2020-02-01 (Sat)✎
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月に1回、自己満を目一杯に前面に出した写真で飾ります。
2月は『もう二度と撮れない場所から』でっす。
もう二度と撮れない場所から・・
冬は雪で完全に閉ざされ
踏み入れる事もましてや近づく事も
敵わない秘境中の秘境
そんな所にひと昔前は駅があり
定刻通り列車が停車していたのだ
駅の入口が面する国道は
雪が降ると除雪されずに
約半年に渡って閉ざされ
駅舎も屋根だけを残して雪に埋もれ
外に出るには雪の壁を掻いて
這い出ねばならない駅に・・である
でも利用客皆無として
廃止される昨今の秘境駅と違って
この頃のこの秘境駅には
下車する乗客がいたのだ
それはあの蒼く輝く湖から
ワカサギを獲って料亭で捌く
仲買人や料理人が利用していたのだ
その人達は駅シェルターの隙間から
獲物を獲りに凍った湖に下りていった
同じくこの駅で降りた若き日のワテは
下の湖に下りずに駅の外に這い出て
上の駅の屋根に近い高みから
蒼く光る湖を見つめる
それはブルーサファイヤのような
美女の瞳のような
魅惑的で神秘的な輝きだった
でもこの駅がある限りこの神秘の情景は
冬にはいつでも撮れる情景だと思っていた
だがこの秘境駅が冬季閉鎖となり
そして数年前には駅自体が
廃止となってしまった
こうして若き日に撮った
この蒼き瞳の如く輝く冬の湖は
もう二度と撮る事は敵わない
珠玉の一枚となってしまった
:
今は廃止となった田子倉駅から
眺めた田子倉湖の神秘的な蒼
路線や駅の廃止などで
心を豊かにする情景が
遠く手の届かぬモノとなり
見込みのないモノ・シンカンセンを造って
更に経営を悪化させたその責任を
在来線の赤字のせいだと糾弾する
この国に住む者を差し置いて
害毒を撒き散らしにくる外人を
あらゆる面で優遇したりする
:
変な世の中になったものだ
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