風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出  第349回  只見線・滝谷駅

路線の思い出  第349回  只見線・滝谷駅 〔福島県〕

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簡素な待合室のみの
駅舎に建て替えられた滝谷駅

《路線データ》
       営業区間と営業キロ           輸送密度 / 営業係数(’15)
     会津若松~小出 135.2km          304  /  258
 
運行本数(’18)
 会津若松~会津川口 6往復 ,会津若松~会津坂下 1往復
会津川口~只見 バス 下り6便・上り7便 、只見~小出 3往復 、小出~大白川 1往復

      ※ ’11年7月の豪雨災害により会津川口~只見の区間が不通となり、
        この区間は現在バス代行輸送となっています。

滝谷駅(たきやえき)は、福島県河沼郡柳津町大字郷戸字居平丁(いだいらてい)にあるJR東日本・只見線の駅である。 単式ホーム1面1線を有する停留所規格の駅で、会津坂下駅管理の無人駅となっている。 2004年度の乗車人員は、1日平均16人との事。

かつては単式・島式ホームの2面3線を有し、島式ホームの駅舎側線路と共有する形で、さらに貨物用の単式ホームもあった。 だが、現在は元島式ホームの片面を単式ホームとして使用している。
その名残りで、使われなくなった島式ホーム駅舎側の線路が残っている。

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待合室とホームをつなぐ橋が
島式ホームを閉鎖する形で架けられている
※ グーグル画像を拝借

また、駅舎は有人駅時代からの木造の駅舎が解体・撤去されて、その跡地に小さな待合所が建てられている。 そして、新たに建てられた待合室より、単式ホームとなった元島式ホームに渡り橋が架けられている。 旧駅舎から続く貨物ホーム跡は、整地されて駐車スペースとなっている。

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在りし日の急行【奥只見】

貨物取扱廃止後も運転要員が配置されて、当駅で列車交換及びタブレット交換が行われていた為、只見線を走破する急行【奥只見】も停車していた。



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隠れ里感漂う滝谷の位置図

只見川に沿ってきた只見線の線路は、滝谷の両隣の駅である郷戸・会津檜原を出ると只見川を離れて、その支流である滝谷川を遡っていく。 この区間だけ、寄り添っていた只見川と離れるのだ。
そして、隠れ里の雰囲気漂う滝谷駅に到着する。

この駅の周辺には民家が建ち並び、工務店や診療所・簡易郵便局など村里を形成しているが、この地域の主幹国道252号線より数キロ離れ、国道に戻るには細い里の道を抜けねばならない所だ。
また、この滝谷の里の近く(近くといっても数km先)には開湯は奈良時代初期まで遡ると云われ、「神の隠れ湯」の温泉信仰を今なお色濃く残す「神の隠し湯」西山温泉もある。

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隠れ里感漂う
滝谷駅に立ち寄った理由は

その隠れ里感漂う滝谷駅に何故に立ち寄ったのかというと、我がホームページで製作している旅行記『奥会津・大白川の四季』の秋と春の項目として、この滝谷周辺を取り上げようと思ったからである。
それに、只見川第一~第四の存在の影に隠れて目立たないが滝谷橋梁もあって、秋の周囲を染める紅葉、春の駅を舞う桜吹雪と、かなり美味しいネタになると踏んだのである。

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到着時の13時過ぎは
スカイブルーの空だったが・・

だが、今イチ良いシュチュエーションにならないんだよね。 秋は午後の日の傾き具合が早く、只見線列車の滝谷駅到着時刻と合わないのである。

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14時を周ると
短い秋の日が斜陽となり始め・・

まぁ、撮れそうな筋としては13時台の上り(会津若松行)と14時台下り(会津川口行)の列車があるが、13時台の上りは第一橋梁の最も美味しい所で撮りたいので、チャンスは14時台の下り1本のみとなる。

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列車の通る14時半は
夕方の様相を呈していたよ

そして、ツイてない事にその14時台の列車も、列車の来る時間帯に限って雲が出てきて日が陰ったりするのである。

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実質撮れるのは
14時台の下り1本のみ
ムリに横から縦に変えて撮って
アングルが歪んでしまったよ

その後は16時台の下りと、日没後の18時台上りとなるのである。 もちろん、16時台の下りも秋ならば山間では日没寸前の時間で、下手すると日が山に隠れて薄暗い日没直後となって実質「撮れない」のである。 また、午前中は6時~9時台で、朝日の期待ができないこの場所で貼りつくのも勿体ないのである。

・・で、考えた。 それで編み出したのが夜の「流し」だったが、これも駅舎の照明がキツ過ぎて写真が『飛んでしまった』のである。 予定では[星を流して~」。「テールランプの筋を作ってェ~」、「暗い夜の静けさ漂う駅を・・」といった塩梅だったが、駅ホーム自体が駅舎のホームが放つ光で飛んで消えてしまったよ。

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テールで撮って星も流れたけど
駅の照明の光で『ハルマゲドン』

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会津川口駅付近のコッチは
上手くいったんだけどな~

春は春で桜の時期を読み違えて、駅の桜は咲く前の坊主となって『春』は製作不能となっちまったよ。 ・・で、春の刊は来年の取材!?となり、はるばる奥会津までやってきたにも関わらずに撮るものがなく、カタクリの花めぐりとなっちまったよ。

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桜の時期を大きく外してしまって
撮るモノがなく温泉めぐりと
カタクリ観賞となっちまったよ
でも『リベンジ』の夢を魅れて幸せだよ

でも、来年の春はキッチリと桜の咲く時期に合わせてリベンジするつもりだし、春の雪を被った浅草岳や幻の滝と、当初にはなかった新たなネタも構想に入ってるよ。 いゃぁ・・、失敗ってすればするほどに「次こそは・・」とヤル気に燃えるし、『リベンジ』が叶った瞬間を想像するいい夢が魅れるんだよね。

だからワテは、失敗を消去できるデジタルカメラをメインとしては一生涯使わないし・・っていうか、失敗を帳消しにできて常に成功だけの「ワクワク感のないモノ」など、つまらな過ぎて使えないだろうね。
やっぱり、撮るごとに「ワクワク感」を感じて、シクじっても「次こそは・・」と『リベンジ』心を燃やせるフイルムカメラでなくちゃ・・ね。



仙人池の下りで
9時間以上かかっちまったよ

だから日程が1日延びて
ヤマから戻ってすぐ夜勤の地獄を見たよ

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