2020-03-13 (Fri)✎
『日本百景』 春 第422回 阿弥陀ヶ滝 〔岐阜県〕
残雪が残る春浅き時
この滝が最も魅せられる季節だろう
阿弥陀ヶ滝 あみだがたき
我が国の『名瀑百選』にも選ばれた阿弥陀ヶ滝は、“なるほど”とうなづける素晴らしい景観を魅せてくれる。 春は残雪と新緑に絹糸のような白布を掛けて・・、夏は見る者に涼風を誘い・・、秋は燃える紅葉の中に錦絵を描き・・、そして冬は再び静寂へと姿を変える。 このように、四季折々の風景を楽しめるのである。
北濃駅より阿弥陀ヶ滝への行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
阿弥陀ヶ滝へは岐阜市街から約85km、車で所要2時間15分。 なお、交通機関利用で最寄り駅は、長良川鉄道の終点・北濃駅で、北濃駅より滝への交通機関はなく、駅から徒歩で約2時間
落差60mの端正なストレート滝は
残雪をまとう春浅き頃が最も魅せられる
この《阿弥陀ヶ滝》は、『白川郷』や『五箇山』の合掌造・《御母衣ダム》・白山からの岐阜県側への登山道『大倉尾根』を下山した時の“ついで”に立ち寄られる事が多いだろう。 ワテは夏に高山からの帰りに立ち寄ったのだが、明るいイメージいっぱいの《阿弥陀ヶ滝》は、特に印象深く瞼の奥に焼きついている。
だが、残念な事にその時はフイルムを使い果たし、映像として形あるものを手元に残す事ができなかったのである。 そして、ようやく春浅い頃に、“映像を得る”という念願が叶ったのである。
この滝に初めて訪れたのは
まだ高校に上る前の
頭の中が『撮り鉄』だけだった頃
それは、この路線がまだ『国鉄・越美南線』と呼ばれていて、その路線が廃止対象だった頃、この路線を『撮り鉄』しにきた小僧が、僅か6往復で列車運行のない日中の空き時間の間を埋める為に歩いてこの滝へ行って、『撮り鉄』オンリーだった撮影のレパートリーに、この時から『滝情景』が加わったのを憶えている。
『撮り鉄』しようにも僅か6往復で
4時間以上の空き時間ができ
ふと駅にあった「奥美濃との出逢い」
という言葉に絆されて・・
そう・・、それは、残雪と清楚な一条の白布に、静寂な雰囲気の中の崇高な趣が漂っていたのを感じたからである。 でも、この頃の『撮り鉄オンリー』のワテに、時間潰しで立ち寄っただけの滝を撮るなどの想定はなく、ただ滝に魅せられただけだった。 そう・・、初めて目にした美しい滝姿に呆然として、写真もロクに撮らなかったようであった。 なぜなら、この時に撮った写真のネガに、滝の写真は写り損ねの1枚のみだったし。
最初に訪れた『撮り鉄』のついでの時は
ロクな滝の写真が撮れなかった
;
その時の写真はブレていたので
掲載見合わせでっす
そして、再び訪ねた夏には、爽快な白布が肌に涼風を呼び起こす感覚を得た。 盛夏の焦げるようなキツイ日差しの中で、涼風を感じた瞬間がここにあった。 あの夏の暑さと、あの時に感じた涼風を今も忘れない。 そして、それから10年ちょっとの時を経て、ようやく想いが叶って再訪して目にした、残雪を纏うモノトーンの滝情景。 その浅き春の清楚な白布に心を奪われた事は、生涯忘れない。
雪を被った岩と木々が
御神体である滝を護っているかのような
それを振りほどいて滝に近づくと
全身に滝飛沫の洗礼を受けた
なので少し退いて
再び名瀑に出会えてはやる
我が心を落ち着かせる
滝ってどう撮ればいいのか
未だに解らない
やがて立ち去る時が来て
慌てて撮ってこの滝を後にした
:
これでまたこの滝を訪れて
キチンと撮るという
宿題を抱えてしまったよ
前の記事では『山・高原』のカテゴリは
ほとんどリターンの恩恵を受けないと記したが
それは間違いなくその通りだ
なぜなら自押し野郎が猿のマス掻きの如く
自押しクリックしているこの場所は
コイツ以外の来訪者がいないのだから
でもこの記事でもあるように
トップを取った快感再び・・と
ついついそれにしがみつく小市民なワテ
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No Subject * by 根室大喜
文章表現もプロ並み@@;アンタ一体だれ?
Re: No Subject * by 風来梨
根室大喜さん、こんばんは。
> 文章表現もプロ並み@@;アンタ一体だれ?
昔の『奇跡の体力は凄かった』と嘆いてるヘタレです。 もう、別人のようにヘタレました。 ヘタレを口八丁で誤魔化すうちに、文章が少し達筆になったかな!?
他は音楽センスナシ、リズム感は更にナシ、絵を書くと小学生並で、唯一の救いの手がそれなりに撮れる写真でしょうかねぇ。
> 文章表現もプロ並み@@;アンタ一体だれ?
昔の『奇跡の体力は凄かった』と嘆いてるヘタレです。 もう、別人のようにヘタレました。 ヘタレを口八丁で誤魔化すうちに、文章が少し達筆になったかな!?
他は音楽センスナシ、リズム感は更にナシ、絵を書くと小学生並で、唯一の救いの手がそれなりに撮れる写真でしょうかねぇ。