風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

TOP >  『日本百景』  >  『日本百景』 夏 >  第385回  九重・平治岳 その2 (下り)

第385回  九重・平治岳 その2 (下り)

『日本百景』 夏  第385回  九重・平治岳 その2 (下り) 〔大分県〕

n385-1 (8)
山肌がピンクの波模様に・・

  九重山群 くじゅうさんぐん (阿蘇くじゅう国立公園)
瀬ノ本・飯田高原を控えてそびえ立つ山群は、『九重山群』と呼ばれている。 
九州本土の最高峰・中岳 1791メートル をはじめ、久住山 1787メートル ・三俣山 1745メートル ・大船山 1786メートル ・星生山 1762メートル など、1700m級の山々がひしめいている。 九重の山容は、全体的に丸みのあるトロイデ型火山の集まりで、頂上がデコボコした特異な山頂が多いのが特徴であろう。

n385-1 (6)
九重山群の魅力・・
山をピンクに染めるミヤマキリシマ

そして、この九重山群の魅力は花・登山・温泉の3つからなるが、まずは花・・。
大船山・平治岳 1643メートル の山頂付近にあるミヤマキリシマの大群落は、息も着かせぬ美しさである。

n385-1 (2)
平治岳・南峰より望む
【名峰百選】大船山

次に登山・・。 花の大船山、九州本土の最高峰・中岳、特異な山容を魅せる三俣山など、志す山がたくさんある大いなる魅力を秘めた山域である。 

最後に温泉・・。 標高1300mの高所に湧く《法華院温泉》、湧蓋山 1500メートル 山麓の《筋湯》など、“湯の里”でもあるのだ。



n324-2 (27)
九重・花の峰へ・・ 登山ルート行程図

   行程記録             駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 熊本市街よりバス(3:35)→長者原(2:00)→法華院温泉・坊ヶツル
《2日目》 法華院温泉・坊ヶツル(1:10)→大戸越 (0:40)→平治岳
     (0:35)→大戸越(1:35)→段原(0:35)→大船山(0:25)→段原
     (1:45)→法華院温泉・坊ヶツル
《3日目》 法華院温泉・坊ヶツル(1:45)→長者原よりバス(0:50)→JR豊後中村駅

   ※ 前回『第384回 九重・平治岳 その1 (上り)』の続きです。

n385-1 (4)
前にそびえる三俣山に向かって
ピンクの花の波・・の絶景

頂上に着くと、時間が経つのはあっという間だ。 ちょっとカメラ片手に遊んだだけですぐに30分位経ってしまう。 今日はたっぷりと時間をとる周遊行程といえども、あまり時間を浪費し過ぎるのも後々になって困るので、キリの良い所で腰を上げようか・・。

n385-1 (3)
二つ角を雲海から突き出す
鶴見岳を目にしたら
そろそろ下りに取り掛かろうか・・

n385-1 (5)
あまりの絶景に
何度も頂上を振り返り・・

下りも南峰に立ち寄ってから下っていく。 下りは、幾分傾斜が緩く下りやすい『下山ルート』をゆく。 この山肌をピンクに染めるミヤマキリシマを目にしてしまった感激から、下りる歩みごとに振り返ってピンクに染まる山肌の写真を撮る。 だからこの記事も、撮った写真を並べたてる内容になりそうですね。

n385-1 (7)
三俣山とミヤマキリシマのコロニー

n385-1 (9)
ここでも望遠を取り出して
ピンクの縞模様に染まった山肌を振り返る

下りルートは丸太の踏み段をかまして足下を確保する階段状となっていて、上りルートのように這いずり上がったような急傾斜は均されている。 まぁ、最初に訪れた20年近く前は、上りはザイルロープと鎖場があった記憶があるし、下りもゼブラロープを握って下りる個所があったと思う。

n385-1 (10)
下りルートの降り口より
坊ヶツルと九重山群を望む

でも、あの鎖場のままでは、これほどの多くの一般登山客を捌ききれないだろうから、まぁ・・何というか時代の流れがルート整備となったんだろうね。 登山者の層もキスリングを担いで登るような体育会系の連中は淘汰されて、中高年の山荘宿泊やグループ登山が主流になってしまったし・・ね。

でも、そこに体育会系でもなく、さりとて山荘に連泊する程に余裕もなく・・の中途半端な立ち位置で、しかもかつての体力が淘汰されて消え失せ、その残りが香の幻想のみを抱いて登山に臨むワテ・・。

だからテントを担ぐも、テント内を快適に過ごすグッズは端折るけど、カメラは単焦点レンズを好んで荷の重さが変わらないどころか反って重くなるなど、変な方向な努力がいつも水泡に帰しているし・・。

さて、下りでいつもやる「逆転トライ」や「決勝トライ」、そして「ローリングサンダーサヨナラトライ」などの『オチャメ』技が珍しく無かったので、あまり書く事もない。 まぁ、今回の記事の範囲は平治岳の頂上から取付点の大戸越までの下り35分ほど(普通の人なら下り20~25分のコースタイム)なので仕方ないか・・。

n385-1 (13)
ピンクの波に埋もれて目立たないが
稀少種の白のミヤマキリシマ

n385-1 (12)
白いコマクサ・白のエゾコザクラと
真っ白な亜種は結構稀少種だよ

n385-1 (1)
薄いピンクの種を白に見立てて
濃いピンクとの紅白おば・・

まぁ、下りで唯一あった事としては、「白のミヤマキリシマ」に出会えた事くらいかな。
次回は目の前にそびえる大船山へ・・と思ったけど、まだまだ写真を貼り足りないので、『九重・ミヤマキリシマ』のお題で撮った写真をクドクドと並べ立てましょうか・・。

n385-1 (11)
次に目指すは目の前にそびえる峰
【名峰百選】大船山


にほんブログ村 旅行ブログ 山・高原へ
写真撮りが記事を書く原動力・・
それは撮った写真を
一番いい姿で魅せる事だよね



関連記事
スポンサーサイト



No Subject * by 鳳山
ミヤマキリシマが一面に咲き誇るのは壮観ですね。鶴見岳はふもとまで入ったことがあります(笑)。

Re: No Subject * by  風来梨
鳳山さん、こんばんは。

> ミヤマキリシマが一面に咲き誇るのは壮観ですね。鶴見岳はふもとまで入ったことがあります(笑)。

仰る通り、九重のミヤマキリシマは壮観ですね。 これでも例年に比べたら、「花が少ない外れ年」だそうで・・。

来年も行こうと、早くも計画を練ってます。
鶴見岳もミヤマキリシマの名所だそうで、立ち寄って見たいですが、日程的にはツラい(悲)。

コメント






管理者にだけ表示を許可

No Subject

ミヤマキリシマが一面に咲き誇るのは壮観ですね。鶴見岳はふもとまで入ったことがあります(笑)。
2019-07-04 * 鳳山 [ 編集 ]

Re: No Subject

鳳山さん、こんばんは。

> ミヤマキリシマが一面に咲き誇るのは壮観ですね。鶴見岳はふもとまで入ったことがあります(笑)。

仰る通り、九重のミヤマキリシマは壮観ですね。 これでも例年に比べたら、「花が少ない外れ年」だそうで・・。

来年も行こうと、早くも計画を練ってます。
鶴見岳もミヤマキリシマの名所だそうで、立ち寄って見たいですが、日程的にはツラい(悲)。
2019-07-05 *  風来梨 [ 編集 ]