風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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よも”ヤマ”話  第93話  早池峰山

よも”ヤマ”話  第93話  早池峰山 〔岩手県〕 '94・7 
早池峰山 1917m  【名峰百選 37峰目】

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霧露を浮かべるこのヤマの名花
ハヤチネウスユキソウ
この山行ではガスって周囲は白霧の世界だったので
撮ったのは花がほとんどデス

  早池峰山 はやちねざん (早池峰国定公園)
遠野市の北にそびえる早池峰山 1917メートル は、北上山地の最高峰。 そして、この山は『東北3大花の山』の一つでもある。 早池峰山の山体は、カンラン岩・蛇紋岩などの超塩基性岩で構成されている。 超塩基性岩の発達している所では一般の植物は育ちにくく、それに耐え得る特殊な植物が見られる。

早池峰山はそういった珍しい植物が多く、それがこの山の最大の魅力となっている。 
ハヤチネウスユキソウ・ナンブトウチソウ・・などはこの山特有の種で、これらの花々の咲く標高1300m以上は『特別天然記念物』の指定を受けている。



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早池峰山・河原ノ坊登山コース 行程図

   行程表          駐車場・トイレ・山小屋情報
盛岡市街より車(1:10)→河原ノ坊(1:00)→頭垢離(1:30)→早池峰山
(2:00)→河原ノ坊より車(1:10)→盛岡市街

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花と時期があっていたのか
ハヤチネウスユキソウは至る所に咲いていた

登山口の《河原ノ坊》へは、25年以上も前のこの時でさえシーズンのみに不定期のバス便があるのみであった。 だから、今はバス便など全くないだろう。 従って、ここはマイカー又はレンタカーの利用が必須の山となっている。 なお、《河原ノ坊》は水場やトイレの整備されたキャンプ場となっており、レストハウスでは宿泊も可能なので、装備・体力・経験に応じて宿泊方法が選択できる。

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朝の出発のいっときだけは
青空が広がって稜線も見えていた

・・朝、早く出ると、午前中に山頂を踏んで戻ってくる事も可能だ。 登山口からしばらくは砂利道だが、やがて沢の本流に注ぎ込む小沢を跨ぐようになると、岩がゴロゴロした河原状の道に変わってくる。 
河原の岩を跨いだり上下しながら、徐々に沢に沿って高度を上げていく。

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ツリガネシャジン
本来なら登山道とか撮らないと
記事にはならんのだけど
花にしか目がいかなくて・・

沢をつめていくと、山頂に向かって一筋の道が刻まれた大岩盤の前に出る。 この大岩盤の上が、目指す早池峰山の頂上だ。 ちなみに、ここは《頭垢離》と呼ばれている所だ。 ここからは、当然この大岩盤に取り付いての急登となる。

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岩場にさしかかると
この看板がキラキラと頭上に輝き出す
※ グーグル画像を拝借

登るルートは岩間を縫ってのつづら折りとなるが、有名なヤマゆえに登山道を示す人形化した登山者の図案の黄色い看板が20m・・、いや10mおきに岩に貼りつけてある。 見上げると、この黄色い看板が点となって光って、絶対に道を間違える事はないだろう。

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名花・ハヤチネウスユキソウ
っていうかコレしか
載せる写真無かったりして

この辺りから、この花の名花・ハヤチネウスユキソウがチラホラと足元を飾り出す。 途中、道のあちらこちらに、登山道を示す先出の看板に加え、さらに頂上より100等分した道標も加わる。 
それに、滑落注意の絵の入った道標を加えると、10mの間隔も凌駕する5m間隔に及ぶ看板攻勢となる

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目立つ岩ごとに貼りつけられた
この看板が頭上でキラキラと輝いて
濃い霧の中の道しるべになってたりして
※ グーグル画像を拝借

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しかも『滑落注意』看板も参戦して
岩場は黄色い看板の花盛り
※ ウィキペディア画像を拝借

下の《頭垢離》からでも、この看板が点々となって見える位である。 過ぎた整備は、その自然が持つ魅力的な情景を殺ぐ事になるようだ。 道はジグザグをきってこの急な岩盤を登るようになり、所々にはツルツルの一枚岩をよじ登る鎖場もある。 周りはハヤチネウスユキソウの他、ツリガネニンジンも淡い紫色の群落を成している。 

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ツリガネシャジンも至る所で咲いていたが
ハヤチネウスユキソウと揃って咲く
シーンはあまりなかったような

やがて、この急登唯一のアクセントとなる『打石 ぶつえす』という一枚岩が、この大斜面に突き刺さるように立つ所に出る。 何でも、空を飛んでいた天狗がこの岩で頭を打ち墜落したという伝説が、この岩の名前の由来との事である。

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『打石』の下にも
ウスユキソウが咲いていたよ

この『打石』を過ぎて約40分程登ると、宝剣の立ち並ぶ早池峰山 1917メートル 頂上である。
この頂上はいかにも信仰の山らしく、早池峰神社の奥宮の鳥居や祠があり、山の神が祀られている。 

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早池峰山の山頂にて
ここまで2時間切り
う~ん・・若い
今より太ってる
やはり「過ぎたる脂肪は力なり」という
ワテの唱える学説は正しかったのだ

山からの眺めは、晴れていたなら飯豊・朝日・鳥海といったみちのくの名峰が望める事であろう。
でも、ワテが登った時は濃いガスに巻かれて白霧の世界だったけど。 また、山頂に立派な避難小屋があり、御来光を拝むべく山頂での宿泊も可能だ。

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信仰の山らしく宝剣が
山頂に祀られていた

y93 (15)この山行写真での
『一番星』はコレかな

但し、水場がないので、その点は留意しよう。 避難小屋でゆっくり休憩したなら、往路は花を見ながらゆっくりと下っていこう。 ゆっくり下っていっても、2時間もあれば《河原ノ坊》へ下り着くであろう。

y93 (16)ハヤチネウスユキソウしか
撮ってなかったみたいだしィ

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あぁ・・ツリガネシャジンも撮ってたか

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それ以外で撮った花は
このウメバチソウ1枚だけだったりして

まぁ、普通に登れば、この言葉で山行記を締めくくる事ができるような、多少の岩登りがある程度の初心者向けハイキングルートであるが、タワケが登ると「タダ」では終わらないのだ。 そう、キチンと『決勝ゴール』ならぬ、決定的な『オチャメ』を決めるのである。 そして、今後のこの放浪山旅での山行にシワ寄せを招くのである。

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事件(オチャメ)はここの水場で起った
※ 早池峰山の登山案内ウェブより

それは、《頭垢離》の水場で首にカメラをぶら下げたままに、横着して顔だけを突っ込んで水を飲もうとしたが為に、水場に転がる沢石にカメラをぶつけてしまったのである。 そして、そこに咲くハヤチネウスユキソウを最後に撮ってフイルム1本を撮りきって巻き戻してから裏蓋を開けてフイルムを取り出すと、「キラッ」っと光ってそしてその品目の通り「ピンッ」と甲高い音を立てて鉄の爪楊枝状のモノが落下したのである。

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かつての自社の最高級機のユーザーを
ぞんざいに扱うキャノンもクソなら
ピンが落ちた事にも気づかず次のヤマで
『オチャメ』るこのタワケもクソですな

タワケはよもやカメラから外れて落ちたモノ」とは気づかずに、「何じゃコレ・・」とばかりに放り投げる。 だがそれは、フイルムを安定給送させる為の『フイルムガイドローラー』なる代物で、これが無くなったお陰で次の飯豊山の山行では、阿鼻叫喚(って程の事でもないけど)の不幸が待ち受けていたのであった。

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キャノンというクソ会社とその商品のF-1
クソユーザーのワテとF-1というカメラ
モノと宿主の性質関係は似通るもんですなぁ
宿主がクソな程にモノは名機として輝くのですね

そして、ついでにキャノンという会社のユーザーを・・、しかもかつては社を挙げてのフラッグシップ機だったF-1のユーザーをぞんざいに扱うクソ会社ぶりも、垣間見る事となったのである。
まぁ、この事は次の話しにて。

y93 (10)
そのF-1も次の『オチャメ』で
生死の境をさまようハメとなる
つまりこの『ピンッ』って音は
F-1『死亡フラグ』の音だったのですね


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