風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

TOP >  『日本百景』  >  『日本百景』 春 >  第427回  鳥取砂丘と山陰海岸

第427回  鳥取砂丘と山陰海岸

『日本百景』 春  第427回  鳥取砂丘と山陰海岸 〔鳥取県〕

n427-t.jpg
これ程に完璧な風紋は
年に数度の事だそうです

  山陰海岸 さんいんかいがん (山陰海岸国立公園)
山陰海岸で最も印象的な所は、鳥取砂丘であろう。 東西16kmにも及ぶ大砂丘は、千代川が運んできた砂と、岬や海岸が波によって洗われて出る海食砂が集まり、季節風に乗って陸地に吹き上げられてできたものである。 

n427 (1)
夜明けに吹く風によって
少しづつ風紋が描かれる

この砂丘は砂がスッポリと陸地を覆う被覆地形であるので起伏に富み、“すり鉢”と呼ばれる窪地や小高い砂山が随所に見られる。 そして、この天然の産物の一番の魅力は『風紋』ではないだろうか。 
風が砂丘のキャンパスを自由にさざ波模様を描く様は、とても神秘的だ。



n427-m.jpg
山陰海岸・景勝地 位置図

   行程表          駐車場・トイレ・山小屋情報
JR鳥取駅より車・タクシーで鳥取砂丘まで約20分
この他、余裕があれば浜坂海岸・釣鐘洞門めぐり・餘部鉄橋などの海岸線めぐりもいいだろう。

n427 (5)
海岸縁の浅く刻まれた『風紋』

最初に鳥取砂丘へは立ち寄ったのは、まだ大阪からの夜行急行【だいせん】号があった頃(急行【だいせん】号は2004年10月のダイヤ改正で運行終了)、即ち西暦2000年を超えた辺りである。
その時は「有名処だし、取り敢えず行ってみるか・・、鳥取砂丘」で、夜行の急行【だいせん】に乗って鳥取駅に午前4時過ぎに到着する。

まだ春先で暗闇の誰もいない鳥取駅で一台だけ客待ちのタクシーがあったので、それに乗り込む。
まぁ、これが『周遊券使い』(この頃から『周遊券』が使い手が悪くなった『周遊きっぷ』に代わったと思うが・・)だった「セ・セ・セ・セ青春」時代なら、タクシー乗車なんて瞬殺で却下だった=朝まで駅でバスを待ってただろうけど。

n427 (2)
日の出までのいっときを
海岸縁でまどろむ

夜で行き交う車はほとんどなく、タクシーは順調に飛ばして5時前には鳥取砂丘の上に立つ。 
それで、日の出までのひとときを海岸でまどろむ。 この時は鳥取砂丘の風物詩である風紋など見た事もなく、この時の夜明けの砂丘に現れた『風紋』もどきを見て「こんなものか」と思ったモノである。

n427 (3)
夜が明けて最初に見たのは
ただの砂丘風景だった

n427 (4)
夜明けの光にかざして見ると
薄っすらと風紋が描かれていた

n427 (6)
描かれ始めの風紋を踏まぬように
大きく迂回して戻っていく

だが、その翌年にその「見通し」が見当外れある事がハッキリしたのである。 その時は確か春休みの最中で、夜明け時はさすがにいなかったけど、夜明けと同時に観光客が出回り始めていたよ。
そして、僅か2回の鳥取砂丘の訪問で、ホンモノの『風紋』を見る事が叶ったのだ。

n427-2 (1)
年に数度魅せる『奇跡』に遭遇した

聞く所によると、完璧な『風紋』は年に数度・・、余程条件のいい気候と風の向き・風力が合わさった時のみ見られるのだそうである。

n427-2 (2)
砂丘をゆく人の白黒の服装と影が
砂丘のキャンパスに乗って絵となった
でもこの後は砂丘内が踏み荒らされて
風紋が消えていく事となる

だが、その完璧な『風紋』も、縦横無尽に闊歩する観光客の足で消されていく。 だから、『風紋』が見れる時は「日の出前後ののいっとき」って事になるし、観光客の出足が鈍くなる肌寒い朝がいいだろうね。

もう、日がある程度高くなる8時過ぎには、何考えてんだか・・、観光客を馬車や人力車に乗せて砂丘内をめぐる観覧ツアーみたいなのも出てくるしィ。 それに、写真撮りにも「空気が読めない」奴が結構な数でいて、砂丘に三脚をズブズブとめり込ませて撮ってる輩もいるしィ。

n407-3 (1)
エイリアンの干物
こういうエイリアンは絵になるけれど
砂丘を踏み荒らす『観光客』や『三脚使い』
というエイリアンはねぇ

こんな事すると、明日『風紋』となる「種砂」が固められて、当分の間で『風紋』が形成されないようになるらしいのだ。 だから、『風紋』のできる条件としては、「前日に観光客の少なかった日」というのも当てはまるようである。

n427-4 (1)
激しい雨の降った翌朝は
一見「ハズレ」のように思えるが

n427-4 (5)
雨上がりの雲が得も言えぬ情景なので
それに期待して奥に進んでいくと

n427-4 (4)
徐々に雨で固められたのか
魚の鱗のような
幾何学模様の風紋が現れ始め

そして、夜半に強い雨が降った翌朝の風紋もいい。 それは、完璧な『風紋』が見たくて、この翌日も鳥取砂丘に通ったのであるが、その夕方から夜半過ぎにかけて土砂降りの雨となり、観光客も雨から逃れるべく皆姿を消したのがよかったのか、雨で固められた昨日の『風紋』が幾何学模様の絶景を造りだしたのである。

n427-4 (8)
そして初めて目にする
心が高揚で湧き踊る絶景となる

これは、完璧な『風紋』以上に高揚する絶景だったよ。 雨上がりの朝の魅惑的な雲と快方に向かう青空と朝の光が相俟って、素晴らしい色彩と幾何学模様の『風紋』を望めたよ。 もう、文章で表す事はムリっぽい感動的な絶景は、掲載写真で表す事に・・。 まぁ、写真の会にもスポイルされるような写真界の底辺を這いずる『写真床』の撮ったモノだけど。

n407-3 (4)
砂丘風景だけでなく
浦富海岸の波打つ岩礁の風景や

n407-3 (2)
東洋一高い連続トラス橋で
有名だった餘部鉄橋に
立ち寄ったりするのもいいかも

それと、朝の鳥取砂丘に訪れる合間に立ち寄った海岸風景や、かつての餘部鉄橋の鉄道情景も交えて、山陰海岸めぐりで魅せられた絶景おば・・、ごろうじろ。

山陰海岸・絶景めぐり
n407-3 (3)
観光客が増える合間は
雑踏をさけるべく浦富海岸の

n407-3 (5)
イカを天日干しする
漁村の日常風景を訪ねるのもいいかも

n427-4 (7)
荒天は時に奇跡の情景を呼ぶ事がある

n427-4 (2)
その幾何学模様に朝の斜光を当てると
魚の鱗が波打つ潮騒情景となったり

n427-4 (3)
今までに目にした事のないような
不可思議な色彩と模様を放ったりする

n427-4 (6)
幾何学模様の肴の鱗と
荒天明けの空とコラボすると
鳥取砂丘で撮った『一番星』写真に・・


にほんブログ村 旅行ブログ 山・高原へ
この武漢ウイルス災禍で
公がせねばならぬ事は
『国民ファースト』そして『働く者』への救済

その為には現金のバラマキではなく
3年の時限立法による消費税の撤廃
働き生活具材を消費する国民全ての
1人当たり15万~20万の出費を減らす事ができる

それと同時に医療崩壊を防止するべく
オリンピックを即座に中止して
その施設を全て収用して
重症患者・軽症患者・隔離者に振り分け
医療機器・人材を適切に集中させ
治療効果のアッフと感染拡大の防止を同時に満たす

その上で今回の災禍を引き起こしたシナを
全世界とタッグを組んで共同歩調で
徹底的にその罪と責任と賠償を追求し
シナ共産党を解体・首謀者の処刑に
持ち込む政治が求められる




関連記事
スポンサーサイト



No Subject * by haleiwa3000
こんにちわ。鳥取砂丘の風紋、みごとです。 そういえば島根と鳥取はまだ行ったことがありません。

No Subject * by 根室大喜
鳥取砂丘は昔旅行で行きました
その頃は、写真を撮る趣味がなかったので、、、

No Subject * by  風来梨
haleiwa3000さん、こんばんは。

聞く所によると、風紋は風力や風向、湿度や気温・・、そして観光客の踏み荒らしの度合など、よほど条件が整わないと、中途半端なモノしか見られないそうなので、2回目の訪問で見れた事はラッキーでしたね。

それに加えて、土砂降りの雨の後の幾何学模様の風紋も、心が高揚しました。

鳥取と島根・・、いい所が数多くありますよ。 機会があれば是非に・・。

No Subject * by  風来梨
根室大喜さん、こんばんは。

写真を撮る趣味がなければ、結構カメラを持っていくのって、手間なんですよね。 私も「手間がかかる」という理由から三脚を使わずに撮って、「三脚は面倒で、持っていくのも重たいので使わなくていい!」と言ったなら、写真のクラブを首になりました。(笑)

コメント






管理者にだけ表示を許可

No Subject

こんにちわ。鳥取砂丘の風紋、みごとです。 そういえば島根と鳥取はまだ行ったことがありません。
2020-04-16 * haleiwa3000 [ 編集 ]

No Subject

鳥取砂丘は昔旅行で行きました
その頃は、写真を撮る趣味がなかったので、、、
2020-04-16 * 根室大喜 [ 編集 ]

No Subject

haleiwa3000さん、こんばんは。

聞く所によると、風紋は風力や風向、湿度や気温・・、そして観光客の踏み荒らしの度合など、よほど条件が整わないと、中途半端なモノしか見られないそうなので、2回目の訪問で見れた事はラッキーでしたね。

それに加えて、土砂降りの雨の後の幾何学模様の風紋も、心が高揚しました。

鳥取と島根・・、いい所が数多くありますよ。 機会があれば是非に・・。
2020-04-16 *  風来梨 [ 編集 ]

No Subject

根室大喜さん、こんばんは。

写真を撮る趣味がなければ、結構カメラを持っていくのって、手間なんですよね。 私も「手間がかかる」という理由から三脚を使わずに撮って、「三脚は面倒で、持っていくのも重たいので使わなくていい!」と言ったなら、写真のクラブを首になりました。(笑)
2020-04-16 *  風来梨 [ 編集 ]