風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第217回  士幌線・十勝三股駅

路線の思い出   第217回  士幌線・十勝三股駅  〔北海道〕


最初に訪れた’83年の夏に撮った
十勝三股の廃駅舎
でもそれはタングステンフイルムと間違えてボツに
それを白黒化してなんとか見れたのがこの一枚

《路線データ》
     営業区間と営業キロ        輸送密度(’79) / 営業係数(’83)
     帯広~十勝三股 78.3km          359   /    1743 

 廃止年月日   転換処置            廃止時運行本数
  ’87/ 3/23       十勝バス   帯広~十勝三股 4往復《糠平~十勝三股 バス代行運転》
               帯広~糠平    1往復
               帯広~上士幌  下り1本

十勝三股駅(とかちみつまたえき)は、かつて北海道河東郡上士幌町にあった国鉄・士幌線の駅(廃駅)である。 北海道内の駅としては最高地点(海抜約661m)に位置し、同線の終着駅であった。

駅舎は西側にあって横に貨物ホームを持ち、島状の単式ホーム1面1線と駅舎とホーム間に貨物線を有したほか、駅裏側に2本の副本線とそこから南側の転車台を持つ車庫へ分岐する入出区線があった。
また上川駅方面へ伸ばす予定だった路盤が数百メートル北へ伸びていた。


駅が稼働していた時はこのようだったらしい
※ ウィキペディア画像を拝借

林業が盛んだった頃は営林署がその周囲にストックヤード(土場)を設け、路盤に軌道を敷設して本線と接続していた。 さらにこのストックヤードを挟む形で森林鉄道の軌道が引かれており、ヤードの北で一旦合流した後、1本は音更川上流の御殿大橋付近へ、もう1本は中の川上流へ向かっていた。

駅跡の現況は、木材資源輸送時代を偲ばせる広い構内跡が残っている。 1998年末まで駅舎および構内は撤去されず残されていた。 近辺には「十勝三股」バス停留所がある。 ログハウス造りの喫茶店「三股山荘」が営業している以外に商業施設はない。 三股山荘内には十勝三股駅を再現した模型の他、士幌線営業当時の資料が展示してある。


糠平駅で撮った士幌線代行バス
『B級写真』としてサブカメラで撮ったので
「フイルムの間違い」に引っ掛からなかったよ

  列車代行バス
駅周辺の人口流出が進んだ為に、1978年12月25日のダイヤ改正によって糠平~十勝三股駅の列車の運転を休止し、上士幌タクシーが受託するマイクロバスによる代行輸送となった。

これは路線廃止ではなく、あくまでも「代行」という扱いであり、1987年の廃止まで名目上同区間は鉄道路線として、また当駅も駅として存続していた。 それらの事から、隣の幌加駅とともに国鉄の時刻表にも引き続き掲載されていたが、廃止されるまでの間は両駅とも再び列車が発着する事はなく、事実上は廃駅となっていた。


十勝三股停留所
現在は都市間高速バスが日に1本停まるだけ
※ ウィキペディア画像を拝借

路線廃止後は上士幌タクシーの代替バスですら沿線の極端な過疎化(糠平地区以外はほぼ無人化)によって年々減便を繰り返して、最終的には1往復となって2003年9月いっぱいで廃止された。
その代替処置として、同年10月より帯広〜糠平~旭川間の都市間バスである〔ノースライナーみくに号〕が十勝三股停留所を新設し、幌加温泉入口・糠平方面との乗降も可能としている。




士幌線の遺構として脚光を浴びる
タウシュベツ橋梁

今年のGWの旅ではタウシュベツ橋梁に立ち寄った後に、士幌線のバス代行であった区間で、乗客がバスを降車しそうな唯一の停留所・《幌加温泉》最寄りの一軒宿・『鹿ノ湯』で、五色の湯に浸かってから層雲峡方面に抜けたのだが、タウシュベツを始めとする士幌線の橋梁群が観光地化されて脚光を浴びる片方で、十勝三股駅があった周辺がひっそりとたたずんでいたのが印象に残ってちょっと車を止めてみた。


そのタウシュベツのめがぬ橋の間に見えたのが
十勝三股に足しげく通った理由の山々だった

車を止めて十勝三股駅跡での記憶を手繰ると、「そうだ・・、廃止になって鉄道を離れていた頃は、幌加よりむしろコッチの十勝三股の方に通っていたっけ・・」と思い返す事ができた。


ニペソツ山登山の最寄り駅だった・・らしい
※ グーグル画像を拝借

そう・・、それはこの十勝三股が、我が【名峰百選】の峰である石狩岳やニペソツ山の登山基点だった事から通った記憶である。


”北の槍”と称される
美しい三角錐を魅せるニペソツ山

この山へ登る事が
十勝三股に足しげく通った理由だった

あの時は鉄道には目もくれなかった・・というか、むしろ鉄道遺構への関心を『オタ満開の黒歴史』として「避けよう」との意志を働かしていた節もあった位で、それは今にして「そんなしょうもない事で」と大いに悔いる事となったのである。


しょうもない意地を張って
現物は冬に撮ったモノしか手元にない

それは、ニペソツ山に初めて登った’96年の夏には未だ十勝三股駅の駅舎は撤去されずに残っていたにも拘らず、上に書いた「しょうもない意地」を張って、ルピナスの花に包まれた十勝三股の廃駅舎のシーンをみすみす撮り逃したからである。


でも冬に撮ったコレがあったから
あんなしょうもない意地を張れたのかも

このGWの旅で春のルピナスとは別の情景が広がるこの地に立って、今はログハウスの喫茶店が建つなど様変わりした十勝三股を目にして、「ルピナスの花と十勝三股駅舎」という『大魚』を逃した事が、「過ぎ去った30年の時」という取り戻せない『後悔』として頭に思い浮かんだのである。


だからこの手持ち写真を目にすると
余計にしょうもない意地で逃した
『大魚』が大きく感じるのだ

たぶん、今も夏になるとルピナスの花々が、この十勝三股を美しく彩るのだろう。 でも、それはしょうもない意地を張ってみすみす撮り逃した「ルピナスの花に包まれた廃駅舎」という、ワテが求める『後悔』を取り戻すべき情景とは違うのである。

でも、それは「過ぎ去った30年の時」で先程から述べている通り、取り戻す事は叶わない。
だから、その『大いなる後悔』を少しでも癒すべく、このGWの旅で目にした「様変わりした情景」をカメラに収める事にしたのである。 

その「様変わりした情景」とは、国道脇にズラリと並ぶ美しい白樺並木である。 「さて、どのように撮ろうか」とカメラを構えるが、そこにまた余計な雑念が頭にもたげてくる。 それは、「この白樺並木の情景は、これからの十勝三股の情景となるのだな」という事が頭を過り、「それなら次も訪れたら撮れるから、1枚撮っておけば十分だな」という、これまたしょうもない雑念であった。


またまたしょうもない雑念が頭にもたげてきて
撮ったのはコレ一枚だけ

それで、この1枚だけ撮って十勝三股を後にするが、やっぱり帰ってからこの雑念にまたもや『後悔』したよ。 でも、今度の『後悔』は、この地に訪れさえすれば取り戻せる『後悔』ともいえないモノなんだなって考えると、「ルピナスの花と十勝三股駅舎」の『後悔』は更にデカいものだ・・と思い知らされたよ。


奥大雪・トムラウシ
山ではこんな絶景が見渡せて


白鳥雲
こんなのが撮れたので
東大雪の山に登った事は大満足







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No title * by タワマンぶらり旅
素晴らしいです。感動してしまいました。

No title * by 風来梨
タワマンぶらり旅さん、こんにちは。

この十勝三股駅は、私的にちょっとほろ苦い思いのある駅ですね。
久しぶりにこの地に立った時、ふとその回顧が頭の中に過って来たので、それを記事にしました。

その記事を楽しんで頂いて嬉しいです。

No title * by tom
こんばんは
代行バスのアップありがとうございます。小生は当時はバスには興味はなかったので、見ていません。日野のS47~52頃のタイプと思います。

士幌線は糠平湖一本で訪問したので、十勝三股駅も訪問していません。タウシュベツやニペンツ山も見てみたかったです。

No title * by 風来梨
tomさん、こんばんは。

私も代行バスは北海道初めての夏と、とりあえずリベンジに行ったその年の冬だけで、士幌線の撮り鉄にターゲットが移ってからは、萩ヶ丘~清水谷の白樺林オンリーで代行バス区間は無視状態でした。

そして記事にも書いた通り、山に熱中してた時はワザと鉄を避けていた感じで、コレが今の後悔となりましたね。

で、今はちょっとでも取り返すべく、タウシュベツを訪ねました。
冬は完全に氷の中に沈んでいて、去年と今年の春に漸くタウシュベツの写真が撮れました。 ある程度取り戻すのに、30年近くかかってしまいました。(苦笑)

コメント






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No title

素晴らしいです。感動してしまいました。
2017-07-16 * タワマンぶらり旅 [ 編集 ]

No title

タワマンぶらり旅さん、こんにちは。

この十勝三股駅は、私的にちょっとほろ苦い思いのある駅ですね。
久しぶりにこの地に立った時、ふとその回顧が頭の中に過って来たので、それを記事にしました。

その記事を楽しんで頂いて嬉しいです。
2017-07-16 * 風来梨 [ 編集 ]

No title

こんばんは
代行バスのアップありがとうございます。小生は当時はバスには興味はなかったので、見ていません。日野のS47~52頃のタイプと思います。

士幌線は糠平湖一本で訪問したので、十勝三股駅も訪問していません。タウシュベツやニペンツ山も見てみたかったです。
2017-07-21 * tom [ 編集 ]

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tomさん、こんばんは。

私も代行バスは北海道初めての夏と、とりあえずリベンジに行ったその年の冬だけで、士幌線の撮り鉄にターゲットが移ってからは、萩ヶ丘~清水谷の白樺林オンリーで代行バス区間は無視状態でした。

そして記事にも書いた通り、山に熱中してた時はワザと鉄を避けていた感じで、コレが今の後悔となりましたね。

で、今はちょっとでも取り返すべく、タウシュベツを訪ねました。
冬は完全に氷の中に沈んでいて、去年と今年の春に漸くタウシュベツの写真が撮れました。 ある程度取り戻すのに、30年近くかかってしまいました。(苦笑)
2017-07-21 * 風来梨 [ 編集 ]