風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第328回  鹿児島本線・吉塚駅

路線の思い出  第328回  鹿児島本線、篠栗線、勝田線・吉塚駅 〔福岡県〕

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吉塚駅
都市圏の平凡な駅で
本来なら下りる事もないのだが・・
※ ウィキペディアより拝借

《路線データ》
鹿児島本線
      営業区間と営業キロ         輸送密度  / 営業係数(’15)   
  門司港~八代・川内~鹿児島 282.6km     33905   /    76        
    ※ 八代~川内 116.9kmは
      肥薩オレンジ鉄道に経営移管
’19年・運行本数
鹿児島本線(博多口)
下り 快速・区間快速 毎時2~5本、普通 毎時1~3本
   特急は【かもめ】・【みどり】・【ハウステンボス】(長崎・佐世保方面) 毎時2~3本
      【ゆふ】・【ゆふいんの森】(久大本線方面) それぞれ3往復づつ
上り 快速・区間快速 毎時3~5本、普通 毎時2~3本
   特急は【ソニック】、【きらめき】(小倉・大分方面) 毎時2本
      【にちりんシーガイア】(宮崎空港方面) 1本・・宮崎方面は小倉で乗り換え

篠栗線
      営業区間と営業キロ        輸送密度  / 営業係数(’15)   
     吉塚~桂川 25.1km          21170  /    86 
運行本数
   上下とも 快速 毎時2本(9:00より運行)、普通 毎時2本、ラッシュ時5~6本
        特急【かいおう】2往復

勝田線
営業区間と営業キロ        輸送密度  / 営業係数(’83)
    吉塚~筑前勝田 13.8km            827  /  1284
      廃止転換年月日     転換処置        運行本数
       ’85・ 4・ 1      西鉄バス    6往復《土曜・休日7往復》

吉塚駅(よしづかえき)は、福岡県福岡市博多区吉塚本町にあるJR九州の駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを有する高架駅である。

基本的に1番線は香椎・小倉方面、2番線は当駅始発・終着列車や優等列車待避、3番線は博多・鳥栖方面、4番線は篠栗・飯塚方面、5番線を博多行きの列車が使用し、このうち2・4・5番線は両方向の発着が可能となっている。

テナントとして「えきマチ1丁目吉塚(旧:フレスタよしづか)」が入居している。
JR九州サービスサポートによる業務委託駅で、みどりの窓口および自動改札機が設置されている。
JRの特定都区市内制度における「福岡市内」の駅である。

駅の北には「吉塚電留線」とよばれる、有効長の長い3本の留置線がある。 元は駅東方にあった吉塚機関区の留置線だが、高架化に伴い旧箱崎駅の位置(高架後の駅舎の南側)に移設された。
主に博多駅到着の特急列車(主に長崎本線・久大本線方面からの列車)の留置に用いられる。

2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は14,445人であり、JR九州の駅としては第8位である。
駅利用者は増加傾向が続いており、2009年度には乗車人員が1万人を越えた。

駅名の由来は、開業当時の地名の『筑紫郡千代村字吉塚』からきている。 「吉塚」は1586年(天正14年)、立花宗茂に攻められ高鳥居城で討ち死にした筑後の豪族・星野氏の星野鎮胤と星野鎮元の兄弟を祀る吉塚地蔵尊に因んだ地名である。

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かつて勝田線ホームだった5番ホーム
※ ウィキペディア画像を拝借

JR九州における福岡県庁への最寄り駅で、当駅の所属線である鹿児島本線と、当駅を終点とする篠栗線の2路線が乗り入れている。 なお篠栗線は運転系統上は《福北ゆたか線》(黒崎~直方〜博多)の一部となっており、篠栗線の列車はすべて博多駅まで乗り入れている。 国鉄時代に路線廃止となった勝田線の起点でもあった。 また、かつては西鉄福岡市内線(吉塚線)が駅前に乗り入れていた。

吉塚駅~博多駅間は鹿児島本線の上下線と篠栗線(福北ゆたか線)の単線が並行しているため、通勤・通学時間帯には鹿児島本線の列車と福北ゆたか線の列車が同方向に並走するシーンも見られる。
吉塚~博多間に篠栗線用の線路が敷かれたのは1991年3月16日のダイヤ改正に合わせての事で、それまでは博多駅のホーム容量の都合上、当駅始発・終着の篠栗線の列車も多く運行されていた。



この吉塚駅には、勝田線が有りし頃に下車したかったなぁ。 でも、その勝田線は’85年3月末をもって廃止となり、その頃のワテは受験期に差しかかっており(受験勉強はほとんどやらなかったので、その通りの結果となったが・・)、北海道の廃止路線と共に「行くに行けなかった」無念の路線である。

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在りし日の勝田線
※ 知り合いからの写真を拝借

こんな事なら、勝田線廃止2年前の初めての九州旅行で、無理ヤリにでも乗っておけば良かったよ。
筑前勝田駅の木造駅舎の建付けは、100万都市・福岡にあったパラレルワールドそのものだったし・・。

そんな「勝田線以外」に下りる理由などない都市圏の平凡な駅・吉塚に、なぜか下りる理由ができたのである。 ここ2年の最近の九州へは日田彦山線の眼鏡橋の『撮り鉄』や滝めぐり、そして今年のゴールデンウィークの『祖母傾山の縦走』と先月の『九重のミヤマキリシマ紀行』で4回訪れているが、この吉塚駅で最初以外の3回下車しているのである。

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今年のGWの祖母・傾山縦走は
おもくそバテたよ・・

何故に、この何の用もない平凡な駅・吉塚駅に下りる理由ができたのかというと、放浪していた時期と違って週末+1日の有給というような短い休みで、九州までマイカーで旅する事自体が不可能に近い事だと悟ったからである。

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鉄道・バスによる旅では
荷物の保管方法が最大の懸案となる
※ JR九州の駅案内サイトより

これを悟った・・となると、九州へのアプローチ手段は夜行列車が全滅した今となっては、「できれば乗りたくない」高いシンカンセンか、寝苦しい高速夜行バスのどちらかになってしまうのである。
まぁ、旅で取れる日程もごく僅かなので、『セ・セ・セ・セ青春18きっぷ』を使っての『鈍行アバンチュール』も無理である。 かつては、九州からの帰りは山陰本線経由で帰る『大太刀回し』をしたもんだが・・ね。 あぁ、あの頃が懐かしい。

鉄道・バス利用となると必ずと言っていい程に、九州の旅への目的地の『行き』又は『帰り』で博多駅に立ち寄る所用が必ずできるのである。 それは、九州では博多駅が旅の起点となるからである。
バスで来ようが、鉄道で来ようが、レンタカーを借りようが・・である。

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行きは高速夜行バスで行った
九重・ミヤマキリシマ紀行では
帰りに博多駅に立ち寄ったよ

まぁ、高速夜行バスは直接に地方主要都市へ向かう便が多くあるので、行きよりも帰りに博多駅に立ち寄る事が多くなるのである。 そこで、博多駅の隣駅の吉塚に立ち寄る理由が発生するのである。

それは、ヤマ旅などをこなして「デカい限り」の荷物を駅のコインロッカーに預けてでないと、博多駅で用が足せなくなるのである。 ワテがいくら厚顔無恥と言えども、20㎏はあろうかというヤマザックを担いで福岡の中心駅や繁華街を練り歩き、食事や土産物なとを買うべく店屋に入る度胸も気力も体力もないからである。

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最初の滝めぐりの旅で訪れた福貴野滝
この旅の帰りに
博多駅でハバを引いたよ・・

だが、博多駅の大型荷物の入るコインロッカーはあるにはあるものの、数も少なくいつも「空無し」状態で、いつも博多駅で行き詰まっていたのである。 最初の滝めぐりの旅をした際には、レンタカーを返した後に帰りのシンカンセン待ちで4時間開いてしまったが、荷物を預ける事ができずに4時間近く荷物を担いだまま駅をうろちょろする事しかできず、飯を食うべく店屋にも入れなかったのである。

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吉塚駅に下りるキッカケとなったのが
日田彦山線の『撮り鉄』旅であった

そこで考えたのである。 この荷物の処理方法を・・である。 博多駅に待合室でもあれば、そこに荷物を放りだして、「盗れるもんなら盗ってみやがれ!」とばかりに『放置プレイ』ができるのだが、博多駅には待合室がないのである。

また、広島や岡山のようにもうちょっと人通りが少なければ、駅コンコースの柱やベンチに荷物を立てかける究極の『放置プレイ』である”ゼロ式バージョン”もできるのだが、それも適わないのである。
まぁ、札幌はコンコースにある駅ペンチに荷物を放り出す”ゼロ式バージョン”を駆使して、すすき野方面や藻岩山の夜景を魅にいったしィ。

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博多駅を捨てる答えがこの駅だった
※ JR九州の駅案内サイトより

博多駅の状況から考えるに、解決方法は「博多駅を捨てる」以外にないのである。
・・となると、ターゲットは「次の駅」となるのだ。 そう、「次の駅にコインローカーがある」事に全てを賭けるのである。 仮に失敗しても往復320円で済むし、コインロッカーがなくても博多駅ほどに人通りもないので、究極の”ゼロ式バージョン”の行使も視野となるのだ。 もう、待合室でもあれば完璧である。

・・で、「コレを思いついたが100年目!」とばかりに、券売機で切符を買って1区間電車に乗って次の吉塚駅へ・・。 もうメンドクサイので結果から言うと、有りましたよ! 大型荷物預入可能の大型コインロッカーが! しかも、4つあった大型ロッカーの全てが空だったしィ。 しかも、博多より100円安い600円だったしィ・・の「いい事尽くし」だったよ。

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吉塚駅のロッカーはこんな感じの外付けで
大型4列を含む10列ロッカーだったよ
※ ロッカー設置会社のウェブサイトより

これで気をつけねばならないのが、帰りのシンカンセンに間に合うように荷物を回収しに行かねばならなくなった・・という、計算づくで吉塚駅にいかねばならない『ミッション』ができた事である。
だがこれで、博多駅で心置きなく九州旅の打ち上げが可能となったのである。


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No Subject * by 鳳山
吉塚って聞いたことあると思ったら博多と箱崎の間の駅でしたか。近くを通ったことはありますが、高架駅だったんですね。

Re: No Subject * by  風来梨
鳳山さん、こんばんは。

> 吉塚って聞いたことあると思ったら博多と箱崎の間の駅でしたか。近くを通ったことはありますが、高架駅だったんですね。

この春のGWと初夏のミヤマキリシマ紀行で九州に連チャンで訪れましたので、ネタにしました。 私のような山ザックを担ぐ者にとっては、博多の隣駅のこの駅は押さるべき駅ですね。 他の方にはほとんど関係ない事で、駅記事で駅の事はほとんど語ってませんが・・。 だから、「そういえば高架駅ですね・・」としか答えられないのが苦しい所で・・(笑)

No Subject * by 根室大喜
九州は、博多や小倉に行きました昔^^)

Re: No Subject * by  風来梨
根室大喜さん、こんにちは。

> 九州は、博多や小倉に行きました昔^^)

北海道・根室には、ここ5年で4回訪れています。
完全なフリークです。(笑)

コメント






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No Subject

吉塚って聞いたことあると思ったら博多と箱崎の間の駅でしたか。近くを通ったことはありますが、高架駅だったんですね。
2019-07-17 * 鳳山 [ 編集 ]

Re: No Subject

鳳山さん、こんばんは。

> 吉塚って聞いたことあると思ったら博多と箱崎の間の駅でしたか。近くを通ったことはありますが、高架駅だったんですね。

この春のGWと初夏のミヤマキリシマ紀行で九州に連チャンで訪れましたので、ネタにしました。 私のような山ザックを担ぐ者にとっては、博多の隣駅のこの駅は押さるべき駅ですね。 他の方にはほとんど関係ない事で、駅記事で駅の事はほとんど語ってませんが・・。 だから、「そういえば高架駅ですね・・」としか答えられないのが苦しい所で・・(笑)
2019-07-18 *  風来梨 [ 編集 ]

No Subject

九州は、博多や小倉に行きました昔^^)
2019-07-20 * 根室大喜 [ 編集 ]

Re: No Subject

根室大喜さん、こんにちは。

> 九州は、博多や小倉に行きました昔^^)

北海道・根室には、ここ5年で4回訪れています。
完全なフリークです。(笑)
2019-07-21 *  風来梨 [ 編集 ]