2020-04-04 (Sat)✎
路線の思い出 第373回 三江線・石見松原駅 〔島根県〕
『三江線・最後の一年』より
石見松原駅
殺風景なブロック造があるだけの駅だった
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’16)
江津~三次 108.1km 46 / 1109
廃止年月日 転換処置
’18/4/1 備北交通・大和観光・邑南町営・石見交通
など区間によって分担
運行本数(’17)
江津~三次 下り2本・上り1本
江津~石見川本 上り1本
江津~浜原 3往復
石見川本~三次 上り1本
浜原~三次 2往復
口羽~三次 1往復
※ 廃止日までの残り2週間は昼間便の浜原~口羽の通し運行を実施した
江津~三次 下り4本・上り3本
江津~石見川本 上り1本
石見川本~三次 上り1本
江津~浜原 1往復
浜原~三次 1往復
石見松原駅(いわみまつばらえき)は、かつて島根県邑智郡美郷町長藤松原604番地にあったJR西日本・三江線の駅である。 三江線の廃止に伴い、2018年(平成30年)4月1日に廃駅となった。
三次方面に向かって左側に単式1面1線のホームを持つ停留所規格の駅であった。 駅構造はホーム上に待合室があるのみで、入場時は直接ホームに入る形状になっていた。 浜田鉄道部管理の無人駅で、自動券売機等の設備は無かった。 2015年の一日平均の乗車人員は2人との事。
駅は築堤の上にあり、下をゆく国道375号線に駅の入口を示す案内板が出ていた。 その看板から、車1台がやっと通れる簡易舗装の急坂を3~4分歩いて築堤の裏側に周り込むと駅前広場に出ていた。
また、ホーム下の築堤を直接くぐる駅前広場への短絡道もあったが、こちらの道は狭く車での進入は不可能であった。 駅には地元有志が管理する花壇があり、駅待合室内には花壇の肥料や園芸用具が置かれていた。
集落地は江ノ川の対岸にあり、駅脇と国道を挟んでの場所に2~3件の民家があるのみで、駅周辺には住宅等がほとんどなかった。
満開の名残り桜に見送られて
最後の列車が駅を去っていく
『三江線・最後の一年』より
この石見松原駅も伊賀和志駅と同様に、最終日まで掲載写真が駅だけ掲載の”坊主駅”候補だった駅だ。
それも最後日にこの駅の前を通って桜が咲いているのを目にするまでは、掲載”坊主”確定を決め込んでいた駅でもある。
それは、石見都賀と同じくこの石見松原も築堤上の高台にある駅だが、この駅の築堤は駅前広場のスペースを挟んで山肌とすぐの位置にあって奥行きが乏しく、また手前も国道を挟んで江ノ川とは微妙に離れていて「江ノ川の流れと・・」も無理だし、「下がって周囲の風景を撮り入れる事」も国道以外は建設資材置場や荒地など「話にならない」情景だったからである。
要するに、「この駅の立地条件では写真の撮りようがない」と直感的に思った駅だったからである。
だからか・・、7回の『三江線・追っかけ旅』でも最後の1日を除いて、この駅に立ち寄ったのは駅舎紹介の写真を撮りに行った一回コッキリだったのである。
編集するワテとしても、「撮りようのない駅でムリヤリ撮るより、他の所で撮る方が思っている編集の姿に合っているな」と考えていたのである。 だが、最終日前日に《三江北線》区間を撮るべく国道375号線を北上していると、石見松原駅の対面にある民家横の石垣の上に、大きな桜の樹一本が満開の花を咲かせていたのである。
全く撮影の想定ができなかった
この駅の前の民家の石垣に
満開の大きな桜の樹が一本立っていた
これを目にして、急遽予定変更したよ。 廃止を控えて殺到する『乗り鉄』の対策として、廃止前の2週間だけ口羽止めと浜原止めの区間便列車をつなげて、新線区間も5往復運行となったのである。
・・とはいえ「所詮5往復」で、昼間のデーライト時に撮れるのは11時台の石見川本行き1本だけ・・という状況に変わりはなかったのである。
しかも、この日は『最終日』で、明日は路線自体が廃止となって列車の運行は二度とないのである。
だから、今日の「11時台の石見川本行き」の列車は、否応なしに”勝負賭け”となるのである。
最終日の列車到着1時間前・・
この時まではいつもの長閑な春の駅だった
この”勝負賭け”に挑む場所の選択を誤ると、後悔が尾を引く事は必至なのである。 でも、その”勝負賭け”をこの石見松原にしたのは正解だったよ。 それは『撮り鉄』の連中も、この桜の樹を目にするまでのワテと考えが同じで、この石見松原は他の『撮り鉄』も「撮りようがない駅」との認識で無視していたようなのである。
だからか、最終日の最も美味しい時間帯の列車である「11時台の石見川本行き」であるにも拘らず、『撮り鉄』はワテの他に1人だけだったよ。 こういった訳で、この駅にいるのは地元の住民の『列車見送り隊』と、それに紛れて「ありがとう 三江線」の小旗を手にした『イベント鉄』軍団である。
そして、やってくる「11時台の石見川本行き」の列車であるが、「次に到着します石見川本行きの列車は、多くのお客様のご乗車により満員で当駅からの乗車はできません」という、「三江線の路線史上最もレアなお知らせ」の案内放送が駅に設置されたスビーカーより終始流れていたしィ。
でも、続いて「乗車不可能なまでに満員となった列車」に乗れない乗客の救済対策として、「列車の後追いでジャンボタクシーを運行している」旨を放送してたのが泣けるよ。 コレって乗客への配慮なのか、はたまたJR西日本の運行担当が「空気を読めない」だけなのか。
最終日当日でも地元の見送り隊が多数を占めて
長閑な春の雰囲気を漂わせていた
やがて、その「乗車不能の列車」の列車は8分遅れで石見松原に着く。 到着した列車の車内は「これでもか!」という程に『すし詰め』となっていて、3両の列車の窓には『乗り鉄』と思しき乗客が、身動きが取れぬままに顔面を窓ガラスに貼り着かせて移動していったよ。
到着した駅ごとに写真を撮る為に持ってきたのであろう・・、奴らが首からぶらさげたカメラは、押し潰されて壊されないように守るのが精一杯だった模様だ。 ワテならこの状況って、結構トラウマになっちゃうだろうけどね。
地元の人も鉄道追っかけのエトランゼも・・
万感の思いを込めて
「ありがとう」の言葉で列車を見送った
でも、廃止となった翌日にネット配信された「三江線最終日」報道の掲示板で、こういった『葬式鉄』を嫌うネットオタク共が「廃止される路線の地元と関係のない『鉄』が、最終日に押し寄せて旗を振り奇声を発するのはどうかと思う」やら、「そんな事をするなら、廃止が決まるまでの日常にも乗りに来いよ!」やら、「ありがとうって何!? 最後だけ騒ぐキモい鉄ども!」などと、「最後に・・」と詰めかけた『鉄』を侮蔑や揶揄する投稿をしていたのである。
だが、例え顔面を窓に押し付けられただけだとしても、好きなモノ=鉄道を必死に追っかけている『鉄』を揶揄するコイツらの方に・・、晴天の絶好の春日和の休日に何もする事がなく、部屋にこもってパソコンに向かって、ただひたすら自身が妬む「何かを追い求めて行動してる他人」を貶すこのパソオタ達に、ワテは人としての最大の憐れを感じてしまうけどね。
割れたアスファルトの秘境駅への道
※ ウィキペディア画像を拝借
:
好きなモノを追い求める事を
「いつも最後に騒ぐだけのオタク共」
と貶す何もない憐れな奴ら・・
そんな奴らにワテが虜になった
この魅力は永遠に解るまい
そういうワテも、こういう何もする事も打ち込む事もなく、何一つ満足にする事ができず、唯一できる事は自身の鬱憤を晴らす為に他人を貶すマスターベーションだけという、憐れ極まる奴らの妬み対象である「何かを追い求める事に幸せを感じる人種」なんだけどね。
ワテは基本的にインドア系・・
特にパソオタとは反りが合わないようだ
FC2に移ってからも直ぐに
ブログの表示構成文のHTMLに理解を示さない
ヤフーからの移転者を貶す奴とバトったよ
コイツの「意に添わぬヤフー移転者」への対応は
記事に挙げた「意に添わぬ者を侮蔑する奴ら」
と全く同じだったよ
しかも知識者を装うコイツは
通信技量を駆使してワテのブログに
歳ゴマかしてコメント荒らしの嫌がらせ
:
HTMLの技量は持っていても
その他は何も持ってないし何も知らない
憐れな奴の成れの果てを見たね
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Re: 風来梨様 こんにちは * by 風来梨
railway99さん、こんばんは。
> いつもブログにお越しくださりありがとうございます。
>
> 三江線、廃線になってもう2年ですね
>
> 早いですね・・・
>
> 私達も運行最終日、参戦しておりました
>
> 何か所かで撮影しましたが、どこも凄い人出でしたね
>
> 見事に咲いた潮駅の桜、素晴らしかったです
>
> 今年はどうなんでしょう?
>
> 鉄の人は減ったでしょうが、花見を楽しむ人で賑わってるかな~
>
> あでも今年は無理か・・・
>
> (^^;)
廃止になってもう二年ですね。 早いですね。 歳食う訳だ。(笑)
あの時は、ホームページの撮影旅行記を作成するべく、三江線に通っていました。
あの最後の春は、廃線の日の3月末に桜が満開となる・・、真に「なごり桜」の奇跡が起きましたね。
宇都井駅や潮駅、川戸駅の有名処は沿道を見送る方がいっぱいでした。 比較的この石見松原はノーマークで、印象深い写真が撮れました。
廃線になってからは、一度だけ竜頭ノ滝を訪ねるべく訪れた事がありますが、まだ廃線から日が浅く、設備は残ってましたね。
その時に我がホームページに作成した旅行記『三江線・最後の一年』です。
宜しければ、どうぞ。
http://nihon100kei.la.coocan.jp/shisaku41-1.htm
> いつもブログにお越しくださりありがとうございます。
>
> 三江線、廃線になってもう2年ですね
>
> 早いですね・・・
>
> 私達も運行最終日、参戦しておりました
>
> 何か所かで撮影しましたが、どこも凄い人出でしたね
>
> 見事に咲いた潮駅の桜、素晴らしかったです
>
> 今年はどうなんでしょう?
>
> 鉄の人は減ったでしょうが、花見を楽しむ人で賑わってるかな~
>
> あでも今年は無理か・・・
>
> (^^;)
廃止になってもう二年ですね。 早いですね。 歳食う訳だ。(笑)
あの時は、ホームページの撮影旅行記を作成するべく、三江線に通っていました。
あの最後の春は、廃線の日の3月末に桜が満開となる・・、真に「なごり桜」の奇跡が起きましたね。
宇都井駅や潮駅、川戸駅の有名処は沿道を見送る方がいっぱいでした。 比較的この石見松原はノーマークで、印象深い写真が撮れました。
廃線になってからは、一度だけ竜頭ノ滝を訪ねるべく訪れた事がありますが、まだ廃線から日が浅く、設備は残ってましたね。
その時に我がホームページに作成した旅行記『三江線・最後の一年』です。
宜しければ、どうぞ。
http://nihon100kei.la.coocan.jp/shisaku41-1.htm
いつもブログにお越しくださりありがとうございます。
三江線、廃線になってもう2年ですね
早いですね・・・
私達も運行最終日、参戦しておりました
何か所かで撮影しましたが、どこも凄い人出でしたね
見事に咲いた潮駅の桜、素晴らしかったです
今年はどうなんでしょう?
鉄の人は減ったでしょうが、花見を楽しむ人で賑わってるかな~
あでも今年は無理か・・・
(^^;)