風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。 略して『あけおめ』でございます。 旧年度は消えかけのローソクのように人気のないこのブログを見て頂き、ありがとうございます。 本年も消えかけのローソクの灯が消えないよう、暖かい御支援(見捨てないように)お願いします。

まぁ、選挙運動のような挨拶は置いといて、旧年度は10回出撃しました。 その日程総数は36日で、年に直すと10日に1日は、日本のどっかをほっつき歩いていた事になりますな。 山は1回の大雨引き返しを含めて6発で、引き返しの最初の一回以外は全てテント担いでの縦走スタイルの山行でした。

『○鉄』部門でもレンタカー寝か無人駅でテント張っての駅寝で、『バックパッカー』の面目躍如ですな。 まぁ、こんな事を書いて満足してるワテは、世間様から見れば歳も考えない厚顔無恥なのですが・・。

今年も旧年度の実績に引けを取らないように若き日の『ブリバリ』な旅スタイルを継続してヘタレまくります。 ヘタって『オチャメ』る程に、ブログネタが増えるので、「消えかけのローソク」を消さない努力となると思うしィ。 それでは、新年のお祝い(になるか判らんけど)・「ヘタレてから撮った『○鉄』写真」の『道東・道北編』おば・・。


   根室本線(釧網本線)・釧路川にて
senmou.jpg
年末年始の北海道は、帯広と網走を線で引いた西側の天気は総じて大荒れで、その東側に位置する道央の日高や道東の釧路・根室は、雲一つない快晴となる事が多い。 釧路~根室を結ぶ国道なんぞは、積雪ゼロでアスファルトが全面に露出している。 だからワテは、年末年始の北海道の旅では、必ず道東で『○鉄』の旅行程を組んでるよ。

この釧路市内にある釧路川橋梁は、根室本線と釧網本線の2路線が乗り入れているので、1時間に2本の撮影が可能な『お手軽』撮影地である。 川の氷結が弱かったので、漁船を主題に『風景鉄道』を撮る。

   根室本線・別寒辺牛川湿原
nemuro (1)
根室本線に通っている『撮り鉄』なら周知の通称・『52m高地』と呼ばれる別寒辺牛湿原の『お立ち台』撮影地である。 でも、冬はこの頂上に登り着くまでの傾斜がキツく、敬遠されているようだ。
だが、ワテはヘタレきったとはいえ、『山ノボラー』。 もう、アイゼンとピッケルを持って来て、この『52m高地』を落としたよ。

でも、その上から砲撃する長玉(300mm以上の望遠レンズ)を持ってないので、反対の順光側(根室側)は列車が『点景』になっちまったよ。 逆光側(厚岸側)は、『点景』ギリギリのちょうどいい感じになったよ。

nemuro (2)
『52m高地』より真下を見下ろすと、氷結した別寒辺牛川が望める。 長玉を持ち込んで撮る『撮り鉄』は、300mm以上のレンズでないと『点景』となる順光側で湿原全体を撮ってるのは多いけど、こういった100mm程度が最も適合する「違ったアングル」はあまり見られないね。 
俗に言う「灯台下暗し」だね。

      石北本線・常紋にて
jomon (1)
廃駅となった金華駅に立ち寄った国道脇に『常紋方面入口⇒』という案内板と、なんとか車が通れそうな小径があった。 普通はレンタカーが傷ついたり、最悪は入ってしまった先で脱出不能となるので行かないモノだが、このタワケは変な所で『度胸』があるな。

jomon (2)
この小径は廃止となった常紋信号場への監視道路で、何とか車は通れたよ。
でも、常紋信号所は信号場施設を全て取っ払われた残骸になっていたよ。

jomon (3)
でも、信号場だった関係から、携帯の電波は2本立ってやがんの。 だから、この地で電話がかかってきた友人と「あけおめ」の挨拶をしたよ。 でも、『熊出没注意』の所なので、行く事はお勧めしません。

      石北本線・『白滝』発祥の地にて
sirataki (1)
無雪期は『撮り鉄』の有名な『お立ち台』となる通称「『白滝』発祥の地」も、冬は完全に通路が雪で埋もれて封鎖される。

sirataki (3)
でもワテは頑張ったよ。 『白滝』を見下ろす撮影場所まで、ラッセルで通路を開拓したよ。
通路建設!?時間は約45分・・、ラッセルで国道と雪のない時は駐車場となってる敷地を越えて、あずま屋の先の撮影場所までの50~60mをラッセルで4~5往復して、人が素で通れるように開通させたよ。
でも、後に続く『撮り鉄』は全くいなかったよ。 そして翌日は、おそらく元の雪原に戻っている事だろう。

sirataki (4)
冬の厳しさを出すにはあまりアップにしない方がいい・・。 コレは冬の『撮り鉄』のワテの基本方針ですね。 風景が『主』・鉄道車両は『従』の『風景鉄道』の考え方と、最も合致する季節が『冬』なのだ。 だから、できるだけ周囲の『冬情景』を取り入れよう。

sirataki (2)
上に雪の乗った枝を配したり、広角で雪景色をモノトーンの情景にしたり・・とアレコレ考えながら、いちばん凝って撮ったのがこの写真。 フイルムなら、その結果を待つ楽しみが膨らむのである。
そのワクワク感のないデジタルは、全くもってつまらないから使う気がしない。

sirataki-s.jpg
撮ってて良かった183系。 スラントノースというらしいけど、ワテに言わせれば「デコキハ」だね。
往時は気が惹かずに、ほとんど無視だったよ。

   宗谷本線・北永山
souya (1)
冬に訪れた時は天候が荒れて全く姿を魅せなかった大雪山。 「大雪山バック」の写真がどうしても撮りたくて、春にも北海道にいっちゃいました。

souya (5)
のどかな雰囲気な所だけど、北海道第2の都市・旭川の郊外で、列車本数は上下合わせると30分に1本あるので「お手軽」撮影地だ。

souya (6)
踏切と真っ直ぐな道路って、北海道らしくて絵になるね。 冬は3回訪れたけど、いずれもブリザードで立ってるのがやっと・・だったしィ。

souya (7)
田畑が現れる春の方が、一面が雪の冬より山が引き立つね。 ヤマ望んでたら急にあのヤマに
登りたくなって、翌日あのヤマへ行っちゃったよ。

   名寄・智東にて 排雪列車
citou (1)
冬に何度も北海道へ行ったのは、根室のコレとこの排雪列車である。 でも、人気のある被写体だけに、脚立や身長よりデカイ三脚にカメラを複数据え付けた空気の読めない『撮り鉄』も殺到してたよ。

citou (2)
ワテは三脚ナシの手持ちなので、シパパパパッと雪を飛ばす迫力ある写真はムリだけど、自由なアングルや咄嗟の変化に対応できる。

citou (3)
ちょうどこの時だったか、三脚を立てた奴同士で「三脚を蹴飛ばした、蹴飛ばしてない」との押し問答があったよ。 まぁ、蹴った方も不注意だけど、デカ三脚と脚立で足下を封鎖する奴もどうかと思うけど。

citou (4)
ハッキリいうと通路を占拠する機材は、迷惑以外の何物でもないし・・。 だからワテは、基本的には空気の読めずに自己中の香りが漂う脚立持ちがいたら、その撮影場所は回避する事にしてるよ。

citou (5)
まぁ、列車の運転士も、線路脇に脚立組を見かけたらスノープラウを閉じてしまう傾向にあるし。
『撮り鉄』で騒動を起こすのは、そのほとんどが『デジタルカメラ+身長より高いデカ三脚に複数のカメラ据付+脚立を持って来ている奴』だし・・ね。

   宗谷本線・無人荒野にたたずむ駅
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集落を為していた民家は全て離村し、周囲の家屋は全て廃屋となって、駅周辺に残る居住民家は1軒のみと云われる宗谷本線・雄信内。 残る居住者も年老いて、跡を継ぐ者もおらず限界集落となった。

あるのは、川向こうに敷かれた国道を高速ですっとばす車やトラック。 もちろん天塩川にかかる橋を渡ってこちらに立ち寄る車など皆無だ。 そして幹線とよばれた鉄道も、減便に次ぐ減便で極限まて減らされ利用に耐えなくなってしまった。

国道の川向こうにあるこの集落への唯一の公共交通の拠点であるこの駅も、この10年来利用者はなく日の利用者平均は「0コンマ」にまで落ちてしまった。 だが、路線の保守業務の為に残された駅の明かりは、奇しくもこの無人荒野での唯一の人が通う場所・・、即ち『生の証』となったのである。
今日も駅は、無人荒野の暗闇を暖かい光でほのかに照らしていた。

   宗谷本線・天塩中川 排雪列車
wesionakagawa (1)
この天塩中川駅近くの撮影場所は「駅近くで迫力が出にくい」と、割と『撮り鉄』からはスルーされている撮影場所だ。 でも、『撮り鉄』のほとんどがスルーする本当の理由は、跨線橋の上からの撮影で、雪が盛った跨線橋の上は狭く足場が不安定で、デカ三脚と脚立を持ち込みにくいという事だろう・・と思うよ。

wesionakagawa (2)
まぁ、街の集落の近くで雪が比較的少なく、「シパパパパッ」は無理かもしれないけれど、線路脇に不埒なデカ三脚や脚立組がいないので、運転士も気兼ねなくスノープラウを広げてくれる。
この時も全開だったよ。

wesionakagawa (3)
この日も撮影者はワテを含めて3名だけ。 ワテは手持ちで、一人は「無い方がいい位の」小さな三脚を立て、後から来た大きめの三脚を持って来ていた奴は、場違いを悟ったのか端に寄って、撮り辛いアングルで撮っていたよ。 撮影した後で、大きめの三脚を持ってきた奴が構えたアングルを見てみると、木の枝が被って見事に「ドボン」だったよ。 場所の適正を考えて、三脚は使わずに手持ちで撮れば、跨線橋中央の美味しい所で撮れたものを・・。

yuchi_201912271616161e1.jpg
この時は利尻富士をバックに撮ろうとしたけど、海上にそびえる利尻富士には見事に分厚いキノコ雲が掛かって、裾野だけが辛うじて見えただけだった。 もう、この利尻富士はこの10年毎年のように通ったけど、一度も姿を現わす事はなかったよ。 年によっては線路から西側が快晴で、海の控える西側が小吹雪状態って事もあったっけ。

利尻富士バックに撮れず、フテ腐れて線路沿いに移動したら、「仕事をしないラッセル」がノロノロと通り過ぎた。 背後から眺めると朝の光もあってなかなかいい雰囲気だったので撮ったら、この年の『○鉄』写真の『一番星』となったよ。 但し、『一番星』の基準はワテ基準だけれど。



東北の岬のドサ周り旅の
出発45分前にやっとこの記事上ったよ

こんな危ういブログですが
本年も宜しくお願いします


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あけましておめでとうございます * by hanagon
北海道の年越しだったのですね。
こういう世界は憧れるのですが、私の場合家的にもう無理でしょう。
今年も山鉄を楽しみにしております。
本年もよろしくお願いします。

Re: あけましておめでとうございます * by  風来梨
hanagonさん、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。

> 北海道の年越しだったのですね。
> こういう世界は憧れるのですが、私の場合家的にもう無理でしょう。
> 今年も山鉄を楽しみにしております。
> 本年もよろしくお願いします。

紛らわしくてスミマセン。 今年の年越しは、尻屋・大間、仏ヶ浦、竜飛など本州の最果ての岬めぐりで、大晦日~元日は下北半島の仏ヶ浦で吹雪く中の車寝でした。 恐らく、日本でも指折りの貧相な年越しだったかと(笑)。でも、これを耐えたおかげで、仏ヶ浦のモアイ像に冬のシケ波がぶち当たる絶景を望めました。

これも『日本百景・冬』の記事にしたいと思っています。 写真が上手く撮れてたら・・ですけど。

風来梨さま♪ * by mt minnie
明けましておめでとうございます。
年末年始大変な寒さの場所に行っていられたのですね。
今年はいいお山にたくさん登って下さい。
鉄道撮影も見事な写真ばかり、いろいろなポイントを
御存じなのですね。今年も最高の年になりますように。

Re: 風来梨さま♪ * by  風来梨
mt minnieさん、こんばんは。

> 明けましておめでとうございます。
> 年末年始大変な寒さの場所に行っていられたのですね。
> 今年はいいお山にたくさん登って下さい。
> 鉄道撮影も見事な写真ばかり、いろいろなポイントを
> 御存じなのですね。今年も最高の年になりますように。

今年も宜しくお願いします。 毎年の如く年末年始は、北海道を中心に北へ行ってます。 今の体力では、さすがにヤマはムリっぽいので。 「昔は行ったんだけどなぁ」と愚痴っています(笑)。 ・・で、冬は『撮り鉄』と野性動物と岬めぐりなどの荒巻く海の情景を撮影ターゲットにしています。

冬はどこでも絶景となるので、方向だけ定めても周りきれないですね。 春~秋は、去年と同じくらいの年に5~6回のテント山行を目指そうかと。 またヘタレて、オチャメるんだろうなぁ。

* by TOM☆彡
遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。

根室線の52高地!知りませんでした。氷のはった川の風景!見事です!!!夏の昆布しか根室線は撮っていませんね~!

Re: 氷 * by  風来梨
Tomさん、こんばんは。

> 遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。
>
> 根室線の52高地!知りませんでした。氷のはった川の風景!見事です!!!夏の昆布しか根室線は撮っていませんね~!

こちらこそ、本年も宜しくお願いします。
この『52m高地』は厚岸と糸魚沢のほぼ中間で駅から6~7㎞離れているので、レンタカーなど車がないとアクセスは難しいですね。 でも、別寒辺牛川湿原が一望できます。 また、近くに湿原の野鳥観測センターがあって、列車待ちの間も退屈しない穴場ですよ。 訪れる機会があればお勧めの所ですね。

コメント






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あけましておめでとうございます

北海道の年越しだったのですね。
こういう世界は憧れるのですが、私の場合家的にもう無理でしょう。
今年も山鉄を楽しみにしております。
本年もよろしくお願いします。
2020-01-02 * hanagon [ 編集 ]

Re: あけましておめでとうございます

hanagonさん、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。

> 北海道の年越しだったのですね。
> こういう世界は憧れるのですが、私の場合家的にもう無理でしょう。
> 今年も山鉄を楽しみにしております。
> 本年もよろしくお願いします。

紛らわしくてスミマセン。 今年の年越しは、尻屋・大間、仏ヶ浦、竜飛など本州の最果ての岬めぐりで、大晦日~元日は下北半島の仏ヶ浦で吹雪く中の車寝でした。 恐らく、日本でも指折りの貧相な年越しだったかと(笑)。でも、これを耐えたおかげで、仏ヶ浦のモアイ像に冬のシケ波がぶち当たる絶景を望めました。

これも『日本百景・冬』の記事にしたいと思っています。 写真が上手く撮れてたら・・ですけど。
2020-01-02 *  風来梨 [ 編集 ]

風来梨さま♪

明けましておめでとうございます。
年末年始大変な寒さの場所に行っていられたのですね。
今年はいいお山にたくさん登って下さい。
鉄道撮影も見事な写真ばかり、いろいろなポイントを
御存じなのですね。今年も最高の年になりますように。
2020-01-05 * mt minnie [ 編集 ]

Re: 風来梨さま♪

mt minnieさん、こんばんは。

> 明けましておめでとうございます。
> 年末年始大変な寒さの場所に行っていられたのですね。
> 今年はいいお山にたくさん登って下さい。
> 鉄道撮影も見事な写真ばかり、いろいろなポイントを
> 御存じなのですね。今年も最高の年になりますように。

今年も宜しくお願いします。 毎年の如く年末年始は、北海道を中心に北へ行ってます。 今の体力では、さすがにヤマはムリっぽいので。 「昔は行ったんだけどなぁ」と愚痴っています(笑)。 ・・で、冬は『撮り鉄』と野性動物と岬めぐりなどの荒巻く海の情景を撮影ターゲットにしています。

冬はどこでも絶景となるので、方向だけ定めても周りきれないですね。 春~秋は、去年と同じくらいの年に5~6回のテント山行を目指そうかと。 またヘタレて、オチャメるんだろうなぁ。
2020-01-05 *  風来梨 [ 編集 ]

遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。

根室線の52高地!知りませんでした。氷のはった川の風景!見事です!!!夏の昆布しか根室線は撮っていませんね~!
2020-01-20 * TOM☆彡 [ 編集 ]

Re: 氷

Tomさん、こんばんは。

> 遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。
>
> 根室線の52高地!知りませんでした。氷のはった川の風景!見事です!!!夏の昆布しか根室線は撮っていませんね~!

こちらこそ、本年も宜しくお願いします。
この『52m高地』は厚岸と糸魚沢のほぼ中間で駅から6~7㎞離れているので、レンタカーなど車がないとアクセスは難しいですね。 でも、別寒辺牛川湿原が一望できます。 また、近くに湿原の野鳥観測センターがあって、列車待ちの間も退屈しない穴場ですよ。 訪れる機会があればお勧めの所ですね。
2020-01-21 *  風来梨 [ 編集 ]