2019-02-16 (Sat)✎
路線の思い出 第301回 只見線・入広瀬駅 〔新潟県〕
『雪国観光会館』なる旧入広瀬村の公民館!?
との合築駅舎となっている入広瀬駅
※ グーグル画像を拝借
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
会津若松~小出 135.2km 304 / 258
運行本数(’11)
会津若松~只見 3往復 ,会津若松~会津川口 3往復 ,会津若松~会津坂下 1往復
小出~只見 3往復 ,小出~大白川 1往復
※ ’11年7月の豪雨災害により会津川口~只見の区間が不通となり、
この区間は現在バス代行輸送となっています
只見~会津川口 代行バス 下り6本・上り7本運行
公民館なのか?
使用用途が明瞭でない
箱型の建物が駅となっている
※ ウィキペディア画像を拝借
入広瀬駅(いりひろせえき)は、新潟県魚沼市大栃山にあるJR東日本・只見線の駅である。
単式ホーム1面1線と側線1本を有する駅で、この側線は当駅の小出方で本線から分岐し、当駅のホームを外れてすぐの敷地に建つ除雪車両の車庫に至っている。
かつてはPOS端末設置の簡易委託駅であったが、2010年4月に簡易委託の取扱終了によって、越後湯沢駅管理の無人駅となった。 2008年度の1日平均の乗車人員は31人との事である。
入広瀬村・村制100周年記念のタイムカプセル
:
だが入広瀬村は魚沼市に編入されて消滅し
五十年後の村の存続・発展を祝っての
タイムカプセル御開帳の名目を逸してしまった
駅舎は1988年12月に「雪国観光会館」との合築駅舎に改築された。 ここでは入広瀬の物産の販売をしているほか旧駅をしのぶ展示(旧駅名標や旧駅舎の写真、大白川~只見開通時の記念切符、行先標など)や入広瀬村村制100周年記念のタイムカプセルの埋め込み、入広瀬の物産の展示、入広瀬村の歩みを豊富な資料と展示物で紹介する部屋などもある。
『山菜共和国』への長い道のりが
今回のネタだったりする
今回取り上げる駅は、今回の旅の宿命である「時間潰し」にまつわる思い出の駅である。
それは先週末に有給を取った金曜を加えた3日間で、『奥会津・大白川の四季 冬』の取材!?をすべく只見線を訪れた小旅行での事である。
それは先週末に有給を取った金曜を加えた3日間で、『奥会津・大白川の四季 冬』の取材!?をすべく只見線を訪れた小旅行での事である。
この手の旅はいつもレンタカーを使うのであるが、今回に限って鉄道利用としたのである。
なぜ鉄道利用としたのかというと、「今回は冬だから」である。 詳しく言うと、只見線と平行する国道252号線が、雪の為に新潟福島県境の六十里越で完全に通行止となって往来できないからである。
完全に雪に埋もれて通れなくなった
冬の国道252号線を『絵』にしてみますた
要するに、冬期の大白川~只見の区間は、鉄道の只見線だけが唯一県境を越える事ができるのである。
それに今回の取材!?の主題が『奥会津と大白川』であり、県境の六十里越を往来して奥会津と大白川の両側を取材!?する事がこの旅の目的だからある。
冬に只見線の福島県側と
だが、鉄道利用で只見線の『撮り鉄』旅をするなら、2つの大きな難問がのしかかってくるのである。
それは、六十里越を越えた新潟県側の大白川は閑散路線である只見線でも最大の閑散区間で、1日の列車本数は僅かに3往復なのである。 しかも、始発は朝の9時前から10時と、「利用に耐えない運行ダイヤ」なのである。
それは、六十里越を越えた新潟県側の大白川は閑散路線である只見線でも最大の閑散区間で、1日の列車本数は僅かに3往復なのである。 しかも、始発は朝の9時前から10時と、「利用に耐えない運行ダイヤ」なのである。
只見線の新潟県側を
『バイリンガル』するには・・
1日僅か3往復では列車に乗って『撮り鉄』をするのは物理的に不可能(撮るべきターゲットの列車に乗らねばならない時点で『撮り鉄』は絶対に無理ですね)で、それでも敢えて旅のスタイルを鉄道利用とするなら、冬であろうが何だろうが撮影場所の最寄駅である大白川での駅寝が必須条件となるのである。
真冬に新潟県側のこの駅と
※ ウィキペディア画像を拝借
福島県側のこの駅での
駅寝が必須条件となりますが
まぁ、この「必須条件」はこのタワケにとっては、旅に出る度にいつもやってる「慣れ親しんだ行動」であり、しかも今は「駅テント」を採用しているので、この点については何ら問題がないのである。
上に掲載した駅には便所がないので
『道の駅・かなやま』の向かいに位置して
イザとなればトイレに駆け込めるこの駅にしますた
※ グーグル画像を拝借
だが、1日3往復の『撮り鉄』で生じるもう1つの問題・・、「列車待ち」という壮大なヒマにさらされるのである。 そして、この「壮大なヒマ」は回避不能で、その対策も困難を極めるのである。
それは下手すれば半日を超える事もある「壮大なヒマ」で、これを乗り越えるのは至難の業となるのである。
新潟県側の只見線の3往復区間は、先程にも述べた通り、駅寝した翌朝の『撮り鉄』ターゲットである朝の1往復が、9時前と10時と極めて遅くもはや朝ではない時間なので、次の列車までの待機時間は4時間と短めなのだが、それでも店屋1つ無い無人駅(駅テナントで入ってる山菜そば屋はゴールデンウィークまで休業中)での4時間は強烈なのである。
除雪の境目を激写!
国道252号線の除雪区間の端まで出ばってこの朝の1往復を撮り終えると、難敵の「4時間の列車待ち時間」がやってくる。
今回の『一番星』か!?
でもチト弱いかな
だが、それに対しての備えである「ヒマ潰しの友」スマホも、電池不調の「お亡くなり」状態で状況は完全に詰んでいたのである。 「こんな事なら、余計な荷物になっても、分厚い月刊漫画雑誌を買っとくべきだった」と思ったが後の祭りである。
「駅周辺に店屋1つ無い無人駅で、スマホも使えぬままに4時間は耐えられない」と踏んだワテは、一昨日・昨日の宿泊装備とカメラバック一式20㎏を担いで入広瀬まで歩いて行く事にしたのである。
・・あぁ、そういえば、鉄道利用での『撮り鉄』のレンタカーに比べてのリスクとして、この重たい荷物の持ち運びもあったわ。
「駅周辺に店屋1つ無い無人駅で、スマホも使えぬままに4時間は耐えられない」と踏んだワテは、一昨日・昨日の宿泊装備とカメラバック一式20㎏を担いで入広瀬まで歩いて行く事にしたのである。
・・あぁ、そういえば、鉄道利用での『撮り鉄』のレンタカーに比べてのリスクとして、この重たい荷物の持ち運びもあったわ。
昔に撮った入広瀬の雪情景
でも、荷物を持ってただ歩くだけではつまらないので、次回にやって来た際の『撮り鉄』で使える撮影地を探しながら歩いて行く事にしたのである。 だが、期待に反して国道側からの只見線は、大白川から入広瀬の全区間に渡って完全なド逆光で、何度か雪の中に入って見たがモノになりそうな所はなかったよ。
今回順光で撮れたのは
この写真のみか
歩く前に、列車の車窓から目にして目星を着けていた柿ノ木のスノーシェードからのアングルも、只見線はアーチ陸橋を通り雰囲気は良いのだが、只見線の方がスノーシェードより高い位置を通って周囲の景色が入らない事と強烈なド逆光で、ワテは判定をボツとしたよ。
唯一、微妙に思ったのが、柿ノ木と入広瀬を隔てる丘の上からの雪に埋もれた踏切と広がった雪原のアングルだろうか? でも、浅草岳が浮かび上がるなど、朝の1往復を撮った場所の方がいいかなぁという判定ですた。
只見線の大白川周辺は
どこも強烈な逆光だ
:
逆光がキツ過ぎてフレアになっちったよ
でも浅草岳が背後に浮かぶ絶景なのデス
でも、入広瀬までの7kmをこのように撮影場所を探しながら歩く事で4時間の内の2時間半を潰す事が成ったよ。 また、撮影場所探し・・という楽しい事をしながらの道中は、20㎏の荷物もさほど苦にならなかったよ。
だが駅の中は無人化されて久しく殺風景
:
駅舎内のフロアは手押し式除雪機
の格納庫代わりとなっていて
駅舎内で給油して噴きこぼしたのか
妙にガソリン臭く環境的には今イチでした
駅寝をするなら
ホーム上にあるコチラの方が
※ グーグル画像を拝借
そして、20㎏担いで7km歩いたから、入広瀬駅に着いてすぐに食った昼飯のパンは美味かったよ。 でも、『撮り鉄』の気は萎えてしまって、しかも入広瀬駅付近は民家が建ち並ぶなどあまりいい情景でもなかったので、撮影予定だった13時46分の只見行で只見に出て折り返す事にする。
ぢ・つ・わ・・、この4時間以外にも待ち時間はあったのである。 その待ち時間の詳細は、続く次回の『路線の思い出』に登場する駅にて・・。
ぢ・つ・わ・・、この4時間以外にも待ち時間はあったのである。 その待ち時間の詳細は、続く次回の『路線の思い出』に登場する駅にて・・。
スンマセン・・ 宣伝を追加しまっす。
『奥会津・大白川の四季 夏』です。
全くの閑古鳥でした。
今回の第二弾! 『秋』は、かなりの力作ですよ。 但し、作成者のワテの基準ですが・・。
『奥会津・大白川の四季 秋』でっす。
只今、『冬』の製作中でっす。
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No title * by なべ
こんばんは。真冬の只見線お疲れ様でした。私もDD15がいた頃に、大白川の通行止め場所からラッセル車を撮った事があります。雪の壁をよじ登ったりで大変でした。自然は過酷ですが、酒はうまいんですよね。大白川駅ではGWシーズンになると美味しい どぶろくが買えます。。。
No title * by 風来梨
なべさん、こんばんは。
このブログ開設の理由だった閑古鳥の無くメインHPサイトで、今『奥会津。大白川の四季』という写真旅行記を製作していまして、その取材!?で一昨年から只見線には定期的に訪れてますね。
今回は雪との格闘より、長大な時間潰しに苦労しましたね。
只見線の新潟側を『乗り鉄&撮り鉄』するなら宿命となりますが・・。
魚沼は米どころで、いい麹が取れるから、酒も美味いでしょうね。
越後の地酒では、越後三山の一つ『八海山』が抜群に美味かったですね。 大白川なら、わらびなど山菜の天ぷらをつまみに一杯やるといいでしょうね~。
このブログ開設の理由だった閑古鳥の無くメインHPサイトで、今『奥会津。大白川の四季』という写真旅行記を製作していまして、その取材!?で一昨年から只見線には定期的に訪れてますね。
今回は雪との格闘より、長大な時間潰しに苦労しましたね。
只見線の新潟側を『乗り鉄&撮り鉄』するなら宿命となりますが・・。
魚沼は米どころで、いい麹が取れるから、酒も美味いでしょうね。
越後の地酒では、越後三山の一つ『八海山』が抜群に美味かったですね。 大白川なら、わらびなど山菜の天ぷらをつまみに一杯やるといいでしょうね~。