2018-02-21 (Wed)✎
日本の滝を訪ねて 第153回 岩瀧寺ノ滝 〔島根県〕
4段延長121mを滑り落ちる流れが
庭園風景を魅せる岩瀧寺ノ滝
岩瀧寺ノ滝 がんりゅうじのたき
落差 50m〔延長〕4段121m 島根県江津市波積町本郷
江津市波積町(はづみちょう)本郷と、温泉津町井田との境を流れる都治川(つちかわ)上流にある滝で、滝の遊歩道となる土手を登りつめた所に弘法大師開創の岩瀧寺という寺があったが、ダム建設の為に移転したとの事である。
延長121m,幅18m,4段の長い滝で、季節を通して美しい景色を魅せる滝だが、波積ダムの建設が決定し、ダムの完成で滝の半分が水没するなど、滝の景観がかなり変わる・・との事である。
岩瀧寺ノ滝 位置図
滝へのアプローチ
江津市街より江ノ川に沿って国道261号線を川平の手前まで南下し、県道32号線に入る。
県道32号線を温泉津方面に進み、県道177号線との交点で左折して、県道177号線を波積・本郷集落の方へ向かう。 下本郷の集落を過ぎた所に滝の案内板があり、そこを右折するとダム建設用のダート林道があり、1kmほど行くと駐車スペースと滝遊歩道入口がある。
行程表
滝遊歩道で左手の土手に上って、この土手を乗り越えると滝が見えてくる。 徒歩で4~5分だが土手の登りは急で、土手の反対側の下りも足場が泥濘んで歩き辛い。
四季折々の滝情景が
魅られるのはいつまで?
この滝へと向かう道がややこしいのが難点であろう。 そして残念な事に、建設中の波積ダムの完成で滝の下半分が水没してしまう・・との事である。 その滝への道であるが、国道261号線の川平付近より県道32号に入り、県道177号との交点でこの県道に入るべく左折する。 このまま県道32号を真っ直ぐ行くと、国道9号線に抜けるようだ。 道路案内標識に、『道の駅・江津』が表示してある。
この県道は、波積・本郷の岩瀧寺などの寺社門前町集落を通って国道9号に抜ける道らしい。
この道で波積・下本郷の集落(この集落まで路線バスがあるようだ)を通り抜けると、ダム建設用に設けられた林道への降り口に出る。 これを左折して都治川の畔に降りる。
川の畔からはダートとなって、それを1.5km程進むとダム完成後の道路付け替えに用いる橋の橋脚が現れ、車が3台程駐車できるスペースと、ひと目では遊歩道と解り辛い滝の遊歩道の入口前に着く。
岩瀧寺滝へのアプローチ 詳細図
ここから、『遊歩道』の表示に従って土手を急登する。 急登するといっても、30m位の土手上に上るだけだ。 土手の上に登り着くと、土手を乗り越えて泥濘んだ簡易階段を急下降して川の畔に出る。
なお、この土手の下りは滑りやすく、手すりも朽ちかけてきているので下降には注意したい。
土手を急下降で乗り越えると
目の前に4段を折って
飛沫を落とす滝風景が・・
この土手を下って川の畔に出ると、前方に落差 50m(4段に分かれた長い滝の為、現在は『延長121m』と表記が変更となっている)の岩瀧寺ノ滝が、庭園風景のような情景を魅せて4段の白布を落としている。
束ねても乱れる髪のような
儚さを魅せる滝姿だ
その滝姿はストレートの滝の迫力には一歩譲るものの、淑やかな庭園風景を魅せていて、ゆっくりとカメラを構えて構図を考えると、よりこの滝の魅力を味わう事ができるだろう。
スローシャッターで
最下段を流してみる
2段目と3段目の流れを
望遠で引っ張ってみた
キメ写真は木々に
柔らかい冬の日差しを受けたコレかな
4段滝の流れの妙を
様々な組み合わせで撮ってみる
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