風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出  第375回  名寄本線、興浜南線・興部駅

路線の思い出  第375回  名寄本線、興浜南線・興部駅 〔北海道

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立派な駅舎があった興部駅
※ 知り合いより画像もらい受け

《路線データ》
名寄本線
        営業区間と営業キロ           輸送密度 / 営業係数(’83)  
   名寄~遠軽・中湧別~湧別 143.0km       597  /  1246

       廃止転換年月日               転換処置 
         ’89・ 5・ 1               名士バス・北紋バス

廃止時列車本数
   名寄~遠軽 下り7本・上り4本、名寄~興部 上り1本、名寄~紋別 上り3本
   名寄~下川 下り1本《休日運休》、興部~遠軽 上り1本、紋別~遠軽 下り2本・上り5本
   中湧別~遠軽 1往復、中湧別~湧別 2往復

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興浜南線の乗車証明書
人気は無くてもお宝グッズは一杯あるこのブログ
コレ・・『道の駅・おこっぺ』の鉄道記念館
でも展示してるハズだよ

興浜南線
営業区間と営業キロ              輸送密度 / 営業係数(’83)
     興部~雄武 19.9km               203   /  1734 
 
   廃止年月日          転換処置          廃止時運行本数
         ’85・ 7・15           北紋バス              6往復

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名寄本線の駅は
改札口に大きく駅名表示を
かかげている駅が多い
※ 知り合いより画像もらい受け

興部駅(おこっぺえき)は、かつて北海道(網走支庁)紋別郡興部町字興部にあったJR北海道の駅である。 名寄本線の廃線に伴い、1989年5月1日に廃駅となった。 1980年9月30日まで運行されていた急行【天都】、1986年10月31日まで運行されていた急行【紋別】の停車駅であった。

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2面3線の国鉄標準型の
構内配線だった興部駅
※ ウィキペディア画像を拝借

廃止時点で単式ホーム・島式ホームの2面3線を有する駅で、列車交換可能な交換駅であった。
互いのホームは、駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡していた。
職員配置駅となっており、駅舎は構内の北西側に位置し、単式ホーム中央部分に接していた。
ホームの有効長は120mあった。 1981年度の1日乗降客数は403人との事。

1983年時点では、駅舎側(西側)が1番線、上屋が設置された島式ホーム駅舎側が2番線、外側が3番線となっており何れも上下共用であったが、概ね1番線が下り紋別・遠軽方面、3番線が上り名寄方面、そして真ん中の2番線が興浜南線の発着ホームに割り当てられていた。

また、3番線の外側に側線を3線有し、そこから給水線などの行き止まりの側線も数線有した。
その他にも。1番線の遠軽方から分岐して、駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を2線有していた。 駅名の由来は当駅の所在する地名からで、アイヌ語の「オウコッペ」〔川尻・互いにくっつく・もの(川)〕に字を当てたものであるとされる。

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現在の駅跡は
『道の駅・おこっぺ』となっている
※ ウィキペディア画像を拝借

現在の駅跡はバスターミナルを兼ねた『道の駅・おこっぺ』となっている。 その『道の駅・おこっぺ』の一角には、1992年6月より興部町によって「興部交通記念館」が開設されている。 記念館の館内には、当時使用していた備品、乗車券、レール、時刻表、駅舎モデル、写真パネルなどが保存・展示されていて、駅舎モデルは宇津駅、当駅、沙留駅の3駅が展示されている。

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『道の駅・おこっぺ』に展示されている
キハ22の急行【はまなす】(ルゴーサ・エキスプレス)

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『道の駅・おこっぺ』に
展示されてるキハ22の車内
中はライダーハウスとなっている

一方、館外の敷地にはキハ22形気動車キハ22 202、キハ22 251の2両が連結された状態で静態保存・展示され、前者が休憩所・後者がライダーハウスとして使用されており、『ルゴーサ・エクスプレス』(意味は急行【はまなす】)と名付けられている。 その他、駅構内跡地は広く公園にも転用されており、モニュメントとしてD51形蒸気機関車・365号機の動輪が保存・展示されている。

また、名寄本線の北興駅~当駅の線路跡の一部がサイクリングロードに転用されており、それを跨ぐ陸橋に『天北こ線橋』の名が残っていた。



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興浜南線ならズワイガニに喰われかけた」など
多くの『オチャメ』もとい思い出があるのだが・・

この駅の直の思い出は、廃止となって四半世紀が経ってバス停と『道の駅・おこっぺ』となった時の方が記憶にあるのだ。 駅があった頃の思い出は、紋別方面から名寄本線の列車に乗ってきて3番線に着いて、向かいのホーム2番線で待機中の興浜南線の単行気動車に乗り換えた位である。

なぜ、この駅の現役当時の思い出が乏しいかというと、当時のタワケガキには興浜南線の乗換駅としての認識しかなかったからであろう。 要するに、興浜南線が在りし頃は「興部駅といえば、興浜南線の始発駅」という位に、興浜南線で頭が一杯だったのである。

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興浜南線の路盤跡と名寄本線の線路
興浜南線は興部駅を出ると
感覚とは逆に紋別方向に1kmほど進んで
南進する名寄本線と分かれて北進していた
※ グーグル画像を拝借

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興部からの名寄本線と興浜南線は
このように分かれてますた
メインの写真は「フイルム間違い」
で全ボツなるもこういうのは『B級写真』
としてサブカメラで撮ってたみたい

それも、高1の夏に行った初めての北海道旅で「室内用タングステンフイルムを使ってしまう間違いで撮った写真が全ボツ」をやらかして、リベンジに燃え盛っていた2度目の訪問では、一次の廃止対象ローカル線(興浜北線・南線・美幸線・相生線・渚滑線・万字線・・ ちなみに白糠線はこの時は既に廃止されていて、岩内線は痛恨の『格下扱いの後回し』だった)の『撮り鉄』達成がワテの至上命題だったのだから。

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興浜南線はコレが撮れて
何とか『至上命題』はクリアできますた

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日ノ出岬と流氷もゲットできますた

そして、興浜南線が廃止となってターゲットが名寄本線となっても、名寄本線でのワテの『撮り鉄』の行動フィールドは沙留の流氷の丘や山線区間の中興部~上興部で、市街地に駅があった興部は、ほぼスルー状態だったのである。

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興部駅が廃駅となるまで
設置されていた
『さようなら興浜南線』のスタンプ

それでも、興部駅で興浜南線の『さよならスタンプ』が名寄本線の廃止時まで置かれていた事や、駅に『KIOSK』があって、過酷行(つまり真冬の駅寝ですね)の際には食料などの物資調達駅になっていたよ。

列車本数の少ないローカル線での『乗り鉄&撮り鉄』では、朝の始発列車から撮るべく駅寝は必須だし、「駅に降りて1本待って、その間に買い物する」なんて時間も列車もなかったし・・ね。
だから、列車の交換待ちの数分で買える食糧(菓子パンやポッキーなどのお菓子など)を求めて、乗り込んだ列車と駅の『KIOSK』の間を駆けていた記憶しかないなぁ。

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興部駅での思い出
『KIOSK』で食糧を調達した・・など
この『思い出お~い名寄本線』スタンプの如く
駅を語るには見当違いな思い出しかない

でも、こんな過酷行をしてまで『乗り鉄&撮り鉄』をする者は見当たらず、逆に今の様に車でローカル線を追う『撮り鉄』なんぞ、全くといっていいほどに見かけなかったしィ。 まぁ、一般的な『鉄』の認識では、「廃止ローカル線は撮るモノでなくて乗るモノ」のようで、『撮り鉄』で追うのは、ブルートレインか特急かSLか・・って所だったしィ。

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北海道で真冬に駅寝してまで
ローカル線を追っていたのは
ワテを含めて伝説の『おバカ4人衆』
以外見当たらなかったなぁ
あの伝説の御三方はいずこ

だから、おかげさまで『流氷と興浜南線』や名寄本線の『流氷列車』、名寄本線の山線区間での『一番星』写真など、この消えかけのローソクの如く不人気ブログの集客の高級(か!?)餌付きの釣り糸となっておりますです・・ハイ。

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あの頃からもう
35年も経ってしまったのか

そして、廃止となって四半世紀が過ぎた今も、この時の「廃止ローカル線・命」となっていた心の高揚が忘れられずに、歳を食って冬山が億劫になって以降は、冬や春の1週間休みをフルに使って毎年のように北海道を訪れて、この『情熱大陸バカ』となったローカル線の遺構を追っているよ。

そして、春に「オホーツク縦貫鉄道の廃線遺構めぐり」で訪れた時には、この興部駅跡の『道の駅』でお世話になったよ。 でも、車やレンタカーで来るようになって、駅も列車利用から車利用に用途を変更した『道の駅』となって、旅の行動様式も随分と変化したよ。

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あの時『情熱大陸バカ』だったからこそ
生涯の『お宝写真』である
この写真が撮れたよ

まぁ、その行動様式の違いを見つめれば、あの時のような半分命懸けの『情熱大陸バカ』に成り得る事は絶対に有り得ず、「そりゃぁ、根性も消えてヘタリまくるわ!」と声を上げたくなる程のぬるま湯となってたよ。

真冬でも寒くなったら車のエアコンを着ければ家にいる時と同じだし、「犬も歩けば何とやら」でレンタカーを走らせればコンビニが現れて、そこで甘ったるいヨーグルトやお菓子などをバリバリと食って、帰ってから血糖値と決闘するハメとなるし、こういう道の駅の近くにはホカ弁があって食糧調達にも困らず・・、全てが金で解決しちゃう訳である。

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今のワテなら流氷がなければ
「仕方ない」と諦めていたかも・・ね

そう、この興部駅跡の『道の駅・おこっぺ』でも、現代のレンタカー旅の『ワテ的旅の三種の神器』である銭湯・ホカ弁・コインランドリーの全てが周囲1キロ圏内で発見できたよ。 特に銭湯なんか、『道の駅』の裏手の公民館みたいな所が風呂を仕立てているし・・ね。

もう、今なんか、この『三種の神器』よりもガソリンスタンドで困る事の方が多くなったしィ。
この興部を通る国道238号の『オホーツク・ライン』でも、雄武~北見枝幸の間の50kmはガソスタがないしィ。 ここではないけど、宗谷国道の国道40号でJAFに泣きを入れて、10リットル1万円払わされた事もあるし・・ね。

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あの時『情熱大陸バカ』だったからこそ
いくらでもブログに書けるネタがあるしィ

まぁ、ヤマでも過酷行してた時は、それなりに自信に満ち溢れていたし・・ね。 
何事も『情熱大陸バカ』にならねば、本当のお宝にはあり着けないって事で。


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武漢ウイルス災禍に
巻き込まれぬ為にせねばならぬ事

まず極力病院へは行かない事だね
病院は武漢ウイルスをもらう確率大だから

マスクは『シナ製』を疑ってかかる事
疑わしきはコインランドリーで
熱風乾燥にかけてウイルスを
死滅させてから使う事
べっとり武漢ウイルスのついたマスクで
直接経口感染するのは愚の骨頂

それと日本の企業は『損切り』してでも
速やかにシナより撤退する事だね
全世界によるシナへの制裁が
始まってからは手遅れで
そうなれば「シナの協力企業」として
世界から締め上げられるよ


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No Subject * by 根室大喜
花咲線を守るために、夢空間☆花咲線の会っていうのがあり、アタイも会員ですが、会長が良く頑張ってて、超有名人で、JR北海道も花咲線を廃線にできないようです。どうもJR北海道は、貨車の駅舎で人の乗り降りが無いところを一つずつ潰す作戦のようです。廃駅に決まったら、さようなら○○駅イベントをやるので、目立つこと目立つこと。

Re: No Subject * by  風来梨
根室大喜さん、こんばんは。

ローカル線の年間赤字額って、世紀のムダで今後の見込みもほぼゼロの北海道シンカンセンの2~3日分なんですよね。
シンカンセンを廃止にして元の様に戻せば、150~200憶・・つまり年間のJR北海道の半分の赤字が解消される事実がありますね。

見込みのないシンカンセンに投資するなら、観光シーズンのみの在来線の増発と周遊券にレンタカーオプションをつけるだけで、『鉄』を中心にかなり戻ってくると思いますね。

一口に『鉄』といっても、自らお金を出して乗りにくる連中ですので、バカにできませんし・・ね。

No Subject * by 鳳山
北海道にはアイヌ由来の地名が多いですが不思議な感じがしますね。流石に北海道の大自然は雄大です。

Re:No Subject * by  風来梨
鳳山さん、こんばんは。

開拓期から戦前の北海道は、知名をつけるような目ぼしい特徴のあるものがなく、苦肉の策としてアイヌの使っていたモノを日本語に置き換えたようですね。

そのアイヌの知名の付け方も、素朴に地形の様子をそのまま知名にしてます。 この興部も、「川尻、くっつく」のアイヌ語発声を無理矢理日本語の漢字で表記したもので、通常ではまず読めない難読知名になってますね。

コメント






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No Subject

花咲線を守るために、夢空間☆花咲線の会っていうのがあり、アタイも会員ですが、会長が良く頑張ってて、超有名人で、JR北海道も花咲線を廃線にできないようです。どうもJR北海道は、貨車の駅舎で人の乗り降りが無いところを一つずつ潰す作戦のようです。廃駅に決まったら、さようなら○○駅イベントをやるので、目立つこと目立つこと。
2020-04-16 * 根室大喜 [ 編集 ]

Re: No Subject

根室大喜さん、こんばんは。

ローカル線の年間赤字額って、世紀のムダで今後の見込みもほぼゼロの北海道シンカンセンの2~3日分なんですよね。
シンカンセンを廃止にして元の様に戻せば、150~200憶・・つまり年間のJR北海道の半分の赤字が解消される事実がありますね。

見込みのないシンカンセンに投資するなら、観光シーズンのみの在来線の増発と周遊券にレンタカーオプションをつけるだけで、『鉄』を中心にかなり戻ってくると思いますね。

一口に『鉄』といっても、自らお金を出して乗りにくる連中ですので、バカにできませんし・・ね。
2020-04-16 *  風来梨 [ 編集 ]

No Subject

北海道にはアイヌ由来の地名が多いですが不思議な感じがしますね。流石に北海道の大自然は雄大です。
2020-04-18 * 鳳山 [ 編集 ]

Re:No Subject

鳳山さん、こんばんは。

開拓期から戦前の北海道は、知名をつけるような目ぼしい特徴のあるものがなく、苦肉の策としてアイヌの使っていたモノを日本語に置き換えたようですね。

そのアイヌの知名の付け方も、素朴に地形の様子をそのまま知名にしてます。 この興部も、「川尻、くっつく」のアイヌ語発声を無理矢理日本語の漢字で表記したもので、通常ではまず読めない難読知名になってますね。
2020-04-19 *  風来梨 [ 編集 ]