風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第225回  東武鉄道・伊勢崎線 浅草駅

路線の思い出   第225回  東武鉄道・伊勢崎線 浅草駅  〔東京都〕


大手私鉄随一に不便なターミナル駅の
東武・浅草駅
※ ウィキペディア画像を拝借

《路線データ》
      営業区間と営業キロ               運行本数(’17)
      浅草~伊勢崎 114.5km   日光・鬼怒川方面 特急【けごん】【きぬ】 概ね毎時1本
                   桐生・赤城方面  特急【りょうもう】   概ね毎時1本
                   区急・区準 始発~9時台と16:30以降運行 毎時5~6本
                   昼間時(9:30~16:30)は普通が運行 毎時6本

浅草駅(あさくさえき)は、東京都台東区にある東京メトロ・東武鉄道・都営地下鉄の駅である。
台東区最東端の駅である。 所在地は東京メトロが浅草一丁目、東武鉄道が花川戸一丁目、都営地下鉄が駒形一丁目とバラバラの位置にあり、各路線間の乗換の為に供用する連絡通路もない。

なお、同じ駅名である首都圏新都市鉄道・つくばエクスプレスの浅草駅は約600m(徒歩で8分程度)の距離の浅草寺を挟んで反対側の国際通り地下にあり、接続駅・乗換駅扱いとなっていない。

  東武鉄道・浅草駅
地上7階・地下1階の商業ビルの2階に位置する頭端式ホームの3面4線構造で、西側の1線は両側にホーム(4・5番線)がある。 切符売り場は1階にあり、トイレは北口1階改札内と南口2階改札外に設置されている。 南口2階改札外には多機能トイレとエレベーターも設置されている。
エスカレーターは南口正面に設置されている。

隅田川とほぼ平行した駅舎から、すぐに隅田川を直角に横断する隅田川橋梁を渡るという立地の制約上、乗り入れ可能な列車はほぼ6両編成に限定される(1番線のみ8両編成も入線可能だが、乗降は乗務員も含めて浅草方6両に限られる)

朝ラッシュ時に10両編成で運行される列車については、かつては曳舟駅での後部4両の切り離しおよび、かつて存在していた業平橋駅地上ホームで折り返す事で対応していた。

2003年3月に東京メトロ半蔵門線を通して東急田園都市線との直通運転が開始されると、相互乗り入れの直通列車と北千住以北の列車が10両編成のまま運転され、その他の10両編成の列車は北千住で下り側4両を切り離して当駅との間を6両編成で運行していたが、2013年3月16日のダイヤ改正から区急が8両編成による当駅までの運転(1番線着)に変更されたため、北千住駅での切り離し作業は廃止された。


東武鉄道・浅草駅の構内図
※ グーグル画像を拝借

ホームはおおむね、1・2番線が区急・区準・普通の一般列車、3・4番線が特急専用ホームと使い分けられている(一部例外あり)。 なお、5番線は快速・区間快速列車の乗車ホームとして機能していたが、同列車の廃止後は使用停止となっている。

当駅を発車する列車は特急・快速・区間快速を除くと北千住駅まで各駅に停車する列車しか運行されていないので、曳舟駅における田園都市線・半蔵門線からの急行・準急との接続を積極的に案内している。



今回この項目で取り上げるのは、記事を書くべき思い出(・・と云えるのだろうか?)のある東武鉄道の浅草駅である。 その東武鉄道・浅草駅は、大手私鉄のターミナル駅では、最も使いにくい”欠陥”とも云える立地・構造のターミナル駅であると感じたのが、今回の記事の内容である。


要料金の特急のりばがこのホーム幅
これだけでも欠陥駅だわ
※ ウィキペディア画像を拝借

それは、もう15年も前に使った時の体験であるが、とにかく不便であったのだ。 この時は鉄道から足を洗った!?山の最盛期・・、そう『奇跡の体力』の最盛期だった頃で、テント用具一式23㎏を担いで、首にはカメラ(もちろん、ボディだけで1㎏超のキャノンF-1)をぶら下げて、片手にピッケルを持ったいでたちで・・である。 しかし、「この恰好で東京駅や山手線に乗るなんて、場違いも甚だしい」と云われればグーの音もでないけど。


この山に登る為に東武鉄道に
乗った事が今回の話である

この場違いな重装備なモビルスーツスタイル(筆者〔タワケ〕はこのスタイルで、この登山行の帰りに山手線の一周・完乗ツアーを成し遂げている)で東京駅に降り立ったはいいが、登山目的の皇海山へ向かうべく東武線に乗る為には、距離にして2km程しか離れていないにも関わらず、3回も乗り換えないといけないのである。

まずは東京駅から山手線に乗り換えて、この重装備スタイルとは最も相容れないオタの街・秋葉原までゆく。 ここから総武本線に乗り換えて、次の駅の浅草橋まで乗る。 ここで都営地下鉄・浅草線に乗り換えての2つ先が浅草駅である。

これだけでも東京駅での山手線乗り換えに階段2回昇り降りし、秋葉原駅で総武本線への乗り換えに階段を昇り、浅草橋駅で地上3階相当の高架上にある総武本線ホームから都営地下鉄の地下2階にある駅ホームまで4階分の階段を下りなければならず、浅草ではまた地下2階の都営地下鉄ホームから地上に階段を昇っていかねばならないのである。 要するに、2km足らずの移動で、6階分相当の昇降が課される訳である。

そして、これだけではない。 都営地下鉄の浅草駅より東武鉄道の浅草駅までは実質400m離れており、人が行き交う狭い歩道をこのスタイルで歩いて行かねばならないのだ。 それも信号が数多くあって足止めされるわ、最後は対面にある東武浅草駅のビルに向かって道路を斜め横断するスクランブル交差点となっていて、信号待ちの時間がやたら長いのである。

駅についても、駅紹介でもあるように特急以外は北千住まで各駅停車の列車ばかりで、早朝などは特急の運行が無く、思ったより時間を喰うのである。 また、何故か駅ホームはハトの糞が散乱しており、ホームでハトが闊歩しているようなターミナル駅なのである。


この最狭場所がハトの糞にまみれていたら
足の踏み場が無くなって通れなくなるよ
※ ウィキペディア画像を拝借

ひと目見て「スゲェ駅だな、コリャ」と思ったよ。 そして、”山ヤ”さんにお馴染みの上越線・土合駅バリの『登山前特訓』を大都会・東京で体験するなんて、真に「聞いてないよ~」なのである。
帰りはこの駅に立ち寄るのを敬遠して、1000円払って北千住まで乗り換えなしの特急【りょうもう】に乗っちまったよ。


特急【りょうもう】号
浅草発の特急は思ったより”使えない”
※ ユーチューブ画像より

でも、東武の運賃は安かったなぁ。 浅草から旧国鉄足尾線のわたらせ渓谷鉄道の乗換駅・相老まで100kmを越えるのに1000円だったよ。 図らずも、特急料金と同じだったよ。
しかし、その東武も経営が苦しいのか、料金不要の快速を廃止して全て特急化しちまったよ。


料金不要の快速が廃止され使われなくなった
5番線の快速専用ホームには鉄柵が
※ ウィキペディア画像を拝借

従って、北関東の山々へ向かうには、特急料金上乗せで値段が倍になる特急に乗らねばならなくなったよ。










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No title * by きゃみ
こんにちは。
確かに東武浅草駅は乗換えに不便なんですよね。ご苦労されたようですね。駅構造を含めてそういうところがちょっと変わっていてお気に入りの駅ではあるのですが・・・
では浅草駅の記事をトラックバックさせていただきます。

No title * by 風来梨
きゃみさん、こんばんは。
トラックバックをして頂き、有難うございます。

確かに、変わっていますね。 視点を変えれば、珍しい構造を持つ貴重なターミナル駅ですね。

そして、駅創世時の歴史を紐解くのも面白いかも・・。

No title * by ななうら
風来梨さま
はじめまして
だいぶ前に当方のブログにお越しいただいていたのに、
お邪魔するのが大変遅くなり失礼しました。

当浅草駅は、わたしもここ3年で2度訪れて、その凄さを実感した次第です。
このままなら、今流行りのホーム柵も絶対無理ですね。

お気に入り登録させていただきますので、
今後ともよろしくお願いいたします☆

No title * by 風来梨
ななうらさん、こんばんは。
見て頂いて有難うございます。 また、お気に入り登録もして頂いて嬉しい限りです。 こちらこそ、宜しくお願いします。

浅草駅には北関東の山へのアプローチに使いましたので、幕営一式の荷を担いだ時の目に映ったものです。 だから乗り換えは、真剣に不便と感じましたね。

でも、撮り鉄の目から見たら興味深い駅だと思います。

No title * by 風旅記
こんばんは。
浅草は観光地として有名な場所の割には、鉄道は古いままで改良されておらず不便ですね。
東京駅からでしたら、上野で地下鉄銀座線に乗り換えて行くのが便利でしょうか。乗り換えも1回で済み、浅草でも東武まで歩く距離が短いです。
一方で、鉄道を趣味的に見れば、浅草は興味深いとも感じます。
日本最古の銀座線が今も現役で、駅から続く地下街はタイムスリップしたような古く不思議な空間です。
浅草線は高度成長期に作られた昭和の感覚満載の路線です。今になれば天井は低く、向かい合ったホームごとに改札があり、どこか路面電車の停留所をそのまま地下に移したような構造です。
東武の駅は、昭和初期に駅ビルを設けて、さぞかしモダンだったのだろうと想像しています。しかし、ホームは急カーブにかかっており車両が離れてしまい、大人でも怖く感じる程、危険防止のために6両編成でさえドアカットをしています。
それでも、綺麗に改装され、ターミナル駅としては貧弱でもテキパキと遠くへの列車の発着を捌いている様子は、どこか魅力的で、たまに訪ねています。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.f

No title * by 風来梨
風旅記さん、こんばんは。

>東京駅からでしたら、上野で地下鉄銀座線に乗り換えて行くのが便利・・乗り換えも1回で清み

そんな方法もあったのですね。
もう、首都圏の鉄道網を解くのは、幾何学を紐解くように難解ですね(笑)

それと、東武鉄道に感心したのは、運賃の安さですね。 確か、この時の浅草~相老で1000円ちょうどで帰りの特急券も1000円だったかと。 関西大手私鉄より断然安かったですね。

でも、駅の格式に関しては、当時は山オンリーで全く認識してませんでした。 次に訪れる機会が有れば、そういった視点をもって訪れたいな・・と思います。

コメント






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こんにちは。
確かに東武浅草駅は乗換えに不便なんですよね。ご苦労されたようですね。駅構造を含めてそういうところがちょっと変わっていてお気に入りの駅ではあるのですが・・・
では浅草駅の記事をトラックバックさせていただきます。
2017-09-12 * きゃみ [ 編集 ]

No title

きゃみさん、こんばんは。
トラックバックをして頂き、有難うございます。

確かに、変わっていますね。 視点を変えれば、珍しい構造を持つ貴重なターミナル駅ですね。

そして、駅創世時の歴史を紐解くのも面白いかも・・。
2017-09-13 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

風来梨さま
はじめまして
だいぶ前に当方のブログにお越しいただいていたのに、
お邪魔するのが大変遅くなり失礼しました。

当浅草駅は、わたしもここ3年で2度訪れて、その凄さを実感した次第です。
このままなら、今流行りのホーム柵も絶対無理ですね。

お気に入り登録させていただきますので、
今後ともよろしくお願いいたします☆
2017-09-17 * ななうら [ 編集 ]

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ななうらさん、こんばんは。
見て頂いて有難うございます。 また、お気に入り登録もして頂いて嬉しい限りです。 こちらこそ、宜しくお願いします。

浅草駅には北関東の山へのアプローチに使いましたので、幕営一式の荷を担いだ時の目に映ったものです。 だから乗り換えは、真剣に不便と感じましたね。

でも、撮り鉄の目から見たら興味深い駅だと思います。
2017-09-17 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

こんばんは。
浅草は観光地として有名な場所の割には、鉄道は古いままで改良されておらず不便ですね。
東京駅からでしたら、上野で地下鉄銀座線に乗り換えて行くのが便利でしょうか。乗り換えも1回で済み、浅草でも東武まで歩く距離が短いです。
一方で、鉄道を趣味的に見れば、浅草は興味深いとも感じます。
日本最古の銀座線が今も現役で、駅から続く地下街はタイムスリップしたような古く不思議な空間です。
浅草線は高度成長期に作られた昭和の感覚満載の路線です。今になれば天井は低く、向かい合ったホームごとに改札があり、どこか路面電車の停留所をそのまま地下に移したような構造です。
東武の駅は、昭和初期に駅ビルを設けて、さぞかしモダンだったのだろうと想像しています。しかし、ホームは急カーブにかかっており車両が離れてしまい、大人でも怖く感じる程、危険防止のために6両編成でさえドアカットをしています。
それでも、綺麗に改装され、ターミナル駅としては貧弱でもテキパキと遠くへの列車の発着を捌いている様子は、どこか魅力的で、たまに訪ねています。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.f
2017-10-29 * 風旅記 [ 編集 ]

No title

風旅記さん、こんばんは。

>東京駅からでしたら、上野で地下鉄銀座線に乗り換えて行くのが便利・・乗り換えも1回で清み

そんな方法もあったのですね。
もう、首都圏の鉄道網を解くのは、幾何学を紐解くように難解ですね(笑)

それと、東武鉄道に感心したのは、運賃の安さですね。 確か、この時の浅草~相老で1000円ちょうどで帰りの特急券も1000円だったかと。 関西大手私鉄より断然安かったですね。

でも、駅の格式に関しては、当時は山オンリーで全く認識してませんでした。 次に訪れる機会が有れば、そういった視点をもって訪れたいな・・と思います。
2017-10-30 * 風来梨 [ 編集 ]