2017-09-27 (Wed)✎
路線の思い出 第228回 三江線・石見川越駅 〔島根県〕
全国の駅でも1~2を争う
”駅寝優良駅”の石見川越駅
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’16)
江津~三次 108.1km 46 / 1109
廃止年月日 転換処置
’18/4/1 備北交通・大和観光・邑南町営・石見交通
など区間によって分担
運行本数(’17)
江津~三次 下り2本・上り1本
江津~石見川本 上り1本
江津~浜原 3往復
石見川本~三次 上り1本
浜原~三次 2往復
口羽~三次 1往復
※ 廃止日までの残り2週間は昼間便の浜原~口羽の通し運行を実施した
江津~三次 下り4本・上り3本
江津~石見川本 上り1本
石見川本~三次 上り1本
江津~浜原 1往復
浜原~三次 1往復
石見川越駅(いわみかわごええき)は、島根県江津市桜江町川越にあるJR西日本・三江線の駅である。 1931年に三江線が川戸駅から延伸した際の終着駅として開業するが、1934年の石見川本駅への三江線の更なる延伸に伴って途中駅となって現在に至っている。
浜原方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を持つ駅で、駅舎はあるが浜田鉄道部管理の無人駅となっている。 ホームの外側には撤去されたレール跡があり、わずかながら枕木が残っている。
その向こうでは廃ホームらしきものが草の中に覆われており、ホームの石見川本側の端にある車止めのようなものが確認できる事から、かつては相対式2面2線で側線も有していた事が伺える。
利用状況であるが、’90年代は78人の利用者がいたが、近年(’15年)は7名と落ち込みが激しい。
三江線の廃線に伴い、2018年3月31日限りで廃止予定。
この駅は、全国の駅でも有数の優良駅寝環境駅として、ワテの記憶の中にある駅である。
恐らく、カーペットを敷いた簡易ベット(本来の用途は展示物の陳列台)のあったこの駅に次いで、ナンバー2の駅寝優良環境駅だと思われる。
それはローカル線を追っかけていた頃は、この駅を三江線の撮り鉄に訪れた際の宿泊地として決め打ちしていたし、鉄道から離れて滝めぐりに興じていたいた時も、滝めぐりの旅の途中の宿泊場所として、この駅前に車を駐車して駅舎内でシュラフを広げて駅寝しているしィ。
このゆりかご型の椅子が
駅寝での安眠を約束してくれた
:
今は更にパワーアップして
長い座布団も置いてあるしィ
何故に、これ程この駅の駅寝評価が高いのか? それはこの駅には、ゆりかご型の大きな長椅子が設置されている事だ。 これがスッポリと身体がハマり、ゆりかご型なので椅子から落ちる心配もない。
また、国道は江ノ川を挟んで離れて車もほとんど通らないし、国道から離れている故に人通りのほとんどない『秘境地区』にあるので、安眠を妨げる要素が皆無なのだ。
また『秘境地区』といっても完全な無人荒野ではなく周囲に民家や郵便局もあるので、清涼飲料水の自動販売機位はあるのだ。 最近はウォシュレットトイレ完備と、致せり尽くせりの『道の駅』利用が増えて駅寝は減ってるな。 でも、鉄道で旅する時の基本宿泊手段は、今も駅舎内にテントを張っての駅寝だけどね。
ワテの鉄道旅での宿泊の基本は
無人駅にテントを立てての駅寝・・だしィ
:
今はなき岩泉線の岩手和井内駅にて
窓から見える“黄色い三角帽子”がワテのテント
駅に関する事は筆者(タワケ)の駅の利用実態から「駅寝ネタ」で、このネタ内容はそんなに長々と持たないので、この駅に最も近い秘瀑・龍頭ノ滝の事を語ろうと思う。
『三江線の最後の一年』は
鋭意製作中でっす
アップしたら見てね
この滝には、「鉄道から離れて滝めぐりに興じた時もこの駅で駅寝したしィ」という時と、三江線の廃止が決まって、『三江線の最後の一年』と称した旅行記を我がHP『日本百景』(最近アクセス数ジリ貧です ぜひご協力を・・)に作成する為のネタ写真撮りでの2回訪れている。
1回目はまだまだ滝写真への取り組みが甘くて今イチの写真しか撮れなかったが、三江線の廃止ネタを撮りに訪れた去年は、写真集に載せれそうな出来事と滝写真が撮れたよ。
それは、この龍頭ノ滝への遊歩道が平成25年の山陰豪雨の被害でメチャクチャに破壊されていて、行く手も困難な廃道然となっていた事である。 それは大岩が転がり落ちて遊歩道を破壊し、更にはその遊歩道は豪雨の鉄砲水に流されて消失して途切れていたのである。
崖が崩れて転がり落ちた岩が
遊歩道を完全破壊していたよ
まぁ、かつてあった車の駐車場への道も、簡易アスファルトが割れて割れ目から草が生え出してしたし・・。 簡易アスファルトが途切れてダートとなった道は、草が生え放題に生えて掻き分けねば通れない=車で通るのは到底ムリとなっていたしィ。
この滝の遊歩道は平成25年の
山陰豪雨被害で時が止まっていた
:
それでもムリヤリ行くワテって
どうやら地元の自治体は、平成25年の山陰豪雨被害からの復旧を断念しているようですね。
近くの千丈渓も豪雨で橋が流されて
そのまま復旧されず”放置プレイ”だったしィ
それでは、旅行記の格好のネタとなる「災害にあった渓谷を困難の末に遡行して魅た秘瀑」の写真をごろうじろ。
龍頭ノ滝は落ち口と滝壺が離れて
中段が岩壁に隠れた変わった形の滝です
滝の最上部をクローズアップ
下部の枝垂れの妙が
美しい滝です
美しい枝垂れに魅せられて
スローに流しちゃいました
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No title * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。
三次と江津を結ぶこの路線は「陰陽連絡線」目的で敷設されたのですが、直線距離では60㎞の同区間を江ノ川に沿って110㎞近くかかることから陰陽連絡の目的に添わず、ローカル線に転落した路線ですね。 そして、この三江線は、来年の3月末を持って路線廃止が確定しています。
また一つ、風光明媚な鉄道路線が消えていきます。
三次と江津を結ぶこの路線は「陰陽連絡線」目的で敷設されたのですが、直線距離では60㎞の同区間を江ノ川に沿って110㎞近くかかることから陰陽連絡の目的に添わず、ローカル線に転落した路線ですね。 そして、この三江線は、来年の3月末を持って路線廃止が確定しています。
また一つ、風光明媚な鉄道路線が消えていきます。
No title * by 風旅記
こんにちは。
三江線、遂に廃止になってしまいますが、趣味の目線では本当に残念です。ローカル線で旅する、時間を過ごす豊かさが少しでも多くの人に伝わって、このような路線にも人の関心が向くときが来れば、と夢見ていたりします。
一度だけ訪ねたことがありますが、途中で降りることは時間の面で叶わず、長時間の停車時間に駅近くの映画に出てきそうな食堂で昼食をとったくらいでした。三江線が災害から復旧したことを祝う張り紙があったことを思い出します。
それでも江ノ川の景色は思い出に残っています。沿線には素晴らしい名瀑もあるのですね。
今日も楽しく拝見させて頂きました。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
追伸
浅草駅の記事でのご返信もありがとうございます。感覚的には、慣れない私にとっての梅田、阪急から阪神に行くときの困惑でしょうか。
三江線、遂に廃止になってしまいますが、趣味の目線では本当に残念です。ローカル線で旅する、時間を過ごす豊かさが少しでも多くの人に伝わって、このような路線にも人の関心が向くときが来れば、と夢見ていたりします。
一度だけ訪ねたことがありますが、途中で降りることは時間の面で叶わず、長時間の停車時間に駅近くの映画に出てきそうな食堂で昼食をとったくらいでした。三江線が災害から復旧したことを祝う張り紙があったことを思い出します。
それでも江ノ川の景色は思い出に残っています。沿線には素晴らしい名瀑もあるのですね。
今日も楽しく拝見させて頂きました。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
追伸
浅草駅の記事でのご返信もありがとうございます。感覚的には、慣れない私にとっての梅田、阪急から阪神に行くときの困惑でしょうか。
No title * by 風来梨
風旅記さん、こんばんは。
ホームページ『日本百景』の旅行記に『三江線最後の四季』を作成すべく、この一年は三江線に通ってますね。 関西圏からなら、金曜日の広島行の夜行高速バスに乗り、レンタカーを借りて撮り鉄して日曜日に高速バスで帰ると週末の利用かつ、かなり費用を抑えられますから。
列車に乗るなら、有休1日取って10時三次発の三江線列車に乗れば、江津往復で三次に戻ってくるのは19時前と、ちょうど一日かけて往復できますね。 三次でその夜からレンタカーを借りれば、車寝で宿泊費用も浮きます。
秋・春・夏と訪れて、残るは冬のみです。 今から、三江線と雪の情景が楽しみですね。 でも、この冬が最後の季節となると思うと、ちょっと感傷的になるかも・・です。
ホームページ『日本百景』の旅行記に『三江線最後の四季』を作成すべく、この一年は三江線に通ってますね。 関西圏からなら、金曜日の広島行の夜行高速バスに乗り、レンタカーを借りて撮り鉄して日曜日に高速バスで帰ると週末の利用かつ、かなり費用を抑えられますから。
列車に乗るなら、有休1日取って10時三次発の三江線列車に乗れば、江津往復で三次に戻ってくるのは19時前と、ちょうど一日かけて往復できますね。 三次でその夜からレンタカーを借りれば、車寝で宿泊費用も浮きます。
秋・春・夏と訪れて、残るは冬のみです。 今から、三江線と雪の情景が楽しみですね。 でも、この冬が最後の季節となると思うと、ちょっと感傷的になるかも・・です。
No Subject * by 助廣急行
風来梨様こんばんは!
滝がお好きな時期があったんですねぇ~。同じ滝でも、シャッタースピードの違いで全然違う雰囲気になるのが面白いですね。
てか、駅寝環境優良駅という言葉に笑ってしまいました。(笑)
そんなジャンルがあるんですね。
昔は、お金のない学生や若い鉄道ファンが貧乏旅をしている姿を見ましたが、最近は小学生鉄道マニアでもデジタル一眼レフを持って、特急列車で移動していたりします。時代は変わりましたねぇ~。ムーンライトとかが廃止になるはずですねぇ~。
滝がお好きな時期があったんですねぇ~。同じ滝でも、シャッタースピードの違いで全然違う雰囲気になるのが面白いですね。
てか、駅寝環境優良駅という言葉に笑ってしまいました。(笑)
そんなジャンルがあるんですね。
昔は、お金のない学生や若い鉄道ファンが貧乏旅をしている姿を見ましたが、最近は小学生鉄道マニアでもデジタル一眼レフを持って、特急列車で移動していたりします。時代は変わりましたねぇ~。ムーンライトとかが廃止になるはずですねぇ~。
Re: No Subject * by 風来梨
助廣急行さん、こんばんは。
今も、ヤマと滝とローカル鉄道に夢中ですね。
ウン十年前の少年時代から、特急にはそんなに夢中にならなかったですけど、廃止ローカル線の単行気動車は追っかけまくってました。
その時の宿泊手段が、駅寝だったんですよね。 もう、真冬でも構わずやってました。 若かったなぁ、あの頃。
今も、ヤマと滝とローカル鉄道に夢中ですね。
ウン十年前の少年時代から、特急にはそんなに夢中にならなかったですけど、廃止ローカル線の単行気動車は追っかけまくってました。
その時の宿泊手段が、駅寝だったんですよね。 もう、真冬でも構わずやってました。 若かったなぁ、あの頃。
ナイス