2017-04-02 (Sun)✎
よも”ヤマ”話 第18話 立山・雄山 〔富山県〕 ’90・10
立山・雄山 3003m (初めての3000m峰)
ナナカマドに彩られた
立山三山の山屏風
立山 たてやま (中部山岳国立公園)
立山連峰の盟主・立山は大汝山 3015メートル を最高点とする山塊で、古くから山岳信仰の中心であった。 立山黒部アルペンルートが開通してからはファミリー登山コースとなってしまったが、それまではアルピニズム発祥の山として、様々な登攀争いが繰り広げられた山域だ。
それはそうとして、山の眺望はあまりにも楽に登れるのが腹立たしくなる程に素晴らしく、剱岳をはじめ、黒部渓谷・後立山連峰・槍穂高・・、果ては富士山までも見渡せる。 また、立山の麓にある広大なお花畑・五色ヶ原も、この山域の魅力を大いに引き立てている。 そして、あくまでも楽に・・という人にも“立山”は楽しめる。 それは、バス停すぐの《室堂平》や《弥陀ヶ原》などの景勝地である。
立山連峰の盟主・立山は大汝山 3015メートル を最高点とする山塊で、古くから山岳信仰の中心であった。 立山黒部アルペンルートが開通してからはファミリー登山コースとなってしまったが、それまではアルピニズム発祥の山として、様々な登攀争いが繰り広げられた山域だ。
それはそうとして、山の眺望はあまりにも楽に登れるのが腹立たしくなる程に素晴らしく、剱岳をはじめ、黒部渓谷・後立山連峰・槍穂高・・、果ては富士山までも見渡せる。 また、立山の麓にある広大なお花畑・五色ヶ原も、この山域の魅力を大いに引き立てている。 そして、あくまでも楽に・・という人にも“立山”は楽しめる。 それは、バス停すぐの《室堂平》や《弥陀ヶ原》などの景勝地である。
このように、一般観光客からクライマーまでにそれぞれに憧れを抱く山域・・、それが『立山』である。
立山三山一周ルート 行程図
※ 今回は立山・雄山までの往復
行程表
JR富山駅より鉄道利用(1:05)→立山駅よりケーブルとバス(1:00)→室堂(1:20)→一ノ越
(1:00)→立山・雄山 ※下山は往路を戻る 所要1時間半
スンマセン・・。 時系列に語っていくと、どうしても季節がぶっ飛んでしまうね。
今までの冬ならば結構季節感も誤魔化せるが、春の桜も咲こうというこの時期に”燃える紅葉”は違和感有りまくり・・だわな。 でも、秋まで待つ訳にもいかんので、敢えて・・。
双耳峰の鹿島槍も
立山から見ると美しい三角錐が魅れる
この時はローカル鉄道から足を洗ってからの『潜伏期』で、滝めぐりなどはちょっとしていたが、基本的には『家でゴロゴロ』と惰眠を貪る生活であり、当然今の『血と闘う病気』になる事の暗示がかかっていてるような生活&体型であった。 でも、過去のワンゲロの貯金と若さで、あの体型でも息切れる事無く動けたのである。 まぁ、これもこの後に発動する『奇跡の体力』と共に、『奇跡の体型』と表現すべきなんだろうね。
若さとはスバラシイ
この『ニクジュバン・マークⅡ』な体型で
息が切れないなんて
・・で、登山自体はファミリーコース中のファミリーコースの立山・雄山なので何事もなく終わったが(でも、『何事か』あったら・・そりゃあもう大騒ぎさ)、この時に山の情景の豊かさを写真に撮る楽しみを知ったのが、この山行で得た事だと思う。 でも、先に高山植物に魅かれてしまって、秋山の風景撮影に目覚めるのはこの後ずっと先になったのだが。
まぁ、記憶としては、立山ケーブルで2~3時間待たされた事と、帰りはケーブルの乗車待ちで並ぶのを避ける為に《弥陀ヶ原》の国民宿舎に泊まって(今では考えられないほど贅沢だな)、《弥陀ヶ原》の秋をめぐってから、昼の比較的空いてる時間帯に下山した事である。 でも、あまりにも書く事がないので、我が『日本百景』での『立山』の項目での記述を表現を少し変えて載せようと思う。
これよりあの山屏風へ登っていく
ケーブルで2~3時間待たされて《室堂》のバスターミナルに着いたのは10時過ぎ。
バスターミナルの屋上に出て名水『立山の湧水』を水筒に入れてから、東に向かって進んでいく。
整備された道をやや上り気味に歩いていくと、『雷鳥保護センター』を併設している《室堂山荘》の前に出る。 ここで室堂山と浄土山をめぐるコースを分けて、石畳みの敷かれた《祓堂》経由の短絡ルートに入っていく。
周囲は行楽客などの軽装者がスニーカーで闊歩していて、、登山コースらしき趣はあまり感じない。
《祓堂》の祠を過ぎるとジグザグの急傾斜となって、これを乗りきると《一ノ越乗越》だ。
ここには《一ノ越山荘》が建っていて、行楽客から縦走登山者まで様々な格好の人々が、山荘前のテラスで思い思いにくつろいでいる。
周囲は行楽客などの軽装者がスニーカーで闊歩していて、、登山コースらしき趣はあまり感じない。
《祓堂》の祠を過ぎるとジグザグの急傾斜となって、これを乗りきると《一ノ越乗越》だ。
ここには《一ノ越山荘》が建っていて、行楽客から縦走登山者まで様々な格好の人々が、山荘前のテラスで思い思いにくつろいでいる。
一ノ越山荘のテラスより
アルプス裏銀座の山々を望む
鳴沢岳や針ノ木岳など
黒部湖を挟んで対峙する山々を見渡して
北アのシンボル・槍ヶ岳も
黒いシルエットを魅せて
後立山の山なみの後ろに
薄っすらと富士のシルエットも
山荘前のテラスから見渡すと、眩い光にうっすらと富士山や槍の穂先が雲間に浮かんでいた。
このテラスからの眺めも素晴らしいが、立山の頂点に立って3000mの高さから見下ろす眺めはもっと素晴らしいであろう。 この“もっと”素晴らしい景色を眺めるべく、立山の頂へ登っていく。
登って標高が上がるにつれて
薬師岳や背後の水晶岳などの
隠れていた峰々が現れ出す
一ノ越を出た頃はもう午後になっていて
山はそろそろに斜陽で輝き始め
《一ノ越山荘》から立山までの標高差は300m。 山荘の正面から連なる大岩がゴロゴロと転がる岩ガレの急傾斜を、ほぼ一直線に登っていく。 登っていくと、頭上に見えたハイマツと岩屑の丘・《三ノ越》にいつの間にか登りつき、この丘からは《立山奥宮》の社務所が初めて視界に入る。
こうなれぱ頂上も近い。
三角錐に魅える鹿島槍が
双耳峰となると頂上も近い
社務所の打ち鳴らす太鼓の響きを聴きながら登っていくと、《立山奥宮》の社務所の左端に踊り出る。
社務所で立山・雄山の通行手形を買って(当時200円)、社務所の右端の鳥居をくぐり30段程の石段を登ると、立山・雄山 3003メートル 頂上だ。
素晴らしい情景に山鳥も呆然と
それでは、雄山神社で取り敢えず登山の安全の祈願をした後に、素晴らしい山なみの情景が広がる立山・雄山の山頂へ。 それでは、その素晴らしき山岳情景をごろうじろ。
槍ヶ岳までのプロムナードを見渡して
槍ヶ岳を望遠で引っ張って
いっときすると雲が切れて
陽の光が周囲を照らし始め
陽の光が当たり
豊かな色彩を魅せる針ノ木岳
岩の殿堂・剱岳も白く輝いて
黒部湖を挟んで対峙する山々が
夕日直前の陽の光を浴びて
ラメ色に輝き出したのである
それは槍ヶ岳へ続く
プロムナードの山々をも染めていく
オチャラケた山行でこれ程までに魅せられると、病みつきになるのは道理であろう。
これより、山に向かって一直線となる若き日のワテであった。
今回の所は眼下に広がる
ミニチュア・室堂へ往路を下る事にしよう
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No title * by 風来梨
ギャメロンさん、こんばんは。
時系列に沿って話数を進めてるので、桜の季節に「燃える紅葉」となってしまいました。
あと少しで「奇跡の体力」が発動する夏山最盛期になります。 でも、今度は真冬に、「高山植物」のネタ記述してるんだろうなぁ。(苦笑)
時系列に沿って話数を進めてるので、桜の季節に「燃える紅葉」となってしまいました。
あと少しで「奇跡の体力」が発動する夏山最盛期になります。 でも、今度は真冬に、「高山植物」のネタ記述してるんだろうなぁ。(苦笑)
No title * by 鳳山
立山ってこんな山容だったんですね。勉強になりました。
ナイス
ナイス
No title * by たけし
ハイカ-の私は表通りしか歩けません。
岩場などでは景色を楽しんだり写真を撮る余裕などあるはずもなく・・・
立山の秋を堪能させていただきました♪~♪
岩場などでは景色を楽しんだり写真を撮る余裕などあるはずもなく・・・
立山の秋を堪能させていただきました♪~♪
No title * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。
山は同じように見えても、毎回新たなすがるを魅せてくれます。 雪の乗り具合や影の入り方・・。 それがまた新たな魅力となるのですね。
山は同じように見えても、毎回新たなすがるを魅せてくれます。 雪の乗り具合や影の入り方・・。 それがまた新たな魅力となるのですね。
No title * by 風来梨
たけしさん、こんばんは。
写真というものは、熱心に撮ると今イチなのしか撮れません。 適当に撮るのが上手く撮れる秘訣です。 その見本が自分自身ですから・・。
写真というものは、熱心に撮ると今イチなのしか撮れません。 適当に撮るのが上手く撮れる秘訣です。 その見本が自分自身ですから・・。
昨年の秋の雄山に登ったのを思い出しました
紅葉した室堂の風景が今も記憶に残っています(^.^)
ナイス!