2020-03-18 (Wed)✎
『日本百景』 春 第423回 碁石海岸 〔岩手県〕
朝日に光る穏やかな碁石の浜と
荒波が刳り貫いた海洞との対比も
碁石海岸の大いなる魅力の一つだ
碁石海岸 ごいしかいがん (三陸復興国立公園)
碁石海岸(ごいしかいがん)は、岩手県大船渡市末崎半島にある、碁石のような扁平な石(黒色の泥岩による円礫)の浜が広がる海岸及び、周辺の観光エリアの総称である。 三陸復興国立公園に属する。
三陸海岸南部にあり、リアス式海岸の風景と小石の浜辺が見られる。 海岸沿いに穴通磯(あなとおしいそ)・巾着岩(きんちゃくいわ)・雷岩(かみなりいわ)と乱暴谷(らんぼうや)・千代島・碁石岬・えびす浜・碁石浜まで約3km続く景観地で、碁石の元となる黒色泥岩(ホルンフェルス)は磯貝から門(かど)の浜、さらに広田の黒崎仙境まで約7kmに渡って続いている。
駐車場付近には世界の椿館と大船渡市立博物館・キャンプ場・レストハウスなどがあり、海沿いに赤松の多い遊歩道がある。
碁石海岸口駅~碁石海岸
アプローチ詳細図
アプローチ
大船渡市の市街地・盛より約14km バスで約50分(1日3便)、タクシーなら約25分
大船渡線BRT・碁石海岸口駅より約3.8km 徒歩で1時間
碁石海岸探勝・詳細図
行程表
碁石海岸インフォメーションセンター(バス停及び駐車場)より
碁石岬灯台まで約350m・徒歩10分、途中に雷岩や乱暴谷アリ
大浜まで約700m・徒歩20分、出発点から最も近い碁石の浜
穴通磯まで約3.2km・徒歩1時間20分、夏のシーズンは穴通磯をくぐる遊覧船の運航アリ
直立する岩塊に
押し寄せる波が渦巻く絶景
『路線の思い出』の第371回で取り上げた『大船渡線BRT・碁石海岸口駅』からの続きである。
また、訪れたのは年末年始の冬であるが、今年の年末年始は異常なほどの暖冬で、東北の三陸海岸で椿の花がみられる春先の情景そのままだったので、『春の情景』と言う事で・・。
前回の記事で記した通り、大船渡線BRTの碁石海岸口駅よりの徒歩アプローチで苦労した甲斐があり、翌朝からの碁石海岸散策が楽しめた。 また、年末年始は碁石海岸インフォメーションセンターを含む施設は休業であったが、施設内のウォシュレット・トイレは凍結防止の為か暖房が入った状態で解放されていて、年末年始の施設休業期間中でも、今回訪れたワテのように幕営装備持参や車中泊で前夜を当地で明かす事ができる。
また、施設開業時は、キャンプ場もあり周囲に宿泊施設も点在する観光地で、遊歩道の散策や岬灯台めぐりの他にも、海岸線を遊覧する遊覧船による海上から展望を楽しんだり、大船渡市立博物館の見学、点在する碁石の浜めぐりなど、大いに楽しめる景勝地となっている。
それでは、今回は滞在時間の都合(BRT駅から徒歩なので、バス発車時刻に合わせて駅に戻らねばならない)で岬と大浜にある碁石の浜めぐりのみとなり、約3km北方の『穴通磯』は未訪となってしまったが、『穴通磯』は近々訪れる旅計画を立てているので、またの機会に記事に挙げようと思う。
頑張って夜明けと共に探勝に繰り出すと
情景はとっておきの朝の御褒美を魅せてくれる
インフォメーションセンターの後ろ側から延びる遊歩道は左右・正面の三方に分かれていて、正面に延びる遊歩道を行くと100m程て『乱暴谷』の展望台だ。 だが、『乱暴谷』は右に延びる岬灯台への遊歩道の途中にある『雷岩』の展望台からの眺めの方がいいだろう。
正面からの道は『乱暴谷』展望台への道だが
『乱暴谷』よりも林立する木々の
間より昇る朝日の情景がお勧めだ
左へ進む遊歩道はキャンプ場の下をかすめて通るが、正面の『乱暴谷』展望台への道より左手に進む遊歩道へのショートカット道があるので、正面の遊歩道からショートカットした方が海岸線の眺めはいいだろう。 ショートカット道の途中で海上より昇る日の出を拝めたので、更にヨシ!である。
夜明けと同時にテント場を出ると
ショートカット道で
御来光の時を迎えるだろう
ショートカット道で左への遊歩道と合流して歩いていくと、海馬(トド)島に打ち寄せ渦巻く潮騒情景が望めるだろう。
朝日に染まる海馬(トド)島に
押し寄せる波がぶち当たり
白い波涛に昇華・散華する
ここには大震災以降に復興の願いを託して開設された『三陸復興国立公園』の看板が設置されていて、荒々しい波に立ち向かう岩礁の情景は震災からの復興に挑むこの地の心を表しているようだ。
リアスの入江に海流が押し寄せ
波が岩礁を呑み込む
荒波に幾度飲み込まれても
耐えて再び姿を現わす岩礁に
震災からの復興に挑むこの地の心を感じた
更に進むとリアス海岸の断崖上にある林を抜けて、大浜の上に出る。 ここから大浜の浜辺へ下りていく事ができる。 だが、浜の波打ち際に下りる前に、今回の碁石海岸めぐりでの『一番星』の絶景を望んでみよう。
朝日が少し登って朝の光が浜に到達すると
クライマックスの時がやってくる
そう、この海岸線で最も魅かれる情景がこの地点にあるのだ。 それは、大浜の碁石の浜が朝の光に輝く「黄金色に輝く碁石の浜」の絶景である。 この絶景は、言葉ではとても語りきれない。
なので、ワテの拙い写真をごろうじろ。
金色のしじま
押し寄せる潮騒が
黄金色に輝く碁石を洗う
引き波となり洗われた黄金色の碁石は
金色のしじま模様となる
黄金色の碁石を再び輝かせるべく
次の波がやってくる
この絶景を思う存分堪能したなら大浜の波打ち際へ・・、あの黄金色に輝いた碁石の浜へ下りてみよう。 浜には『穴通磯』のミニサイズの海洞があり、海洞の向う側の荒れた波しぶきと碁石の浜に打ち寄せる穏やかな波との対比が望めるだろう。
大浜に波が押し寄せる時
海洞の奥は波が穏やかとなり
この波の対比の妙を堪能したなら残念な事であるが、先程にも述べた時間の都合でこの大浜で折り返す事にしよう。 なお、この大浜より『穴通磯』までは2.5kmとの事である。
大浜が引き潮になると
海洞の向うは波涛が渦巻く
大浜よりもと来た道を折り返してインフォメーションセンターの前に戻る。 左への遊歩の道よりキャンプ場を通った方がインフォメーションセンターの建物への近道となる。 トイレなど済ませてから右へ延びる遊歩道に進路を取り、岬めぐりを堪能しよう。
右への遊歩道へ踏み入れる頃には朝も時間が経って日もある程度高く昇り、観光客の姿も見られる事となるだろう。 また、岬へ向かう右手の遊歩道は岬灯台の他、雷岩や千代島の展望台・大船渡市のミュージアム・えびす浜の遊覧船乗り場など、この碁石海岸のメイン遊歩道のようだ。 それだけあってか、遊歩道の整備状況もクッション性に富んだチップ状のアスファルト舗装が成されるなど、歩行者に優しい遊歩道となっている。
乱暴谷と雷岩
この狭い岩間に激流がなだれ込むと
空気が海洞にこだまして雷音を響かせる
まずは『雷岩』と、その隙間を荒波が通る『乱暴谷』である。 この『乱暴谷』で打ち寄せる波が荒くれ、「その打ちつける波音が雷のようだ」と名づけられたのが『雷岩』の由来との事である。
『雷岩』を過ぎると、直立の断崖で海鳥以外は立ち入る事が敵わない『千代島』が見えてくる。
この島と岬の間は海流が渦巻いて魚が流れ込む絶好の餌場なのか、島の上はウミネコの営巣地となっており、その海魚を狙った海釣りむの太公望も『千代島』に対峙する展望台の下から釣り糸を垂れている。
ともすれば、朝の観光客よりこの太公望の方が数が多いかも。
千代島を過ぎると石畳みの道に変わり、程なく岬灯台の園地に差しかかる。 車道は岬園地のすぐ近くまで寄るようで、岬園地の入口から車道に隣接して建つ大船渡市のミュージアムの建物や遊覧船乗り場の案内板が見える。
碁石岬灯台
荒々しい海の灯台のイメージはないが
限りなく穏やかで清楚な雰囲気を魅せていた
林の中の岬灯台園地の入口から4~5段の階段を昇ると、小広い灯台園地に白亜の灯台が鎮座している。 灯台自体は小ぶりなもので、能登の『禄剛崎灯台』のような厳しさを醸し出したオーラは感じないが、優しく穏やかな海に合う清楚な灯台のイメージである。
岬展望台から碁石の入江を望む
岬灯台の脇から岬の展望台に立ち、碁石の海を見つめてこの海岸めぐりはひとまず終える事にしよう。
岬の付け根にある
大きな岩礁を波が洗う
最後っぽい写真が撮れたので
この絶景の海岸の再訪を誓って
ひとまず「so long (またね! サヨナラ!)」
後は、インフォメーションセンターに戻って、運が良ければ1日3本の路線バスに乗って大船渡の市街地・盛へ。 バスの時刻に合わなければ、荷物を背負って大船渡線BRTの碁石海岸口駅まで歩いて1時間・・、頑張ろう。
傷口が深くならないうちに
オリンピックは中止を宣言すべきだろうね
オリンピック中止による経済損失と比べて
外人を招き入れる事の感染リスク拡大と
パンデミック化の方がはるかに国に害を及ぼすから
外人のみに適用する免税店など
外人に媚びて擦り寄る政府の施策が
めぐりめぐってこのような事になったと思うよ
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No Subject * by 根室大喜
見応えのある写真の数々、、居ながらにして楽しめました^^)オリンピックはアタイも中止した方ええと、、、中国人に金を落してもらおうと言う乞食根性がこういう結果になったと、、、
Re: No Subject * by 風来梨
根室大喜さん、こんばんは。
> 見応えのある写真の数々、、居ながらにして楽しめました^^)オリンピックはアタイも中止した方ええと、、、中国人に金を落してもらおうと言う乞食根性がこういう結果になったと、、、
いつも見ていただいて、有難うございます。 武漢ウイルスが日本、いや世界に感染被害が拡大しているのは、中国が事を隠蔽した事ですね。 感染してるにも拘わらず、自由に世界中を闊歩したからですね。
イタリアやスペインが爆発的に大感染したのは、『一路一帯
』で中国から金を借りまくったから=感染した中国人をフリーパスで通したからですね。 聞くところによると、中国国内でのウイルス拡散は去年の11月より始まっていた=中国の隠蔽によって、世界各国は世界に流出する今年の1月まで2か月も無対策だったからですね。
日本も中国の顔色を伺って、蔓延が確定的となった2月末まで中国人の入国を許す愚を犯したからですね。
もう、蔓延を止めるのは、ワクチンの開発と自らの覇権主義の為に生物兵器である武漢ウイルスを造り、それで自爆して武漢発で蔓延させた中国とその属国であるチョンの徹底的な排除しかないと考えますね。
> 見応えのある写真の数々、、居ながらにして楽しめました^^)オリンピックはアタイも中止した方ええと、、、中国人に金を落してもらおうと言う乞食根性がこういう結果になったと、、、
いつも見ていただいて、有難うございます。 武漢ウイルスが日本、いや世界に感染被害が拡大しているのは、中国が事を隠蔽した事ですね。 感染してるにも拘わらず、自由に世界中を闊歩したからですね。
イタリアやスペインが爆発的に大感染したのは、『一路一帯
』で中国から金を借りまくったから=感染した中国人をフリーパスで通したからですね。 聞くところによると、中国国内でのウイルス拡散は去年の11月より始まっていた=中国の隠蔽によって、世界各国は世界に流出する今年の1月まで2か月も無対策だったからですね。
日本も中国の顔色を伺って、蔓延が確定的となった2月末まで中国人の入国を許す愚を犯したからですね。
もう、蔓延を止めるのは、ワクチンの開発と自らの覇権主義の為に生物兵器である武漢ウイルスを造り、それで自爆して武漢発で蔓延させた中国とその属国であるチョンの徹底的な排除しかないと考えますね。
No Subject * by 風来梨
続いて、なぜ東京オリンピックは中止せねばならないかというと、オリンピックの開催は感染者を際限ナシに入国させる=日本自体がパンデミックに陥りかねないからです。
そして、終息がいつになるかわからないのに延期に逃げた所で、行き詰まる事必至だからですね。
それよりも、傷口が深くならない内に中止を宣言して、感染防止対策&経済対策に全ての力を注いだ方が建設的だからですね。
オリンピック中止による経済損失は一時的なモノで対応も可能だけど、日本国内での感染の蔓延はマジで国が傾き、感染国家となったら日本は経済的に『THE END』となりますよ。
取り合えずの国民救済対策は、予約した次の記事のバナー貼り付け下の「言いたい放題」欄にて。
そして、終息がいつになるかわからないのに延期に逃げた所で、行き詰まる事必至だからですね。
それよりも、傷口が深くならない内に中止を宣言して、感染防止対策&経済対策に全ての力を注いだ方が建設的だからですね。
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