2018-03-24 (Sat)✎
『日本百景』 春 第325回 一乗滝 〔福井県〕
厳かな雰囲気が漂う一乗滝
一条滝 いちじょうたき 落差 12m 福井県・福井市
朝倉氏遺跡を貫いて流れる一乗谷川の上流に、落差12mの荘厳な水の糸を引く一乗滝。 ここは白山山岳信仰の開祖・泰澄(たいちょう)大師が白山大権現を祀り、滝水山浄教寺を建てた所と伝えられており、また熊本藩が編纂した宮本武蔵伝記『二天記』によれば、この地出身の佐々木小次郎が滝飛沫を払う事で『秘剣・燕返し』を編み出したと伝えられている。
一条滝 位置図
滝へのアプローチ 福井市の史跡・一乗谷朝倉氏庭園の南5km
福井市街より車利用(0:30)→一乗谷・朝倉氏庭園(0:10)→一乗滝園地
行程表 一乗滝園地の駐車場より徒歩2~3分で滝
近くに国の特別名勝の指定を受けている戦国大名・朝倉氏の城郭庭園があり、その見物のついでに寄られる事が多いかもしれない。 滝自体は落差12mと小さな滝だが、白山大権現が祀られているが如くに厳かな雰囲気が漂っている。
滝園地の駐車場を出てすぐに剣豪・佐々木小次郎の銅像が立っており、何でも小次郎がこの地・越前国の出身で、『秘剣・燕返し』はこの滝の落水を払う事で完成されたという。
ワテは歴史は好きだが、どうも宮本武蔵は卑怯な振る舞いであるにも関わらず英雄の評価を受けている事が納得できず、この関連は好きになれないので素通りしてしまったよ。 これが梶原景時のようにダークな立場で有名になっていたのなら、ワテは「戦の世の中の常」と理解して評価したと思うが。
滝の前の岩が苔生して厳かな雰囲気を醸し出していたので、ちょっと遊び心を出して撮ってみたのがコレである。
苔生した岩と落ち葉をアテにして
人知れず落とす滝の神秘を表してみた
現像が上がるまで、この試みが上手くいったかどうかワクワクしながら待ったよ。 このワクワク感があるからフイルム写真はやめられないし、このワクワク感のない無味無感想で、只々完成写真を生み出すだけのシステム・デジタルは楽しめないし”使えない”と思うワテ。
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