2018-02-04 (Sun)✎
『日本百景』 冬 第318回 ”神話の里”の滝めぐり・その2 八戸観音滝 〔宮崎県〕
八戸観音滝
清らかな滝釜のある落差40m
ストレートの美瀑の
いわゆる“正統派”の滝
高千穂の里 たかちほのさと (祖母傾国定公園)
“神話の里”・『高千穂』は、見どころいっぱいの所だ。 《国見ヶ丘》より望む祖母山地と朝霧に包まれた高千穂の街灯り、名勝で神話の中心となる《天安河原》、神楽を今も伝える《天岩戸神社》と《高千穂神社》、東洋一高い路線橋といわれる高千穂鉄道の《高千穂橋梁》、そしてこの項目の中心となる柱状摂理のスペクタクル・《高千穂峡》と、様々な景勝地がある。 正に、天孫降臨の里である。
“神話の里”・『高千穂』は、見どころいっぱいの所だ。 《国見ヶ丘》より望む祖母山地と朝霧に包まれた高千穂の街灯り、名勝で神話の中心となる《天安河原》、神楽を今も伝える《天岩戸神社》と《高千穂神社》、東洋一高い路線橋といわれる高千穂鉄道の《高千穂橋梁》、そしてこの項目の中心となる柱状摂理のスペクタクル・《高千穂峡》と、様々な景勝地がある。 正に、天孫降臨の里である。
ここは、じっくりと時間をかけてめぐりたい所である。
八戸観音滝 周辺図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
行縢神社駐車場より車(1:00)→八戸観音滝 滝へは滝入口から150m・徒歩3~4分
八戸観音滝(0:40)→高千穂町市街
《行縢ノ滝》を後にする頃は、恐らく午前10時前後(夏至の時ならば1時間半位早いかもしれないが・・)となっているだろう。 でも、焦って乱暴な運転は避けて、安全運転をお願いしたい。 それでは、次の滝《八戸観音滝 やとかんのんたき》を訪ねてみよう。
次の滝《八戸観音滝》は、行政区分でいうと日之影町となる。 《行縢ノ滝》より、距離にして30kmほどある。 所要でいうと、これより通る国道が空いている状態で45分という所だろうか。
《行縢神社》より往路を国道218号線まで戻り、国道218号線を《高千穂》方向へ向けて北上する。
《延岡市》(平成の行政区大合併で北方町は延岡市に編入された)と《日之影町》の境を示す看板標識を見て程なく、朽ちかけた『← 日向八戸駅』と標識のある信号のない交差点に出る。 これを左折して、五ヶ瀬川へ向けて急坂を下っていく。
《延岡市》(平成の行政区大合併で北方町は延岡市に編入された)と《日之影町》の境を示す看板標識を見て程なく、朽ちかけた『← 日向八戸駅』と標識のある信号のない交差点に出る。 これを左折して、五ヶ瀬川へ向けて急坂を下っていく。
綺麗に舗装され
見事に『駅跡』となった現日向八戸駅
※ グーグル画像より拝借
下りきった川岸の高台に、廃線となった高千穂鉄道の《日向八戸 ひゅうがやと 駅》跡と《八戸》の小集落がある。 この集落より更に下って川岸まで出て、延岡方向へ500mほど進むと落差40m程の1条のストレート滝が見えてくる。 この滝が《八戸観音滝》だ。 この滝へは集落の中の狭い生活道路を通るので、滝の所在地が少し判りにくいかもしれない。 その時は、気軽に里の人に滝の位置を訪ねるといいだろう。
さて、《八戸観音滝》であるが、道路より150m程奥に入った所に白布を掛けていて、道路わきを通る廃線となった高千穂鉄道の線路からも滝が拝観できたようだ。 何でも、列車はこの場所を通過する際は滝見をすべく徐行運転し、車内アナウンスで滝の所在を案内していた・・との事である。
滝入口のすぐ上に
高千穂鉄道が通っていた
※ グーグル画像を拝借
八戸観音滝でも高千穂橋梁のように
列車は停車して観光案内をしていた
滝は名の如く“観音様”の御神体滝として奉じられており、滝入口には三体の観音様が祀られている。
観音様の前には多くのお供え物が添えられて、地元の方の厚い滝信仰が伺える。 何でも、女性と母体の守護菩薩となっているそうである。 滝は先程延べた通り、この入口より草道を150m程奥に入った所にある。 水量豊富な1条のストレート滝で美しい釜淵もあり、滝の下部は日の光を受けて虹が架かっていた。
滝の下部に
美しい虹が架かっていた
黒い滝の岩盤と清らかな釜淵の蒼、そして滔々と落水を落とす白布と相俟って、美しい虹の七色の妙が美しい。 こんな素晴らしい滝が人知れずある事に、“神話の里”の荘厳な様を垣間見るのである。
しばらく、この美しい“正統派”の滝に魅せられたなら、次の滝へ向かう事にしよう。
清らかな釜と落水のさざなみを
クローズアップしてみる
クローズアップしてみる
《八戸観音滝》からは、国道に向けて往路を着実に戻ろう。 再び国道へ戻ると、更に《高千穂》方向へ向かって進んでいく。 この《日之影町・八戸》より《高千穂町》の市街地までは25km位であろうか。 ちょうど、《高千穂》の市街に着く頃が昼食時となろう。
高千穂町に入る直前で国道では
川面からの高さ137mと東洋一の青雲橋を通る
※ ウィキペディア画像を拝借
《高千穂町》の市街に入るとコンビニが2~3軒あるので、昼食の用意を買い込んでいくといいだろう。 他にもホカ弁屋や『道の駅』にあるレストランなど、いちいち街中に入らなくていい分の時間節約が可能だ。
国見ヶ丘から
神話の里を俯瞰する
幽谷の趣が濃い
高千穂峡・真名井ノ滝
朝霧立つ高千穂の里と
高千穂の山々に囲まれて
:
上下2枚とも
在りし日の国鉄高千穂線・高千穂橋梁
この時の神話の里の滝をめぐる旅では次の滝に向かったのだが、観光名所で見どころ一杯の高千穂をスルーするのはもったいないので、日程に余裕があるなら高千穂の街に立ち寄るのもいいだろう。
神話の里・高千穂の見どころとして代表的なのが、国定公園にも指定されている《高千穂峡》や《国見ケ丘》、天孫降臨の地の《天安河原》や《高千穂神社》であろう。 また、川床よりの高さが137mと東洋一の《青雲橋》、災害で廃止となってしまったが高千穂鉄道の《高千穂橋梁》めぐり・・、そして一晩泊って《高千穂神楽》観賞もいいだろう。
高千穂駅にあった
高千穂神楽のスタンプ
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No title * by 風来梨
リカさん、こんばんは。
観光名所の高千穂橋梁は、国鉄時代から徐行運転してくれていましたね。 高千穂鉄道になってからは、この八戸観音滝の前でも停車して観光案内をしてくれました。
でも、2005年の台風被害で橋梁が流出するなど甚大な被害を受けて、復旧敵わず路線廃止となってしまいました。
高千穂き天孫降臨の里として人気のある観光地ですね。
私も高千穂神楽・・、見物しましたよ。
観光名所の高千穂橋梁は、国鉄時代から徐行運転してくれていましたね。 高千穂鉄道になってからは、この八戸観音滝の前でも停車して観光案内をしてくれました。
でも、2005年の台風被害で橋梁が流出するなど甚大な被害を受けて、復旧敵わず路線廃止となってしまいました。
高千穂き天孫降臨の里として人気のある観光地ですね。
私も高千穂神楽・・、見物しましたよ。
高千穂の町が随分賑わっていたのが驚きでした。