2019-12-16 (Mon)✎
『日本百景』 冬 第410回 納沙布岬 〔北海道〕
北方四島が不法占拠されてる現在
我が国の『仮の』最東端である納沙布岬
今回から、このカテゴリ『日本百景』も季節が進んで『冬』になった。 それで『冬』記事の最初として、冬の季節が最も似合う最果てのこの地を取り上げる事にしよう。 その地とは、我が国の『仮の』最東端である納沙布岬だ。
ここで『仮の』と付けた理由は、露助に不法占拠された択捉・国後・色丹・歯舞の北方四島は日本領であり、本当の我が国の領土最東端かつ最北端は北方四島最北に位置する択捉島の最北端・カモイワッカ岬と最東端のラッキベツ岬だから・・である。
急行【ノサップ】の列車愛称板
:
急行列車の愛称は旅情を誘うよね
さて、その納沙布岬であるが、根室の市街地より25kmほど離れた“東の果て”である。
根室駅より、バスが日に8便ほど運行している。
根室駅の壁にある《ねむろ》の文字が
最果ての地にたどり着いた情感を高めるね
納沙布岬へは根室駅を出てすぐに右折して、根室市街の街外れの国道44号の終点となる交差点を越えて、道道35号・根室半島線をひたすら東へ進んでいく。 根室は街といっても最果ての街で、ほんの2~3km進むと住宅はチラホラとなって、再び原野にオアシスの如く集落が固まる見慣れた風景に戻る。
その中で、歯舞の集落だけは何かイメージより活気があった感じがする。 デカイ風車が並んでいた為だろうか。
この歯舞は、戦前に北方四島の行政府が置かれていた所である。 また、この歯舞より根室まで、『根室拓殖鉄道』という発単軌道が通じていたという。 廃止されたのが昭和34年だというから、もう半世紀近くも前の話であるが・・。
根室拓殖鉄道の単端
こんなのが走っていたらしい
:
しかし知性のカケラも
感じられん下手な絵だな
何でも、歯舞にある廃校となった小学校跡に単端とターンテーブル跡があったという。
しかし、これはワテが小学生だった頃の鉄道雑誌から得た情報なので、たぶん今は残っていないだろう。
改めてこの雑誌の記事を目にすると、最果ての地での『開拓』というロマンを感じるのである。
北方四島に向けて光を放つ
納沙布岬灯台
歯舞の集落を越えてしばらく進むと、道の雪は吹き飛ばされてアスファルトが見えるようになり、風の通り道である岬近きを思わせる。 程なく、観光案内所とタワー塔のある岬園地に出る。
だがこの岬園地は、25年程前の面影は皆無の観光地だった。 いや、25年前も観光地だったのであるが、何かイメージが違うのだ。 最果て感があまり伝わってこないのである。
それは岩礁と荒れた海だけでは
最果てのイメージとならないが如く
でも岬の情景に合わない
岬園地のタワーは撮りたくないので
岬灯台を撮りに行ったよ
それは最果ての地には不似合いな、高さ100mもある真っ白な展望塔があったからかもしれない。
たぶん、25年前にはまだ建設されていなかったと思う。 岬灯台より高くそびえ、最果ての地には場違いな程に真新しいその白い塔は、観光地としての『表看板』であったのだ。 入場料を1000円近く取るという事も、負の感情抱く要因だ。 “最果て”を売り文句にしていながら、最果ての雰囲気を壊している一例であろうと思う。
頂を雪で白く染めた
国後島・爺々岳(チャチャ岳)と
岩礁の上からそれを望むウミウ
北方四島の願いを伝える
『四島の架け橋』
だから、再度この地を訪れた時は、四島の架け橋の碑と灯台を撮っただけでアッサリと退散する。
帰りは根室半島の反対側を通っていく。 半島の反対側は広大な丘陵地だった。 夏ならば原生花園やアイヌ討伐戦古戦場の史跡があり、じっくりと立ち寄ってみたい所なのであるが、冬は雪に埋もれて何もなく、また耕作に利用するでもない広大な台地に、大きな風車が何台も設置されていた。
岬の西側は大きな風車が
何台も建つ『風の道』だった
これはこれで、なかなか壮観な眺めだ。 そして、最初の信号が根室市街地への入口だった。
市街地に入ると急に賑やかになるが、ほんの3~4kmでまた真っ直ぐな幹線道路1本の丘陵地帯に入っていくのである。
穏やかな時は情感に乏しいノサップの海も
流氷が接岸すれば格別な情景となる
岬灯台は流氷に閉ざされる冬も
北方の島々を見護り続ける
その訪れて岬施設を訪ねるだけならふまり感慨の湧かないノサップ岬だが、冬の流氷時は別格となるのだ。 海面にうっすらと見える島々は、我が郷土でありながら踏み入れる事の叶わぬ“異国の地”である・・という重苦しい情景と相俟って、きっと旅人の心に何かを訴えかけてくると思う。
薄らと望めながらも厚い雲に覆われる様が
今の北方四島の現状を端的に表している
漂う流氷とカモメが最果て感を醸し出す
海に敷きつめる流氷の上をカモメが寂しげに舞う姿は、この重苦しい雰囲気を更に色着けして、誰もが抱く最果て感を醸し出してくれるのである。
だがその流氷も全く
接岸しない年が多くなった
だが、近年の大気温暖化を原因とする海水温の上昇や地球規模での気温上昇で、根室まで流氷が接岸するのは稀な事となっているようだ。 気候変動枠組条約を批准した国・締約国による『COP25』という会議が催されているようだが、あまりにも無能・無意味で呆れかえる。
グズグズと対策放置していると
気候変動による影響で
人の生命に害が及ぶのだ
それは肝心の対策そっちのけでイデオロギーに毒された覇権主義国家による、敵対する日・米・欧の先進諸国を罵る手段の場となっているからだ。 その覇権主義国の工作組織=パヨクに担がれたバカ者が、子供まで使って敵対国を詰る様には嫌悪感しか感じない。
イデオロギーの吐け口でしかない会議は
いくらやろうが現状は良くならない
あらら・・、話題が脱線したのでこの事はこれまでで留めておくが、しっかりと大気温暖化による気候変動やそれが要因で近年多発する気象災害を減少させる『対策』を講じて欲しいモノだ。
イデオロギーを全面に出す
覇権主義の腐れ国家はスポイルして
早急に適切な対策を取らねば
地球そのものの危機となるのだ
もちろんその対策とは、大気温暖化の最大要因である火力発電の排出ガスをダイレクトに削減するエネルギー政策の推進である。 即ち、火力発電を原発に替えて火力発電のウェイトを下げる事が、現状では最も効果的な対策となるのである。
Yahoo!プログ確認したら
早速こと切れていたよ
ユーザーの嫌がる事に
関しては対応が激早だね
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No Subject * by 根室大喜
流氷を撮ろうとカメラを海に向けてたら入水自殺と勘違いされ、、、、
Re: No Subject * by 風来梨
根室大喜さんこんばんは。
> 流氷を撮ろうとカメラを海に向けてたら入水自殺と勘違いされ、、、、
私も雪山で遅れて、荷物を置いたまま一旦下山したのを遭難と勘違いされて、ヘリを呼ばれて捜索をされましたよ。 置いた荷物を取りに戻ったとき、「捜索者発見」となってヒーローになりました。
> 流氷を撮ろうとカメラを海に向けてたら入水自殺と勘違いされ、、、、
私も雪山で遅れて、荷物を置いたまま一旦下山したのを遭難と勘違いされて、ヘリを呼ばれて捜索をされましたよ。 置いた荷物を取りに戻ったとき、「捜索者発見」となってヒーローになりました。
根室・納沙布岬……と言えば…… * by ゲバゲバ
見ているだけで、寒くなってしまう風景ですね。
でも、現地に行ったら、見とれてしまうでしょう。
「納沙布」と言えば、根室拓殖鉄道を想像します。
歯舞にあった、小学校の写真って、これじゃないですか?
https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-1027.html
あと、根室拓殖鉄道の記事、おヒマでしたら読んでください。
https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-130.html
https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-131.html
学生時代、北海道に行ってましたが(自転車です)
納沙布を訪れて無いんですよ。
チョッと後悔しています。
でも、現地に行ったら、見とれてしまうでしょう。
「納沙布」と言えば、根室拓殖鉄道を想像します。
歯舞にあった、小学校の写真って、これじゃないですか?
https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-1027.html
あと、根室拓殖鉄道の記事、おヒマでしたら読んでください。
https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-130.html
https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-131.html
学生時代、北海道に行ってましたが(自転車です)
納沙布を訪れて無いんですよ。
チョッと後悔しています。
Re: 根室・納沙布岬……と言えば…… * by 風来梨
ゲバゲバさん、こんばんは。
> 見ているだけで、寒くなってしまう風景ですね。
> でも、現地に行ったら、見とれてしまうでしょう。
>
> 「納沙布」と言えば、根室拓殖鉄道を想像します。
> 歯舞にあった、小学校の写真って、これじゃないですか?
> https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-1027.html
>
> あと、根室拓殖鉄道の記事、おヒマでしたら読んでください。
> https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-130.html
> https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-131.html
>
> 学生時代、北海道に行ってましたが(自転車です)
> 納沙布を訪れて無いんですよ。
> チョッと後悔しています。
有難うございます。 その通りです。 鉄道ファンの記事です。 小学校の時に親に買ってもらった復々線特集だったかと。 小僧の時は復々線以外に目もくれなかったのですが、高校くらいになって読み返して視ると「レールバス物語」というコラム記事があって、その時はこっちに熱中しましたよ。 銀竜号も調べました。 銀竜号と並んですごかったのは、九州・朝倉軌道の発単3号機のスッパリ斜めに切り落とした「すざましい流線型」発単です。
アレも感動モノでした。
> 見ているだけで、寒くなってしまう風景ですね。
> でも、現地に行ったら、見とれてしまうでしょう。
>
> 「納沙布」と言えば、根室拓殖鉄道を想像します。
> 歯舞にあった、小学校の写真って、これじゃないですか?
> https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-1027.html
>
> あと、根室拓殖鉄道の記事、おヒマでしたら読んでください。
> https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-130.html
> https://kabukuwa.fc2.net/blog-entry-131.html
>
> 学生時代、北海道に行ってましたが(自転車です)
> 納沙布を訪れて無いんですよ。
> チョッと後悔しています。
有難うございます。 その通りです。 鉄道ファンの記事です。 小学校の時に親に買ってもらった復々線特集だったかと。 小僧の時は復々線以外に目もくれなかったのですが、高校くらいになって読み返して視ると「レールバス物語」というコラム記事があって、その時はこっちに熱中しましたよ。 銀竜号も調べました。 銀竜号と並んですごかったのは、九州・朝倉軌道の発単3号機のスッパリ斜めに切り落とした「すざましい流線型」発単です。
アレも感動モノでした。