2018-11-11 (Sun)✎
『日本百景』 秋 第353回 谷川連峰・国境稜線 その1 〔群馬県・新潟県〕
谷川岳 たにがわたけ (上信越高原国立公園)
群馬・新潟県境にそびえる谷川岳 1977メートル は嶮しい山容を示し、ロッククライミングのメッカとなっているが、その一方で遭難者も多く“魔の山”としても知られている。 この山は、山頂部に三角点のある“トマの耳”と、その北に最高点の“オキの耳”の2つのピークを持つ双耳峰で、山麓から仰ぎ見ても、この『耳二ツ』はよく目立つ。
群馬・新潟県境にそびえる谷川岳 1977メートル は嶮しい山容を示し、ロッククライミングのメッカとなっているが、その一方で遭難者も多く“魔の山”としても知られている。 この山は、山頂部に三角点のある“トマの耳”と、その北に最高点の“オキの耳”の2つのピークを持つ双耳峰で、山麓から仰ぎ見ても、この『耳二ツ』はよく目立つ。
群馬県側の東斜面は雪崩・豪雨などの浸食作用で嶮しい谷を刻み、中でも一ノ倉沢の谷は容易に人を寄せつけず、クライマー達の初登攀 とはん 争いの舞台ともなった。 山頂からは、燧ケ岳・越後三山・苗場山などの眺望が素晴らしい。
谷川連峰・国境稜線 行程図
《1日目》 JR越後湯沢駅より鉄道利用(0:30)→土合駅(1:00)→巌剛新道入口
(3:40)→肩ノ小屋分岐(0:05)→谷川岳・トマの耳(0:15)→谷川岳・オキの耳
(0:20)→肩ノ小屋(2:00)→大障子避難小屋
《2日目》 大障子避難小屋(1:20)→万太郎山(2:30)→エビス大黒ノ頭(1:30)→仙ノ倉山
《2日目》 大障子避難小屋(1:20)→万太郎山(2:30)→エビス大黒ノ頭(1:30)→仙ノ倉山
(0:50)→平標山(0:40)→平標山ノ家(1:40)→平標登山口よりバス
(0:40)→JR越後湯沢駅
《1日目》 巌剛新道を使って谷川連峰・国境稜線縦走路へ
谷川連峰を縦走して、越後の国へ抜ける山旅に行ってみよう。 それも、紅葉美しい《一ノ倉沢》や《マチガ沢》を望み、初冠雪をまとった美しい峰々を目指す・・、最も贅沢な時を選んで登ってみようと思う。 このプレミアムステージを目指すには、やはりそれ相当の準備が必要だ。 初冠雪とはいえ、雪である。 当然、夏とは全く違う条件となるのだ。 登頂に要する時間や稜線を歩く所要時間も、夏のようにはいかないのである。 その点を十分に留意しておかねばならない。
冠雪の谷川岳主稜線を望む
関西圏に住む私は、関越国境にそびえるこの山域まで車を運転するのがシンドイので鉄道利用としたのだが、JR上越線の土合駅発着本数は1日上下5本づつと、とても使えたものではなく、鉄道を利用する登山者の全て・・と言っていい程に、水上駅からロープウェイ駅までのバスを利用している。
谷川岳への登山者の大半が
このロープウェイに乗り込む
※ グーグル画像を拝借
それでもその数は、マイカー登山に比べると『少数派』となるだろう。 15年ほど前から谷川岳のロープウェイ駐車場より先からのマイカーの進入が制限されて以来、巨大な登山者駐車場が設けられ、反ってマイカー登山者が増えたようなきがするのであるが。 もちろん、マイカー登山者の大半も谷川岳の稜線にはロープウェイに乗って上っていく。
だが・・今回は敢えて
下から地道に!?登っていく事にしよう
※ グーグル画像を拝借
でも今回はロープウェイを使わずに、敢えて下から登っていくとしよう。 なぜなら、冒頭に記したように「紅葉美しい《一ノ倉沢》や《マチガ沢》を望み、初冠雪をまとった美しい峰々を目指す・・、最も贅沢な時を選んでの登山」が民会の山行のコンセプトだからである。
一ノ倉沢・秋景色
華麗なる情景は是非とも見ておきたい
従って、前日に登山口にアプローチするのは当然の事だし、1日上下各5本のJR上越線の状況では、前日のアプローチと登山口で泊る事が必須となるのである。
山ヤに語り継がれたあの462段の階段駅も
もはや”伝説”となってしまった
:
この階段を昇って谷川岳に挑んだワテは
”伝説”を語りつぐ者となるのかな!?
登山口で一夜を明かす事が必須なら、思い切って《一ノ倉沢出合》まで進んでいくといいだろう。
紅葉に彩られた素晴らしい情景を・・、それも夕景と夜明けの空との両方を味わう事ができるのだ。
暮れゆく谷川連峰の主稜線を眺めながら
泊り支度をする贅沢
尖峰・衝立岩と谷川連峰
かつて登攀争いが繰り広げられた
一ノ倉沢の山屏風
また、《一ノ倉沢出合》はテント場・避難小屋・トイレ・水場と全てが整備されているので、寒さ対策さえしっかりすれば(これから冠雪の山に登るので、その位の準備は万全であろう)テントなしでも一夜が明かせるのである。 前おきが長くなったが、それでは登山を始めよう。
これから雪に輝く
あの美しい峰を目指そう
朝、夜明け前に《一ノ倉沢出合》に立とう。 紅葉真っ盛りである10月中~下旬の日の出時間は、6:00過ぎであろう。 日の出前の瞬間を《一ノ倉沢》で味わって、日の光が輝く瞬間を《マチガ沢》で味わう・・という少々欲張りな計画を立ててしまったので、一ノ倉沢は6時前の出発となる。
当然、いつでも出発できるように準備をしておこう。 《一ノ倉沢出合》から『巌剛新道』の登山口である《マチガ沢出合》までは、歩いて30分位の距離である。
《マチガ沢》で雪をまとった岩稜が輝く様を望んだなら、登高開始だ。 『巌剛新道』の登山口をくぐると、しばらく石畳みの道が続く。 やがて、前項目で述べた『マチガ沢登攀コース』との分岐であった所に出る。 だが、今はこちらのルートは廃道となったようで、ロープで進入を防いでいた。
《マチガ沢》で雪をまとった岩稜が輝く様を望んだなら、登高開始だ。 『巌剛新道』の登山口をくぐると、しばらく石畳みの道が続く。 やがて、前項目で述べた『マチガ沢登攀コース』との分岐であった所に出る。 だが、今はこちらのルートは廃道となったようで、ロープで進入を防いでいた。
これを越えると石畳みの道は終わり、山道らしい急傾斜となってくる。 そして、この傾斜を急登で登っていくと、チラホラと根雪が現れてくる事だろう。
登るごとにこの根雪が増えてきて、やがて完全に地面が雪で覆われる程までになると、《見晴台》と呼ばれる展望地に着く。 《マチガ沢大滝》と雪をまとった東面の荒々しい岩稜が、美しい情景を魅せている。 そろそろ疲れも出る頃だろうから、ここで素晴らしい景色を眺めてリフレッシュしよう。
登るごとにこの根雪が増えてきて、やがて完全に地面が雪で覆われる程までになると、《見晴台》と呼ばれる展望地に着く。 《マチガ沢大滝》と雪をまとった東面の荒々しい岩稜が、美しい情景を魅せている。 そろそろ疲れも出る頃だろうから、ここで素晴らしい景色を眺めてリフレッシュしよう。
谷川岳主稜線とマチ沢大滝を望む
見晴台にて
この《見晴台》は、谷川岳の頂上までの約半分・・といった所であろうか。 《見晴台》より30分ばかり登ると、《西黒尾根》の岩稜に取り付く。 ここは、前項目でも述べた通り鎖場となっている。
レベルとしては簡単なものだが、今は“雪つき”の条件であるので難度は比べ物にならない程に高まる。
もし、下山でこのルートを通るなら、それなりの雪山技術が必要であろう。
振り返れば
白毛門が美しい三角錐を魅せていた
この鎖場を乗り越えると、《西黒尾根》の稜線上に出る。 この稜線上からの展望はすごぶる良く、東面の《マチガ沢》の荒々しい尖峰群に加え、前面に谷川岳本峰が迫力を持って押し迫ってくる。
また左側は、ロープウェイの駅と《天神尾根》の登路を登るハイカー達も見渡せる。
なお、こちらの《天神尾根》は雪もほとんどなく傾斜も緩やかなので、この時期に谷川岳のみを目指す方はこちらのコースを使うのが賢明であろう。 実際、ハイカーと思しき軽装備の登山者は全てこちらを利用しているようだ。
谷川本峰の大岩壁が眼前に立ちはばって
美しくも“そそる”情景だ
・・迫力ある谷川岳の大岩壁を望んだなら、この大岩壁に取り付こう。 岩ガレが積み重なったような岩壁を登っていくが、岩に根雪が絡んで踏ん張りが利かないので登りにくい。 この岩稜を直登気味に登っていくと、《氷河の跡》という一枚岩のV字溝を通る。 この時期のV字溝は完全に雪で埋まり、あまり感覚はないかもしれない。
これを越えると傾斜は緩くなり、西側から寄り添ってきた『天神尾根』直下の台地よりトラバース気味に雪田をつめると、稜線上の《肩ノ広場》に出る。 荷物を《肩ノ広場》の石塔の一角にデポしての軽い身なりで、谷川岳の『耳二ツ』を踏んでこよう。 三角点頂上のトマの耳へはものの5分、最高点のオキの耳へは20分位で登り着くだろう。
谷川岳・オキの耳と谷川岳主稜線
トマの耳では、明らかに“ロープウェイで来ました”という軽装備のハイカーが弁当を広げてたむろっている。 なお、オキの耳への痩せた吊尾根は雪が少し乗っているので、往来には注意が必要だ。
谷川岳の『耳二ツ』で素晴らしい眺めを満喫したなら、荷物をデポった所まで戻って縦走を開始しよう。 今日は、谷川連峰の主稜線を1/4ほど行った《大障子避難小屋》までの道程だ。 《肩ノ小屋》は10月の最終土日位までは開いているので、ひと息着いていくのもいいだろう。
谷川岳の頂より
これより伝う国境稜線の山々を望む
さて、《肩ノ小屋》からは西に延びる国境稜線を伝っていくのだが、こちらは見事な程に人は通らず、山が抱く本来の魅力・・“静けさ”が戻ってくる。 《肩ノ小屋》を出ると、《中ゴー尾根分岐》まで約200m急下降する。
国境稜線に一条刻まれた縦走路
これを伝っていくのだ
この鞍部は吹き抜ける風で飛ばされるのか雪はほとんどなく、枯れササが斜面全体を覆っている。
振り返ると、通ってきた道程を顧みることができて感慨深い。 ルート上には《肩ノ小屋》からのキロポストがあって、正確な距離(あくまでも、この標示を信用しての事だが・・)も確認できていい。
この枯れササ帯を下りきると、《中ゴー尾根分岐》だ。 この鞍部からは、道の状況は一変する。
始めのうちは同じような枯れササの草原だが、徐々に尾根の幅が狭くなり、やがてハイマツの突き出る痩せた岩稜の痩せ尾根へと変わっていくのだ。
振り返ると、通ってきた道程を顧みることができて感慨深い。 ルート上には《肩ノ小屋》からのキロポストがあって、正確な距離(あくまでも、この標示を信用しての事だが・・)も確認できていい。
この枯れササ帯を下りきると、《中ゴー尾根分岐》だ。 この鞍部からは、道の状況は一変する。
始めのうちは同じような枯れササの草原だが、徐々に尾根の幅が狭くなり、やがてハイマツの突き出る痩せた岩稜の痩せ尾根へと変わっていくのだ。
うねるが如く連なる
谷川連峰・国境稜線
夏ならば大した事もないレベルの岩稜だが、それが災いしてか鎖などの設置はなく、凍った一枚岩のトラバースなどはハイマツと岩角にしがみついて乗り越えなければならない。 また、《谷川本谷》側は完全に切れ落ちて、高度感はかなりある。 稜線上での難所はここだけなので、気を引き締めていこう。
この難所を登りきると、《オジカ沢ノ頭》だ。 ここからの情景は、春と見まがうような美しいライトグリーンの草原が広がる。 この稜線は典型的な雪食地形のようである。 雪の乗る東面は先程のものを含めて、浸食により削られて荒々しい痩せ尾根を魅せている。 一方、季節風の影響を受けない西面は雪による浸食を受けず、限りなく穏やかな・・春を思わせるような情景が広がるのだ。
この難所を登りきると、《オジカ沢ノ頭》だ。 ここからの情景は、春と見まがうような美しいライトグリーンの草原が広がる。 この稜線は典型的な雪食地形のようである。 雪の乗る東面は先程のものを含めて、浸食により削られて荒々しい痩せ尾根を魅せている。 一方、季節風の影響を受けない西面は雪による浸食を受けず、限りなく穏やかな・・春を思わせるような情景が広がるのだ。
オジカ沢ノ頭より谷川岳本峰を望む
この頂の上に着いたなら、これらのギャップに少し困惑するだろう。 つい先程まで、岩角にしがみつきながらの難所越えをしてきたのだから・・。 このため息さえ出る情景の変化に対して気持ちを落ち着かせるべく、ちょっと小休止しよう。 渇いた喉を癒す事で、随分と気持ちが落ち着くはずである。
草原の踏跡の先に爼嵓が・・
立派な山体ゆえにルート取りに戸惑う
立派な山体ゆえにルート取りに戸惑う
さて、ここからは進路を右手に変え、春のようなライトグリーンの大草原の中を下っていく。
なお、《オジカ沢ノ頭》より直進する踏跡があるが、これは爼嵓 まないたぐら への踏跡で、《谷川本谷》の沢を遡行をしたクライマーの踏跡なので入り込まないようにしたい。 天気のいい日ならよもや間違える事はないだろうが、爼が立派な山体を魅せているだけに目標を誤りやすく、ガスに巻かれた時などは注意が必要だ。
なお、《オジカ沢ノ頭》より直進する踏跡があるが、これは爼嵓 まないたぐら への踏跡で、《谷川本谷》の沢を遡行をしたクライマーの踏跡なので入り込まないようにしたい。 天気のいい日ならよもや間違える事はないだろうが、爼が立派な山体を魅せているだけに目標を誤りやすく、ガスに巻かれた時などは注意が必要だ。
谷川連峰の名物!?
“高床式”ドラムカン
《オジカ沢ノ頭》の頂上直下に避難小屋があるが、これは写真のような造りのドラムカン(前項目の《一ノ倉避難小屋》が“高床式”になったようなモノ。 さしずめバキュームカーのタンクといった所か・・)に毛が生えたようなもので、ちょっと使う気にはなれない。
草原を標高差200m大下りして対面の丘に緩やかに登り返すと、注目!?の《大障子避難小屋》が見えてくる。 形はドラムカンだが、下地の基礎がしっかりしていて見た目はまともそうだ。 どちらにせよ、この場所以外に宿泊適地はないので、小屋に向かって進んでいこう。
谷川岳・ドラムカン小屋のなかでも
”プリンス”的存在の大障子避難小屋
・・ちなみに、《大障子避難小屋》であるが、中は6畳位のスペースがあり、中はスノコが敷かれてあった。 また、誰かが置き忘れたのが銀マットもあって、小屋の中にテントを張らなくても凌げそうである(ワテは、初めて行く所は必ずテントを所持している。 避難小屋利用の場合は、“外れた”時の苦難!?を考えると『保険』は必要だろう)。
中はスノコ敷で6畳位あるが
雨が降るとドラムカン特有の
カナキリ音が鳴り響くので厄介
※ 上下2枚はグーグル画像を拝借
・・さて、小屋に荷物を置いて宿泊の手続き!?(シュラフを敷くなど・・ どうせ誰もこないのでちょっと贅沢にスペースを取ろう)を済ましたなら、水を汲みに行こう。 水場は小屋の群馬県側の斜面を10分程下った所に、《赤谷川本谷》の源流沢がある。 二度も汲みにいくのは面倒なので、明日の行動水の分も汲んでおこう。
なお、この国境稜線上で確実に水を得れる所はこの場所以外にはなく、この稜線を縦走する場合の宿泊場はこの場所で設定する他にないだろう。 小屋の中は侘しいが、誰もいないこの場所からの夕景色はまた格別であった。 こんな夕景だと翌日はたいがい雨になるのだが、今はそんな負の面のことは考えずに、この素晴らしい夕暮れ空を心ゆくまで味わおう。
国境稜線の暮れ
赤く染まる谷川岳本峰
大障子ノ頭が赤く染まる
この日の空は美しくも
不吉な予兆の空であった
赤谷川本谷と爼を望む
:
空の色が明日の雨天を示していた
※ 《2日目》の行程は次回の『その2』にて・・
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No title * by 風来梨
たけしさん、こんばんは。
谷川岳一ノ倉のその件は、古くからの山の出来事として伝えられていますからね。 登攀争いが繰り広げられた谷川岳の歴史の影となる出来事です。
天神尾根・・、『奇跡の体力』が終焉となってからの3度目以降の谷川岳は、全てローブウェイ&天神尾根+頂上リフトもキッチリ、余す事なく使ってます、ハイ!
でも、『最後の砦』の土合駅登山開始は継続中でっす。 2回目以降は地上ホームの「上り線」だけど・・。 言わなければバレませんし、称賛の嵐を受けます、ハイ!
谷川岳一ノ倉のその件は、古くからの山の出来事として伝えられていますからね。 登攀争いが繰り広げられた谷川岳の歴史の影となる出来事です。
天神尾根・・、『奇跡の体力』が終焉となってからの3度目以降の谷川岳は、全てローブウェイ&天神尾根+頂上リフトもキッチリ、余す事なく使ってます、ハイ!
でも、『最後の砦』の土合駅登山開始は継続中でっす。 2回目以降は地上ホームの「上り線」だけど・・。 言わなければバレませんし、称賛の嵐を受けます、ハイ!
No title * by 鳳山
階段駅、初めて見ました。核シェルターみたいですね。
ナイス
ナイス
No title * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。
この階段駅はかつて、谷川岳を目指す山ヤさんの最初の試練の場となった駅ですね。 今の軽量化されたモノとは違って、猛烈に重いテントやガソリンコンロ、炊事用具をキスリング(風呂敷みたいなザック)に詰めて、この462段の階段を昇って、これより挑む谷川岳への「足慣らし」としたのですね。
ワタシもこの『階段世代』の最後の「生き残り(笑)」で、山の道具は今と変わらぬ軽量化されたモノを担いでましたが、この462段の階段を昇って谷川岳へと挑んだ経験を持ってます。
残念ながら今はヘタレにヘタレて、谷川岳ローブウェイを「歓んで!」乗ってますけど・・(悲)
この階段駅はかつて、谷川岳を目指す山ヤさんの最初の試練の場となった駅ですね。 今の軽量化されたモノとは違って、猛烈に重いテントやガソリンコンロ、炊事用具をキスリング(風呂敷みたいなザック)に詰めて、この462段の階段を昇って、これより挑む谷川岳への「足慣らし」としたのですね。
ワタシもこの『階段世代』の最後の「生き残り(笑)」で、山の道具は今と変わらぬ軽量化されたモノを担いでましたが、この462段の階段を昇って谷川岳へと挑んだ経験を持ってます。
残念ながら今はヘタレにヘタレて、谷川岳ローブウェイを「歓んで!」乗ってますけど・・(悲)
それがどうした!となりますが、山談議ではあえて話題にはしません。遺体損傷により遺族の心情をおもんばって・・・・
ハイカ-にとって天神尾根は嬉しいですね。お陰でトマの耳、オキの耳を登れるのですから!