2018-07-29 (Sun)✎
『日本百景』 夏 第341回 奥入瀬渓流 〔青森県〕
落ち着いた雰囲気を漂わす
雲井ノ滝
奥入瀬渓流 おいらせけいりゅう (十和田八幡平国立公園)
奥入瀬渓流は、カルデラ湖である十和田湖より流れ出る唯一の川・奥入瀬川がおりなす清楚な渓流である。 清らかで神秘的な十和田湖より流れる水が創ったこの渓流には、清らかな水がかもしだす気品高き清楚な趣を感じるのである。 奥入瀬渓流を望むに最もいい季節は、萌える新緑の頃とあたり全てに白銀の衣をまとう冬であろうか。 この頃が、清楚な雰囲気をより一層感じる事ができていいだろう。
・・さて、プロフィールであるが、十和田湖畔の《子ノ口》より《焼山》付近までの約14kmに及ぶ奥入瀬川の流れを『奥入瀬渓流』と呼んでいる。 上流から、《銚子大滝》・《白糸ノ滝》・《玉簾ノ滝》・《雲井ノ滝》・《阿修羅ノ流》などの滝や早瀬を連ねている。 また、滝の眺めとあいまってこの渓流の魅力を高めているのは、渓流の両岸から覆いかぶさるように枝を広げている豊な原生樹林であろう。
これらの樹木のほとんどが広葉樹林で、ブナ・カツラ・ミズナラ・カエデ等の木々が多く、新緑の頃は瑞々しい雰囲気をかもしだしている。 また、これらの樹木は、秋も魅せてくれる。 紅葉と黄葉がおりなす鮮やかな彩りが、清楚な渓流とあいまって素晴らしい眺めを魅せてくれる事だろう。 そして、冬。
奥入瀬渓流は、カルデラ湖である十和田湖より流れ出る唯一の川・奥入瀬川がおりなす清楚な渓流である。 清らかで神秘的な十和田湖より流れる水が創ったこの渓流には、清らかな水がかもしだす気品高き清楚な趣を感じるのである。 奥入瀬渓流を望むに最もいい季節は、萌える新緑の頃とあたり全てに白銀の衣をまとう冬であろうか。 この頃が、清楚な雰囲気をより一層感じる事ができていいだろう。
・・さて、プロフィールであるが、十和田湖畔の《子ノ口》より《焼山》付近までの約14kmに及ぶ奥入瀬川の流れを『奥入瀬渓流』と呼んでいる。 上流から、《銚子大滝》・《白糸ノ滝》・《玉簾ノ滝》・《雲井ノ滝》・《阿修羅ノ流》などの滝や早瀬を連ねている。 また、滝の眺めとあいまってこの渓流の魅力を高めているのは、渓流の両岸から覆いかぶさるように枝を広げている豊な原生樹林であろう。
これらの樹木のほとんどが広葉樹林で、ブナ・カツラ・ミズナラ・カエデ等の木々が多く、新緑の頃は瑞々しい雰囲気をかもしだしている。 また、これらの樹木は、秋も魅せてくれる。 紅葉と黄葉がおりなす鮮やかな彩りが、清楚な渓流とあいまって素晴らしい眺めを魅せてくれる事だろう。 そして、冬。
全てを覆い尽くす白銀の衣は、清楚な渓流に静寂な時の流れを感じさせて、より一層その魅力を引き立てている。
奥入瀬渓流・滝位置図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
三沢駅よりバス(1:30)→石ヶ戸バス停(0:50)→雲井ノ滝(1:20)→銚子大滝
(0:25)→子ノ口バス停よりバス(1:50)→三沢駅
瑞々しい樹木に囲まれて早瀬や滝を落とす、《奥入瀬渓流》を探勝してみよう。 ・・三沢駅よりバスに乗って、《石ヶ戸バス停》で下車しよう。 遊歩道は民宿街の《焼山》集落から続くが、《焼山》~《石ヶ戸》は取り立てて目を引く早瀬や滝がないので、時間を節約する為にも《石ヶ戸》までバスで行った方がいいだろう。
(0:25)→子ノ口バス停よりバス(1:50)→三沢駅
瑞々しい樹木に囲まれて早瀬や滝を落とす、《奥入瀬渓流》を探勝してみよう。 ・・三沢駅よりバスに乗って、《石ヶ戸バス停》で下車しよう。 遊歩道は民宿街の《焼山》集落から続くが、《焼山》~《石ヶ戸》は取り立てて目を引く早瀬や滝がないので、時間を節約する為にも《石ヶ戸》までバスで行った方がいいだろう。
渓流探勝は
この《三乱ノ流》より始まる
《石ヶ戸バス停》から遊歩道に入り少し戻ると、最初の早瀬《三乱ノ流》だ。 これは、本流が3本に分かれ、それが激しくぶつかりながら1本に合流している早瀬である。 《三乱ノ流》を探勝したなら、《石ヶ戸》まで戻ろう。
《石ヶ戸》には、その名のつく大きな自然石の岩屋がある。 何でもこの岩屋は、鬼神の窩としての伝説があるらしい。 さあ、これより十和田湖畔の《子ノ口》までの約9kmの渓流探勝だ。 道程は長いが、遊歩道は車道沿いにつけられているので迷う事はまずないし、途中で体調が悪くなってもリタイアが利くので気楽に歩いていこう。
《石ヶ戸》の次の景勝は、十和田火山が噴出した溶岩によって創られた柱状摂理の岩壁・《屏風岩》だ。 渓流に沿って、見事な柱状摂理の岩壁が約400mにも渡って続いている。 そのすぐ上流が、『奥入瀬渓流』随一の急流・《阿修羅ノ流》だ。 白く渦巻く早瀬と樹木とのコントラストが美しい。
阿修羅ノ流
渓流最大の早瀬だ
《阿修羅ノ流》よりしばらく歩くと車道側に小道があり、《雲井ノ滝》の案内板がある。 その指示通り車道を跨ぎ、この小道に入っていく。 小道を100m程入っていくと、『奥入瀬渓流』第二のスケールを誇る《雲井ノ滝》が、落差20mを三段に分けて白布を掛けている。 更にその奥を行くと、《双竜ノ滝》がひっそりと白布を落としている。 《雲井ノ滝》から上流は、“瀑布街道”との呼び名の通り滝が連続する。
玉簾ノ滝 双竜ノ滝
絹糸のように繊細な流れ
遊歩道を上流に向けて歩いていくと、左右両岸に次々と滝が現れる。 《白糸ノ滝》・《玉簾ノ滝》・《白絹ノ滝》・《不老ノ滝》・《双白髪ノ滝》・《九段ノ滝》など、個性的な滝の眺めを楽しみながら歩いていこう。 特に、《九段ノ滝》・《不老ノ滝》・《白糸ノ滝》・《白絹ノ滝》は一度に四つの滝を眺望できる事から、“ひと目四滝”と呼ばれている。
白絹ノ滝
対岸にひっそりと
白布を掛けていた
そして、『奥入瀬渓流』のクライマックス・《銚子大滝》だ。 渓流の幅いっぱいに瀑布を落とすこの滝は、この渓流のシンボルとなっている。 そのスケールの壮大さは“視覚”もさる事ながら、周りの樹木に響き渡る豪快な瀑音・・、すなわち“聴覚”によってより感じることができるだろう。 《銚子大滝》を越えると、これから通る早瀬や滝を待ち受けるかのように、渓流は落ち着きを得て緩やかに流れている。
川幅いっぱいの水を落とす
銚子大滝
後は、森林のシャワーを浴びながら歩いていこう。 十和田湖畔にある《子ノ口バス停》まで、30分もあれば着くだろう。 行程では、《子ノ口バス停》から折り返して三沢まで戻るが、もう1日使って十和田湖畔の民宿街・《休屋》を起点に十和田湖を望むのもいいだろう。
《御鼻部》・《瞰湖台》・《十和田山》・《発荷峠》・・といった十和田湖の四大展望地に立って、十和田湖の眺めを楽しむのもいいし、遊覧船で湖上めぐり・・をするのもまた楽しいであろう。
《休屋》からは、鹿角・黒石・青森方面へとバス便が多く設定され、帰りの便の心配は不要だ。
《休屋》からは、鹿角・黒石・青森方面へとバス便が多く設定され、帰りの便の心配は不要だ。
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No title * by 風来梨
たけしさん、こんばんは。
歩いていくと、仰る通り「あっ」という間なんですよね。 車で伝うと、道が狭くてすれ違いが困難な地点が結構あって、ストレスが溜まる区間なんですけどね。
ここは、車を焼山地区のホテルの駐車場においで歩いていくのが正解ですね。 車なら、滝が現れる毎に車を停める場所を探さねばなりませんから。
歩いていくと、仰る通り「あっ」という間なんですよね。 車で伝うと、道が狭くてすれ違いが困難な地点が結構あって、ストレスが溜まる区間なんですけどね。
ここは、車を焼山地区のホテルの駐車場においで歩いていくのが正解ですね。 車なら、滝が現れる毎に車を停める場所を探さねばなりませんから。
渓流歩きはアっ!というまに十和田湖に着いてしまい、歩き足りなさを感じたものです。ってか歩きやすいし空気も景色もよかったせいでしょうね。