風来梨のブログ

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日本の滝を訪ねて 第27回  神山渓流の滝めぐり

日本の滝を訪ねて 第27回  神山渓流の滝めぐり 〔徳島県〕
 
神山渓流は、四国の百名滝・雨乞ノ滝を擁する渓谷である。 渓谷といっても、遊歩道は整備されているし、渓谷内の遊歩道の長さも1kmほどなので、楽々日帰りができる渓谷である。 それでは、この遊歩道を歩いて、雨乞ノ滝を見にいこう。
 

 
  雨乞ノ滝 あまごいのたき 落差 雌滝45m,雄滝27m 徳島県・神山町
神山町は徳島市より西へ30km程に位置するすだちと温泉の里である。 《雨乞ノ滝》はその神山町の奥深い場所にかかる滝で、平成2年にグリーン・ルネッサンスと環境庁により選定された『日本の滝100選』の1つに指定されている。この滝を掛ける渓谷には《うぐいす滝》・《不動滝》・《もみじ滝》・《観音滝》が連なり、その最奥に御神体となる《雨乞ノ滝》が白布を掛けている。
 

雨乞ノ滝の主瀑・雌滝

鎖を伝って滝の中段に這い上がり
滝飛沫を浴びながら
雨乞の踊りを奉納したのだろうか
 
この滝はその名の通り、地元の雨乞い信仰の御神体となる滝である。 滝前には竜王神と不動尊が祀られた祠があり、日照り続きに困窮した村人が蓑笠を着けて、鐘や太鼓を鳴らして滝前で雨乞いを祈願したという。 この故事にちなんでこの名がつけられたとの事である。
 
滝へのアプローチであるが、“剣山越え酷道”と揶揄される国道438号線の比較的にマシな部分が最寄の国道となる。 この国道438号は、この先から徐々に評判通りの“酷道”となっていくのであるが。
 
神山町の中心街にある『道の駅』付近では滝への方向を示した大きな案内板が掲げてあったが、滝に近づくにつれて案内が不親切になっていく。 最後は駄菓子屋の看板の如く、金網の柵にくくりつけられた案内板に従って路地のような道を伝っていくといいのだが、看板の示す感覚をつかみ損ねると道に迷ってしまうかもしれない。
 

渓谷最初の滝
うぐいす滝
落差12m
 
渓谷入口から150m程で《うぐいす滝》が現れる。 大岩によって2つに分かれた沢が同じ淵に落ちる滝だ。 大岩に茂る枝木の新緑が、滝に瑞々しい彩を添えていた。
 

大岩が形成する函を潜って
落水する不動滝
落差12m
 
次の《不動滝》は落ち着いた感じの小滝。 続く《もみじ滝》は渓谷の中で最も急勾配の中にあり、8mと渓谷では最小の落差であるが落差以上に大きく感じる滝だ。
 

もみじ滝 落差8m
急な階段で撮影がし辛かった
 

薄暗い森の中にひっそりと
観音滝 落差10m
 
《もみじ滝》を見ながら急勾配を登りつめると、筋段状に刻まれた岩をしだれ落ちる《観音滝》を見て、いよいよ最奥に秀麗な白布を掛ける《雨乞ノ滝》が視界に入ってくる。
《雨乞ノ滝》は雄滝と雌滝の2対からなる滝で、主瀑は3段で45mの落差を魅せる雌滝となっている。
 

雌雄揃い踏み
ちょっと窮屈だったかな
 
雄滝の方は絹糸の如く繊細な枝垂れを掛け、幽谷の薄暗い雰囲気とあいまって神秘的な様相を魅せている。 雌滝は水量豊富で、1段目の直瀑と2、3段目の岩肌を幾条にも刻む枝垂れの妙との取り合わせが美しい。 しばらく、この対照的な雰囲気を魅せる男と女の滝に魅せられるとしよう。
 

“男勝り”の豪快な段瀑・雌滝
 

絹の如く繊細な白糸を掛ける雄滝
近頃の男女の関係を
古来より予見したかの様だ
 
この細い路地道をつめると、駐車場とトイレのある渓谷の入口に着く。 渓谷探勝道は、入口から結構な急勾配となる。 最奥の《雨乞ノ滝》までは6~700m程であるが、この急勾配ゆえに片道で20分近くかかる。 また、探勝路は簡易のコンクリート舗装で、濡れていたり落ち葉が葺いていたりするとズル滑りとなるので注意したい。

   ※ 詳細はメインサイトより『雨乞ノ滝』をどうぞ。


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No title * by nobu ^o^♪
はじめまして~
マイナスイオンたっぷりで涼しそうですね!
見てるだけで癒されました (^^

No title * by 風来梨
こんばんは。

お手軽な渓谷なのですが、森林が深くてあまり日差しが届かないので、写真を撮るには苦労する滝です。

この項目では、またいろいろな滝を挙げていきますので、宜しければまたご覧下さいね。

No title * by リカさん
初めまして。私も見に行きました。滝の駐車場はわかり難いですね。
3回くらいグルグルしました。もう少し看板とか親切にあればいいと思います。

No title * by 風来梨
リカさん、こんばんは。

おっしゃる通りですね。 民家の路地みたいな車一台がやっとという所が滝渓谷への道でしたから・・。

看板はありましたが、あれでは信憑性に乏しいですよね。

No title * by おっちゃん(流離のドライバー)
お久し振りです。ローシャッターと三脚でじっくりと傑作を撮影したのでしょうね。
どれを見ても息を飲む様な作品です。素晴らしい!

No title * by 風来梨
おっちゃん、こんばんは。
ご覧頂き、ありがとうございます。

ここは森が深くて日差しが入らず薄暗い所なので、ちょっと青みが掛かっちゃいました。 でも、それが良かったのかも・・。

No title * by おっちゃん(流離のドライバー)
余計神秘的な表情を醸し出しています。
素晴らしい! 絶賛 脱帽です。

No title * by 風来梨
おっちゃん、こんにちは。

賞賛頂き、ありがとうございます。
また、いろいろと公開していきますので、お楽しみに。

コメント






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はじめまして~
マイナスイオンたっぷりで涼しそうですね!
見てるだけで癒されました (^^
2011-06-30 * nobu ^o^♪ [ 編集 ]

No title

こんばんは。

お手軽な渓谷なのですが、森林が深くてあまり日差しが届かないので、写真を撮るには苦労する滝です。

この項目では、またいろいろな滝を挙げていきますので、宜しければまたご覧下さいね。
2011-06-30 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

初めまして。私も見に行きました。滝の駐車場はわかり難いですね。
3回くらいグルグルしました。もう少し看板とか親切にあればいいと思います。
2011-07-01 * リカさん [ 編集 ]

No title

リカさん、こんばんは。

おっしゃる通りですね。 民家の路地みたいな車一台がやっとという所が滝渓谷への道でしたから・・。

看板はありましたが、あれでは信憑性に乏しいですよね。
2011-07-01 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

お久し振りです。ローシャッターと三脚でじっくりと傑作を撮影したのでしょうね。
どれを見ても息を飲む様な作品です。素晴らしい!
2011-07-01 * おっちゃん(流離のドライバー) [ 編集 ]

No title

おっちゃん、こんばんは。
ご覧頂き、ありがとうございます。

ここは森が深くて日差しが入らず薄暗い所なので、ちょっと青みが掛かっちゃいました。 でも、それが良かったのかも・・。
2011-07-01 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

余計神秘的な表情を醸し出しています。
素晴らしい! 絶賛 脱帽です。
2011-07-03 * おっちゃん(流離のドライバー) [ 編集 ]

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おっちゃん、こんにちは。

賞賛頂き、ありがとうございます。
また、いろいろと公開していきますので、お楽しみに。
2011-07-03 * 風来梨 [ 編集 ]