2019-09-28 (Sat)✎
路線の思い出 第345回 五能線・白神岳登山口駅 〔青森県〕
建付けが良く駅寝環境は良好だが
周囲に清涼飲料の自販機さえない
※ ウィキペディア画像を拝借
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
東能代~川部 147.2km 629 / 250
運行本数(’17)
東能代~能代 下り19本、上り17本
能代~岩舘 下り7本、上り6本
岩舘~鯵ヶ沢 上下とも5本
鯵ヶ沢~川部 上下とも10本
※ 週末や多客時は五能線経由で秋田~青森に
快速【リゾートしらかみ】2往復運行
白神岳登山口駅(しらかみだけとざんぐちえき)は、青森県西津軽郡深浦町大字黒崎字宮崎にあるJR東日本・五能線の駅で、五所川原駅管理の無人駅である。 近年の五能線の観光路線化に伴って2000年(平成12年)に、駅名が陸奥黒崎から現駅名に改称された。 単式ホーム1面1線を有する停留所規格の駅である。 駅舎はなく待合所があるのみである。
今・・登山口まで一番近いのが
今回のネタとなるこの駅なのでは?
この駅は浅草岳登山口から300mと最も登山口に近い駅・田子倉駅が廃駅になって以降、ハイキング目的のヤマ以外の著名なヤマで数少ない「徒歩で登山口まで行ける駅」なのである。 他にあるとしたら、北海道の芦別岳の山部駅、谷川岳の上越線の土合駅、比良山系の湖西線・北小松駅、六甲山ロックガーデンの阪急・夙川駅、道後山の芸備線の道後山駅、開聞岳の指宿枕崎線・開聞駅と、今回のネタとなるこの駅位であろうか・・。
鉄道に乗ってヤマに
登れた頃に戻りたいなぁ
あぁ・・、あと『究極』の登山口として、大井川鉄道・井川線の尾盛駅前から『風イラズ』への登路があるなぁ。 廃道となって、極々一部の猛者が行っていたらしいけど。 当然、命の保証ナシの行方不明多発の登山ルート跡だ。
他は駅名を『登山口』と名乗れども、路線バスやロープウェイ・ケーブルなどを乗り継がないと実際の登山口まで辿り着けないのがほとんどである。 ちなみに・・ワテは上に挙げた駅では、山部と土合と北小松と夙川と帰りに開聞駅から山にアクセスした事がある。
この駅から登山する者が
全くいないのだから
陸奥黒崎という元の駅名でも
良かったんじゃね?
この椅子のひじ掛けでは
椅子上で横になる事ができないよ
:
せっかく座布団付なのに・・
駅寝ポイントを下げてるよ
なお、今回のネタとなる白神岳登山口駅は、陸奥黒崎と名乗った旧駅名時代に「駅寝偵察」したのと、白神岳からの下山の際に降られた雨で濡れた合羽や登山口などの繕いの為に立ち寄ったのみである。
まぁ、この頃はヤマより『撮り鉄』で、こんなのを追っかけてますた。
国鉄がJRに移行して間もない頃・・
ワテもまだハイティーンですた
あの頃の精神年齢そのままに
いい歳こいで荒らしの日に
駅寝して翌朝撮りますた
でも、それはまだ普通列車がそれなりに運行していて「駅として使えた頃」の話であって、今は普通列車が「これ以上は減らすのがムリ」という程に減らされて、到底鉄道利用では登山が不可能な状況となっている。
例えば、462段の階段で有名な上越線の土合駅は、東京方面からとなる下り列車の始発が朝8時半頃ととんでもなく遅く、登山では使えたモノではない運行ダイヤなのである。 同様に道後山駅も利用自体がほぼ不可能な1日3往復で、しかもこの駅は10数年に渡って1日の平均乗車人員が『ゼロ』な駅である。
こんな所への最寄り駅なら
秘境駅になるわなぁ
言わば、鉄道に乗って登山に赴くという行動自体が、ほぼ不可能な状態となっているのだ。
それに代わってマイカー登山がほぼ主流となり、その次に登山口前に直着けするツアー登山バスとなっている。
だが、この2つには登山をする上では、結構ウェィトの大きな弱点があるのだ。 それはマイカー登山の場合、放浪旅時代ならいざ知らず短い休みを使っての登山行ならば、登山口までの運転がシンドイ事、そして高速代と燃費で合わせると公共交通機関より割高となる所である。
他にも「時間が読めない」事が挙げられる。 それは、渋滞に巻き込まれたりして帰宅予定日に間に合わなかったり、間に合ってもほとんど寝てないまま出勤って事もあるのだ。 それに、駐車場が満杯って事もあるし・・ね。 また、登山口と下山先を同一にするか、下山の後に車を回収する必要ができるのだ。
要するに、縦走山行の計画を立て辛いのである。
山行の自由度が増す
:
山小屋があると計画が
立てやすいのと同じ・・かな!?
まぁ、放浪時代を終えて勤め人となった現状で車を使うとしたら、公共交通機関のないヤマ(例えば南ア南部の山とか・・)か、バスの予約が取れなくなった時くらいか・・。 そして、そのバスの弱点が、先程に述べた「予約が取れない」事である。 それと狭いバスの車内ではあまり眠れず、睡眠不足のままで登山せねばならない事もあり得る。
だからヘタレにヘタった今は、ヘタレを増幅するマイカー登山は極力避けたいのである。
ほんと、一番楽なのは夜行列車だったよ。 車内が広いからよく眠れるし。 後は日程に余裕があれば、駅寝とか登山口でテントを張って翌朝早くに登山を開始する『理想登山』の形ですね。
駅からここまで40分
:
ここにもあるよ
ペットの持ち込み厳禁の立て札が・・
さて、話は反れたが、この白神岳登山口駅から白神岳の登山口までは歩いて40分位だろうか。
当然、登山口の直前には100台ほど駐車のできる駐車場があり、まかり間違っても鉄道(五能線)でヤマに登る奴などいない。
五能線で駅寝するなら・・
中でテントを張っても
余裕のスペースのこの駅か
室内トイレでポイントの高いこの駅ですね
※ ウィキペディア画像を拝借
それでは駅で撮った写真が少ないので、初秋の白神岳の写真で飾り(誤魔化し)ましょうか。
それでは、雨上がりの世界遺産・白神岳をごろうじろ。
初秋の世界遺産・白神岳
ヤマは秋色に染まり始めて
あと10日も経てば
ヤマが色鮮やかに染まり
あと1ヶ月経てば
白く雪化粧を始めるのだろうな
ヤマの上は雨を降らせた雲が
綿となって空に上っていく
御当地の盟主・岩木山が
ヤマらしい容姿を雲海から覗かせていた
深いブナの原生林
世界遺産の根拠が広がっていた
北海道行きのフェリーが望めた
今度の週末・・
台風で邪魔され続けた
鹿島槍へ行く最後のチャンスだ
今の所・・台風も10/2~3で
行っちまう理想的な流れだし
今度こそ・・
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