風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第271回  野岩鉄道・男鹿高原駅

路線の思い出  第271回  野岩鉄道・男鹿高原駅 〔栃木県〕


駅に訪れた思い出は皆無に近いが
別の意味で印象深い男鹿高原駅
※ ウィキペディア画像を拝借

《路線データ》
      営業区間と営業キロ                    運行本数
  新藤原~会津高原尾瀬口 30.7km     普通列車 11往復
                           (普通列車の一部は会津田島~下今市 運転)
                       快速〔AIZUマウントエキスプレス〕 3往復
                           (会津若松~鬼怒川温泉・東武日光 運転)
                      特急【リバティ会津】 4往復
                           (会津田島~東武浅草 運転)


日光市にあるのね
※ グーグル画像を拝借

男鹿高原駅(おじかこうげんえき)は、栃木県日光市横川にある野岩鉄道会津鬼怒川線の駅である。標高759.7メートルに位置している。 会津鬼怒川線内で唯ー、快速「AIZUマウントエクスプレス」が通過する駅であるが、特急「リバティ会津」は半数程度停車する。

単式ホーム1面1線を有する地上駅で、ホームは掘割内にある。  2014年度の乗車人員は363人である。 従って、同年度の一日平均乗車人員は0.99人であり、野岩鉄道線内では最も乗車人員が少ない駅である。


ヘリポートのある駅
山岳遭難等の対応拠点になる所だから
『秘境駅』なんですね
※ ウィキペディア画像を拝借

国道121号線「お土産センターよこかわ」より西へ約300メートルの位置にあるが、駅前は細い道路があるのみであり、駅から出て道路を右に少し進むと野岩鉄道の男鹿高原変電所、更に進むと男鹿高原駅前広場緊急ヘリポートがある。  この為、「秘境駅」の一つに挙げられている。


”粋”な文句の駅案内書きが
掲示されてあったよ
※ グーグル画像を拝借


『秘境駅』だけれど
時間毎に1本の運行があるし
都心・浅草直行列車もある
※ グーグル画像を拝借

但し、野岩鉄道の列車は1時間に1本程度運転され、特急「リバティ会津」の一部など浅草駅からの直通列車もある為に到達は容易にできる。




何もない所
下車人員平均の「日に1人」は
『駅降り鉄』が全てだろうね
※ ウィキペディア画像を拝借

今回取り上げる男鹿高原駅は、最初の訪問は列車で、もう一度は車で訪れている。 最初に訪れた時は、旅の計画では南アルプスの鋸岳に登るべく、ワテが住む大阪より甲府行きの夜行バスに乗っていた。
もちろん、その時のいでたちはテント一式にシュラフ・炊事用具と食糧を担いで、登山靴を履き、片手にはピッケルを持つ「ヤマノボラー」の戦闘スタイルであった。


我が【名峰百選】の中でも
十指に入る難関の峰の南ア・鋸岳

だが、甲府駅に着いたその時は、前日『曇り』の予報に対して、土砂降りの雨。 コレはただでさえ難所で、過去にも台風崩れの低気圧に囲まれて大岩下の岩小屋で”詰んだ”体験のある鋸岳は「さすがに無理!」と判断して、別の山へ向かう事にする。


台風崩れの低気圧に囲まれて
大岩下ノ岩小屋で3日間ビバーク(詰んだ)
を余儀なくされた時の様子

その”別の山”を探すべく、冷房の効いた甲府駅の《みどりの窓口》に設置されている時刻表とにらめっこしていると、甲府から普通列車だけを乗り継いでも奥只見の浅草岳に行ける事が判明したのだ。
浅草岳は山域が小さく山中1泊2日で行けるので、鋸岳の3泊4日に対して十分に余裕があり差し替える事も可能の「ナイス代替プラン」だったのだ。


秋色に染まる浅草岳と只見線
今年こそは必ず再登頂成就!

・・で、この「ナイス代替プラン」を編み出して喜び勇んだこのタワケは、30分も長々と占拠した時刻表台より離れて切符販売カウンターに向かい、指定券や特急券などには目もくれず『セ・セ・セ・セ青春18きっぷ』を所望する。 でも、窓口係員から見るとイヤな客だろうねぇ。 テント一式のデカイ荷物背負って長々とフロアに居座って、最も利ザヤの少ないきっぷを所望するなど、窓口係員にとっては「おとといきやがれ!」のレベルだろうしィ。


トイレもあるし雨も完全に凌げるし
田子倉駅より断然お得な田子倉休憩舎

でも、これも代替えした浅草岳にちゃんと登れたらの事で、辿り着いた田子倉駅でもダダ振りの雨。
「明日になれば上がるさ」と田子倉休憩舎(田子倉駅でテントを張るよりコッチの方がお得)にテントを張って翌朝を待つが、翌朝も雨。


ピッケル片手に山の装備を背負って
『撮り鉄』ってのは滑稽極まるよ

コレではもう諦めるしかなく、テント一式を担いでピッケル片手に『只見線撮影旅行』に”化学変化”を起こしてしまったのである。 ・・で、只見線を撮って、金が勿体無いので以前放浪時代に車で立ち寄って駅舎がある事を確認している弥五島駅でテントを張って駅寝する。 でも、矢五島駅、建て替えられて綺麗になってたよ。

翌日は「ヤマの夢破れて」ただ帰るだけだったのだが、このまま坊主では癪にさわるので、この頃から脚光を浴びつつあった『秘境駅』の事を思い出して、ガラケーの携帯で検索すると今回取り上げる男鹿高原駅が出てきたのである。

それで立ち寄る事にしたのだが、この会津鉄道は完全に観光路線にシフトしているようで、会津鉄道の起点の西若松から会津田島までの区間の始発列車は、会津若松7:00発の快速〔AIZUマウントエキスプレス〕で、この快速が会津田島までは各駅停車なのである。 まぁ、会津若松方面へは5時台からの列車運行があるようだけど。 従って、矢五島の始発は8時前とすごぶる遅く、列車を待つ間に駅で余った食糧を自炊しちまったよ。


快速〔AIZUマウントエキスプレス〕
元は名鉄の特急【北アルブス】だったのね
※ ウィキペディア画像を拝借

でも、この快速〔AIZUマウントエキスプレス〕は、『秘境駅』の男鹿高原には停まらないのである。
なので会津高原尾瀬口(昔の駅名の会津滝ノ原の方がいいなぁ)で普通列車に乗り換える。
でも、大手私鉄の東武鉄道に直通して浅草まで行ける路線上の『秘境駅』という事で、この快速〔AIZUマウントエキスプレス〕を降りても、30分も待てば次の列車があるのだ。

・・で、次の列車でつづがなく『大手私鉄に連なる路線の秘境駅』を踏む。 鉄道でこの駅にやってきた時は列車を逃すと大阪への帰りに影響が出てしまうので、あまり外に出て『駅周辺探検』はしなかったよ。 いわゆる「ただ降りただけ」の初下車体験であった。


鉄道での訪問時は
「ただ降りただけ」だった
※ ウィキペディア画像を拝借

駅周辺を探索してヘリポート等を見つけたのは、次に訪れた5年前の「最後の放浪旅」の時の事だ。
この時は不動産屋を喧嘩して辞めて、いきなりプーになっちまって、次の仕事を見つけるまでの約2ヶ月半の間をプーで過ごした時の事である。

このプーの時に東北の〔名峰次選〕を片っ端から登って、諦めかけていた〔名峰次選〕の全峰完踏を成し遂げたのだから、ワテにとっては「いいブー」であったよ。 まぁ、次の仕事も見つかってそれ以降はつづがなく生活してるので、『結果オーライ』だし・・ね。


車の運転中に強烈な眠気に襲われて
見つけたのがこの看板だった
※ グーグル画像を拝借

その時は東北の山から下りてきて、日光の男体山を登るべくこの周辺を通る国道121号を南下していたのだが、山のハシゴの疲れが出て運転中に眠気が襲ってきて、誰にも邪魔されぬ所で昼寝のできる所=『秘境駅』で、この付近で『秘境駅』といえば頭に思い浮かんだのが、この男鹿高原駅だったのである。


人知れず昼寝するには
打ってつけの駅・男鹿高原駅
※ グーグル画像を拝借

まぁ、国道121号にも駐車帯やドライブインは多くあるが、かなりの車の往来があって静かに昼寝ができないし、「平日の昼間に車を止めて寝てたら、何というか「アヤシイ」のであまり見られたくはないしィ」との事も理由にあったのだが。


ヘリポート脇も昼寝候補地になったが


更に人目がつきにくい
駅の更に奥に車を止めて寝たよ
※ 上下2枚とも グーグル画像を拝借

目論みはドンピシャで、昼過ぎまで3時間くらいグッスリと昼寝できたよ。 目的が『他の目線を気にせずに昼寝する』っていう”しょうもない”事なのだが、それでも目的を完璧に遂げれた駅っていうのは、個人的には印象深くなったりするモノなのである。






























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No title * by 日本一周
テントと食料をもっていると(衣食住が足りると)、人間何でも自由に動けるのですね…。
感心しました。

No title * by 風来梨
日本一周さん、こんばんは。

テントと食糧を持って旅に出ると、何故か都会の駅への足が遠退きます。 また、食料品を買い込む為のスーパー以外の店屋にも入らなくなりますね。

これが進行すると、山から出なくなり仙人になっちゃうかも・・ですね(笑)

コメント






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No title

テントと食料をもっていると(衣食住が足りると)、人間何でも自由に動けるのですね…。
感心しました。
2018-10-20 * 日本一周 [ 編集 ]

No title

日本一周さん、こんばんは。

テントと食糧を持って旅に出ると、何故か都会の駅への足が遠退きます。 また、食料品を買い込む為のスーパー以外の店屋にも入らなくなりますね。

これが進行すると、山から出なくなり仙人になっちゃうかも・・ですね(笑)
2018-10-22 * 風来梨 [ 編集 ]