2017-11-12 (Sun)✎
路線の思い出 第235回 JR東海各線・名古屋駅 〔愛知県〕
今回のネタは”ドン退き”必至の
『生還』シリーズでっす
大きな駅とは相性が悪いな・・ワテ
※ ウィキペディア画像を拝借
《路線データ》
東海道本線
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
東京~神戸・大垣~美濃赤坂 46944 / 86
大垣~新垂井(信)~関ヶ原 608.3km ※ JR東海管内の数値です
運行本数
日中は上下とも新快速・快速が毎時2本づつ、普通が毎時4本
ラッシュ時は快速・新快速列車を中心に増発され毎時12~14本
中央本線
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
東京〜名古屋・塩尻~辰野 424.6km 29419 / 90
※ JR東海管内の数値です
運行本数
日中は上下とも快速毎時3本・普通毎時5本
ラッシュ時は普通列車が6~7本に増発され毎時9~10本となる
長野方面行特急【しなの】はおおむね毎時1本
関西本線
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15)
名古屋・JR難波 174.9km 14037 / 101
※ JR東海管内の数値です
運行本数
名古屋~亀山
上下とも快速毎時1本・普通毎時2本でラッシュ時は普通1本増発
鳥羽方面の快速〔みえ〕毎時1本
尾鷲・熊野・新宮方面特急【南紀】は4往復
名古屋駅(なごやえき)は、愛知県名古屋市中村区名駅にあるJR東海・JR貨物)名古屋臨海高速鉄道・名古屋市営地下鉄の駅である。
中部地方最大のターミナル駅であり、広域輸送の拠点となっている。 JRは東海道新幹線の全列車が停車し、在来線は当駅を中心に各方面へ特急列車が発着している。 市内各所を結ぶあおなみ線、名古屋市営地下鉄も乗り入れており、近接する名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅とあわせて中部地方最大の鉄道ターミナルとして機能している。
なんかこういうのって駅って感じしないなぁ
※ ウィキペディア画像を拝借
略称の「名駅(めいえき)」は当駅周辺の地名となっているが、乗り換えや地下街との連絡の悪さなどから、この名称をもじって「迷駅(めいえき)」という呼び名が地元で定着している。
JR東海本社が入居する駅ビル「JRセントラルタワーズ」は1999年に竣工し、世界一売り場面積の広い駅ビルとしてギネス・ワールド・レコーズに申請されている。 名古屋のランドマークとなり、利便性を生かして多大な集客力を誇っている。
駅の構造は、在来線・新幹線ともに高架ホームとなっている。 新幹線は構内西側の島式ホーム2面4線(14~17番線)となっている。 このうち外側の14・17番線が本線、内側の15・16番線が副本線である。 副本線の北方に引上線があり、さらにその北方からは新大阪方の名古屋車両所へ繋がる支線が分岐している。
在来線は島式ホーム6面12線となっている。 9番線はホームのない中線である。 東海道本線は2・6番線、中央本線は7・8番線、関西本線は11・12番線が本線となっている。 関西本線の列車が発着する12・13番線ホームは他のホームに比較して短く、エスカレーターが設置されていない(エレベーターは設置されている)ほか、階段の設置数も他のホームより少ない。
在来線13番線と新幹線14番線の間には、13番線側から名古屋車両区出入庫線・稲沢線本線がある。
構内には折り返し用の留置線が設けられているほか、分岐器も多数あり、各路線間の転線が可能な配線になっている。 但し、1・2番線は東海道本線上りの発着以外には使用できない。 また13番線から東海道本線(上下とも)への発車など、配線上は可能でも信号上の進路が構成されていない組み合わせも一部ある。
『接触編』の苫小牧駅と『発動編』の盛岡駅に続く(このタワケ・・、ウケを狙って伝説の巨人・イデオンから取ってやがる)”ドン退き”必至の『生還』シリーズ第3弾! 名古屋駅での『生還』の模様を書き記そうか・・。
『接触編』と『発動編』はコレでした
この10月に、ロクに訓練もせずに20㎏をかついでの北アでも最も険しい西穂~奥穂の縦走を企画したのだった。 そして、この縦走が終えた後に、涸沢で紅葉を撮る為にフイルムもたんまりと持ち込んでようようとロープウェイに乗り込んだのである。 そう、「ロープウェイを使うから、そんなに高低差ないし・・、大丈夫!」と、端から山をナメまくっていたタワケであった。
そのヤマをナメきったタワケの頭上に、”お約束”通りに天罰が下ったのであった。 10月の3連休は天気も良く、予定通りに前日にこの縦走の拠点となる西穂山荘で幕営し、翌朝6時半より前衛となる峰・西穂高岳へと登り始める。 だが、全く訓練しなくても平然としていられた若き日の『奇跡の体力』は尽き果て、20㎏が猛烈に肩にのしかかる。
『奇跡の体力』だった若かりし頃
ハツラツとしてますネ
:
四半世紀前の西穂高岳にて
登りでコースタイムの2時間半を30分オーバーして、西穂高岳の頂上に着いたのはタイムオーバーのリミットとしていた9時半を回っていたのである。 これより西穂~奥穂の難所を行くに当たって、奥穂高岳まで7時間(コースタイムは6時間)を見越していたので、今から行けば陽が沈む17時頃を越えてしまう懸念があったので、この縦走は断念して引き上げる事にしたのである。
だが、縦走断念で気持ちがフテ腐れたタワケは、アチラコチラで容赦なく休憩を取り、まだ20㎏の荷を担いでの急峻な岩場下り・・、しかもこのタワケは下りが苦手とくれば、地獄のように時間が消費されたのである。
フテ腐れながら下っていくと空はどんよりと曇りがちとなり、ようやく着いた西穂の山荘前で時計を見ると15時を周っているではないか! 下りは苦手で遅いとはいえ、上りの1.7倍の5時間かかってしまったよ。
こんなに遅くなったのだからここでテントを張り直して泊れば良かったものを、縦走を断念してクサクサした気持ちが「サッサと下って家に帰りたい」という気持ちとなって、最終の16:45発のロープウェイに乗るべく下ってしまう事にしたのである。 この西穂山荘からロープウェイの乗り場までは、お子様でも歩ける整備されきったハイキング道で、如何に下りが遅いこのタワケでも、下りコースタイムの1時間からそれ程オーバーしないで下れるレベルの登山道である。
・・で、ロープウェイの乗り場までの2kmの内の最も勾配のキツイ(といっても知れてるが)所は難なく下り終えて、所々桟道が設置された鞍部の湿地帯にさしかかる。 ここで上りの登山者と遭遇して、「上り優先」のお約束通りに道を譲ったまでは良かったのだが、ロープウェイの時間が気になって待機せずに脇の草付を駆け下ったのが運の尽き・・、木の根の郭に足が引っ掛かり、一回転して転ぶ大車輪の大技が炸裂したのであった。
でも、ヤッた時は、「ヤベッ! 折れたか」と真剣に思ったよ。 それ程の衝撃があったし。
今までは、山で手の指やアバラ骨は結構ヤッているが、足は初めてだったのである。
この状況にドン退きするすれ違いの登山者に、「大丈夫!大丈夫!」と強がってみせて、この場より追い払う。 なぜなら、ヘタに救助など呼ばれたら、いくら金がかかるかしれないからである。
ヘリだと病院直行で
1分1万円が相場である
※ グーグル画像を拝借
5分程現場で休憩して立ち上がる。 歩く事はできたので、折れてないまでも結構きつい捻挫のようである。 もうこの足では、到底ロープウェイの最終には間に合いそうもないのである。
最後の最後で、見事にドツポにハマったのである。 もう、終了間際にVゴールを決められたGKのような虚脱感に覆われたよ。
こんな感じだったよ
青あざが出来たら中度以上なんだって
※ グーグル画像を拝借
虚脱感に打ちひしがれていても仕方がないので、この対処法を考える。 こういう時、簡単にドツボにハマるが、ドツボにハマると途端に冷静となるワテの特性が活きるのである(「ドツボにハマらないようにすればいいだろうが! このタワケ!」という耳鳴りが聞こえるよ)。
足を怪我した状況で宿泊指定地の西穂山荘に戻るのは不可能だし、ロープウェイの乗り場周辺には宿泊施設はないのである。 「ロープウェイの最終に間に合わずとも、助けを呼ぶべく乗り場まで行くのはどうか?」、「上手くいけば下まで臨時で降ろしてくれるやも・・」 「いやいや、最悪は救助隊を呼ばれて病院に直行となって、先程に救助費用を払いたくない一心でドン退きする登山者の前で強がった事が意味を成さなくなるし・・」などと、状況のシュミレートで思いをめぐらす。
・・で、「行くもダメ、戻るもダメ」となっては、残るは「この地てビバーク」以外にないのである。
そして、幸いにテントはあるし、水と食料もある。 まぁ、テンパってしまって食欲など皆無だったので、何も食わなかったが。
「日没までにテントを張れそうな所を見つけてビバークして、翌朝早くにロープウェイ乗り場まで這いずって、通常の下山者としてロープウェイに乗って「素知らぬ風に」下山しよう」という結論に達したが、まぁコレ以外に妥当な答えは無かったであろう。
・・で、翌朝5時前に起きて、5:40までにテントをたたんで出発。 まぁ、「ビッコ引きでも歩けるから折れていない」という事で少し気を取り直せたのか、テントをたたんで出発するまでは順調にこなせたよ。
だが、ここからロープウェイの乗り場までの700m位は地獄だった。 猛烈にイタイのなんのって。
落ちていた長さ1m位の枝を杖にして(この時はピッケルを持って来ていなかった)、登山道の土手に手を当てながら『三点支持』で一歩ずつ歩いていく。 登り道は耐えれるが、下りで踏ん張るのはかなりキツい。 そして転んだりしたら、その時点で恐らく『ゲームオーバー』だろう。 そんなこんなで、約700mを1時間半かけて歩ききる。 でも、あと700mだったんだよな。
ロープウェイの始発は8:45で、約1時間程待たされて乗り場へ。 ここでも難敵のロープウェイへの乗り場への階段3連発と、下り着いてもバス停までの階段2連発があったよ。 でも、700mの1時間半の『地獄の特訓』で慣れたからなのか、手すりを持っての『カニ下り』で何とかこなせたよ。
特急【ひだ】
なんか特急らしくない車両だね
※ JR東海のウェブサイトより
ボロいけど
コッチの方が特急らしい
もう一度乗りたいのは
急行【のりくら】
後は路線バス・JR・近鉄を乗り継いで、家に帰るだけだ。 「もう、乗り物に乗るだけだから、問題ない」と高を括ったが、ここからがクライマックスだったのである。 特急【ひだ】は足の事を思って指定席を取ったが、当たった席は端から2両目の『ファーサイド』で6両分120m歩かされたし、名古屋駅でも、ホームのエレペーターから120m離れた『ファーサイド』で、『ダブル・ファーサイド』の仇となったのである。
名古屋駅からはシンカンセンと近鉄の2通りの帰り方があるが、いつもは値段で近鉄を採るが、今回はシンカンセンだと指定席でも混雑するし、荷物の置き場もないし、16両編成の『ファーサイド』に座席が当てがれた日にゃ、名古屋・新大阪の乗り換えでホームから改札口まで合わせて約1キロ近く歩かないといけなくなるので、今回も迷わず近鉄を採る。
今回の『生還』への行程図
※ JR東海のウェブサイトの図表より
だが、近鉄も「遠かった」。 先ずは先程も述べた特急【ひだ】の『ファーサイド』で、ホームと改札口を連絡するエレベーターまで120m歩かされて、ホーム下の連絡通路から改札口までは最も苦痛な『階段の下り』が襲い掛かる。
何故にエレベーターは駅の端にあるのでせう?
最も奥にほど近い所に設置されてたよ
※ ウィキペディア画像を拝借
しかも、中京圏の代表駅である名古屋駅・・、人通りは途切れる事無く続き、これに接触して倒れるような事があるとその時点で『ジ・エンド』なのである。 通行人とぶつかって、階段を転がり落ちてもんどりうって悶えている姿が頭に思い浮かんだよ。
やっとの事で改札を出ても、そこは近鉄の駅のある《桜通口》とは反対側の《太閤通口》の手前だったのである。 ここから《桜通口》まで名古屋駅の横幅目一杯、ホーム6面13番線分の横移動である。
たぶん、300m位あるんでないかい? その300mを入り乱れて歩く『歩行者の群れ』という荒波の中を難破せずに渡りきらねばならない。 もちろん接触して転倒したら、のたうち回って『警察沙汰』になるだろうね。
桜通口
徹底的に三点支持ができない構造だったよ
※ ウィキペディア画像を拝借
なおかつ、登山道のように縁にヘバり着いて『三点支持歩行』・・いわゆるトラバースで歩く事は敵わない。 なぜなら、壁のほとんどが商品などを陳列したショーウインドウだったからである。
まぁ、ショーウインドーにベタベタ手を着いて『三点支持歩行』した日にゃ、不審者として通報されてケガが判明したら病院に強制連行されちまうよ。
杖もない(山で拾って杖替わりにしていた木の枝は持ってこれんでしょ・・、さすがに)し、三点支持もできないし、荷物は重いし・・で、真に地獄の20分だった。 長く感じたよ。 でも、JR名古屋駅コンコースの大横断と《桜通口》から《広小路口》までの600mを杖ナシで歩ききって、最後の難関・近鉄名古屋駅への連絡階段を下って近鉄の自動改札機が見えた時の「やり遂げた」充実感は確かに大きかったよ。
この時乗ったのはコレでした
長持ちするね~ もう大方50年の車両だよ
:
今は特急マークが電光方向幕になってるけど
でも、近鉄はケガ人に優しい造りだね。 編成は短いし、駅も小さいから移動距離は少ないし、いつも空いてるから後ろの座席の裏に荷物を放り込むスペースあるし、鶴橋駅のエスカレーターも目の前だったしィ。
PS・・ 結構重い捻挫で、全治1か月以上でした。 今回の「紅葉狩りに行って、逆に足を狩られた」災難で、今年の秋の山行は全てポシャって『撮り鉄』と相成りました。
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No title * by 風来梨
なごり雪さん、こんばんは。
見て頂いて有難うございます。
旅に出れば、毎度のようにこんな『オチャメ』をかましてしまいます。 でも、足は初めてだったので、かなりキツかったですね。
精神の年齢は幼いままなんですけど、身体は歳と共にヘタってきてますね。 治りが遅いです。 でも、ダマシダマシ山や旅は続けていきたいなと。
見て頂いて有難うございます。
旅に出れば、毎度のようにこんな『オチャメ』をかましてしまいます。 でも、足は初めてだったので、かなりキツかったですね。
精神の年齢は幼いままなんですけど、身体は歳と共にヘタってきてますね。 治りが遅いです。 でも、ダマシダマシ山や旅は続けていきたいなと。
なぜかしっかり 読みいってしまいました。
地獄からご帰還のようでしたね
その後 経過はいかがですか。
しっかり治療をして 完治してくださいね
お大事に・・・ね。