風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第358回  北の鉄路・冬情景 (道南編)

『日本百景』 冬  第358回  北の鉄路・冬情景 (道南編)  〔北海道〕

本来なら『鉄道写真』の書庫が相応しいと思うのだが。 まぁ、何というか・・、ネタ繋ぎですね。
最近10年の年末年始は、ほぼ全て北海道に行ってるしィ。 っていうか、今年もヒコウキの切符取っちゃったしィ。 まぁ、早割だと、ヒコウキの方がシンカンセンより安いしィ。 ここでも、『北海道シンカンセン』が全く使えない事が露呈しましたね。



最初はこの路線の『最後の年末・年始』おば・・。


暖冬だったのか
道南の末端路線・江差線沿線は
雪でなくみぞれ雨だった

この路線の年間の赤字顎を1~2日でこしらえる「見込みのない路線」の『北海道シンカンセン』開通のあおりを受けて、旧国鉄の廃止ローカル線がJRに替わる直前に淘汰されたように「駆け込み廃止」となった江差線末端区間。 その江差線の廃止になる前の年末の様子を尋ねてみたが、何と空からは雪ではなく雨が降ってきていたのだ。

それでも「何とか冬の情景を」という事で、冬の荒波を入れる事にしたのだが、江差線って海に添う区間が上ノ国~江差最後の1区間しかないのよね。 だから、本州の日本海側の情景と、さほど変わらない絵となってしまったよ。


海を出す為に敢えて広角を使ったけど
「望遠・縦位置」の方が
良かったみたい

・・で、「廃止を控えた路線の冬」を撮るという目的の活路を見出すべく、内陸で雪のあった湯ノ岱駅に向かう。 そこは雪はあるにはあったが、「イメージに合う撮影場所」がなかったよ。


湯ノ岱まで戻ると
雪はあったが


湯ノ岱駅の駅舎内は
いい雰囲気を出してたよ

湯ノ岱に向かったのは、鉄オタ勇志が設置した「列車が停車した事のない駅(モドキ)」として有名な「駅モニュメント」《天ノ川駅》付近での撮影を目論んでの事だったが、この」《天ノ川駅》は湯ノ岱から5kmと遠すぎたよ。 周りに何もない所で旅日程の貴重な1日を潰してしまうと、翌日は完全移動日になっちまうし。


原版が上った時は
「電柱ウザ~」と思ったけど
「コレはコレでアリかな」と

・・で、駅で『適撮り』(適当に撮る事)をして、湯ノ岱の第二・・というか、駅の周囲が今イチで主目的と相成った「駅から徒歩圏内にある『温泉』」に浸かって、ほっこり気分で江差線末端区間とは「お別れ」する。


いい湯でした

湯ノ岱温泉(ゆのたいおんせん)は、北海道檜山郡上ノ国町湯ノ岱にある温泉。 泉質は同じだが、源泉温度の異なる2種類の源泉がある。 ナトリウム・カルシウム、塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性(低)温泉)で、源泉温度 32℃・39℃との事。

江戸時代末から存在した古き良き温泉湯治場で、国民保養温泉地に指定されている。 天ノ川沿いに日帰り入浴施設「湯ノ岱温泉 国民温泉保養センター」がある。 「国民温泉保養センター」は32℃・38℃・42℃の3つの浴槽と打たせ湯がある。 源泉掛け流し方式で一部加温している。 浴室床には、温泉析出物による波型模様ができている。



お次は羊蹄山を撮ろうとしてシクじった編おば・・。


『羊蹄山バック』は未だに
「キメ写真」が撮れずにいるものの

函館本線の山線と言えば、「羊蹄山バック」なのである。 だが、冬の道南・・、しかも放浪時代と違って冬の北海道に往来できる時期の『年末年始の冬休み』は、決まって天気が荒れ狂ってなかなか山が姿を現さないのである。

この”決まって”荒れる天気は偶然でも何でもなく、冬の西高東低型の気圧配置からすると至極当然なのである。 聞く所によると、12月末~2月いっぱいまでの厳冬期で羊蹄山がハッキリと姿を現すのは、片手の指ほど・・との事である。 でも、それを耳にすると、小僧の頃に「最初の一撃」で撮ったコレは奇跡的な偶然だったのかもね。


この時はニセコの街が遠くに見える
この場所まで歩いてきたようだね
逆光で少し黒く潰れたのが悔やまれる

まぁ、このタワケの『撮り鉄』の足跡として、利尻山でもこの羊蹄山でもそうだが、「最初の一撃」は凄く上手くいくのだが、「二匹目のドジョウ」を狙いに行った2回目以降はからっきし・・ってな事がほとんどなのである。

まぁ、最初の時は、廃止ローカル線の『撮り鉄』に吉田拓郎の唄の歌詞の如く「この身を賭けても~、全てを捨てても~」と、なりふり構わず勤しんでいた『情熱大陸バカ』の真っただ中だったからねぇ。
以降は、寒くなったら暖房の効いたレンタカーの中に逃げ、山が出ないと判ると早々に退散するヘタレとなったから、コレは当然の結果だろうけど。

それで、「最初の一撃」でも黒潰れした事の『リベンジ』として、年末年始に函館本線のニセコ周辺を訪れていた。 だが、このタワケの抱く『セオリー』通りに、尽くシクじったのである。


最も撮りたいと思ったこの撮影地は
場所すら判らなかったよ
※ グーグル画像を拝借

それは、羊蹄山をめぐる橋梁の有名撮影地で撮ろうとしたものの、その場所すら判らずにラッセルしまくって雪まみれとなったり、これまた有名撮影地の『北四踏切』も、国道からわざわざラッセルで閉鎖されている踏切まで200mをラッセルをして道を開いた徒労だけに終わってしまったよ。

でも、一度火の着いた『リベンジ心』は、小僧の頃との唯一の共通点である「悪あがき」なって、何度も何度も無駄な事をしてしまったよ。 だが結局は、未だに真冬の羊蹄山は撮れずに、「春の羊蹄山で何とか・・」に終わっている。

だが、小僧の頃と様変わりした事・・、よく言えば「機転が利く」、悪く言えば「熱意の欠片も無く早々と退散する」という事で、「ターゲットである羊蹄山がダメなら・・」と別の撮影場所に向かう。
まぁ、レンタカーで『撮り鉄』しに来れば、当然このようになっちゃうだろうけど。


何で新しい車輌のデザインって
周囲の情景とマッチしないんだろ?
あらゆるデザイナーの能力が
かつてより数段劣ると思うワテ

・・で、その「羊蹄山をとっとと退散しての代わりの撮影場所」が、この銀山となったのである。
最初は有名撮影地の『218キロポスト』に向かったのだが、ここは倶知安に向かっての峠の迫る上り勾配で、周囲の景色を全て掻き隠す程の煙を噴き上げて力行するSLの『迫力写真』を撮るべくの撮影地だったのである。

もう、即効でパスしたよ。 でも、歳食うと探求心もなくなって、安易に携帯で「函館本線の撮影地」と検索して出てきた検索結果の場所に行くまでに情熱が冷めてしまっていたのね。 ホント・・、思うよ。
あの真冬に駅寝してまで追っかけた、『情熱大陸バカ』たる情熱は夢まぼろしだったのか・・と。


銀山駅
無人駅だが保線・除雪要員の詰所があり
常時要員が配置されているようだ

『218キロポスト』でも振られて撮影場所に窮して、「仕方ないから銀山駅で『昼寝撮り』するか」と、銀山駅に向かう。 ちなみに『昼寝撮り』とは、車に籠って昼寝する事を主目的に、昼寝から目覚めた時が運良く列車の通る時間帯だったら、適撮りを実行する「怠惰」をオブラートに包んだ用語である。


車に籠って昼寝する前に
駅構内を覗いて
かつてあった情熱の
焼けボックリに火が点いたよ

でも、『昼寝撮り』という「怠惰な目的」ではあったが、このタワケの「最初の一撃」は上手くいく・・という『ジンクス』は生きていたのである。 初めて訪れた銀山の駅付近での撮影は、主目的の「暖房の効いた車の中に籠っての昼寝」をやり忘れるほどに熱中できたのである。


『四ツ目』も
こう撮るといいかも

周囲の情景とは今イチ合わないデザインの『四ツ目』がいった後には、かつての『情熱大陸バカ』がいっときだけ復活したよ。 そう・・、風景とマッチする「かつて情熱を抱いた車両」のキハ40系がやってきたのである。 それでは、銀山での『北の鉄路・冬情景』をごろうじろ。


『起』
当たり目がやって来て
嬉しくて信号鉄塔の処理を忘れたよ


『承』
列車が近づくにつれ降る雪が激しくなって
シチュエーションが否応なく高まったよ


『転』
コチラがキメシヨットかな
いやいや2枚目の方が


『結』
締めはありきたりでも
締めくくれるようにハッキリと

しかし、”お題”は『北の鉄路・冬情景』なんだろ? 完全に『撮影の際のオチャメエピソード』となっちまってるよ。 

なお、この記事を見ておられる皆様方には、「このタワケ・・、東西南北全ての方位で『冬の鉄路情景』に託けた記事を掲載して、「ネタ4回分ゲット!」とかいうつもりじゃないだろうな!」との懸念を抱く事と思われますが、御心配なく。 4回でなく7~8回のストックネタとして、「過去ネタ」を使い回す所存でございます。 あぁ、モノ投げないで下さい。



 
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No title * by 日本一周
アジがありますね。
江差線、特に好きです。
トラバしてよろしいですか。

No title * by 風来梨
日本一周さん、こんばんは。

江差線の江差付近の海はいい情景ですね。 海陽丸など、幕末の歴史を歴史を訪ねるのも面白いですね。

どうぞ、TBで江差の魅力を広げて下さい。 宜しくお願いします。

No title * by 風旅記
こんばんは。
江差駅から歩いて、お写真を撮られた場所、周りには何もない、線路と海を見渡す小さな跨線橋に行ったことを思い出します。
自分の足で歩き、他の場所を訪ねる時間がなくなったとしても、納得できるような情景を見て(上手く撮れるかは別ですが…)、ここに来て良かったと思いながらまた歩いて駅に戻る、そんな1日を過ごすことが一番幸せに思えます。
まだ乗ったことのない路線を訪ねることを優先してしまって、ひたすら列車に乗るばかりのこともありますが、それでもホームの端まで歩いてみる、これからも歩きたいと思う次第です。
もう一度訪ねてまた別の場所を歩きたいと思う路線ほど、廃止の憂き目にあっている今、時間との闘いのようにも思えてきます。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com

No title * by 風来梨
風旅記さん、こんばんは。

この海の望める撮影場所は2回訪れた事があるのですが、2回とも冬の年末年始だというのに雨でした。

江差線は六往復しかなく、駅からも1.5㎞ほど離れているし、仰る通り雨を避ける所もない(公民館跡の廃屋の軒しかない)ので、雨の中で傘を差しながら待った思い出があります。

でも、私の持つ江差線のイメージは海の路線なので、ここで撮れて良かったと思いますね。 そして、雨の荒れる海の情景も、今にして思えばイメージ通りとなりましたね。

コメント






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No title

アジがありますね。
江差線、特に好きです。
トラバしてよろしいですか。
2018-12-15 * 日本一周 [ 編集 ]

No title

日本一周さん、こんばんは。

江差線の江差付近の海はいい情景ですね。 海陽丸など、幕末の歴史を歴史を訪ねるのも面白いですね。

どうぞ、TBで江差の魅力を広げて下さい。 宜しくお願いします。
2018-12-15 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

こんばんは。
江差駅から歩いて、お写真を撮られた場所、周りには何もない、線路と海を見渡す小さな跨線橋に行ったことを思い出します。
自分の足で歩き、他の場所を訪ねる時間がなくなったとしても、納得できるような情景を見て(上手く撮れるかは別ですが…)、ここに来て良かったと思いながらまた歩いて駅に戻る、そんな1日を過ごすことが一番幸せに思えます。
まだ乗ったことのない路線を訪ねることを優先してしまって、ひたすら列車に乗るばかりのこともありますが、それでもホームの端まで歩いてみる、これからも歩きたいと思う次第です。
もう一度訪ねてまた別の場所を歩きたいと思う路線ほど、廃止の憂き目にあっている今、時間との闘いのようにも思えてきます。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com
2018-12-17 * 風旅記 [ 編集 ]

No title

風旅記さん、こんばんは。

この海の望める撮影場所は2回訪れた事があるのですが、2回とも冬の年末年始だというのに雨でした。

江差線は六往復しかなく、駅からも1.5㎞ほど離れているし、仰る通り雨を避ける所もない(公民館跡の廃屋の軒しかない)ので、雨の中で傘を差しながら待った思い出があります。

でも、私の持つ江差線のイメージは海の路線なので、ここで撮れて良かったと思いますね。 そして、雨の荒れる海の情景も、今にして思えばイメージ通りとなりましたね。
2018-12-19 * 風来梨 [ 編集 ]