2018-03-05 (Mon)✎
『日本百景』 冬 第322回 ”神話の里”の滝めぐり・その4 竜ヶ岩ノ滝 〔宮崎県〕
滝飛沫で虹がかかった
竜ヶ岩ノ滝
高千穂の里 たかちほのさと (祖母傾国定公園)
“神話の里”・『高千穂』は、見どころいっぱいの所だ。 《国見ヶ丘》より望む祖母山地と朝霧に包まれた高千穂の街灯り、名勝で神話の中心となる《天安河原》、神楽を今も伝える《天岩戸神社》と《高千穂神社》、東洋一高い路線橋といわれる高千穂鉄道の《高千穂橋梁》、そしてこの項目の中心となる柱状摂理のスペクタクル・《高千穂峡》と、様々な景勝地がある。 正に、天孫降臨の里である。
“神話の里”・『高千穂』は、見どころいっぱいの所だ。 《国見ヶ丘》より望む祖母山地と朝霧に包まれた高千穂の街灯り、名勝で神話の中心となる《天安河原》、神楽を今も伝える《天岩戸神社》と《高千穂神社》、東洋一高い路線橋といわれる高千穂鉄道の《高千穂橋梁》、そしてこの項目の中心となる柱状摂理のスペクタクル・《高千穂峡》と、様々な景勝地がある。 正に、天孫降臨の里である。
ここは、じっくりと時間をかけてめぐりたい所である。
竜ヶ岩ノ滝 位置図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
高千穂市街より車(0:15)→四季見原入口(0:20)→竜ヶ岩ノ滝(0:35)→高千穂市街
白布が絹糸のように美しい
竜ヶ岩ノ滝へ
さて、それでは最後の滝を訪ねる事にしよう。 前回に訪ねた《白滝》から往路を《高千穂》市街まで戻り、町の中心で交差する国道325号線に乗る。 この道は《高森》から《南阿蘇》へ向かう道である。
この325号線を『四季見原キャンプ場入口』の案内標識のある所まで進み、この標識の示す方向に従って右折する。
後は『四季見原キャンプ場』へ向けて、クネクネと曲りくねった舗装道を6km程登っていけばいい。
この道中に最後に訪れる《竜ヶ岩ノ滝》の案内がほとんどないので、道の方向が合っているのか少々不安になる事だろう。 だが、不安が高まり出した頃には《竜ヶ岩ノ滝》探勝路の入口を示す案内看板が現れる事だろう。
滝の案内板の前には車が6~7台駐車できるスペースがあり、道路を挟んだ向こう側に探勝路の入口がある。 そして、探勝路の入口方向を指し示した『竜ヶ岩ノ滝まで300m ⇒』との案内看板が立っている。 これに従って、探勝路に入っていこう。
後は『四季見原キャンプ場』へ向けて、クネクネと曲りくねった舗装道を6km程登っていけばいい。
この道中に最後に訪れる《竜ヶ岩ノ滝》の案内がほとんどないので、道の方向が合っているのか少々不安になる事だろう。 だが、不安が高まり出した頃には《竜ヶ岩ノ滝》探勝路の入口を示す案内看板が現れる事だろう。
滝の案内板の前には車が6~7台駐車できるスペースがあり、道路を挟んだ向こう側に探勝路の入口がある。 そして、探勝路の入口方向を指し示した『竜ヶ岩ノ滝まで300m ⇒』との案内看板が立っている。 これに従って、探勝路に入っていこう。
探勝路の最初の内は綺麗に整備されているが、少し奥に入ると旧規格の探勝路となる。 つまり、かなり急で踏みしろの狭い階段が続き、それでも対応しきれない所は丸太をかまして土砂を堰き止めて踏みしろを設けている・・といった案配となる。 また、自然災害の爪痕なのか、その階段や丸太の多くは下部の土砂が流出したり粉々に割れていたりしていた。
竜ヶ岩の滝の下部は
二つ寄り添って釜へ落ちる『夫婦滝』だ
二つ寄り添って釜へ落ちる『夫婦滝』だ
距離は先程の案内板の通りに300m程なのであろうが、このような足元が不安定で急な登路では通常の300mの倍の体力と時間を要するのである。 沢に沿って架けられた桟道を渡ると、大きな滝の後発滝と思しき2条の『夫婦滝』(滝釜で合わさるように落ちる滝)が現れる。 その『夫婦滝』の上方を見上げると、落差60mはあろうか・・というストレートの大瀑が滔々と白布を掛けていた。
立ち入り禁止のゼブラロープの
前に設けられた観瀑台からは
滝の下部がやや雑木に覆われていた
探勝路はこの滝の上部を俯瞰する位置まで石の階段が切られていて、これを登っていくと小さな囲いで仕切られた展望台がある。 そしてこの先は、『災害による崩壊の為、通行禁止』との看板と侵入を阻むゼブラロープで区切られていた。 この展望台からの眺めも申し分ないのだが、このゼブラロープを越えて少し登った地点の方が滝がより魅惑的となるのである。
ゼブラロープをくぐって
数段登った所から望むと
:
滝の下部を覆っていた雑木が途切れて
虹のかかる滝絵巻が見えてくる
虹のかかる滝絵巻が見えてくる
この地は関西に住むワテにとって、そうそう訪れる事のできる地ではないのである。 「訪れた場所では最高の情景を目にしたい」という思いが強くなって歯止めが利かない。 このような勝手な訳を抱いてしまったので、ここは少し『非合法』であるがこのロープをくぐろう・・と思う。 この先で事故や怪我を起しても、全ては自己責任となるのは当然な事であるが・・。 それでは、その『最高の情景』をごろうじろ。
オーバーハングとなっている
滝の岩壁をクローズアップすると
:
ファインダーの中に
滝飛沫の宝石が散りばめられた
滝飛沫の宝石に魅せられて
なお、この探勝路は、つづら折りで高度を稼いだ車道の上部と合流している。 また、崩れた所はどうやら1ヶ所だけのようである。 だが、自己責任を取る意志のない者は「行くべからず」であろう。
もちろん、私欲の為に自然界にペットを持ち込むような自然を尊ぶ意志もなく、自らが引き起こした罪過の責任を認めようともしない輩は、自然界に入る事もいっさい禁じられるべきであろう。
「秋がお勧め」という
この滝の冬姿もなかなかに捨て難い
帰りは冬季ならば階段に雪が乗っているので、気を引き締めて一段づつ確実に降りていこう。
途中の沢や渓谷を楽しみながら車を駐めている所に戻ると、もう午後3時をまわっている事だろうと思う。
帰りは無名の沢滝を
眺めつつ下っていこう
このまま《阿蘇》や《熊本》方面へ抜けてもいいし、《延岡》方向に戻ってもいいだろう。
だが、この“神話の里”《高千穂》はまだまだ魅力的な所がたくさんある。 もう1日この“神話の里”に滞在して、より“神話の里”を楽しむのもいいだろう。
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