2018-09-30 (Sun)✎
『日本百景』 秋 第348回 霧島 〔宮崎県〕
霧島山とコスモスの花
この世の別天地のような情景を魅せてくれる
※ 小林市の観光ウェブより
生駒高原 いこまこうげん (霧島屋久国立公園)
霧島山の山麓に広がる生駒高原の自慢といえば、やはりコスモスの大群落と韓国岳 1700メートル の眺望であろう。 9月から10月にかけて、50万本といわれるコスモスの花が一面にこの高原を埋め尽くす。
霧島山の山麓に広がる生駒高原の自慢といえば、やはりコスモスの大群落と韓国岳 1700メートル の眺望であろう。 9月から10月にかけて、50万本といわれるコスモスの花が一面にこの高原を埋め尽くす。
韓国岳や甑岳 1301メートル などの霧島の山々をバックに、赤・白・ピンクの花のじゅうたんがどこまでも広がるのである。 また、春も菜の花が、同様に高原を黄色く染め上げるのである。
霧島・韓国岳ハイキングルート 行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
JR小林駅よりバス(0:50)→えびの高原(1:20)→韓国岳
(1:00)→不動池登山口より霧島・御池めぐり(1:30)→えびの高原よりバス
(0:30)→生駒高原の散策 所要1~2時間・バス(0:20)→JR小林駅
えびの高原と霧島山
※ ウィキペディア画像を拝借
さて今回は、花の咲き乱れる高原あり・・、姿美しき山あり、湖沼あり、そして湧き出でる温泉あり・・と、魅力いっぱいの『霧島』山域を散策してみよう。 本来なら探勝するにあたっては、費用や時間配分などを考えるとマイカー利用がベストなのであるが、首都圏や近畿圏からの出発だとマイカーをもってくるのも至難である。 従って、ここはワテが訪れた時のように、バス利用の形式でガイドを進めていこうと思う。
JR小林駅からのバスの始発は、8時台とかなり遅い。 また1日の便数も3本と少なく、『生駒高原』と『霧島』を同時に訪れるなら、ある程度の努力が必要となる。 それは、前日に『霧島』の登山口である《えびの高原》までアプローチしておく事である。 だが、《えびの高原》はホテルが並び建つ著名な観光地で、到底キャンプを張れる雰囲気ではない(ちなみに、筆者はそんな事お構いなしである)。
生駒高原を俯瞰する
:
えびの高原の難点はホテルの建ち並ぶ観光地で
テントなどを張れる雰囲気でない事・・かな?
※ ウィキペディア画像を拝借
また、キャンプ村も鹿児島県側に大きく下った所にあり、バス便が宮崎県側にしかない事を考えれば“使えない”のである。 ここは、何とか安い宿を見つけて(見つける必要のない方はホテルへ)凌いで頂きたい。 なお、『霧島』登山口から約500mの所に市営の露天風呂があり、素泊のみだが安価で宿泊可能であるので参考までに。
『霧島』の最高峰・韓国岳 1700メートル へは、登山口から1時間程で登る事ができる。
道は完全に整備され、登山というよりはハイキングといった趣である。 途中の《五合目展望台》から上は、《えびの高原》全体と高原に散らばる湖沼群が見渡せる。
道は完全に整備され、登山というよりはハイキングといった趣である。 途中の《五合目展望台》から上は、《えびの高原》全体と高原に散らばる湖沼群が見渡せる。
大きな爆裂火口と
真に“山”の文字そのままの姿を魅せる
神の降臨し峰・韓国岳
後は、火山岩が転がる斜面を登っていくと、火口壁の突端に位置する韓国岳の頂上に立つ事ができる。
ワテの訪れた時は濃霧で展望はなかったのであるが、晴天ならば大きな火口の“お釜”を前景に高千穂峰へ続くスカイラインの絶景が広がる事だろう。 これより先の高千穂峰へは1日行程となるので、今回は往路を戻る事にしよう。
空が開ける前から登り始めると
1日で霧島の名所をめぐる事ができる
・・早朝6時位に韓国岳への登山を始めたなら、《不動池》などの“お池めぐり”を経てから露天風呂でひと風呂浴びても、十分に正午のバスに乗車できるだろう。 さて、昼のバスで、《えびの高原》から15km下方の『生駒高原』へいこう。
生駒高原の秋は高原の大地が
コスモスの花で埋め尽くされる
※ ウィキペディア画像を拝借
『生駒高原』を訪れるなら、やはり秋だろう。 コスモスの花と美しい容姿の霧島山。 『日本百景』を選出するにあたって、私が最も感動した情景がここにある。 もし日程が許すなら、もう1泊この辺りで泊って朝の情景を含めてじっくりと散策したい所である。
秋らしく魅せるには
華やかな明るい色より
落ち着いた色の方がいいかも
※ 写真集より
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