2017-12-04 (Mon)✎
路線の思い出 第237回 三江線・香淀駅 〔広島県〕
三江南線区間では
随一の立派な駅舎を持つ香淀駅
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’16)
江津~三次 108.1km 46 / 1109
廃止年月日 転換処置
’18/4/1 備北交通・大和観光・邑南町営・石見交通
など区間によって分担
運行本数(’17)
江津~三次 下り2本・上り1本
江津~石見川本 上り1本
江津~浜原 3往復
石見川本~三次 上り1本
浜原~三次 2往復
口羽~三次 1往復
※ 廃止日までの残り2週間は昼間便の浜原~口羽の通し運行を実施した
江津~三次 下り4本・上り3本
江津~石見川本 上り1本
石見川本~三次 上り1本
江津~浜原 1往復
浜原~三次 1往復
香淀駅(こうよどえき)は、広島県三次市作木町門田(もんで)字下組にあるJR西日本・三江線の駅である。 三次方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を有する停留所規格の駅である。
浜田鉄道部管理の無人駅ではあるが、ログハウス調の駅舎とホームに屋根付きのベンチがある。
但し、自動券売機等の設備はない。 2015年の 一日平均の乗車人員は7人との事。
三江線と並走する国道375線は、香淀駅の手前で門田トンネルに入って三次方面へショートカットするが、三江線の線路は忠実に江ノ川に沿ってゆく。 その三江線に沿って香淀駅の前を通るのが、
かつて国道375号線であった旧道である。 香淀の集落は、かつての国道375号線を”酷道”と言わしめた狭隘な旧道沿いに並んでいる。
来年の春、2018年の3月末限りで路線廃止が確定している三江線。 我が不人気ブログに輪を掛けて閑古鳥が鳴く、我がHP『日本百景』の『撮影旅行記』に『三江線最後の四季』(拠所ない事情により、旅行記の題名を『三江線 最後の一年』に変えますた)という旅行記を記すべく、この1~2年は何度も三江線に通っている。
だが、三江線は路線延長108.1kmとローカル線にしてはかなり長く、その上に運行系統が口羽・浜原を区切りに3系統に分かれている事、そしてこういった旅行記を記す上で、運行本数の少なさが最大のネックとなっているのである。
三江線で最も著名な宇都井駅を含む区間は
僅か4往復で昼間は撮影チャンスが上り1本のみ
要するに、全線に渡って4往復ないし5往復なので、1日の空が明るい内では、1つのスパン内で上下3~4本しか列車を追えないのである。 そういう状況で、旅行記としてお題通りに春夏秋冬の全てをまともに追っかけると、3系統=3スパンだから最低でも12日は三江線に通わねばならないのである。
でも、この撮影旅行記の企画を上げた事自体が”おぼろげ”だったので、最初にそんな必須条件は全く考えてなかったのである。 まぁ、「旅行記を書く」という企画を上げた事をまわりクドく羅列したが、三江線に数回と訪れる内にある”シクジリ”に気が着いたのである。 それは、三江線の記事を書くべくの追っかけ旅行に数度出たが、追っかけたのは全て江津~浜原と浜原~口羽の2スパンのみであった事に”今ごろ”気が着いたのである。
この時まで《三江南線》区間で撮ったのは
この1枚のみだったりして
・・で、急遽、《三江南線》区間を追っかける事にしたのである。 それと同時に『三江線最後の四季』とのお題を挙げているのだから、一応・・三江線の全駅も訪れとかなきゃいけないな・・と。
ここで解っているとは思うけど、「列車に乗って訪れなきゃ邪道だ!」という”無理難題”は吹っ掛けないでネ。
駅舎を入れてホームを・・と欲張り過ぎて
訳が分からぬ駅画像に
こういった訳で今回訪れたのが、この香淀駅なのである。 この訪問小旅行でこの香淀駅をターゲットにしたのは、出る前に香淀~作木口に《江ノ川カヌー公園》があるのをネットで見て、「川べりに係留されたカヌーと列車の1シーンが撮れるかも・・」と思ったからである。
駐車場トイレ付でカヌーと三江線のコラボ
・・甘かった
※ グーグル画像を拝借
でも、このカヌーとのコラボはあくまでも”ツイていれば”で、1日5本で昼間の列車運行が10時台の上り1本のみ・・では、ターゲットにする自体が「甘い考え」なのである。 だが、「捨てる神あれば何とやら」で、このカヌー公園から100m程過ぎた地点に、大きな銀杏の樹が立つ絶好の撮影ポイントがあったのである。
川と紅葉だけでも十分美味しい
撮影スポットだったりする
カヌーがあれば最高だったけど
まぁいいか
今回の小旅行の初日は日曜日という事で先陣を張る三脚隊が数人いたので、取り敢えず川と紅葉だけのショットで凌ぎ、明日の誰もいない月曜日(土曜日仕事に出る代わりに、隔週で月曜に休みもらったの)に『大きな銀杏の樹が立つ絶好の撮影ポイント』を独り占めしようかと。 それでは、そのシーンをごろうじろ。
コレ・・ 久々のワテ的『一番星』
さて、今回の三江線訪問は隔週の通常休み二日間をつかったゲリラ訪問なので、2日目の昼にはレンタカーを返却して、三次を午後2時前に出る高速バスで帰らねばならないのである。 従って2日目は、朝の1往復と10時台の上り1本を撮ると旅程終了となる。
まぁ、三次には正午過ぎに戻ればいいので、1時間ほど暇ができる。 結構この余った時間を使って、《三江南線》上の未訪の駅訪問やら沿線のちょっとした名所を訪れる事にしたのである。
前回の夏の訪問で、見逃した船佐駅以外の全てを訪れたので、今回は”ちょっとした名所”を訪ねてみる事にしようか。
船佐駅もキッチリ押さえました
帰りに着くすがら、国道に『香淀の大いちょう』なるサイン標識を見つけたので、行ってみる事にしたのである。 これが大正解! 銀眩い位に黄色く輝く巨大な銀杏の樹と、この銀杏の樹を御神木に抱く迦具神社の鳥居のコラボ・・。 これは『最後の四季』の秋の美味しいネタとなるねぇ。
大銀杏としめ縄の鳥居
これで貧祖だった南線区間も救われた?
こういう撮り方もいいかも
銀杏で黄色く染まった神社の境内
後は、最後の冬のシーンのみだ。 雪が乗るといいシーンが撮れるかも。 でも、最初に述べた通り《三江南線》では出遅れたので、《三江南線》区間の春のシーンは皆無なんだよね~。 まぁ、このようなヘッポコ旅行記ですけど、完成の折には我がHP『日本百景』を覗いてみてネ。←今回は久々に、リンクを貼ってみました
※ ついでに、鉄のハートを虜にする(かもしれない)魅惑の『○鉄』写真ワールドへ・・
宜しければどうぞ。
- 関連記事
スポンサーサイト
No title * by 風来梨
きゃみさん、こんばんは。
関西圏に居住するので、三江線は比較的に訪れやすいのですね。 前夜発の広島行の夜行バスと芸備線を使うと、一泊二日で三江線めぐりが可能です。
冬も二回ほど計画してます。 最後は、もう一度列車で往復したいなと。
関西圏に居住するので、三江線は比較的に訪れやすいのですね。 前夜発の広島行の夜行バスと芸備線を使うと、一泊二日で三江線めぐりが可能です。
冬も二回ほど計画してます。 最後は、もう一度列車で往復したいなと。
雪のシーズンにまだ訪問されるようですね。三江線極めてますね!
わたしは2年前に1度だけ行ったっきりです。まさかその時には廃止されるとは思ってもみませんでした。今はお名残り乗車する人で混雑しているようですね。もう一度訪問したいのですが躊躇しています。