2019-12-10 (Tue)✎
路線の思い出 第356回 関西本線、伊賀鉄道・伊賀上野駅 〔三重県〕
古き良き時代の
魅惑的な駅舎は今も健在だ
《路線データ》
関西本線
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
名古屋~JR難波 174.9km 33328 / 103
※ JR西日本の数値
加茂~亀山 運行本数(’19)
加茂~亀山 上下とも毎時1~2本(伊賀上野・柘植の区間便も有)
伊賀鉄道
《路線データ》
営業区間と営業キロ 移管時運行本数
伊賀神戸~伊賀上野 16.6km 伊賀神戸~上野市・上野市~伊賀上野で分割運行
’07・10・1より伊賀鉄道に経営移管 いずれも、30~60分毎の運行
伊賀上野駅(いがうえのえき)は、三重県伊賀市三田にあるJR西日本と伊賀鉄道の駅である。
JR西日本の関西本線と、当駅を起点とする伊賀鉄道伊賀線の接続駅となっている。 JR西日本および伊賀鉄道の共同使用駅で、JR西日本が管理している。 駅業務はJR西日本が担当し、関西本線非電化区間(亀山~加茂)の途中駅としては、亀山鉄道部が管理している唯一の直営駅である。
かつては、急行かすが号の停車駅であった。
JR最後の気動車急行【かすが】号
※ ウィキペディア画像を拝借
切欠ホームの1番のりばがある単式ホームの2番のりばと、島式ホームの3・4番のりばの複合型2面4線のホームを有する。 伊賀鉄道が1番のりば、JRが2~4番のりばを使用している。 駅舎は2番ホーム側にあり、島式ホームとは跨線橋で結ばれている。 2・3番のりばは場内信号機・出発信号機が一方向のみの設置であり、逆線入線ができない。 4番のりばのみ信号機が双方向に設けられており、当駅始発や折り返しの加茂方面行きや一部の亀山方面行きが使用する。
今は閑散線区扱いを受けて
ロングシートのレールバス型車両が
往復するだけとなった関西本線非電化区間
※ ウィキペディア画像を拝借
関西本線亀山方面へは日中は0~1本、ラッシュ時は1~2本走っている。 関西本線加茂方面へは日中は0~2本、ラッシュ時は2~3本走っている。 伊賀線伊賀神戸方面へは日中は1本、ラッシュ時は2本走っている。
不気味な伊賀鉄道の忍者フェース車両
※ ウィキペディア画像を拝借
自動券売機があり、JRの券売機で伊賀鉄道の切符も発売している(近鉄時代と同様)。
ホーム上には伊賀鉄道からJRへの乗り換え切符の券売機がある。 ホーム上にJRから伊賀鉄道への乗り換え切符の券売機は無いが、伊賀鉄道の駅または車内で精算する事が可能である。
なお、伊賀市の中心駅は当駅ではなく、伊賀鉄道の上野市駅である。 当駅と上野市駅の間は伊賀鉄道の電車で7分かかる。 2017年度の1日平均の乗車人員はJR西日本が約614人、伊賀鉄道が343人(JRからの乗り継ぎ人員を含む)である。
勤め先からの出向で伊賀上野の工場に従事する事があり、その時に足しげく通ったのがこの伊賀上野駅である。 勤め先の指令で仕方なく・・とはいえ、仕事以外でこんな何もない所にいるのは「1分1秒とてイヤだった」ので、仕事が終わる週末は必ず大阪の自宅に『帰省』していたのである。
変わったなぁ・・鉄道
『本線』と名の付く路線も
廃止が取り沙汰される程に
※ ウィキペディア画像を拝借
でも、変わったモノである。 イヤ・・、「変わり果てた」という形容の方が相応しいかもしれない。
駅の利便性などは時の進化に逆行してますます「使えない」ようになり、伊賀上野の街も生活水準を満たす街の機能は備わっているものの、「ただそれだけ」のつまらない街だった。
だから出向期間中は、充てがってくれた会社寮と現場と、工場から徒歩7~8分のイオンのスーパーの往復の生活だった。 まぁ、自宅からパソコンなどを持って来ても仕方がないので、大阪からはあるモノを除いて何も持ち込まず、工場の作業現場と寮とスーパーのトライアングルの生活だった。
でも、一つだけ大阪より持って来ていたモノがあった。 それは、カメラとヤマの装備・用具一式だった。 ヤマの装備・用具は部屋に置いても嵩張るだけなので駐車場に止めていた車の中に積んでいたよ。 なぜなら、このつまらない街から大阪への『帰省』以外で抜け出せる事は、週末に有休を取って2泊3日でヤマへ行く機会だけだったからだ。
この山に行く時など
伊賀で数回『イベント』を実施したよ
だってつまらない所だったしィ
なので、その『イペント実行日』・・、つまり山行を企画した時などは、仕事が終わり次第に即効で寮に戻り、予めパッキングなどの準備したザックを車から引きずり出し、ザックを担いだまま自転車で伊賀上野駅までダッシュして、20時の列車に飛び乗っていたのである。
伊賀上野発20時の列車に乗りさえすれば、京都に出てそこから夜行バスで北ア・南ア・関東・越後の山々の玄関口まで行けたのである。 だから、19時~21時までの関西本線列車の伊賀上野駅発着時刻や、それに乗っての京都への到着時刻、そしてサブでの近鉄での伊賀神戸・大和八木を経由して京都へ向かう手法と時刻などはキッチリ把握していたのである。
それは伊賀という所が、京都へ行くには不便極まる所だからである。 それは、車を使っても同じ事が言えるからである。 そして『公共交通機関』の鉄道やバスも、利用客の減少に歯止めがかからないが為か、減便や土日以外の運行廃止、接続の悪さだけが目立って使い辛くなっているのである。
便利なのは、車で《名阪国道》と《西名阪自動車道》を通っての大阪への往来のみである。
近鉄の頃の伊賀は
結構楽しい街だったような
※ ウィキペディア画像を拝借
ワテがこの街を「つまらない街」と思ったのは、この事が主因かもしれないね。 昔むかしに訪れた時は、伊賀上野城や忍者屋敷の見学、近鉄当時の味のある伊賀線の鉄道風景、そして急行【かすが】での伊賀訪問など、鉄道で行けば魅惑的な街だったのだが・・。 それが跡形も消えてなくなっていたよ。
撮る気が湧かない車両は
乗ってもつまらないね
※ ウィキペディア画像を拝借
今は敢えて撮りに出向こうとは思えないレールバス型の車両や、東急のおさがりのステンレス車両が行き交うのみである。 今は何かと進化したというが、果たして「本当だろうか?」と思う事がしばしばである。
この頃は良かったなぁ
味があって
それは便利にかまけて、古き良き「魅せられるモノ」を次々に処分・淘汰してしまった為なのかもしれないね。 こういった「今要らないモノを簡単に消去する」デジタル的な思考は、けっこう危ういね。
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結構力作の仙人池・その3が
新着反映されてないや
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