風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第201回  若桜線(現 若桜鉄道)・若桜駅

線の思い出  第201回  若桜線(現 若桜鉄道)・若桜駅  〔鳥取県〕


古き良き時代の雰囲気漂う若桜駅
古き良き木造駅舎は経営が移譲されても
『鉄道情景』という財産となった

《路線データ》
    営業区間と営業キロ            輸送密度 / 営業係数 (’83)  
    郡家~若桜 19.2km            2059  /  512

   移管時運行本数(現 若桜鉄道の運行本数)    移管年月日     転換処置 
    8往復(10往復 内7往復は鳥取発着)       ’87/10/14       若桜鉄道

若桜駅(わかさえき)は、鳥取県八頭郡若桜町若桜にある若桜鉄道若桜線(元国鉄特定地方交通線・若桜線の第三セクター移譲路線)の駅である。 当路線の終着駅で、若桜鉄道の本社・車庫がある。
鳥取県最東端の駅との事である。

右側に単式ホーム1面1線を有する駅で側線も敷設され、夜間滞泊がある。 木造駅舎を持ち、駅舎内に若桜鉄道の本社が置かれている。 唯一の社員配置駅で、窓口で乗車券(硬券)やグッズ等を発行・販売している。 改札外に男女別の水洗式便所が設置されている。

構内にはかつて使用されていた蒸気機関車を運行するための設備がいくつか残っており、個人が転車台の修復を行った事をきっかけに「若桜駅SL保存会」が結成された。 2007年8月8日に蒸気機関車C12 167を兵庫県多可郡多可町より譲り受け、若桜鉄道によりレストアされ空気駆動に改造された。
機関車の見学などで構内に入るには、入構券の購入が必要。

また、4月から12月の主に第2第4日曜日に蒸気機関車の展示運転(走行に際しては石炭と水ではなく圧縮空気を用いている)が行われ、転車台回転体験、トロッコ乗車体験、汽笛体験が行われている。
2008年に若桜鉄道若桜線の歴史的施設が、一括して国の登録有形文化財に登録された(若桜、丹比、八東、安部、隼、因幡船岡の各駅の駅施設)。 これは日本全国で初めての事例である。



スンマセン。 SLが展示されイベント時に走行する現在は、筆者のワテがSLに全く興味が無い(どちらかというと『嫌い』の部類に属するし・・)ので、この項目では取り扱わない事にします。


駅名標は国鉄時代のモノがいい
地名が記してあると
旅の感慨が深くなるし

この項目で取り上げるのは、廃止ローカル線たる若桜線を追って駆けつけた30年チョイ前の小僧の時の思い出である。 この路線に訪れる前に越美南線・北線と神岡線でデビューした、投げ無しの金を叩いて交換レンズ一括の”大人買い”して手に入れた『Canon AE-1+P』を引っ提げての事だった。
まぁ、少年期の鉄道写真のほぼ全てが、このカメラで撮ったモノである。 要するに、筆者を『アウトローなロクデナシ』の世界に引きずり込んだ貴重なアイテムなのですな。

その時は確か『セ・セ・セ・セ青春18』が売り出された最初の時(調べたら、この前年に『青春のびのびきっぷ』の名称で発売されたのが最初との事で、現名称の『セ・セ・セ・セ青春18』はこの年の春販売分から変更)で、当時は最後の1枚は2日間有効の10000円で6日間有効の切符であった。


青春18も発売当初は2日間有効の
”おまけアイテム”があってお得であった
※ グーグル画像を拝借

そしてその当時は、大垣夜行(現在は臨時の〔ムーンライトながら〕)や新潟夜行、関西方面は天王寺から紀勢本線を大回りして名古屋に至った〔はやたま〕(後に新宮で打ち切りとなった上に消滅)、九州の門司港~長崎・佐世保を結ぶ〔ながさき〕、そして京都~出雲市の山陰本線走破の〔山陰〕など、旧型客車や湘南型の電車を使った夜行の普通列車が運行されていたのである。

旧型客車を使用したこの列車には寝台車輌も連結されて、古き良き時代の『夜汽車の旅』のムード満点だったけど、夜行列車だったから撮ってない・・、残念。 話を元に戻すが、こういう夜行の普通列車があったお陰で、『セ・セ・セ・セ青春18』は大いに使い手のある切符だったのである。


いい時代だった
こんな夜汽車で旅ができた・・なんて
保津峡で撮った写真より

・・で、福知山まで福知山線の普通客車(いい時代だったなぁ)に乗って、福知山で普通列車〔山陰〕に乗り換えて鳥取まで。 山陰本線には夜行の急行【だいせん】も運行されていたが、鳥取着は4時過ぎと早すぎたので、倉吉の倉吉線(残念・乗ってない)や鳥取のこの線に乗り継ぐにはこの〔山陰〕号の方が都合が良かったのである。 それに、普通列車だから『セ・セ・セ・セ青春18』でも乗車できるし。

それは普通列車〔山陰〕は4時半頃に鳥取に到着して、40~50分鳥取で長時間停車するので、若桜線の5時頃の列車の乗り継ぎにはちょうど良かったのである。 まだ4月の始めの夜は寒く、長い始発列車待ちの時間を〔山陰〕の客車内で過ごせる・・といった塩梅だ。


前面がブレてるけど
急行【砂丘】の間合い運用だった
若桜線の始発列車

そして、その若桜線の5時頃始発列車は、急行【砂丘】の間合い運用で使用されるグリーン車付のキハ587両編成で、ワテが訪れた直前までこのグリーン車両は着席禁止の立席扱いであったそうだが、これは利用客の不評を買って、シートカバーを取り外す事で着席可となったとの事である。 まぁ、この頃は、四国の土讃本線夜行もグリーン車両(この頃は指定席車として使用されていた)連結したキハ58が使われ、同じくグリーン車両がシートカバーを取り外して解放されていたよな。

この開放されたグリーン車両に乗って若桜まで・・。 若桜と前の駅の丹比との間で鉄橋で清流を渡っていたのを目にして「若桜線の撮影地はここで」と決めて、若桜を折り返して丹比までこの急行のグリーン車両を味わう。


丹比駅も国の有形文化財指定されたらしい
現在は駅務室に美容室がテナントとして入っている
※ グーグル画像を拝借

丹比駅から徒歩で約1kmほど歩くと、車窓から見て撮影地と決めた八東川の橋梁に着く。
春の川は氷ノ山の雪解け水からの清流で、風物詩の桜がなくても春の雰囲気を出せたと思うのだが。←桜と一緒に撮る事を思い浮かばなかった小僧の浅はかさの言い訳


清流と里山の長閑な雰囲気で


河原に下りて清流を前面に
春の雰囲気を醸し出す


”2匹目のドジョウ”を狙うも
日が上って逆光となってしまった

清流を入れて”春の雰囲気”を醸し出す『風景鉄道』の魁となる写真を撮ってから、若桜駅へ歩いて向かう。 でも、丹比から若様で5.7kmもあるんだね。 今なら歩いてないだろう・・っていうか、『撮り鉄』するにしても車で来てるだろうし。 


若桜駅の硬券入場券
コレを買うのは
小僧の身では負担大だったよ

若桜駅で入場券を購入して、正午前の列車で鳥取に戻る。 なぜこんなに早く戻ったかというと、『セ・セ・セ・セ青春18』を使って鳥取から普通列車でゆくと、昼過ぎに発ったとしても大阪帰着は19時前後と暗くなっているからである。

   ※ あんまり関係ないけど、『魅惑の鉄道写真集』より『若桜線』もどうぞ。










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