風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第315回  小松島線・小松島港仮乗降場

路線の思い出 第315回  小松島線・小松島港仮乗降場 〔徳島県〕


r315 (3) 在りし日の小松島港仮乗降場

今の今まで『臨時駅』だと思っていた


《路線データ》
  営業区間と営業キロ         輸送密度 / 営業係数(’83)  
      中田~小松島港(臨)1.9km         1034  /   1682
          廃止年月日              転換処置 
          ’85/ 3/14                 小松島交通バス
廃止時運行本数
        中田~小松島港(臨)  下り9本〔内 3本快速〕、上り10本〔内 4本快速〕
        中田~小松島      1往復


小松島港仮乗降場(こまつしまこうかりじょうこうじょう)は、かつて徳島県小松島市小松島町にあった日本国有鉄道(国鉄)小松島線仮乗降場である。 1940年3月15日に、小松島駅構内に開設された。

1985年3月14日に、小松島線廃止に伴い廃駅となる。


当仮乗降場の駅構造は、単式ホーム1面に機回し線を有していた。 国鉄本社設定のではなく四国総局設定の仮乗降場であり、正式な位置付けは小松島駅構内に存在する『小松島駅』であった。 時刻表では臨時駅の表示がされていたが、実態は前述の通りである。


営業キロは設定されず、小松島駅までのキロ数(小松島駅と当仮乗降場間の実際の距離は、およそ300m)が使用された。 出札口があり、硬券を含む乗車券入場券も発売されていた。 但し、券面は「小松島駅発行」になっていた。


r315 (6) 駅改札口を出たすぐ先が

南海フェリー乗り場だった

※ ウィキペディア画像を拝借


大阪和歌山への汽船・フェリーとの連絡の為に小松島港に隣接して設けられ、改札口すぐの踏切の先はフェリー乗り場となっていた。 線路端部の少し先は岸壁であった。 出札口付近で、竹ちくわが販売されていた。




この小松島港乗降場は、この記事を書く今の今まで時刻表で表記されていた通り、『臨時駅』だと思っていた。 そして、肝心の『本家』の小松島駅は大名主の邸宅の如くの立派な建物であったが、訪れた当時はその価値を見出せるハズもない中坊で、大きながらんどうの駅舎の中に入って高い天井を見上げた事と、隣接していた機関区を眺めた事と、小松島港へ向けてのカーブしたホームに立った記憶はあるが、小松島駅『本家』の写真は何一つ撮っていない。

r315 (2) 
どういう訳か駅スタンプは押していた

まぁ、今思えば、何ともったいない事だろう・・と悔いる事しきりだが、将来に筆者(ロクデナシ)となる(見通しの暗い)中坊にそんな先を見据えた能力などある訳もなく、取り返せぬ(撮り返せぬ・・かな!?)まま今に至っている。

でも、小松島港(臨)駅・・、あっ違った仮乗降場は、当時の中坊が四国の旅を企画した理由そのままの写真が撮れる場所だったので、しっかりと写真に撮って記録しているのである。

r315 (8) 中坊が初めての旅を企画した理由が
ヘッドマーク付の急行だった

その「中坊が四国の旅を企画した理由」とは、当時の四国は急行王国で、キハ58の統一した急行色塗装の編成に、急行の愛称を記したヘッドマークを取り付けて運行しており、当時中坊のワテはこれの虜となってしまったのですね。

r315 (7) この時は特急はボロいイメージが強く
あまり眼中に無かった

r315 (9) 撮ってて良かったDE50
今やワテの「ドル箱写真」の1つだしィ・・

だから、特急なんかほとんど無視(今思えば勿体ない・・が、2~3枚は撮ったよ)で、急行と当時から芽生えていたローカル線めぐり中心の旅行程を組んでいたのである。 だから、昔の内子線の内子駅や予土線など、結構濃い写真を撮った旅であったのだ。 そう、『撮り鉄』さんには羨望の的(かもしれない)DF50も撮ってるよ。

r315 (4) 筆者(ロクデナシ)の前身である中坊は
このカッケーさに心奪われました

そのヘッドマーク付の急行【よしの川】が運用の都合で終着駅とされたのが、今回取り上げる小松島港(臨)こと、小松島港仮乗降場だったのである。 いやぁ・・、中坊ながら、コレを完璧に撮るべく燃えていたのを憶えている。 それは、フェリーに乗り継ぐ乗降客で終始ごった返すこの駅で、如何に黒点(人間)を入れずに撮るか・・という命題に燃えていたよ。

だから、中坊ながら駅この乗降場に長時間居座って、人の流れの流動調査の真似事までやっていたようである。 その指標が、駅の改札口で頭巾を被ったおばちゃんがダミ声をからして売っていたちくわである。

r315 (1) 
本当に竹に巻いて炙った竹ちくわ・・ 美味だよ
※ 商品パンフの画像拝借

このちくわがショーケースに「てんこ盛り」or「空」の時が概ね人がいない時無である事を知り、「ちくわ」が売られる前はまだフェリーが着岸前で、完売の後は乗客は皆フェリーに乗り込んだ後のフェリー出港直前って『法則』をつかんだのである。

r315 (5) 努力すれば(しょうもない事でも)
報われるのデス

目論見は当たったよ。 あのー人がごった返す中で、ほとんど黒点(人間)が入らない急行【よしの川】の写真をゲットできたよ。 ちなみに、この日の朝飯と昼飯は、人の流動調査に用いた『竹ちくわ』であるのは藪の中に。
                               
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No Subject * by 根室大喜
そんな駅で列車を待ってみたい^^)竹ちくわ食べたことありますよ

Re: No Subject * by  風来梨
根室大喜さん、こんにちは。

> そんな駅で列車を待ってみたい^^)竹ちくわ食べたことありますよ

竹ちくわをかじりながら、列車を撮っていたもう30年以上前売り・・。 残念ながら今は、鉄道はおろかフェリーも廃止され、名物の風景が過去のモノとなってますね。


コメント






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No Subject

そんな駅で列車を待ってみたい^^)竹ちくわ食べたことありますよ
2019-05-16 * 根室大喜 [ 編集 ]

Re: No Subject

根室大喜さん、こんにちは。

> そんな駅で列車を待ってみたい^^)竹ちくわ食べたことありますよ

竹ちくわをかじりながら、列車を撮っていたもう30年以上前売り・・。 残念ながら今は、鉄道はおろかフェリーも廃止され、名物の風景が過去のモノとなってますね。

2019-05-17 *  風来梨 [ 編集 ]