2019-08-31 (Sat)✎
路線の思い出 第337回 三江線・因原駅 〔島根県〕
因原駅舎
古き良き時代の駅情景を魅せていた
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’16)
江津~三次 108.1km 46 / 1109
廃止年月日 転換処置
’18/4/1 備北交通・大和観光・邑南町営・石見交通
など区間によって分担
運行本数(’17)
江津~三次 下り2本・上り1本
江津~石見川本 上り1本
江津~浜原 3往復
石見川本~三次 上り1本
浜原~三次 2往復
口羽~三次 1往復
※ 廃止日までの残り2週間は昼間便の浜原~口羽の通し運行を実施した
江津~三次 下り4本・上り3本
江津~石見川本 上り1本
石見川本~三次 上り1本
江津~浜原 1往復
浜原~三次 1往復
因原駅(いんばらえき)は、島根県邑智郡川本町大字因原415番地にあったJR西日本・三江線の駅である。 三江線の廃止に伴い、2018年(平成30年)4月1日に廃駅となった。
浜原方面に向かって右側(構内西側)に、単式1面1線のホームを有する駅であった。
かつては駅員が常駐していたが、廃止時には浜田鉄道部管理の無人駅となっていた。
交換設備のあった頃の因原駅
;
因原・川戸といった駅の交換設備を剥がした為に
石見川本以北が33kmもの長大な閉塞区間となって
まともに列車を走らせる事ができなくなってしまった
また、相対式2面2線のホームを有する列車交換が可能な駅であったが、片側(構内東側)の線路と列車交換設備は、1999年に石見簗瀬・川戸・川平と共に一斉に撤去された。 交換設備の撤去に伴い、両ホームを繋ぐ跨線橋も取り壊された。 この線内における交換設備の一斉撤去で、江津~浜原での列車交換が可能駅は石見川本のみとなっていた。
構内の西側に置かれた駅事務室は運送会社の営業所として再利用されていて、三江線廃止後も引き続きテナント利用するとの事である。 なお、駅の無人化後も自動券売機などの各種設備は設置されなかった。 2015年の一日平均の乗車人員は7人との事。
この因原の周辺は、川本町では町役場のある石見川本駅周辺に次いでの市街地を形成していて、道路も広く江津から広島へ向かう主要国道である国道261号線も分岐するなど、「町の中心としての機能はコチラの因原の方だ」と思わせる街なみを形成している。
因原駅の表側にある『道の駅・かわもと』
:
GSはあるわ・・、炊き立てごはんの弁当が
売りのコンビニ・ポプラはあるわ・・と
「三江線・おっかけ旅」の行動拠点になってたりして・・
※ グーグル画像を拝借
国道沿いには『道の駅・かわもと』があって、その中では町で獲れた農産物の即売会場が開かれるなど町の観光アピールの拠点となり、また、車のディーラーの営業所もあるなど「見慣れた町の中心」的な光景が広がっている。
もちろん、今の町にはなくてはならないコンビニも『道の駅』に隣接して所在しており、三江線の『追っかけ旅』をする上では朝や昼飯の拠点となる所であった。 また、泊まりも『道の駅・かわもと』があるので翌日の朝一の撮影にも対処できるなど、”せせこまし”くて使えない印象の石見川本駅周辺より使い出のある市街地を形成しているのである。
だが、三江線の駅だけはそんな街の雰囲気とはかけ離れて、タイムスリップでもしたかのような風情が漂っていたのである。 この駅が抱く古き良き時代の香り漂う駅風景を目にして、駅の風情にそぐわない”重厚さ”に乏しい今のレールバス型の気動車と撮る考えは消し飛んでしまったよ。
秋に隣駅で撮った『撮り鉄』は
今イチなデキでした・・ハイ
「この駅は、駅の抱く風景が最大限に活きる写真を撮るべきなんだ」と強く思ったのである。
この駅の撮影方針がその様に決まると、「古き良き時代の雰囲気」を醸し出す”アイテム”が欲しくなるが、駅対面の交換設備撤去後の廃ホームから駅舎を望むと一発で見つかったよ。
使われなくなった
廃ホームの上にたってみると・・
※ ウィキペディア画像を拝借
運送会社営業所の所有物なのか、日本が急成長を遂げた時代の象徴とも言える『スーパー・カブ』が夏の日差しに車輪やマフラーを輝かせていたのである。 この絶好の時代を語る”アイテム”を見つけて、後は「どう料理するか・・」なのである。 それでは、『スーパー・カブ』をアテにワテの調理!?した『古き良き時代の駅風景』をごろうじろ。
古き良き時代を感じさせる
アイテムがつまった
”芸術”そのものだった因原駅舎
瓦屋根の木造駅舎に、我が国の急成長期を語る生き証人であるバイク『スーパー・カブ』・・。
周囲の樹々は生き生きと葉を茂らせ、背後の山の緑は季節の全盛期『夏』に僅かながらも黄色く色着き始めていた。
また、夏の日差しを浴びる駅舎のアルミサッシと、バイクのマフラーを輝かせる夏の光。 そして、駅舎の屋根を支える木の支柱に取り付けられた、唯一『現在』を語るJR西日本仕様のブルーと白の駅名札。
全てが「古き良き時代」・・、叶う事ならもう一度戻りたいあの時の事を想わせる”アイテム”となっていたよ。 その憧れの時代を、ワテの拙い写真でちょっとでも表現できたかな!?
夏が名残惜しさに猛烈に照り返す残暑の中で、ふと見つけた秋の始まり・・。 それを撮った後は、隣駅近くにある滝へ涼みにいこう。
隣駅の鹿賀駅の奥1.5kmの所にある観音滝
一枚岩を滑る
落差50mの清涼な滝だ
Yahoo!ブログも今日でお終いか・・
ブログの世界を見開いてくれたのは感謝するけど
ユーザーに後ろ足で砂をかけたのは
企業として「どうなの?」って思うし・・
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Re: No Subject * by 風来梨
TOM☆彡 さん、こんばんは。
> こんばんは
> あまり話題には上りませんが、代替えバスはどういう状況なんでしょうね?
>
> 鉄道も気になりますが、廃線になった後の地域の方々の足も心配ですね!
三江線の場合は長大なので、江津~川戸は江津市のコミュニティバス、川本から温泉地や断魚渓などの観光地と広島を結ぶ高速バスが民間の石見交通と備北バスが担当しているようです。 三江線は南に行く程に閑散区間となるので、石見川本より南の美郷町や宇都井当たりの旧大和村のあたりは民間バス会社の引き受け手がなく、美郷町のコミニュティバスや大和観光というタクシー会社が自治体から依頼を受けて、ジャンボタクシーを運行してるようです。
広島県内の三次市と安芸高田町もコミニュティバスのようですね。 コミニュティバスは、予約がなければ運行されない事もあるそうです。 なので、三次~江津の旧三江線区間をバスを伝って行くのは、ほぼ不可能と思います。
そして、民間バスは採算が合わないと撤退しますので、交通空白区間となる事も十分考えられますね。
廃線となった多くの路線跡で、代行バスがどんどん撤退しているそうです。 特に北海道の廃線跡は代行バスのほとんどが撤退して、ほとんどが自治体が仕立てるコミュニティバスとなっているようですね。
でも、今や世帯に1台どころか住人1人に1台の車の所有があり、あまり問題として浮上しないようですね。
居住人口の都市への一極集中は、今や過疎による限界集落の多発で国土の末端地域が荒れてくるなど、危険域に達しているようです。
> こんばんは
> あまり話題には上りませんが、代替えバスはどういう状況なんでしょうね?
>
> 鉄道も気になりますが、廃線になった後の地域の方々の足も心配ですね!
三江線の場合は長大なので、江津~川戸は江津市のコミュニティバス、川本から温泉地や断魚渓などの観光地と広島を結ぶ高速バスが民間の石見交通と備北バスが担当しているようです。 三江線は南に行く程に閑散区間となるので、石見川本より南の美郷町や宇都井当たりの旧大和村のあたりは民間バス会社の引き受け手がなく、美郷町のコミニュティバスや大和観光というタクシー会社が自治体から依頼を受けて、ジャンボタクシーを運行してるようです。
広島県内の三次市と安芸高田町もコミニュティバスのようですね。 コミニュティバスは、予約がなければ運行されない事もあるそうです。 なので、三次~江津の旧三江線区間をバスを伝って行くのは、ほぼ不可能と思います。
そして、民間バスは採算が合わないと撤退しますので、交通空白区間となる事も十分考えられますね。
廃線となった多くの路線跡で、代行バスがどんどん撤退しているそうです。 特に北海道の廃線跡は代行バスのほとんどが撤退して、ほとんどが自治体が仕立てるコミュニティバスとなっているようですね。
でも、今や世帯に1台どころか住人1人に1台の車の所有があり、あまり問題として浮上しないようですね。
居住人口の都市への一極集中は、今や過疎による限界集落の多発で国土の末端地域が荒れてくるなど、危険域に達しているようです。
あまり話題には上りませんが、代替えバスはどういう状況なんでしょうね?
鉄道も気になりますが、廃線になった後の地域の方々の足も心配ですね!