風来梨のブログ

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路線の思い出   第236回  只見線・会津塩沢駅

路線の思い出   第236回  只見線・会津塩沢駅  〔福島県〕


駅休止となって以来
人が全く寄り付かなくなった駅

《路線データ》
       営業区間と営業キロ           輸送密度 / 営業係数(’15)
     会津若松~小出 135.2km          304  /  258
 
運行本数(’20)
 会津若松~会津川口 6往復 ,会津若松~会津坂下 1往復
会津川口~只見 バス 下り6便・上り7便 、只見~小出 3往復 、小出~大白川 1往復

      ※ ’11年7月の豪雨災害により会津川口~只見の区間が不通となり、
        この区間は現在バス代行輸送となっています。

会津塩沢駅(あいづしおざわえき)は、福島県南会津郡只見町大字塩沢字上田にあるJR東日本・只見線の駅である。 単式ホーム1面1線を有する駅で、ほぼ北東から南西に走る線路の北西側に短いホームを添えただけの簡単なつくりとなっている。 ホームは列車1両分の長さしかないため、2両以上の編成を持つ列車では、前側の車輛の扉を使っての乗降となる。

会津坂下駅管理の無人駅で、駅舎はないがホームに接して小さな待合所がある。
後に保線用の小さな倉庫が増築されている。 2004年度の乗車人員は1日平均0人との事。


豪雨災害で流失した
本名ダム前の第六只見川橋梁

2011年(平成23年)7月末の 新潟福島豪雨によって、沿線各所に橋梁流失などの多大な被害を受け、7月30日に全線不通となって当駅も営業休止となる。 2011年(平成23年)11月1日に、会津川口〜只見間でバス代行運転開始となる。




秋の只見線沿線は
彩り鮮やかな紅葉風景が広がる

鮮やかに彩られた秋を魅せてくれる只見線沿線だが、同時に豪雨災害の爪痕という、『負の光景』示している。 そのギャップは秋の彩りが言葉に出来ぬ程に素晴らしいが為に、目にした不通区間の『欝な光景』が、より脳裏に焼きついてしまう。

そして、その『鬱な光景』を示すが如く、この地を旅した3日間は全て絶好の秋晴れだったのに、この区間を通りかかった時のみ、空が泣きそうな位の曇天となっていた。 まるで空も、この地のモノ悲しい雰囲気を察しているかのようであった。


線路という道床は
全て草に覆われて・・

そして、その不通区間の駅でも、特に陰鬱な光景を魅せていたのが、1日の平均乗降人員『ゼロ』人のこの駅・会津塩沢駅である。 駅とホームは線路が敷かれてある路床から生え出た草で覆われ、ホーム上に立ち入る事も困難となっていた。 他の休止駅は錆びついてはいるが線路は見えていて、紛いなりにも路床の保全が行われているようだが、この駅はそれさえも放棄されているようだった。

何でも、現在不通となっているこの区間は、復旧費用の大半を県と地元の町が出す事で4~5年先の復旧で合意したという。 でもこの駅だけは、そんな明るい見通しも伝えられずに無視されたような荒廃ぶりだった。 まるて、自然回帰が進んでいるかのような・・。

それは「復旧はするが、利用者ゼロのこの駅は費用軽減の為に廃止してしまえ!」という目論見が見え隠れするのである。 なぜなら、同じく『利用者ゼロ』のこの駅も、路線復旧と共に廃駅となってしまった前例があるからである。

「そんな下らぬ勘繰りは、是非とも思い過ごしであって欲しい」と思いつつ、この雑草に埋もれた廃駅紛いの休止駅を後にする。




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No title * by 鳳山
只見線は河井継之助が越後から会津へ撤退した道なんでしょうかね?だとしたら一度訪れてみたいです。

ナイス

No title * by ギャメロン
おはようございます
この間、只見線に乗りましたがこんな歴史があったのですね
とても興味深く拝見させて頂きました
ナイス

No title * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。

この会津塩沢駅の近くに、この地で終焉を遂げた長岡藩政改革の雄・河井継之助の記念資料館があります。

ちなみに、河井継之助の肖像は谷村新司にクリソツですね。 河井殿、スンマセン。

No title * by 風来梨
ギャメロンさん、こんばんは。

只見線に御乗車とは、通ですね。
中でも秋と冬は圧巻な景色を魅せてくれます。

でも超が着く赤字路線であり、JR東日本も災害復旧にかなり消極的で、最近まで不通区間の廃止が取り出されていた路線ですね。

記事を書く時間がなくて先延ばしになりましたが、次の「日本百景・秋」で只見線の秋景色おば・・。

コメント






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只見線は河井継之助が越後から会津へ撤退した道なんでしょうかね?だとしたら一度訪れてみたいです。

ナイス
2017-11-26 * 鳳山 [ 編集 ]

No title

おはようございます
この間、只見線に乗りましたがこんな歴史があったのですね
とても興味深く拝見させて頂きました
ナイス
2017-11-27 * ギャメロン [ 編集 ]

No title

鳳山さん、こんばんは。

この会津塩沢駅の近くに、この地で終焉を遂げた長岡藩政改革の雄・河井継之助の記念資料館があります。

ちなみに、河井継之助の肖像は谷村新司にクリソツですね。 河井殿、スンマセン。
2017-11-27 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

ギャメロンさん、こんばんは。

只見線に御乗車とは、通ですね。
中でも秋と冬は圧巻な景色を魅せてくれます。

でも超が着く赤字路線であり、JR東日本も災害復旧にかなり消極的で、最近まで不通区間の廃止が取り出されていた路線ですね。

記事を書く時間がなくて先延ばしになりましたが、次の「日本百景・秋」で只見線の秋景色おば・・。
2017-11-27 * 風来梨 [ 編集 ]