2017-07-02 (Sun)✎
よも”ヤマ”話 第27話 利尻山 〔北海道〕 ’91・ 7
利尻山 1719m 【名峰百選 4峰目】
ロールを借景に利尻富士を望む
利尻・礼文・サロベツ りしり・れぶん・サロベツ (利尻礼文サロベツ国立公園)
花の浮島、花の頂、花の大湿原。 花の国立公園・利尻礼文サロベツは見どころがいっぱいだ。
礼文島ではトド島探検や、エーデルワイス・レブンアツモリソウなどの珍種の咲く西海岸8時間コース、巨岩全体がお花畑となる『桃岩』など。
サロベツでは、エゾカンゾウの咲き乱れるサロベツ大平原や、利尻富士を眺める丘・・などがお薦めだ。 利尻島では、利尻山を映すオタドマリ沼。 そして、最大の見どころは、やはり利尻山 1719メートル だろう。 山からの眺望は元より、山頂付近に咲く花・花・花・・。 エゾノハクサンイチゲ・チシマフウロ・リシリリンドウ・ミソガワソウ・イワギキョウなど、様々な色彩の花が咲き乱れているのである。
礼文島ではトド島探検や、エーデルワイス・レブンアツモリソウなどの珍種の咲く西海岸8時間コース、巨岩全体がお花畑となる『桃岩』など。
サロベツでは、エゾカンゾウの咲き乱れるサロベツ大平原や、利尻富士を眺める丘・・などがお薦めだ。 利尻島では、利尻山を映すオタドマリ沼。 そして、最大の見どころは、やはり利尻山 1719メートル だろう。 山からの眺望は元より、山頂付近に咲く花・花・花・・。 エゾノハクサンイチゲ・チシマフウロ・リシリリンドウ・ミソガワソウ・イワギキョウなど、様々な色彩の花が咲き乱れているのである。
利尻山・鴛泊ルート 行程図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
利尻島・鴛泊(0:50)→三合目・甘露泉(3:00)→長官山避難小屋(1:40)→利尻山
(1:10)→長官山避難小屋(2:00)→三合目・甘露泉(0:45)→利尻島・鴛泊
(1:10)→長官山避難小屋(2:00)→三合目・甘露泉(0:45)→利尻島・鴛泊
《礼文島西海岸8時間コース》の次は、言わずと知れた礼文島の隣の島にそびえ立つ名峰・利尻山だろう。 でも、この時はまだ【名峰百選】選定の考えはなく、「名峰に登る」というよりこの時に選定を始めて作成活動に熱中していた『日本百景』の一つ、《利尻島》の取材!?との考えを持って訪れたのである。
なので、利尻島の登山の前にレンタバイク屋で原チャリを借りて、沓掛登山口まで散策している。
でも、『利尻島=利尻山』という意識が強すぎて、沓掛では登山口にある《見返台公園》の野の花畑で三輪の花をつけたコウリンタンポポを撮ったのみで、海の景色は一切撮らなんだよ。
さて、翌日の利尻岳登山であるが、前日宿泊した利尻・鴛泊のユースホステルは「利尻山登山者の行動が最優先」という宿の対応としては珍しい部類の宿で、標準所要時間が片道6時間かかる利尻山を日帰りで往復できるように、朝の4時から宿を出してくれる。 早朝出発の登山者には、弁当(おにぎり)も用意(要予約)してくれたのである。 また、猛者の為の御来光目的の夜間登山もやっていたようである。 こういう宿ばかりだったら、登山で宿も使えるのだけれど・・ね。
この日のユース宿泊者で、早朝の4時から利尻山を目指すのは男女それぞれ3人の計6人で、海岸縁のユースより3合目の《甘露泉》までの舗装道は一緒に行動する。 《甘露泉》で山での行動水を汲んでからは、「道は一本道で迷う事もないし、各個人によって歩くペースが違う」という事で各自のペースで歩く別行動とする。
百銘水にも指定された”甘い露の泉”・甘露泉
心強い登山の友だ
※ 利尻島の観光ウェブより拝借
でも、《甘露泉》の水を汲む水筒の様式で、ワテ以外は全員が登山初心者である事がモロ判りであったよ。 あまり水の入らない細長いステンレスの水筒やら、500mlのペットボトルやら・・と、これより水場が皆無の利尻山の往復で10時間超歩くのに、水500mlで足りるかどうかの判断もできてないようであった。 まぁ、靴も全員スポーツスニーカーだったし・・ね。
一方ワテは、栂池での失敗からアポイ岳・暑寒別岳・礼文島8時間コースと4発こなして身体も出来上がって来ていたし、長距離歩く事でのペース配分や飲み水の消費配分などを体験により身に着けてきていたので、別行動になってからは他の5人をブッちぎって登っていく。
いざ・・花の島の花の孤峰へ
《甘露泉》を過ぎると、樹林帯の中の一本道の登りとなる。 この樹林帯の中は風が全く通らず、日の出とともに気温が上昇して蒸し暑くなってくる。 ここで《甘露泉》で汲んだ水に口をつけると、10中8・9で途中で撃沈して登山断念をしまうか、「水乞い」の”泣き”を入れる事になるだろうね。
だからこの山に登るセオリーとしては、この樹林帯の登りでは「持ち水に口をつけない事」と、日が上がって蒸し暑くならない内にこの樹林帯の登りを抜けてしまう事であろう。 まぁ、この樹林帯は抜けるのに3時間かかるので、4時にユースを出たとして逆算すれば、完全に日が昇るAM8時には長官山の避難小屋に着いているのが理想であろう。
でも、山をこなした経験は、こういうペース配分まで思考がめぐるようになるんだねぇ。
そして、その思惑通りに登っていく事のできる“出来上がりつつある身体”も心強いし・・。
何だかんだで、7:40には長官山の避難小屋前に登り着いていたよ。 もちろん、他の5人をブッちぎって・・である。
長官山避難小屋
以前はトイレがなく周囲が荒れていたが
現在は簡易トイレが設置されたとの事
※ 利尻島観光ウェブより拝借
「少し飛ばし過ぎたかな?」と思い、避難小屋前にあった平たい岩で寝そべって休んでいると、朝4時の起床がたたって眠たくなり、1時間近く眠り込んでいたよ。 で・・、目覚めると、登り始めは快晴だった空が時折薄日が差す程度の曇りになっていたよ。 そして、2番手の女の子2人組が他の2人の男をブッちぎってやってきていた。
ここから、この女の子2人組と一緒に登っていく。 ここからは花が咲き乱れ、花の名を女の子2人組に教えながら、そしてカメラに収めながら登っていく。
花の楽園へ
チシマフウロ
魅惑的な淡い紫を魅せていた
綺麗なモノには毒がある
清楚な姿なるも毒を持つ
エゾノハクサンイチゲ
頂上まであとちょっと!
ミヤマアズマギクの群落が
頂上への露払いをしてくれた
登山道はこの長官山からゼブラロープのかかるザレ場の急登となるのだが、女の子2人組とダベりながら・・、そして花にカメラを向けながら・・だとアッという間に登り越して、10:10にちょうど6時間で利尻山の頂上を踏破(長官山で1時間近く寝てたので、実質は5時間チョイ)する。
利尻山の山頂にて
利尻山の頂上ではローソク岩が一瞬見えただけでガスに覆われて、以降は「白霧の世界」となってしまったよ。 取りあえずブッちぎった男二人を待つのを理由づけに、霧が晴れるの待って1時間近く頂上でタムロする。
コレ一瞬で
利尻山の眺望はお終いとなったよ
やがて男2人がヘロヘロになってやってきて、その内の一人は想定通り「水乞い」の”泣き”を入れてきたよ。 ワテは1.5リットル組んでいたので、300mlほど分けてあげたよ。 それでも、残り600ml近くあったし。
下りは完全にドン曇りとなり、この山行での眺望は残念ながらガスる前のローソク岩のみとなっちまったよ。
花の楽園・下り道
山の傾斜が花の器となる
山野に咲く花の儚さを表している
固有種・リシリリンドウ
後は花を撮りながら下っていくが、まぁ、曇って暑さも和らいだので樹林帯を下る分には良かったかも。 ・・で、14時前には、太った3人目の女の子を抜き去って《甘露泉》に戻り着く。
沢の花・ミソガワソウが現れると
登山口の《甘露泉》も近い
どうやら、この女の子は樹林帯でヘバって、長官山で登山を断念して避難小屋でグデっていたらしい。 体形からすると、ちょっと登山には著しく不向きそうだったから・・ね。 一人は登山断念となったものの、皆無事にユースに戻り着く事ができたので、取り敢えず「めでたし、めでたし」である。
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No title * by 風来梨
こぶちゃん奮闘記(日常編)さん
こちらはあまりネットサーフィンをしませんので、「私のブログを見て下さい」という宣伝目的は無意味ですよ。 また、ネット交流など『営業活動』もしませんので、そういう事はウチには期待しないでください。
それにウチは、記事を書く事に面白みを感じてるだけの不人気ブログだしィ。
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今後もよろしくお願いします。