風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第365回  山彦ノ滝・氷爆

『日本百景』 冬  第365回  山彦ノ滝・氷瀑  〔北海道〕


見事な氷瀑柱を魅せる山彦ノ滝

    山彦ノ滝  やまびこのたき   直瀑 落差 28m  北海道・遠軽町(旧 丸瀬布町)

    滝へのアプローチ
  遠軽町・旧丸瀬布町 道道1070号線・丸瀬布温泉の南5~5.5km
     行 程 表
  駐車場より約200mで滝前

JR丸瀬布駅付近より留辺蕊町へと抜ける道道1070号線が延びているが、この道を南下していく。
途中に丸瀬布温泉と『いこいの森』というオートキャンプ施設の整った森林公園があるので、高規格な舗装が成されてある。
 
丸瀬布温泉というよりも、『マウレ山荘』という旅館名で知れ渡っている温泉前と『いこいの森』を通過すると、程なく『山彦ノ滝 3km↑』の標識が見えてくる。 その指示通り進むと、数台駐車が可能な山彦ノ滝入口に着く。


夏の山彦ノ滝
見事なストレート滝だ
 
駐車場から山彦ノ滝まで200mほど、鹿鳴ノ滝へは更に500mほどで行ける。 山彦ノ滝は直瀑で、落差の公称は28mであるが、35~40m位の滝に思える端正なストレート滝だ。 また、滝裏に不動尊らしきものが奉っている『裏見の滝』でもある。


上記の記述は、あくまでも夏の無雪期の事である。 冬は『マウレ山荘』とその周辺の集落を抜けると通行止を示したハードルが現れ、そのハードルは道半分を塞いでいる。 この中途半端な「通行止」規制はとどのつまり、「行きたければ、行けば? でも安全の保障はしないし、事故ったら自己責任で対処してね
」って意味らしい。

道は雪煙を上げながらも、何とか車が走行のできるレベルであった。 だが、気を抜けば深みにはまって『亀さん(雪の噴き溜まりに乗っかってしまい、タイヤが空転して動けなくなる事)』となる危険が多々ある道だ。 『亀さん』になったなら、集落まで歩いてヘルプを呼ぶ以外に手はないのである。
もちろん、スマホ等の電波は届かないので、念の為。


この滝をライトアップ
するとは凄いかも

でも、2月の最も寒い時期にこの滝の氷瀑がライトアップされるらしいので、このイベント開催日だけは除雪されて容易に通れるようになるらしい・・との事。 そのような事が記してあったパンフレットが、閉鎖された駐車場のトイレに貼付けてあったよ。 もちろん、駐車場はより雪が噴き溜まっていて、車が入れる状態ではなかったけど。


28mと落差はないけど
鶴翼の如く広がった大岩盤と
ストレート滝の氷爆柱に魅せられて

さて、ここから200mの雪道を『雪道ラッセル』で登っていくと、夏道の3倍位の時間がかかって、真っ白な一本の氷柱が現れる。 山彦ノ滝だ。 でも、魅惚れるほどの氷柱だ。 そして、この滝は滝の裏側に入れる「裏見ノ滝」であるので、この見事な標柱をぐるりとひと周りできる。


滝の氷瀑柱の周りを
周ってみる


滝の左の逆光側だと
滝飛沫がややグロテスクに


滝の裏側はぶ厚い氷のレースが


光の当たる方滝の右側は
滝飛沫が蒼く光って
より冷たさを感じる

そして、この氷柱を目を凝らして見つめると、氷の中で滝の落水が生命を営むが如く鼓動していた。
そう・・、それは、生きている証である脈の鼓動の様に。


氷瀑が氷の中に
命の鼓動を脈打っていた


落水の最中に
空中で凍ったのか?


その命の脈は脈打つ度に
キラキラと蒼く輝いていた


命の神秘に
魅せられているかのよう

その氷瀑の凄ざましさに喜びはしゃいでいると、違った意味の「自己責任で対処してね」となってしまったよ。 それははしゃぎ過ぎて、見事に『出足払い1本!』を決められて、脇腹を凍って「滝の泡」となった滝飛沫にぶつけてしまったのである。


調子に乗ってはしゃいでいると
キレイに『出足払い』が決まって
滝飛沫の泡で横っ腹を強打!

要するに、6年前の183系特急型気動車となった訳ですね。 まぁ、旅から帰ってレントゲン撮るまでは折れてるとは思わなんだけど。 診断は右第10肋骨の普通(傷口のない)不完全(一部がささくれ状に折れた)骨折だったよ。


こうして再び腹から火を噴く
気動車183系となった
この場合・・先頭車はスラントだろうか?
貫通型なのだろうか

でも、ワテ・・、肋骨骨折に対してかなり耐性があるみたい。 この後も平然と層雲峡の閉鎖部分に潜む滝めぐりやら、真冬の車寝やら、テント一式担いで帰路に着いたりしてたし。 そして、先週は「骨折から1ヶ月」を記念!?して、奥会津にテント駅寝旅をしてきたしィ。


でも・・帰るまで「ただの打ち身」だと思ってたよ
旅の最中も少し痛いだけで元気だったしィ

そういえば、前の肋骨2本へし折った時も、「骨折から1ヶ月」を記念!?して富士山に登って、3000mでテントなしのゴロ寝したっけ・・なぁ。















 
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No Subject * by hanagon60
ここは裏見の滝なので氷瀑も見事な裏見になっているのですね。
これはハシャいでしまう気持ちも解ります。転倒した気持ちも解ります?(笑)。雲竜渓谷で同じような事を経験していますので(ーー;)
https://hanagon60.blog.fc2.com/blog-entry-857.html

Re: No Subject * by  風来梨
hanagonさん、こんばんは。

日光・雲竜渓谷の記事拝見させて頂きました。 凄いスケールですね~。

氷の玉に乗ると、見事な位に出足払いが決まりますからね~。 でも、自力帰還可能でなによりでした。
私も何回かヤッちゃってますが、一度を除いて全て足以外なので、「オチャメ」満開で済んでます。
特にギャグなのは、岩に頭をぶつけて出血+後に華智追加のコレですかね。
『よも”ヤマ”話 第10話 御在所岳』
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1189.html

その帰りでの華智オチ『路線の思い出 第191回 近鉄・中菰野駅』
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1193.html

学生の頃から『スーパーオチャメゲッター』だった私。




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No Subject

ここは裏見の滝なので氷瀑も見事な裏見になっているのですね。
これはハシャいでしまう気持ちも解ります。転倒した気持ちも解ります?(笑)。雲竜渓谷で同じような事を経験していますので(ーー;)
https://hanagon60.blog.fc2.com/blog-entry-857.html
2020-07-17 * hanagon60 [ 編集 ]

Re: No Subject

hanagonさん、こんばんは。

日光・雲竜渓谷の記事拝見させて頂きました。 凄いスケールですね~。

氷の玉に乗ると、見事な位に出足払いが決まりますからね~。 でも、自力帰還可能でなによりでした。
私も何回かヤッちゃってますが、一度を除いて全て足以外なので、「オチャメ」満開で済んでます。
特にギャグなのは、岩に頭をぶつけて出血+後に華智追加のコレですかね。
『よも”ヤマ”話 第10話 御在所岳』
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1189.html

その帰りでの華智オチ『路線の思い出 第191回 近鉄・中菰野駅』
https://furai58.blog.fc2.com/blog-entry-1193.html

学生の頃から『スーパーオチャメゲッター』だった私。



2020-07-17 *  風来梨 [ 編集 ]