2017-05-13 (Sat)✎
日本の滝を訪ねて 第147回 丸神ノ滝 〔埼玉県〕
丸神ノ滝 まるがみのたき 落差 76m 埼玉県・小鹿野町
静かな雰囲気を魅せる滝で、豪快さはないものの淑やかで繊細な落水模様を奏でる滝である。
静かな雰囲気を魅せる滝で、豪快さはないものの淑やかで繊細な落水模様を奏でる滝である。
埼玉県でもかなりの奥地にあってアクセスが不便で訪れる行楽客も少ないようで、滝を周回する遊歩道が設けられてはいるが、破損したまま修復されず放置されるなど『百名滝』に指定された滝とは思えない整備状況である。
滝は3段からなるが、遊歩道上の滝見台からは落差50mの最下の段のみしか見る事ができない。
三段全てを望むのは、対岸の山肌からの遠望となる。
丸神ノ滝 位置図
アプローチ
秩父市街より国道140号線を三峰方向に進み、三峰で分岐する県道を小鹿野町方向へ進む。
途中、小森という村落に《丸神ノ滝》への案内板があり、それに従って両神山のキャンプ場方向に入っていく。 小森集落より12kmで滝見学用の駐車場がある。
駐車場にあった
丸神ノ滝遊歩道の案内板
行程表
駐車場より徒歩15分程で滝展望台。 滝全体を眺める対岸の展望台は未訪。
穏やかな渓流の小森川
ここが滝探勝道の入口だ
この滝へは、とにかくアクセスに手間取るのである。 最も近い街の秩父市からでも、車で1時間半はかかる。 また、秩父市街を出ると商店はほとんど見当たらず、食糧の持参は必須であろう。
だが、幸いな事に滝へのアクセス道路は全線に渡って舗装されており、狭隘区間はあるが悪路ではない。
丸神ノ滝
アプローチが不便過ぎて
百名滝でありながら
埼玉県民にもあまり知られていない
噂によれば、埼玉県民にもあまり知られていない滝との事で当然に訪れる人も少なく、豊かな自然と静けさ漂う雰囲気が保たれている。 駐車場から手前に少し戻ると、キャンプ場施設のある滝遊歩道入口である。
もう壊れているんですけど
この遊歩道を15分程緩やかに登っていくと、最下段50mを淑やかな絹糸を垂れる《丸神ノ滝》の滝見台に出る。 だが、途中の橋は通行には支障はないものの橋の床板の破損が複数あり、全くもって遊歩道整備が成されておらず、破損したまま放置されている事が伺える。
滑らかになった
岩盤のキャンバスを
枝垂れの帯が
様々な紋様を描いて
さて、滝見台からの景観であるが、淑やかな落水が岩肌に絹糸模様を描き、萌える新緑に映えて美しい。 萌える新緑と絹糸の調べのマッチングを愉しむべく、滝前でしばしカメラ片手に戯れよう。
二筋の流れの帯が交差する
不可思議な枝垂れ紋様
不可思議な枝垂れ紋様
周囲の新緑の萌える
緑を強調してみた
今回の探勝に関してはフイルムを使い過ぎた事と、この滝への知識が不十分であった事で、滝全体を望む展望所を見逃してしまったのが悔やまれる。
せっかくだから
爽快な青空を入れてみた
堪能できた1日だった
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