風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第281回  只見線・大白川駅

路線の思い出  第281回  只見線・大白川駅 〔新潟県〕



大白川駅
駅舎自体はあまりそそるモノ
じゃないので撮ってませんでした
※ ウィキペディア画像を拝借

《路線データ》
    営業区間と営業キロ           輸送密度 / 営業係数(’83)
  会津若松~小出 135.2km          742  /   898
 
運行本数(’11)
 会津若松~小出 3往復 ,会津若松~会津川口 3往復 ,会津若松~会津坂下 1往復
 小出~只見 1往復(冬季 大白川~只見 運休) , 小出~大白川 1往復(土・休日運休)

      ※ ’11年7月の豪雨災害により会津川口~只見の区間が不通となり、
         この区間は現在バス代行輸送となっています


大白川駅(おおしらかわえき)は、新潟県魚沼市大白川にあるJR東日本・只見線の駅である。
新潟・福島県境の六十里越を控えた只見線・新潟県側の拠点駅で、1992年に越後須原駅の交換設備が撤去されて以来、県内の区間では唯一の列車交換が可能な駅となっている。
また、当駅から小出駅方面は新潟支社の管轄となる。


山深い奥地にある
オアシス的な駅・大白川駅
※ グーグル画像を拝借

島式ホーム1面2線を有する駅で、越後湯沢駅管理の無人駅である。 線路はほぼ東西に走り、駅舎は北側にある。 側線を数本有しており、当駅は只見線の除雪作業の拠点駅ともなっている。 
只見線の開業当初は終着駅で単式ホーム1面1線のみであったが、1971年に当駅から只見駅までが開通すると、列車の行き違いを可能とする為に島式ホーム1面2線の駅構造となった。

当駅折り返しの列車が一本設定されているが、乗務員の宿泊施設がない為に到着後は回送列車で小出に戻る。 翌朝再度回送されて6時台の当駅始発小出行きの上り列車となる。

1988年築の駅舎は2階建ての建物で、魚沼市入広瀬自然活用センターとの合築である。
駅舎の1階部分には駅事務室と待合所があり、待合所から伸びる階段で2階にいくと地元で取れた山菜や手打ちのそばによる料理などを出す食堂「平石亭」がある。 待合所には大白川の紹介を行うパネルも置かれている。


’07年度の1日平均乗車人員は9人との事で、 これは当時の新潟支社管内の有人駅(大白川駅は’09年に無人駅化)では最少だった。  利用客のほとんどが小出方面への通学利用だが、県境地域在住者の越境特例により、少ないながらも只見への通学利用がある。


駅前には民家が見当たらない
※ グーグル画像を拝借

駅の近くにはわずか十数戸ほどの小さな末沢集落があるのみである。 駅名は大白川だが大白川の集落からは少し離れており、徒歩で北東方向に数分かかる。 ニュー浅草岳温泉や関越国際大原スキー場、守門岳の大白川ルート登山口への下車駅でもある。 只見方面の列車は、当駅と次の只見駅との間で新潟と福島の県境を越える。 ホームから線路をはさんで、破間川が流れている。

国道252号線の六十里越区間は冬期閉鎖される為、冬季の積雪時には只見線が新潟・福島両県を行き来する唯一の交通手段となる(但し、除雪が追いつかない程の大雪に見舞われた時は只見線も一部区間・一部列車が運休となる場合あり)。



大白川駅・・。 只見方面3本、小出方面4本の1日僅か3.5往復の列車では、『乗り鉄&撮り鉄』は不可能に近いだろうね・・。 でも、かつては季節運行(冬季運休)の急行【奥只見】があり、列車本数も4往復あったのだ。 だから、かつての若き日のワテは、「不可能を可能」にすべく果敢にチャレンジしたよ。


シェルター内の駅だった田子倉駅
この下の階段の踊り場に
いいテント設営スペースがある


只見線を訪ねた晩年!?は
トイレのある浅草岳登山の休憩舎に泊ったよ

その結果が、冬の廃駅となった隣駅の田子倉での雪に埋没して脱出が不可能な駅での駅寝やら、夏の田子倉駅から徒歩数分の位置に建つ浅草岳の登山口の休憩舎内でテントを張っての野宿であった。


雪に埋もれた田子倉駅


冬の田子倉駅から魅せられた
田子倉湖の魅惑の蒼

特に冬の「雪に埋没した駅」での駅寝の時には、5時間以上と有り余る列車待ちの時間をかわす為に、ラッセルを駆使して田子倉湖のダムサイトまで歩く程の猛者(A4=アフォー)だったよ。


ラッセルで雪を掻き分け辿り着いた
田子倉湖ダムサイトで目にした神秘的な蒼

でも、それは『若き日』だったからできた事で、今では体力的にも到底無理だし、この区間を『撮り鉄』する手段であった田子倉駅も廃駅となってしまって、車で現地に向かう以外に駅間撮りの『撮り鉄』は「不可能に近い」から「不可能確定」となってしまったし・・ね。

また、ワテがこの駅を利用する可能性がある名峰・守門岳や浅草岳などの『登山』も、浅草岳登山口へ徒歩数分の田子倉駅が廃駅となり、守門岳の方も登山口となる《関越国際大原スキー場》の最長部まで7~8kmあって、それこそ車がないと無理な『オーダー』だし。


標高1500m程の峰とは思えぬ
迫力を魅せる守門岳

・・という訳で、『撮り鉄』から遠ざかって以来、只見線とは数年御無沙汰となったのである。
最直の只見線訪問でも上に挙げた『田子倉駅の夏』であるが、この時とて純粋な『○鉄旅』ではなく、南アルプスの山に登りに行くつもりが雨で只見線に『ドンデン返し』となったのだけれど・・。←普通では有り得ない行先変更だわ、コリは・・

こうして只見線とはかなり疎遠となってしまったが、今展開中のこのブログの『路線の思い出』の《駅シリーズ》が、再びワテを只見線に誘ってくれたのである。 それは、ただでさえ『駅ネタ』が少ない秋は、この『路線の思い出』の継続が苦しくなってしまうのである。 まぁ、秋って長期休みがないから、なかなか駅めぐりができなかった(ド平日に学校サボって行く以外に手がない)しィ。

今は登山や滝めぐりで起った出来事にムリヤリ駅を絡める”奇策”を駆使する事で『駅ネタ』窮乏の危機は脱したが、それまでは律儀に「駅での思い出や体験」のみを取り上げていたので、本当にネタに窮してしまったのである。

それで『駅ネタ』の仕入れと、先程に取り挙げた『田子倉駅の夏』で叶わなかった浅草岳登山の両方の目的を成就すべく、只見線を訪れる計画を立てて実行したのである。 だが、この度では、予定外の誤算が2つも起ったのである。


紅葉の中をゆっくりと

その一つは、この旅の前の月に西穂高岳の帰りにコケて骨折寸前の酷い捻挫を食らって、いつもは1ヶ月もあれば治る捻挫が1ヶ月経っても痛みが尾を引く状況で、しかもこの旅のアプローチでバス停まで歩いた際に、すれ違った他の乗客にキャリーバックを痛めた足にブツけられて状態が悪化し、浅草岳の登山は見送らざるを得なくなってしまったのである。


キメ写真は雑草と指示板に被っちゃったよ

もう一つは、浅草岳を諦めて只見線の豪雨災害不通区間の『駅ネタ』収集に専念しよう・・と旅行程の方針転換したのであるが、そこで心を奪われる秋の絶景を目にしてしまった事である。
もう・・それは、今まで秋にこの地に訪れなかった事を悔しく思う程の艶やかな紅葉風景が広がっていたのである。


列車が過ぎてから
陽が差してきやがったよ

もう、会津宮下~会津桧原の《只見川第一橋梁》から、早戸~会津宮下の《第三橋梁》、そして会津水沼の《第四橋梁》と撮り治め、滝谷の橋梁などもめぐって『秋風景の只見線』を満喫できた。
当初の目的の『豪雨災害区間の駅』も全て駅訪問できたよ。 そして、川の氾濫で押し流された《第六橋梁》も目にして、自然災害の脅威を目の当たりにしたよ。


只見川と只見線をひとつまみ
他の秋の絶景は
『路線の思い出』へのネタ回し

そして、1日の列車本数が半数の3.5往復と「撮るに堪えない」区間の只見~小出の区間も、只見川をゆく区間に勝るとも劣らない秋の絶景を魅せてくれたのである。 だが、先程にも言ったように1日の運行本数が僅か3.5往復と、秋の日の短くなった昼の光の下では9~10時台の上下1往復と、4時間近く待っての小出からの上り1本(折り返しの列車は只見で1時間半留まるので撮影が難しい)が撮れるだけなのだ。


今回撮った大白川駅は
この構内写真だけです

だ・か・ら・・、表題駅となった大白川駅での『駅撮り』は叶わず、駅舎も特段に魅惑的でなかったので撮っておらず、ウィキペディア画像からの借り物です。 そして、せっかく借りたので、雪の情景おば・・。


雪の情景もいいね
でも・・ 関西からじゃ遠いわ
※ ウィキペディア画像を拝借

まぁ、上述の如く運行本数が極端に少く、大白川で『駅撮り』をしてしまえば他では撮れなくなってしまうしィ。 それに、この絢爛錦絵巻の紅葉を目にしての『駅撮りオンリー』はないだろうし・・ね。


彩る秋の浅草岳をバックに


スノーシェードが
紅葉の要塞のトーチカの如くに


紅葉に包まれた田子倉湖を眺めて


神秘の滝・あいよしノ滝


秋色一杯のスカイラインに魅せられながら


紅葉の織りなす”錦街道”を伝い


紅葉絵巻に魅せられて
あっという間に時が過ぎていく

9~10時台の1往復は田子倉駅跡付近で「今回も登れなかった」浅草岳をバックに撮って、田子倉湖や《あいよしノ滝》で紅葉の錦絵巻を楽しみ、《六十里越》では絢爛たる”錦街道”となった国道252号線で紅葉を見ながら大白川へ下っていき、そして大白川の温泉でひと風呂浴びてきたので、小出からの上り1本の列車時刻の14時前までの長い待ち時間もそれほど長く感じなかったよ。
それでは、只見線の絢爛錦絵巻をごろうじろ。

絢爛絵巻のトンネルを抜けて

待ちに待った14時前
1日のチャンス3便の最後の列車がやってきた


少し慌ててピン甘


修正してピンを合せて
キメ位置を絞る


今回のキメ写真
キメ位置としては少し小さいけど
ドアップとなってアングルが崩壊するよりマシかな?


アップにし過ぎると
平凡になっちゃうんだな コレが


最後は振り向いて「数撃ちゃ・・」の心意気
保険を掛けるコスイ心があるから
写真界の底辺・『写真床』から
一向に抜け出せないのよ

見事なまでに『日の丸構図』だねぇ。 でも、ここで『日の丸構図』を拒絶してムリヤリ対角構図を採るより、S字カーブを活かした『日の丸構図』の方が魅惑的に撮れると思うけど・・。


14時の上り列車が過ぎ去って
程なく紅葉も陰りだしてきた

・・で、今年も、秋の浅草岳登頂を絡めた秋の旅を計画しているのである。
今年は足も治ったし、去年の様に晴天が続く事を祈るだけである。
でも、今年は天候不順な年だから、チト心配・・。


豪華絢爛たる紅葉絵巻に魅せられて
また行きます





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No title * by pikes peak
やはり只見線は秋ですね.... 行きたくてうずうずします。
残念ながら、真冬1回と、夏に2回ほど。

No title * by 風来梨
pikes peakさん、こんばんは。

私も秋は去年に訪れたのが初めてでした。 でも、虜になっちゃいますね。 去年はちょっと足を捻挫して浅草岳の秋登山は断念したんですけど、今年は浅草岳の秋も味わって、『鉄&山の秋風景』を堪能したいなと・・。

コメント






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No title

やはり只見線は秋ですね.... 行きたくてうずうずします。
残念ながら、真冬1回と、夏に2回ほど。
2018-10-13 * pikes peak [ 編集 ]

No title

pikes peakさん、こんばんは。

私も秋は去年に訪れたのが初めてでした。 でも、虜になっちゃいますね。 去年はちょっと足を捻挫して浅草岳の秋登山は断念したんですけど、今年は浅草岳の秋も味わって、『鉄&山の秋風景』を堪能したいなと・・。
2018-10-13 * 風来梨 [ 編集 ]