2018-06-10 (Sun)✎
よも”ヤマ”話 第44話 白山・エコーラインルート 〔石川県・岐阜県〕 ’92・7
大汝峰より白山を一望する
白 山 はくさん (白山国立公園)
富士山・立山と共に『日本三大霊山』の一つに数えられる白山は、越前・加賀地方にまたがる両白山地の主峰である。 “白山”という名はこの山群の総称で、最高峰の御前峰 2702メートル 、次いで大汝峰 2684メートル ・剣ヶ峰 2677メートル と、3つの峰から構成されている。
・・日本海から吹きつける季節風をまともに受けるこの山域は冬季に大量の降雪があり、この雪が“万年雪”となって年中この山を白く輝かせる。 それが、この山“白山”の名前の由来である。
富士山・立山と共に『日本三大霊山』の一つに数えられる白山は、越前・加賀地方にまたがる両白山地の主峰である。 “白山”という名はこの山群の総称で、最高峰の御前峰 2702メートル 、次いで大汝峰 2684メートル ・剣ヶ峰 2677メートル と、3つの峰から構成されている。
・・日本海から吹きつける季節風をまともに受けるこの山域は冬季に大量の降雪があり、この雪が“万年雪”となって年中この山を白く輝かせる。 それが、この山“白山”の名前の由来である。
白山・エコーライン~山上周遊ルート 行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 金沢市街より車(1:40)→別当出合(2:20)→甚ノ助ヒュッテ(0:20)→南竜道分岐
(0:30)→エコーライン分岐(1:20)→白山・室堂
《2日目》 白山・室堂(0:45)→白山・御前峰(0:40)→白山・剣ヶ峰(0:50)→白山・大汝峰
(0:30)→エコーライン分岐(1:20)→白山・室堂
《2日目》 白山・室堂(0:45)→白山・御前峰(0:40)→白山・剣ヶ峰(0:50)→白山・大汝峰
(0:25)→千蛇ヶ池(0:30)→白山・室堂(1:10)→甚ノ助ヒュッテ
(1:40)→別当出合より車(1:40)→金沢市街
『よも”ヤマ”話』は久々だねぇ。 気づけば前回から2ヶ月も開いてしまったか。 でも、忘れた訳でも書庫を終了させようと思った訳でもないよ。 むしろ、ネタ切れの心配がない位にネタはあるのだけど、記事作成に手間と時間が掛かり過ぎるんだよね~。
『よも”ヤマ”話』を記すには記事に載せる写真をスキャンアップせねばならないんだけど、これがメチャクチャ時間とテマが掛かるんだよね~。 何せ在庫35000のコマ収納の『お蔵』から該当するコマを引き出して、スキャンとサイズ加工しなくちゃならんしィ。 1つの記事の掲載写真を加工するのに、5~6時間はかかっちゃうから。 愚痴はこれくらいにして、『第44話』始めましょうか。
前回の白山山行は天気は曇天か雨で、花はそれなりに撮れたものの、何かフラストの溜まる山行だった。 それに、花はそれなりに撮れた・・とはいえ、「花の名峰・白山」の名からするともう一つモノ足りないのである。 なので、山の花が最盛期となる7月に再アタックする事にしたのである。
前回は花はそれなりに撮れたものの
天候が雨で展望的には今イチだったし
だが、前回と同じく最高峰の御前峰だけで帰ってくるのはチトつまらない。 そして、この頃より多大なる疑念が渦巻きつつあった『百名山』で指定された御前峰だけを踏んで帰る山行を続けてするのは癪に思う様になってきた。 それは、「『白山』という峰は御前峰だけなのか?」という疑念が高まるにつれ、『百名山』への疑念も大きくなってきたのである。
それで、『白山』という山について調べてみたのである。 すると、「”白山”と呼称される峰は、最高峰の御前峰(2702m)を筆頭に、大汝峰(2684m)・剣ヶ峰(2677m)の3つの峰の総称である」と記されていて、これを目にしたワテは「白山を極めるなら、残りあと2つの峰も踏破せねば登頂は成し得ていないも同じ」と思う様になったのである。
白山を語るなら
最高峰の御前峰だけではなく
大汝峰と剣ヶ峰も語らねばなるまい
それと同時に『百名山』を書いた深田久弥の事についても調べて、その事実を知って嫌悪で愕然としたのである。 それは、「深田久弥が世に出した著作本は、『百名山』を除いたそのほとんどが放送作家であった前妻の書いたモノの盗作で、後で書き加えるなど”ツバを着けた”だけのシロモノである」という事実である。
それと同じく、「深田久弥はこの放送作家の前妻を捨てて、別の女(後妻)に走った」という、人間的にクズな『盗作オヤジ』である事を知ったのである。 まぁ、男と女の関係は必ず何らかのもつれがあるだろうから、「今の嫁がイヤで別の女に走る」なんて事はワテには知ったこっちゃない事だし、勝手にすればいいと思う。 だが、「盗作をする」という女の能力だけを利用して「飽きたら、モノにならなくなったらポイ」は、人間としてクズ過ぎるだろう!
大好きなヤマでこんなクズの
思考を受けたくない
:
その思いが【名峰百選】選定の動機だった
この事実を知って、ワテの『生涯の憩い』となりつつある”山の世界”で、こんな人間のクズが山の著名者として名を連ねるのはどうにも我慢ができなくなってきたのである。 「疑念に満ちた『百名山』は、到底認める事ができない!」と思ったワテは、この2度目の白山へアタックする前後辺りから「『百名山』に変わるワテ”オリジナル”の100の峰・【名峰百選】」を選定し始めたのである。
でも、この時点では名峰として相応しいと思った峰を”選ぶ”だけで、「それを全て登頂しよう」とは露ほどにも思わなかったのであるが。 それが進化して100峰だけでは足らずに、次なるもう100の峰・〔名峰次選〕をも選定してしまったよ。 そして、中坊の頃は「使えない運痴の肥満児」だったワテが、「自身の選定した200の峰を全て踏破する」という”奇跡”を起こしたよ。
稀少花・クロユリを見れた事
これも『奇跡』といっていいかも
さて、脱線した話を戻して、2度目の白山山行を語るとしようか。 先程も記した通り、「前回と同じように御前峰だけを踏んで帰る」のは釈然としないので、今回は山上を周回する事と、登山道のある大汝峰 2684m を登頂しようと考えたのである。 だが、登山道の開設されていない剣ヶ峰 2677m に関しては、今回は見送りとしたのである。
今回は登山道のない剣ヶ峰はお預け
※ 7年後に剣ヶ峰に登った時の写真デス
それで、登山ガイド本で白山の山上を見ると、「山上は《お池めぐり》という山上周回散策路となっていて、エコーラインに勝るとも劣らないお花畑である」と記していたのである。 これで決まった! 何が”決まった!”かというと、今回の山行は『エコーライン~大汝峰~お池めぐり』という「花をめぐる山旅」にしようという事が・・である。
今回の山行のサブタイトルは
「花をめぐる山旅」だ
そして、この山行に関連して、もう一つ新たな事がある。 そ・れ・は・・、何とNew F-1の初出動なのである。 この山行の1週間位前に、15万を叩いてNew F-1を買ったのだ。 だが、このNew F-1は使用の荒いユーザー(ワテ)のモノとなったのが運のツキ・・、幾度も落とされ、使用される度に砂や水を被り、何度も『病院送り(修理出し)』な目に遭い、そしてもう購入から25年以上が経つというのに、未だ引退させてもらえずに現役のまま・・の『虐待』の限りを受けているのである。
またまた話は脱線したが、「カメラを買い替える」という事となって今まで使っていたA-1が余るので、一緒の派遣会社で務めていたちょっとどもり気味の子がいたので、『高速代+ガソリン代』でA-1を譲ってあげて、それを餌にこの白山山行に引きずり込んだのである。
今回の山行にムリヤリ引き連れた彼
もう山やってねえだろうなぁ
さて、そのどもり気味の彼はガタイは良く、何も訓練していないにも拘らずにワテに後れる事無くついてくるよ。 まぁ、白山は初心者コースで、この時のワテも初心者同然のスキルしか持っていなかったし・・ね。
ルートは《甚之助ヒュッテ》までは前回と同じだが、「シーズン真っただ中」という事で僅か1ヶ月の間に更に歩きやすく整備されたみたいだ。 《甚之助ヒュッテ》より20分程進むと《南竜ヶ馬場》へと向かう水平道に入り、白山では”別荘地”に当たるテント村《南竜ヶ馬場》までほぼ水平移動する。
白山の別荘地・《南竜ヶ馬場》
《南竜ヶ馬場》で《エコーライン分岐》に入って、見上げる高さの台地までジグザグに登っていくと、待望のお花畑が広がってくる。 クロユリ・ハクサンコザクラ・シナノキンバイ・チングルマ・・と、赤・黄・白・黒と様々な色彩で彩られた花が咲き乱れている。 半場ムリヤリ引っ張り連れてきた彼も、このお花畑には御満悦の表情だったよ。
白山・エコーラインに咲く花々
眩い黄色
シナノキンバイ
チングルマ
花が落ちて実となっても魅せてくれる花
ハクサンコザクラ
その可憐さは真に小さな桜
ハート形の黄色の花びら
キジムシロ
クロユリ
『黒の女王』と呼ばれる稀少の花
イワカガミ
前回の山行では最も咲いていた花
そして展望も『花の峰・白山』らしく、丸みを帯びたおだやかな山容を魅せてくれる。
素晴らしい展望と、色とりどりの花を愛でながら緩やかに尾根筋を伝っていくと、《万才谷雪渓》の上部が途切れる辺りから最後のジグザグ急登となる。 これを乗りきると、《弥陀ヶ原》の下端に登り着く。
エコーラインより望む
白山の盟主・御前峰
五葉坂と万才谷雪渓
室堂への最後の登りだ
《万才谷雪渓》の雪解け水は、白山の花を育む『母の水』だ。 この雪渓が消えていくと大草原となる。 雪渓が解けて大草原が現れた頃はもう夏の終わりで、秋の気配が漂ってきている事であろう。
庭園となった《弥陀ヶ原》の大草原を真っ直ぐに突っ切ると、左斜めから寄り添ってくる『砂防新道』と合流する。 合流してなおも《弥陀ヶ原》の大平原を突っ切ると、《五葉坂》と呼ばれる最後の登りを経て、宿舎の建つ白山・《室堂平》へとたどり着く。
室堂から御前峰を見上げる
《室堂》で宿泊の手続きをした後に最高峰の御前峰を踏んできても良かったのだが、山が初めての彼を連れてきている事だし、今日の所はこれにて行程終了としよう。 続く明日の『大汝峰~山上・お池めぐり』は、次回の『第45話 白山・大汝峰』で語る事にしようか。
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