風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第234回  木次線・亀嵩駅

路線の思い出   第234回  木次線・亀嵩駅  〔島根県〕


亀嵩駅
駅舎に掛かる駅名板が格調高いね
※ 別の訪問時に撮影

《路線データ》
     営業区間と営業キロ               輸送密度 / 営業係数(’15)
   宍道~備後落合 81.9km                   245  /  828
運行本数(’17)
      宍道~備後落合 下り1本・上り2本
      宍道~出雲横田 下り4本(内 1本土曜運休)、上り5本(内 1本日曜運休)
      宍道~木次   下り5本・上り4本
      木次~備後落合 下り3本・上り2本(内 1往復臨時トロッコ列車)
      出雲横田~木次 上り2本

亀嵩駅(かめだけえき)は、島根県仁多郡奥出雲町郡村にあるJR西日本・木次線の駅である。
かつては相対式2面2線だったが、2番のりばの線路が撤去されて停留所構造となり、現在は駅舎側1番のりばのみの片側1面1線で運用されている。


棒線駅の停留所構造となって
久しい亀嵩駅ホーム
※ ウィキペディア画像を拝借

駅舎には扇屋という蕎麦屋が入っており、乗車券の販売が同店の店主に委託された簡易委託駅(木次鉄道部管理)である。 POS端末等の設置はなく、常備券のみを発券する。 2014年の1日平均の乗車人員は28人との事。 2004年度は44人、1994年度は84人、1984年度は74人だった。

名物の奥出雲そばは、前もって電話で予約すれば、列車到着に合わせてホームで受け取ることも可能。
また、松本清張原作の映画『砂の器』で一躍有名になり、この駅付近の温泉には多くの観光客が訪れる。




30年前・・ この頃は急行も走ってた
でも、カッケーなぁ キハ58急行【ちどり】

今回取り上げる亀嵩駅に訪れたのは、まだ急行【ちどり】が走っていた頃・・、即ち25年以上も前に降りた時の事である。 現在は3往復のみと最も少ない運行本数の備後落合~出雲横田の区間でさえ、普通列車4往復に加えて急行【ちどり】が2往復の計6往復があり、朝、広島を比較的早く出発する備後落合止まりの急行【たいしゃく】から木次線の2番列車に乗り継げば、どうにかこの区間で「広島駅より当該路線の列車に乗ってきての撮り鉄」が可能だったのである。


当時はこんな絶妙なアングルで
撮り鉄ができたのだ

ぢ・つ・わ・・、九州の「我が青春のローカル線」宮原線借別の旅からの帰りで、広島駅のコンコースの壁にもたれかかって『路上駅寝』をし、木次線のスイッチバックを撮ってから山陰本線の宍道に抜けて夜行普通列車の【山陰】に乗って大阪に帰るという、壮大な旅計画(学校サボリ旅)の一環だったのである。
だから、旅に出たのは『学問の秋』たけなわの日曜日を絡めたド平日で、宮原線の土曜1往復増を狙っての計画で、逆算するとこの日は恐らく月曜日だったかと・・(爆)。

・・で、この時は今の『おろちループ』だか何だか知らないが、コンクリートでできた余計で無粋なモノのない最高の俯瞰情景でスイッチバックを行き交う列車を狙えたのである。


今月の壁紙もこの時に
来るべき先祖帰りの
記事でも使用予定(爆)

本来ならば今回の『路線の思い出』を出雲坂根駅にするべく・・なのだが、もう出雲坂根は一度出してるんだよね~(泣)。 なので、究極の手段として、風呂に入るのと名物の駅蕎麦屋を訪ねる名目で降りた亀嵩駅にしようかと。

なお、出雲坂根のスイッチバックは、『日本百景』の秋の書庫でも既に出しているので、先祖返りの手段を只今模索中です。 今月中には何とかしたいな・・と(核爆)。


木次線の駅名板は味があるね
※ 別の訪問時に撮影

さて、その亀嵩に降りた主目的の温泉であるが、何故にこんな片田舎に当時はまだ数も少なく珍しかったクアハウスがある事を大阪のタワケ小僧が知っていたかというと、鉄道雑誌(もちろん、鉄▽ジャー○ル〔濃い雑誌でオタ臭が漂う為、一部伏字〕)で木次線がの特集が組まれていて、「亀嵩駅近くには、小説『砂の器』の核心部分に関わる温泉がある・・云々」と書かれてあったのを目にしたからである。

・・で、出雲坂根のスイッチバックの撮り鉄で「坂道ダッシュ」を数本こなして汗を掻き、「風呂に入りたい」シチュエーションを作って亀嵩駅に降り立つ。 「蕎麦よりも先ずは風呂」と、自炊用具の入ったデッカイ荷物を駅舎の長椅子に置いて、カメラバックだけで温泉クアハウスに向かう。


駅寝したくなるようないい駅舎だねぇ
※ 別の訪問時に撮影

◇道ジャーナ▼〔濃い雑誌でオタ臭が漂う為、一部伏字〕)の特集記事を見て温泉クアハウスがあるのは知っていたが、クアハウスの場所までは知らない(今のようにネットがある訳でないし・・)ので、途中で会った地元の人に温泉クアハウスある所を尋ねていく。

温泉自体はもう30年も前の事でよく覚えていないが、ヘルスセンターのような感じだったかと思うが、ネットで調べて見ると大層豪華な温泉施設となっていてタマげたよ。


これまた大層豪華な
※ 温泉紹介サイトより拝借

まぁ、今は出雲三成まで木次線に寄り添う国道432号線の亀嵩駅近くに『道の駅・酒造奥出雲交流館』があって、温泉や小説『砂の器』の名所を訪ねる観光客はほぼ全て車だろうけどね。

温泉の後は蕎麦・・じゃなくて、クアハウスからの帰りがてら木次線の下り列車を秋の里風景とコラボの撮り鉄してから亀嵩駅に戻る。 まぁ、出雲横田からは普通列車が、出雲坂根の倍の8往復位あったしね。


里の秋をゆく木次線列車・・
が撮れたかな?

・・で、その蕎麦屋だが、まだ蕎麦屋を開店してから間もない頃で、それ程に注目を集めていなかったような。 言うなれば、この頃からテレビて取り上げられて話題となって有名になっていく・・という、名が知れ渡るちょっと前の『駅蕎麦屋創生期』って所である。

だからか、蕎麦屋の店主もぶっきら棒だったし、正直言って未だ手打ちの技術が未熟で蕎麦がキチンと切れてなかった部分も混ざってたかと。 でも、本場の奥出雲蕎麦の味は格別だったよ。
こういう冬が寒く、清らかな水の流れる所はいい蕎麦の実が獲れるから・・。

取り敢えず、夕食にと蕎麦とかやく御飯(炊込みご飯)で腹を満たし、『スイッチパックの撮り鉄』・『秋風景の撮り鉄』・『延命の水』・『温泉』・『奥出雲そば』・『夜行普通列車【山陰】』と、撮り鉄旅にとっては贅沢な旅の終わりを迎える事が出来たよ。













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No title * by リカさん
この駅はあの映画で有名になりましたね。丹波哲郎さんや森田健作さんを覚えています。

No title * by 風来梨
リカさん、こんばんは。

松本清張の「砂の器」ですね。
私はあまり映画を見ないので、「そう言えばあったなぁ」程度の知識しかないですが・・。

私は、丹波哲郎は「Gメン75」、森田健作は「俺は男だ!」を再放送でみた世代ですね。

No title * by オータ
こんばんは。おそば は有名でしたが、温泉もあったのですか…

No title * by 風来梨
オータさん、こんばんは。

私もこの記事を書くまで、松本清張の小説「砂の器」の事をキレイさっぱり忘れていました。 そう言えば、あの当時に見た鉄道雑誌の特集で、「亀嵩の温泉は映画・砂の器に所縁のある温泉だ」と
あったの見て、温泉があるのを把握したのに・・。

No title * by 鳳山
亀嵩って「かめだけ」って読むんですね。今の今まで「かめだか」だと勘違いしていました。

No title * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。

ぢ・つ・わ・・、私も「嵩」濁らずに「かめたけ」と入れて変換不能を繰り返したクチです。 岐阜県に御嵩「みたけ」という町があって、それにつられていたのですね。

地名には、濁点一つにとっても大きな
意味合いがあるのだと思いますね。
日本の地理は奥が深い!

コメント






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No title

この駅はあの映画で有名になりましたね。丹波哲郎さんや森田健作さんを覚えています。
2017-11-04 * リカさん [ 編集 ]

No title

リカさん、こんばんは。

松本清張の「砂の器」ですね。
私はあまり映画を見ないので、「そう言えばあったなぁ」程度の知識しかないですが・・。

私は、丹波哲郎は「Gメン75」、森田健作は「俺は男だ!」を再放送でみた世代ですね。
2017-11-04 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

こんばんは。おそば は有名でしたが、温泉もあったのですか…
2017-11-05 * オータ [ 編集 ]

No title

オータさん、こんばんは。

私もこの記事を書くまで、松本清張の小説「砂の器」の事をキレイさっぱり忘れていました。 そう言えば、あの当時に見た鉄道雑誌の特集で、「亀嵩の温泉は映画・砂の器に所縁のある温泉だ」と
あったの見て、温泉があるのを把握したのに・・。
2017-11-06 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

亀嵩って「かめだけ」って読むんですね。今の今まで「かめだか」だと勘違いしていました。
2017-11-06 * 鳳山 [ 編集 ]

No title

鳳山さん、こんばんは。

ぢ・つ・わ・・、私も「嵩」濁らずに「かめたけ」と入れて変換不能を繰り返したクチです。 岐阜県に御嵩「みたけ」という町があって、それにつられていたのですね。

地名には、濁点一つにとっても大きな
意味合いがあるのだと思いますね。
日本の地理は奥が深い!
2017-11-07 * 風来梨 [ 編集 ]