風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第411回  東椎屋ノ滝

『日本百景』 冬 第411回  東椎屋ノ滝 〔大分県〕

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大岩盤に一条の白布を掛ける
東椎屋ノ滝

   東椎屋ノ滝 ひがししやのたき 直瀑 落差 85m
     大分県・宇佐市(旧 安心院町)

この滝は大分県宇佐市安心院町にある滝で、『日本の滝百選』に選ばれている。 断崖を垂直に流れ落ちる落差85mの端麗な滝で、昔から観音信仰の霊場にもなっている。 滝壷は広く、そこから続く清流の渓谷も見どころの一つである。 その滝姿が日光の華厳の滝に似ているところから『九州華厳』と称され、西椎屋の滝、福貴野の滝とともに『宇佐の三滝』と言われる。



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宇佐三滝 位置図

  アプローチ  国道500号線・東椎屋の南西2.5km
   行程表   滝前駐車場より渓谷沿いを奥に300m・徒歩10分ほど

この滝へのアプローチであるが、有料道路の《宇佐別府道路》の安心院ICで下りて、安心院市街(現 宇佐市安心院)で国道500号線に乗換えて、案内看板の指示通り別府方向へ南下していく。
今回訪れる《東椎屋ノ滝》は『日本の滝100選』に選出される程に有名な滝なので、案内看板には事欠かないだろう。

国道500号から脇道にそれていくのだが、他の『宇佐三滝』への道とは違って道幅に余裕がある。
観光バスとでも離合ができそうな道だ。 そして、その終点の滝前駐車場は有料扱いとなっていて、下の滝茶屋からの管理人が管理室に在室している時は駐車料金が必要である。

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2つほど瀬滝を越えると
東椎屋ノ滝が見えてくる

駐車場から200mほど沢を遡行すると、いよいよ『日本の滝100選』《東椎屋ノ滝》が見えてくる。
圧倒的な迫力を魅せる滝岩盤が印象的な滝だ。

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壮大な滝岩盤を従えて
一条の白布を掛けるその様は鶴翼の如く

この滝を目にした時、何故か上を見上げてしまった。 あまりにもストレートな高瀑ゆえに、正面を見据えても滝全体が“見渡せない”と直感的に感じたからだ。 見上げれば見上げる程に滝岩盤の迫力に圧倒される。 ただ、周囲にコレといったアクセントがないので、『絵』としてまとめるのは難しい滝である。
それでは、その苦心をごろうじろ。

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岩を絡めたり、枝を配したりと
アングル取りに苦労したよ

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困った時の定番
滝の真ん中“白の羽衣”撮り

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で・・、この滝の“キメ写真”はコレかな

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瀬滝と並べたショットで
滝撮影を締めよう

滝を後にして往路を戻るのだが、その途中でアクセントのあるモノを見つけたので、コレの撮影にも熱中する。 それは、滝前の早瀬と岸や沢床を形成する岩の紋様である。

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断層のような模様を魅せる沢壁

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その手前には
こんな美しい早瀬が

滝までの僅か10分程の沢筋ではあったが、本滝の迫力に負けず劣らずの秀麗な沢であった。
この沢の魅力が加味して、この大滝がより一層引き立っているのだと思う。

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最大の“狙い目”はコレですね

後は、別府方面へ抜けるのみだ。 そして、この地より別府市街までは20km少々と、さして時間を要さないだろう。 従って、時間が許せば夜の温泉めぐりと、翌朝からの『別府・地獄めぐり』もいいだろう。 また、《福貴野滝》や《西椎屋ノ滝》の他の『宇佐三滝』めぐりや、《余ノ滝》や《乙原ノ滝》などの周辺に散らばる名瀑を訪ねるのもいいだろう。

旅を楽しむ為の基本は、ゆとりを持つ事だ。 滝だけを見て立ち去るのはもったいない。
見渡せば、九重・由布・別府と『出で湯の里』が周囲に点在しているのだ。
素晴らしい滝と最高の温泉を満喫して、充足感一杯に旅を終えたいものである。
 


冬の東北・岬めぐりのドサ周り旅まで
あと1週間を切ったというのに
旅立ちの準備が一向に進まない

だから今年のブログ更新は
これでおしまい
たぶん・・


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