風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第426回  標津・上武佐原野

『日本百景』 春  第426回  標津・上武佐原野 〔北海道〕

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原野の大平原を地形に逆らわず
越えていく列車情景の虜となったワテ

  上武佐原野 かみむさげんや
北海道の道東の最果て・オホーツク海に浮かぶ国後島を眺める標津にある丘の事で、中標津町にあるというだけで、決まった名称のない原野帯である。 周囲は広大な土地ゆえに、酪農業が盛んである。
この『上武佐』の地名は、周囲を流れる武佐川の上流域にあり、またこの川の源である武佐岳 1005m から採られたものと推察できる。

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標津線列車の車窓から撮った武佐岳

もう廃止となって30年以上の時が経つが、以前に国鉄標津線がこの原野を南北に行き交っており、原野の地形に忠実にアップダウンを示す大平原の車窓風景を魅せていた。

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標津線が廃止になった1989年
記録的な暖冬で
雪間から緑のクマザサが茂っていた

この原野に設けられた上武佐駅で、映画俳優・高倉健主演の映画『遥かなる山の呼び声』の撮影が行われ、高倉健ファンや山田洋次監督の映画ファンの聖地となっている。



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在りし日の上武佐駅舎
憶えているのは
最初に訪れた時に風邪をひいて喉が渇いて
それを癒すべく駅舎の中で桃の缶詰を食った事

  アクセス
中標津町市街より『道道774号・川北中標津線』を約10kmで、車で約15分。

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坂を登るのに疲れたか
身体を苦しそうに捩る気動車

冒頭に地域解説やら現地へのアクセスの事を記したが、掲載目的は筆者であるワテの標津線の回顧だったりして・・。 でも、訪れた当時ハイティーン(死語)だったワテは、あの雄大な原野を地形に逆らわずにアップダウンで越えていく標津線の列車に、完全な虜となってしまったよ。

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もしタイムマシーンがあったなら・・
一番戻りたいのがこの頃ですね

訪れた当時には高倉健の映画『遥かなる山の呼び声』が既に上映されて、映画ファンの聖地となっていたようだけど、全く気付かなかったなぁ。

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今の駅跡は高倉健映画の
聖地となっているようだ
※ グーグル画像を拝借

まぁ、興味のない事には人一倍無関心だったし・・ね、ワテは。←「だから、『興味のない』勉学には、ちっとも向き合わなかったのね」という囁き声が聞こえるのは気のせいか?

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「撮っても撮っても物足りない」
そんな思いに苛まれていたあの頃

・・という訳で、初めて訪れた年から標津線が廃止となるまで、学生の義務を放り出して毎年のように訪れたよ。

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初めて訪れた時から
毎年のように訪れたこの駅

それ故に、社会における地位的なモノはそれなりになってしまったけど、全く後悔はしていない。
寧ろ、『学生の本分』を守って訪れる事を自重していたなら、つまらん在り来りの人生を送り、思いっきり後悔してただろうなぁ・・との察しも着く。

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大好きなキハ22を撮った写真が一枚もない
って事になってたと思うとゾッとする

そう・・、これまで、このブログやワテのホームページ『日本百景』で記事に挙げた全ての思い出が、「有り得ない事」となっていたと思うとゾッとする。 でも、生真面目に生きてきた人やその人生を否定するモノではないよ。 ただ、ワテにはそういった『生真面目な生き方』が性にあってなかった・・ってだけの話で・・。

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ガキの頃は『夢は社長』やら
『大金持ち』とかいってたけど
そんなのかなぐり捨てて
好き気ままに生きるのもいいいもんだ

それでは、あの時夢中になった原野の大平原を上下しながら行き交っていた、標津線列車の思い出深きシーンの数々をごろうじろ。

大平原を行き交う列車風景
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もうこんなシーン
二度と撮れないだろうね

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撮り鉄の合間に原野で雪遊び

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背後の雲が
明日の荒天を予告していた

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日が暮れるまで同じ場所で
ずっと撮っていたようだ

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もしデジタルだったら
『失敗写真』として即消去してただろうな

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アップダウンを行き交う列車に
人生の機微を見てる気がした


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大阪沈殿で感染リスクを高める位なら
このGWは誰もいない所に旅に出ます
まぁ雪山とか幻ノ滝には
武漢ウイルスもないでしょうって事で・・

だがこのGWに予定通り旅に出るには
武漢ウイルスの為に運休となった
夜行バスの代わりを見つけにゃならん

でも夜行列車は既にないし
車で行くのも運転がしんどいしィ

・・で行き着くのは
シンカンセン&前夜は駅寝と自炊だぁね


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