2018-04-08 (Sun)✎
よも”ヤマ”話 第43話 白山・御前峰 〔石川県・岐阜県〕 ’92・6
白山・御前峰 2702m 【名峰百選 11峰目】
「大汝から剣」
登った当日は雨で写真が撮れなかったので
次回撮った時のモノを
白 山 はくさん (白山国立公園)
富士山・立山と共に『日本三大霊山』の一つに数えられる白山は、越前・加賀地方にまたがる両白山地の主峰である。 “白山”という名はこの山群の総称で、最高峰の御前峰 2702メートル 、次いで大汝峰 2684メートル ・剣ヶ峰 2677メートル と、3つの峰から構成されている。
・・日本海から吹きつける季節風をまともに受けるこの山域は冬季に大量の降雪があり、この雪が“万年雪”となって年中この山を白く輝かせる。 それが、この山“白山”の名前の由来である。
富士山・立山と共に『日本三大霊山』の一つに数えられる白山は、越前・加賀地方にまたがる両白山地の主峰である。 “白山”という名はこの山群の総称で、最高峰の御前峰 2702メートル 、次いで大汝峰 2684メートル ・剣ヶ峰 2677メートル と、3つの峰から構成されている。
・・日本海から吹きつける季節風をまともに受けるこの山域は冬季に大量の降雪があり、この雪が“万年雪”となって年中この山を白く輝かせる。 それが、この山“白山”の名前の由来である。
イワカガミ
ショウジョウバカマ
そして、この“万年雪”がこの山に豊富な水を恵み、高山植物の源となる。 ハクサンイチゲ・ハクサンチドリ・ハクサンコザクラ・・。 花をあまり知らない人でさえ聞き覚えのある花の名も、この白山から出たものが多い。
キンバイソウ
イワハゼ?
また、山頂からの眺望も、コバルトブルーの水面をたたえる火口湖・《翠ヶ池》を前景に、関西の山から日本アルプスの山なみが見渡せる絶景である。
白山・砂防新道 行程図
行程表
《1日目》 金沢市街より車(1:40)→別当出合(2:20)→甚ノ助ヒュッテ(1:30)→黒ボコ岩
(0:30)→白山・室堂
《2日目》 白山・室堂より白山・御前峰往復 所要上り0:45・下り0:35
(0:30)→白山・室堂
《2日目》 白山・室堂より白山・御前峰往復 所要上り0:45・下り0:35
白山・室堂より往路を下山、別山出合まで所要3:00
八ヶ岳の次に登った有名処の山は白山である。 登ったルートは初心者向けの砂防新道であるが、そのルートも今は登山ルートが整備されつくされて面白みに欠けるルートとなっているが、ワテが登った頃は登山道整備が始まった頃で、道の至る所が掘られていて深いルンゼ状となっていた。
また、途中にある甚之助ヒュッテも幅が狭いヒラメのような建物で、『元祖・避難小屋』のような建物であった。 でも、今は隣に綺麗なトイレ付き小屋が建っているんだって。
ボロボロのまま放置された
旧甚之助ヒュッテ
※ グーグル画像より拝借
トイレが併設された新しい甚之助ヒュッテ
:
でも旧小屋の方が愛着が湧きそう
※ グーグル画像を拝借
登った時の記憶は大きな出来事がなかったせいか薄いのだが、黒ボコ岩付近でヘバって黒ボコ岩の道標の前の平たい所で寝そべったのは憶えている。 この頃は『奇跡の体力』が目覚めたかな?と思えば、元の使えない肥満児に戻るといった体力的に”微妙”な時期だった。
白山でヘバったと言う事は、ちょうどこの白山は体力の下降期だったのだろう・・と自分に優しい判定を下すワテ。
ヘバってコースタイムと同じ位のタイム(もちろん、黒ボコ岩で寝転んだ時間は差し引いて)で室堂に着き、室堂の当時の登山者宿泊施設の白山・室堂の神社宿坊に宿泊手続きをする。 この時は、まだテントを担げるほどの実力もパワーも無かったしィ。
白山・御前峰から室堂を見下ろす
まだ6月は雪が多く残ってる
今はビジターセンターの建物が建ち、その周囲に今風の綺麗な山荘が立ち並んでいるが、ワテが登った頃・・、25年位前はこれまた「修行の坊さんが泊る宿坊」で、擦り切れてボロボロの畳が敷かれた2段の寝所であった。 込んだ時などは、この中に詰められるだけつめて寝る・・と言った塩梅だ。
ワテが登った6月はシーズン突入前だったので「畳1畳に1人」以上のスペースだったけど、シーズン中などは小屋番より「畳1畳に3人」とか告げられて「三角座り」で寝るハメになるのだけどね。
トイレは寝所の外に建つ便所棟に行かねばならなかったし、消灯後は完璧に真っ暗になってカンテラが必需品だった。 今の旅館にほど近い設備を有した山荘しか知らない者なら、たぶん寝付く事が出来なくなるかもね。 そして、シーズン以外は食事提供もナシだったので、ワテの登った6月は素泊まりだったよ。
でも、そんな事を調べずにやってきたタワケは案の定干上がって、翌日に下山途中に食うつもりだった菓子パンを朝と夜にに分けてひもじく食したよ。 まぁ、こういう間抜けな体験を経て、事前に調べる事の重要さと「食糧の持参が必要」という山のセオリーを一つづつ憶えていったんだね。
御来光・・ではなく夕日でした
翌朝は神社神道の宿坊らしく、夜明け前にドラの音が鳴り響いて一斉に起床となる。 起きるのは午前3時過ぎ。 白山という山で、御来光を望む為に来て泊る所だから許せる事なのだが、通常なら神社の生活スパンと同じく朝3時過ぎの起床など有り得ない事だろう。
ガスで「真っ白け」だった
白山・御前峰頂上
白山頂上にある祠
:
この日に限っては朝3時の
『御来光ドラ』は有難迷惑!?
夕日を朝日のように載せて
取り繕う小市民な筆者(タワケ)
でも、ワテの登った時の翌朝は雨模様で、御来光はダメだったよ。 この事も今回の白山の山行の記憶が薄い理由なのであろう。 山頂はガスに巻かれて「白霧の世界」だったし。 後は白山に登る「もう一つの目的」である、高山植物の花々を撮りながら下っていく。
6月の白山は紅い花で魅せられて
サンカヨウ
白い花も紅に負けじと
ヤマツツジのピンクの加勢で
紅が優勢かな?
雨に濡れた6月の早い時期に咲く花々が雨露を乗せる可憐な姿は、雨の登山もそれはそれで楽しめるな・・って思ったものである。←でも、この見通しが「甘いヨタな事」であるのは、テントを持つ身になって身に染みて解ったよ。 それでは、露に濡れた可憐な花々をごろうじろ。
開ききる前のキンポウゲに
雨露がコスモの世界を創造して
目一杯花びらを広げたニリンソウ
イワナシ
甘い蜜を出しそうな魅惑の花
今にも折れそうなひ弱き身体に
自然を生き抜く力強さを秘めて
花弁に滴をいっぱい乗せて
ミヤマダイコンソウ
花三輪
イワカガミ
雨露は花に誘惑的な力を与えて
イワハゼが濡れて透き通り
ツマトリソウ
正午近くになると日差しが出てきて
鮮やかな白を魅せてくれた
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