2017-12-18 (Mon)✎
よも”ヤマ”話 第38話 北八ヶ岳・坪庭〔厳冬期〕 〔長野県〕 ’92・ 1
坪庭の溶岩もシバレて
北八ヶ岳 やつがたけ (八ヶ岳中信高原国定公園)
北八ヶ岳は、北横岳 2480メートル を盟主に樹木に覆われたなだらかな山々が続き、山腹には池沼や草原がひっそりと点在し、静かで瞑想的な雰囲気を漂わせている。 その山容は南八ヶ岳の山々のようなダイナミックさはないものの、縞枯れ模様の樹林帯を抱く縞枯山 2403m や、溶岩台地から形成された自然の楽園・坪庭など、自然景観に富んだ眺めを魅せてくれる。
北八ヶ岳は、北横岳 2480メートル を盟主に樹木に覆われたなだらかな山々が続き、山腹には池沼や草原がひっそりと点在し、静かで瞑想的な雰囲気を漂わせている。 その山容は南八ヶ岳の山々のようなダイナミックさはないものの、縞枯れ模様の樹林帯を抱く縞枯山 2403m や、溶岩台地から形成された自然の楽園・坪庭など、自然景観に富んだ眺めを魅せてくれる。
無雪期の高山植物や野生小動物の住処である坪庭の庭園散策や、森の中の池塘めぐりも捨てがたいが、最も魅力的なのは銀世界となる厳冬期だろうか。 この山域はピラタスロープウェイが運行され、厳冬期でも山小屋が営業しているので手軽に山上に立つ事ができるのである。
縞枯山の縞枯れ帯が朝日を浴びて美しいグラデーションを奏でる様や、シバレた樹林が魅せる”エビの尻尾”など、雪と氷の芸術に魅せられにいこう。
今回は山荘周辺を周っただけなので
行程図とはいえないね
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 JR茅野駅よりバス(1:00)→ピラタス山麓駅よりロープウェイ(0:10)→山頂駅
(0:10)→坪庭(0:20)→縞枯山荘
《2日目》 縞枯山荘(0:10)→雨池峠(0:20)→坪庭(0:10)→ピラタス山麓駅よりロープウェイ
(0:10)→ピラタス山麓駅よりロープウェイ(1:00)→JR茅野駅
秋たけなわの時期に
コレは出せんでしょ
『第37話 小蓮華山』を11/1に記事にしてから1ヶ月以上の御無沙汰だったが、機が熟したので再開しようと思う。 この”樹が熟した”というのは今回のネタは厳冬期のモノで、別書庫の『日本百景』で秋ネタを絶賛展開している時に厳冬期ネタを出すのは、如何に厚顔無恥なワテでも心臓の負担が大き過ぎたからである。 まぁ、剱の『大タテガビン』や只見線の秋風景と一緒に出せば、池沼(2チャンネル用語ですね)の烙印を押されかねんしィ。
今回の厳冬期の北八ヶ岳は、ワテにとっても初めての体験だったのである。 一応”ワンゲロ”に所属していたので、比良山や御在所岳などの低山での積雪期の経験はあるが、本格的な”冬山”はまだ未経験だったのである。
雪景色をどう撮ればよいかも知らず
この山行の直前に買った超広角20mmを
使いたいという心の命ずるままに
だから、どんな道具が必要かも知らず、アイゼンも無しに防寒具だけで訪れたのだった。
しかも、まだ下剋上前で御時世で、『写真床下』を統一する前の殿下を家臣として連れ立っていたのである。 この数年後に三岐鉄道・上笠田で決定的な写真のウデを見せつけられて、『阿下喜の誓い』にて永遠の服従の誓いをする事になったのだが。
まぁ、道具が全くナシの状況では山は土台無理なので今回はロープウェイを使い、ロープウェイからスキー場の延長で均された道を徒歩20分の位置にある山荘に泊って、銀世界の写真を撮るだけの目的でやってきたのである。
でも、若いってスバラシイ! それと、ワンゲロでのゲスな山体験も役立ったみたい。 何の道具も足回りもなしに、一歩踏み外したらボコボコハマる溶岩台地の坪庭を、ズボズボハマる殿下を尻目にほとんどハマらず通過できたのである。
岩をも凍る
まぁ、この日は風軽く吹雪いていた感じて写真は大したのが撮れなかったのだが、これも今までに北海道の『乗り鉄&撮り鉄』の荒行で鍛えた吹雪の行軍の体験が活きたみたいである。
エビの尻尾もクライマックスの次回に備えて
今日の所は”小ぶり”なモノを
ワテって何事でも最初は物凄くいい結果を叩き出すけど、後が続かないケースがほとんどなのである。
後の事だが、日高でも最初は良くて後でピッケルで手を割ったり(痕が残ってる)、ソー○ンしたりしてるし、カメラも2度目3度目で壊れて病院送りになったりしてるし・・。
まぁ、2台所有しているF-1で、合計9回の病院送りにしている使用の荒い『写真床』たる所以なのだが。 あぁ・・、そういえばこの前のネンザビバークも、二度目の西穂だったっけなぁ。
夕方近くになって
吹雪も止んで向うの山なみが見えだした
:
明日の素晴らしい風景の期待が高まる
・・という訳で、明日は素晴らしい予感がするのである。 今日は掘り炬燵のある暖かい雰囲気の山小屋でお屠蘇として振る舞われた酒で身体を熱くして、素晴らしい銀世界の風景の夢を馳せつつイッキに寝る事にしようか。
※ 続く次回の《2日目》行程は、次の『第39話』にて・・
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