう。 鷲羽岳に登っている最中に御来光を拝む位が理想であろう。 今日は往復行程なので、キャンプ場にテントをデポって軽い身なりで出発しよう。 

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かぎろいの空に染まる黒部五郎岳

山荘の脇より草原地帯を渡ってから、鷲羽岳への登りに取り付く。 この登りは緩くなく、さりとてキツくもない傾斜が1時間余り続く。

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見上げてあまりにも美しい
あの頂へ登っていこう

急傾斜になりそうな所はジグザグを切って道をつけてあるので、そうは疲れを感じないだろう。
馬力のある人なら、この登りに1時間もかからないかもしれないっていうか、ワテは45分程で登りきったよ。 さすが、自身でも唸る『奇跡の体力』の凄ましさよ・・。 

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山々が夜明け空に
茫洋と姿を魅せ始めた

さて、夜明け前に登り始めたなら、《鷲羽池》を見下ろす付近で御来光を拝める事だろう。 
黒部五朗岳や三俣蓮華岳が、朝日を浴びて真っ赤に染まる。 その麓には、デポった自らのテントが見えたよ。 そしてその奥には、笠ヶ岳と《双六》のキャンプ場も真っ赤に染まって見えるだろう。 

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この情景に魅せられて
次の放浪山旅のターゲットは
金色に染まる西方の山奥に
頂の角を突き出す笠ヶ岳と決めた

だがクライマックスは、やはり雲海より突き出した“槍”の『北鎌尾根』のキザギザした稜線と、その脇から昇る御来光であろう。 それでは、それらをひっくるめた夜明けのファンタージーをごろうじろ。

鷲羽岳発 夜明けのファンタジー
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夜明けのファンタジーの最初は
北鎌尾根を連ねる槍の穂先から

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槍の穂先が朝のかぎろいの光を浴びて
徐々に高貴な姿を魅せ始める

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振り向くと三俣蓮華の稜線が
かぎろいの光で茜色に染まっていた

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空がかぎろい色から
スカイブルーに変わり始める

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すると黒部五郎岳の方角が
一歩遅れてかぎろい色に染まり始める

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かぎろいの光に染まった双六の背後に
角を突き出す笠ヶ岳

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空がスカイブルーに変わっていくと
槍が影となって浮かび出し
早朝から朝へと時が移っていく

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全てがシャドーとなったなら
夜明けを示す陽が昇る

“感動”ある情景・・、正にこれである。 言葉をどんなに連ねても、“感動”は表現できない。
やはり、目で見て実感するしかないだろう。 空が紫からピンク、そして黄金色に変わる頃、岩ガレ場を乗りきって鷲羽岳 2924メートル の頂上に登り着く。

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頂上に着いた時は
強烈な朝の光が射しこむ最中だった

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憧れの峰をまた一つ
踏破する事ができました

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鷲羽のシンボル・鷲羽池は
朝の強烈な光で判別不能

この鷲羽岳は、北アルプスの正に中心に位置するので展望は雄大だ。 特に朝日を浴びて輝く《雲ノ平》の大草原と、黒光りした水晶岳の武骨な姿が印象的だ。 山頂で名峰に立つ喜びをかみしめたなら、前に向かって進んでいこう。 

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夜明けから朝となり
山々はデーライト色に輝き出す

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陽の昇った方角にそびえる槍ヶ岳は
まだ朝の余韻を残すべく
シャドーに黒光りしていた

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はるばる歩いてきた薬師岳と
これより目指す水晶岳の揃い踏み

鷲羽岳からは、白亜のゴロゴロした砂礫帯をジグザグを切って下っていく。 下りきった鞍部から緩やかに登り返して、岩の積み重なりが稜線にボコッと出た感じのワリモ岳 2888メートル を乗り越える。
少し岩がゴチャついたワリモ岳付近は、この山の岩の積み重なりをピークを越えずに脇をトラバースする感じで越えるといい。 

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朝の光で透き通るイワギキョウ

これを越えると再び砂礫帯を緩やかに下って、イワギキョウなどの砂礫地のお花畑が広がる《岩苔乗越》にたどり着く。 ここは、祖父岳を通って《雲ノ平》に至るコースとの分岐である。 そして、この分岐を《雲ノ平》側へ少し下ると、黒部川の源泉の湧水を口にする事ができる。

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振り返るとスラリとした鷲羽の三角錐と
槍が並ぶ絶好のアングルだった

今日の所は余り時間に余裕がないので、黒部川の源泉はまたの機会に訪れようと思う。
ここから《水晶小屋》までは、黒光りした花崗岩の岩ガレ場を40分程ジグザグに切って登っていくとたどり着く。

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少し裏銀座の縦走路に入ると
黒部湖と裏銀座の山々が連なる
味わい深い眺めが望めた

   ※ 続きの水晶岳の登頂は掲載写真の枚数が多い為、次話に回します。
     続きは、『第100話 立山・薬師・雲ノ平 大縦走 その5』にて


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近頃の安倍さんは信頼がおけない
配布マスクにしても何故に
国産のモノでなく外国製を配布するのだ!
だから虫が着いたりの苦情が入るのだ!

まぁ一律10万の給付は褒められるが
その前の限定世帯30万給付は悪手過ぎたしィ
そんな政権が仕切る外出制限に
「他に規制すべき事があろうが!」と思う

連休明けには経済活動を阻害する
外出制限を緩和して経済を立て直すべく
行動していかねばならない

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更に難しい舵取りが待ってるのである
だからこの所の安倍さんの迷走は心配である



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No Subject * by 鳳山
鷲羽岳、黒部川の水源近くにあるんですね。昔なら到底到達できなさそうな深山幽谷にあり驚きました。山頂の絶景も神秘的です。

Re: No Subject * by  風来梨
鳳山さん、こんばんは。

> 鷲羽岳、黒部川の水源近くにあるんですね。昔なら到底到達できなさそうな深山幽谷にあり驚きました。山頂の絶景も神秘的です。

あの壮大な黒部渓谷を刻んだ水の生まれ始めが、こんな清らかな小川だったのを見ると、感動で心が高揚しますね。

朝の神秘的な色は、もう言葉では表せない崇高さがありますね。 そのひとかけらでも自ら撮った写真で表現できたので、至福の喜びです。

コメント






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No Subject

鷲羽岳、黒部川の水源近くにあるんですね。昔なら到底到達できなさそうな深山幽谷にあり驚きました。山頂の絶景も神秘的です。
2020-05-04 * 鳳山 [ 編集 ]

Re: No Subject

鳳山さん、こんばんは。

> 鷲羽岳、黒部川の水源近くにあるんですね。昔なら到底到達できなさそうな深山幽谷にあり驚きました。山頂の絶景も神秘的です。

あの壮大な黒部渓谷を刻んだ水の生まれ始めが、こんな清らかな小川だったのを見ると、感動で心が高揚しますね。

朝の神秘的な色は、もう言葉では表せない崇高さがありますね。 そのひとかけらでも自ら撮った写真で表現できたので、至福の喜びです。
2020-05-05 *  風来梨 [ 編集 ]