2010-12-09 (Thu)✎
名峰百選の山々 第1回 『93 九重・中岳、94 大船山』 大分県・九重山系(阿蘇・九重国立公園)
九重・中岳 1791m、大船山 1786m コース難度 ★ 体力度 ★★
『九重山群』 (我がメインサイトより抜粋)
瀬ノ本・飯田高原を控えてそびえ立つ山群は、『九重山群』と呼ばれている。
九州本土の最高峰・中岳 1791メートル をはじめ、久住山 1787メートル ・三俣山 1745メートル ・大船山 1786メートル ・星生山 1762メートル など、1700m級の山々がひしめいている。 九重の山容は、全体的に丸みのあるトロイデ型火山の集まりで、頂上がデコボコした特異な山頂が多いのが特徴であろう。
記述の通り九州の屋根をなす山群で、ツツジ系の名花・ミヤマキリシマの大群落地として有名だ。
九州本土の最高峰・中岳 1791メートル をはじめ、久住山 1787メートル ・三俣山 1745メートル ・大船山 1786メートル ・星生山 1762メートル など、1700m級の山々がひしめいている。 九重の山容は、全体的に丸みのあるトロイデ型火山の集まりで、頂上がデコボコした特異な山頂が多いのが特徴であろう。
記述の通り九州の屋根をなす山群で、ツツジ系の名花・ミヤマキリシマの大群落地として有名だ。
また、阿蘇から連なる火山帯ゆえに周囲に温泉が湧き立ち、坊ヶツルなどの山荘街では法華院温泉などの山の中での温泉湯治場がある。
またこの湯治場を囲むように九州の屋根を成す山々がそびえ立ち、火山特有の岩屑の積み重なった丘や、この岩屑が砕けて白砂となり、山の中での美しい白砂の浜を形成するなど見所一杯だ。 また花も、蜜をたたえたミヤマキリシマの甘い香りが漂い、そして山肌はピンク色の絨毯のように艶やかに染まるのである。 それでは、九重山群でもより火山的な九重中岳と、まろやかで女性的なミヤマキリシマの大群落地・大船山を結ぶ山旅を、ブログ紹介という事で簡素に伝える事にしよう。
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
《1日目》 牧ノ戸峠〔登山口〕(2:00)→九重・中岳(0:40)→久住山(0:30)→池ノ小屋
(1:10)→法華院温泉・坊ヶツル(1:10)→大船山避難小屋(0:30)→大船山
(0:25)→大船山避難小屋
《2日目》 大船山避難小屋(1:25)→平治岳(1:05)→法華院温泉・坊ヶツル
(1:00)→北千里ヶ浜分岐(1:00)→三俣山(0:45)→北千里ヶ浜分岐
(0:40)→久住分れ(1:30)→牧ノ戸峠
やまなみハイウェイの牧ノ戸峠が登山口となる。 九重山群は九州では一大観光地で、またやまなみ
ハイウェイが無料開放されている事もあって、観光客が山の装備を全くせずにやってくる問題がある。
それに対して、登山道の簡易コンクリート舗装化などのズック靴程度でも行けるように整備がなされているが、これは本末転倒で山にズック靴で来るような不心得者は山に上がらせない工夫をすべきであった・・と強く思うのだが。
この簡易コンクリート道は山々を見渡せる展望所まで続いている。 即ち、このコンクリート道が途切れるまでは、到底山に来る様相でない行楽客と行動を共にするのである。 ちょっとの接触転倒が大怪我につながるこれら行楽客をかわしながら行くのは、山道を歩くより骨が折れる事だろう。 だが、この展望所を過ぎると、ようやく山の装いが戻ってくるのだ。 それでは、九重山群の魅力を拙な写真であるが御覧頂こう。
九重から望む九州の山なみ
(二つトンガリは鶴見岳)
展望所からは、月世界のような細やかな砂浜を行くようになる。 右横にそびえる星生山(火山活動中につき、進入禁止)が背後に移動するまでこの美しい月面の砂浜は続く。 この砂浜は、《西千里ヶ浜》と呼ばれている。
砂浜が途切れると、いよいよ久住山の登高だ。 足場は砂浜よりうって変わって、ゴーロ(岩石帯)となり、これを越えていく。 浮石は多いが道筋はペンキで示しているので、それに忠実に登っていけばいい。
これを越えると、《久住避難小屋》の建つ広場(・・というより荒地)に出る。 この広場から土手に這い上がると、素晴らしい山岳展望が広がる久住分れだ。 この台地からは九重の最高峰・九重中岳は元より、久住山・稲星山・・、そして独特の山容を魅せる三俣山・・、音をたてながら白い噴煙を噴き上げる硫黄山など、山岳展望が全方位に渡って広がる。 さて、この《久住分れ》からは久住山へ30分・九重・中岳へは45分と、どちらの雄峰へもいける。
独特の山容を魅せる三俣山
約45分で登り着く九州最高峰・九重中岳の頂からは、憬れの【名峰百選】・大船山がその巨大な山容を《坊ヶヅル》の草原に鎮座しているのが望めるだろう。 山の姿が“巨大な船”に例えられることから“大
船山”と名づけられたらしいが、ワテは“漆黒の鉄兜”との異名を持つ南アルプスの名峰・塩見岳にそっくりの迫力ある姿だと思うのだが。
また、火口湖の御池を挟んで頂上丘に鎮座する久住山を始めとした山なみの眺めも爽快だ。
この後、対面に丘状に広がる久住山に行ってみるのもいいだろう。
起伏に富んだ頂上丘の真ん中に
濃紺の水を湛える御池が
頂上丘の山々を堪能したら、九重山の登山基地となる坊ヶツルへ向かうも良し、このまま大船山へ突っ切るのも良しである。 坊ヶツルには先述した法華院温泉があり、山の中のいで湯を楽しむ事ができる。
また、食事付の山荘もあって宿泊も可能だ。 だが、次のような写真を撮りたい・・と思うのなら、幕営装備を担いで後者を選択するのもいいだろう。 もちろん、山荘はおろか水場も皆無で、その日に使用する水を担いでいくのは大前提であるが。
三俣山の西の峰に
吸い込まれるように夕陽が落ちていく
翌日も花の峰・平治岳と三俣山をめぐって登山口の牧ノ戸へ戻るのだが、夜明け前に起きて、テント幕営した者の特権として素晴らしい山の朝景を独占して味わおう。 坊ヶツルにも立ち寄るので、山のいで湯にはその時に浸かればいいだろう。 それでは、これより下山となる《2日目》の行程が始まるのだが、続きは本編に譲る事にしよう。
夜明け前の月に照らされる
九重中岳を始めとする頂上丘の山々
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No title * by 風来梨
痛い所突くなぁ。 そんなワテをいじめる事をどこで覚えた?
そうだよ、どうせワテはアウトローだよ~。
そうだよ、どうせワテはアウトローだよ~。
でも、先輩の出した行程表って一般向きじゃないから、普通のおじちゃんおばちゃんハイカーには無理じゃないっスか~。