2017-01-30 (Mon)✎
路線の思い出 第192回 宗谷本線・天塩中川駅 〔北海道〕
レトロ調に改築された天塩中川駅
《路線データ》
営業区間と営業キロ 輸送密度 / 営業係数(’15) 運行本数
旭川~稚内 259.4km 746 / 489 音威子府~幌延
特急 3往復
普通 3往復
天塩中川駅(てしおなかがわえき)は、北海道中川郡中川町字中川にあるJR北海道・宗谷本線の駅である。 特急「スーパー宗谷」・「サロベツ」が停車する。 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は174人との事。
相対式ホーム2面2線を有する駅で、列車交換可能な設備を有している。 互いのホームは、駅の南側に設けられた構内踏切で連絡している。 駅舎側のホームは稚内方面側、名寄・旭川方面側とも出発信号機があるため上下列車とも停車可能となっている。 そのため、名寄・旭川方面の列車は稚内方面の列車交換が無い限り、駅舎側のホームに停車する。 ホーム有効長が短いため、「スーパー宗谷」が増結された場合、ホームからはみ出した車両はドアカットされる。
以前は2番線の旭川方から分岐した南側への行き止りの側線を1線、その途中から北側に分岐した行き止りの側線を1線有していた。 その他にも対向側ホーム外側への副本線を1線有し、また1番線の稚内方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線とその途中から分岐した側線を2線有していた。 これらの側線は、1993年(平成5年)3月までには撤去された。
駅舎は構内の西側に位置し1番線ホーム中央部分に接している。 駅前のJAが乗車券類を取り扱う簡易委託駅であったが、2015年3月以降は無人駅となっている。 また、駅横の別棟にある保線基地の2階が駅事務所となっており、2~3日前からの予約が必要な予約販売のみの取り扱いであったが指定席券類の受付を行っていた。
駅舎は1953年(昭和28年)に落成したものが使われており、2014年(平成26年)に地元の町がJR北海道から譲り受けた上で、落成当初を再現する改修工事を行った。
天塩中川駅
近くにコンビニあり~のクアハウスあり~のと
致せり尽くせりの撮り鉄撮影最寄り駅だ
この駅には、ここ2年連続で訪れている。 それは、宗谷本線の冬の名物である排雪列車の撮影を目論むようになったからである。 その排雪列車の撮影地として最初に知ったのが、この天塩中川駅近辺にある跨線橋だった訳である。
この排雪列車は最近では撮り鉄の人気が高く、派手に雪を分飛ばすシーンは撮り鉄が題材のブログやHPでよくトップページに飾られている。 まぁ、この排雪列車は定期運行され、撮影場所も稚内~名寄、旭川から名寄と広範囲に渡って撮り鉄が一か所に固まる事がないので、比較的”キメ写真”が撮りやすいからであろう。
”キメ”写真って訳ではないけれど
最もアップなモノを
だから、ワテがネタを仕入れたウェブサイトの『お立ち台通信』を始め、運行予想時刻や撮影地通過予想時刻をダイヤグラム付きで念入りに予想しているサイトもあった。 その『撮り鉄ブログ』などが「撮影後の行動にも便利で、初心者・ビキナー向け」として紹介してたのが、この天塩中川駅から500m旭川寄りにある町営キャンプ場(冬季はもちろん閉鎖)へ渡る跨線橋だったのである。
ここは跨線橋の昇り口に広い駐車スペースがあり、車でのアプローチが容易だ。 しかも、町の中心の駅近く・・と言う事で、コンビニもあって食糧調達も容易だ。 更に、天塩川を挟んだ対岸を走る国道40号線沿いには『道の駅・なかがわ』があって、車でのアプローチをするなら絶好の条件なのである。
ぽんぴら温泉
ホテルのようなクアハウスも近くにある
※ ウィキペディア画像を拝借
しかも、撮影地より線路に沿って更に6~700m旭川寄りに進むと、『ぽんぴら温泉』というクアハウスまであって「風呂も確保できちゃう」って好条件なのである。 そして、『初心者向け』というレッテルが張られているので、デカイ三脚に望遠レンズ装着のカメラ2台据え付けて場所を取るような猛者もいないので、比較的安心して撮れるのである。
さて、その天塩中川付近の跨線橋だが、前述のようにこの跨線橋は町営のキャンプ場への渡りに使用されるモノで、キャンプ場が閉鎖される冬場は除雪もされずに跨線橋は雪で埋もれているのである。
要するに、この致せり尽くせりの撮影地の唯一の『玉にキズ』は、この雪に埋もれた跨線橋の足場の悪さなのですね。
考えてみれば、巨大三脚やデカい望遠で場所を取る鬱陶しい撮り鉄猛者がいないのは、この足場が悪いのが原因なのかもね。 でも、実際に鬱陶しいよ。 人の身長以上に高い三脚を据え付けて、脚立を持ち込んでそれに立って撮るんだから。 要するに、先にこういう奴らに脚立付きで場所を占横されたら、手持ち撮影者の3人分のスペースが消えてしまうのである。
今まではターゲットが廃止ローカル線やら、『風景鉄道』情景が撮れるほとんどノーマークの所で撮っていたから、他の撮影者とブッキングする事はほとんどなかったのであるが、やはり注目される人気のある被写体だと、こういう事に対しての対応も考えなきゃいけないねぇ。
まぁ、ワテがSLを「撮るに足らない」、「アレを撮るのはフイルムの無駄!」と断じる第一の理由は、あの黒く汚い排煙で周囲の美しい景色をかき消すからで、ワテの撮りたい『風景鉄道』の真逆をゆくからである。 そして、その第二の理由が、デカイ三脚に巨大な超望遠レンズを据え付けて場所を取る鬱陶しい奴らが常時タカっているからである。
こういう奴らはほぼ全員脚立を持って来ていて、巨大三脚に据え付けたカメラを操作できる位置に脚立を据え付けて撮るから、一人で1.5m四方のスペースを取るのだ。 ワテはそんなのを目にして、「あんな風景をかき消す汚い排煙を吐くモノにようやるわ」との感情が支配して、「鉄道は好きだがSLは嫌い」という思考が確定したと思う。
さて、話は脱線したが、その排雪列車を撮るこの『お立ち台』だが、前述のように雪に埋もれた跨線橋の上では『巨大三脚に超望遠と脚立』を据え付けるスペースがなく、こういう鬱陶しい奴らは考察通りに来なかったよ。
来たのは中級デジカメの手持ち2人と、小型三脚にデジカメを据え付けた奴が一人とワテの4人だったよ。 三脚の奴は一番後にやって来た為か一番先に着いてたワテを始めとした3人に気兼ねして、茂みが邪魔になってあまりいいアングルではなさそうなカーブの内側で三脚を立てていたし。
雪深い所では
「頑張る普通列車」も魅惑的
ターゲット以外にも視点を向ける事で
リラックスできるね
まぁ、ワテは、この排雪列車の撮影が旅の主目的じゃなかったから、排雪列車の撮影が初めての割にはリラックスしていたけどね。 他の3人が無視する普通列車の撮影もしていたし。 それでは、冬の風物詩・排雪列車の『はじめての撮影』バージョンをば・・、ごろうじろ。
特急退避で30分止まっていたターゲットが
やっと動き出した
結構雪があって
「雪飛ばし」の期待高まる
でもワテの持つ最大望遠は
210mmだからね
いい感じなのだけど
ちょっと小さいかな
フイルムの手巻きカメラなので
必死に『手動連続撮影』しますた
カーブでは先程の列車が雪を飛ばしたので
少し雪の飛ばし方がショボくなっちゃった
いゃあ・・、初めての排雪列車楽しかったなぁ。 この後は『ぽんぴら温泉』で風呂入って、雄信内で夜の駅舎で”キメ”てから、この旅のメインの目的である『白鳥の湖』へ。
雄信内駅・夜景
撮影場所の雰囲気はコチラの方がいいね
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No title * by 風来梨
鳳山さん、こんばんは。
今のJR北海道は、経営も赤字で見えないようです。 迷走してきた我が国の外交と同じですね。(苦笑) 最近少しマシだけど。
我が国に害をなす不法滞在の外国人も、この雪のように日本国外に排除したいと思うワタシです。
今のJR北海道は、経営も赤字で見えないようです。 迷走してきた我が国の外交と同じですね。(苦笑) 最近少しマシだけど。
我が国に害をなす不法滞在の外国人も、この雪のように日本国外に排除したいと思うワタシです。
No title * by なべ
こんばんは。ラッセルいいですね。東北ではDE15とかはもう数年前に見れなくなってしまいました。仙台ではDE15は無くても、DE15から改造されたDE10 3500番台が居ます。これに会うとワクワクしちゃうんですよねぇ。。。
No title * by 風来梨
なべさん、こんばんは。
今は北海道に撮りにいってるラッセルですが、関西に住み日頃は雪と縁のない私は、以前は今は無き興浜南線で「オチャメ」にあった1回コッキリしか見たことなかったです。 その時は、DD14のロータリーラッセルで迫力満点でした。
その時の写真は、「オホーツク縦貫鉄道の夢 第31回」や「第155回興浜南線の栄丘駅」他に使い回しで載せてますので、宜しければどうぞ。
今は北海道に撮りにいってるラッセルですが、関西に住み日頃は雪と縁のない私は、以前は今は無き興浜南線で「オチャメ」にあった1回コッキリしか見たことなかったです。 その時は、DD14のロータリーラッセルで迫力満点でした。
その時の写真は、「オホーツク縦貫鉄道の夢 第31回」や「第155回興浜南線の栄丘駅」他に使い回しで載せてますので、宜しければどうぞ。
ナイス