風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第189回  札沼線・豊ヶ岡駅

路線の思い出  第189回  札沼線・豊ヶ岡駅  〔北海道〕


秘境駅とされる豊ヶ岡で
鉄道ファンと思しき乗客が一人

《路線データ》
営業区間と営業キロ          輸送密度(’79) / 営業係数(’83)
  桑園~新十津川 76.5km            2035   /     607
 
’16年・運行本数
         電化区間                非電化区間
 札幌~北海道医療大学 下り13本、上り15本  石狩当別~新十津川  1往復
 札幌~石狩当別    下り18本、上り16本  石狩当別~浦臼    5往復  
 札幌~あいの里公園  下り19本、上り16本  石狩当別~石狩月形 下り2本、上り1本
 札幌~あいのさと教育大    1往復
 石狩当別~北海道医療大学  上り1本
 
       廃止区間と営業キロ             廃止年月日   
    新十津川~石狩沼田 34.9km           ’72・ 6・ 19      
       廃止時運行本数                転換処置
     浦臼~石狩沼田 5往復             国鉄バス北海道
                            ※’03より北海道中央バス

豊ヶ岡駅(とよがおかえき)は、北海道樺戸郡月形町字豊ヶ丘にあるJR北海道・札沼線の駅。
1960年(昭和35年)に月形村豊ヶ丘地区(現在の月形町字豊ヶ丘)住民の請願により設置された請願駅である。 単式ホーム1面1線の無人駅であり、小さな木造駅舎(待合室)が設置されている。

豊ヶ丘の集落に位置しているが、鉄道林に囲まれており、駅の場所は分かりにくい。
駅につながる道が未舗装の細い道で私道との見分けがつかず、駅の利便性は決して高くない。
駅への案内標識は約1kmほど離れた国道275号上に小さなものがあるだけで、付近の跨線橋からは駅を確認できるが、駅付近に標識は存在しない。



札沼線は乗客が見込める北海道医療大学駅までは’12年に電化運行を開始するなど、札幌近郊圏の発展が著しいが、路線名称の片方を示す『沼』の方面は国道275号線がほぼ並行して通る事から、『使命を終えて廃止すべき赤字83線』にも挙げられた閑散路線となってしまった。


鉄道趣味として語るならば
閑散区間のコチラだろう

その『赤字83線』の時に路線名称の片側である『沼』・・、即ち石狩沼田から新十津川が廃止となり、現在は札幌(桑園)から新十津川の営業路線となっている。 乗客を輸送する鉄道としての存在意義は、札幌近郊圏の発展著しい石狩当別や大学のキャンパスのある電化開業区間であるが、鉄道旅や『撮り鉄』(筆者の場合は『○鉄』)などの鉄道趣味として語るならば、非電化のまま放置されたこの閑散区間となるだろう。


以前は駅員も配置され
ローカル線のスタンダードである
日に6往復の発着があった新十津川駅

以前の筆者が鉄道に熱い情熱をもっていた時期は、その閑散区間でも日に6往復の運行があり、うち半分は札幌まで直通運転していた。 そして、終着駅の新十津川には駅員も配置され、入場券も販売していた。


それが駅務室を取っ払われる
駅舎の”半分化”をされて


今や発着列車も
朝9時台のこの列車1本のみ

それがJR北海道に経営移管されてから程なく半数の3往復に減便され、更に赤字で経営困難に陥ったJR北海道の経費削減策の一環として、終点となった新十津川の駅舎が駅務室部分を取り壊して”半分化”するなど非電化区間の駅は全て無人化されて、運行本数では浦臼~新十津川は日に僅か1往復のみの運行となってしまった。


1日6往復・・
しかも終点までは利用に堪えない
僅か1往復の廃止の声が聞こえる線区だ

もう、この朝9時台にやって来て10分ちょっとの待機で折り返す日に1本の列車に乗る客は、他方から訪れた鉄道マニアのみ・・といって過言はないだろう。 そしてこの減便は、路線運営をするJR北海道が『経費削減』を盾に、この区間が「使えない路線」としての意識を沿線利用者に植え付ける為に仕組んだ事だ・・とバレバレなのである。

そんな経営するJR北海道が「廃止したくてしょうがない」と経営放棄を示唆した路線に、その「使えない」と見棄てられた鉄道に乗って撮影に訪れてみたのである。 でも、1日3往復(この年の3月の改正で日に1往復となった)では如何にナンチャって『○鉄』といえども、車ナシの乗り鉄&『○鉄』撮影はちょっと無理である。


3往復時代も
車で立ち寄って撮ってたみたい

従って、6往復区間の石狩当別~浦臼の間を撮影場所とする事にした。 同時に、あの時以来30年近くぶり(車で立ち寄るのは、雨竜沼湿原に近い事もあるので数回立ち寄った事がある)に、鉄道に乗って新十津川を往復してこようと思う。

・・で、この年の3月のダイヤ改正以降はこの列車のみとなる9:28着の列車で新十津川に着き、恒例の保育園児のお見送りを受けて、9:40折り返しの列車で戻る。 でも、新十津川の駅前は平成に入った頃から変わったよな。 今や『沼』方向の廃止区間は跡形もなくなり、車止めの先にはツーバイフォーの賃貸住宅が真正面に建てられるなど、車止めが”始めから存在していた”ような光景となっていた。


今の閑散線区の沿線は
「人煙稀な無人地帯」ではなく
「鉄道が無くても困らない街」となっていた

また、周囲にはデカい病院が建設され、町は温泉クアハウスやコンビニ・スーパーもあり、車が国道を頻繁に行き交う「鉄道が無くても何ら不自由のない街」となっていた。 そう・・、最近の閑散路線で当たり前に目にする光景がコレなのである。 もちろん、路線バスもつながりの深い滝川まで、日に10本以上の便数があった。 だけど、乗客のいない駅には立ち寄らずに、国道のバス停で乗客を拾っているようである。

・・で、新十津川折り返しのこの列車を下りる場所は、行きの列車の車窓を眺めて『○鉄』地点として目をつけていた豊ヶ岡駅である。 この駅は帰ってから知った事だが、『秘境駅』の第一人者である牛島隆信氏によって『秘境駅ランキング11位』に認定された駅との事である。


豊ヶ岡駅の待合所
昔ながらの居心地のいい駅待合所だ

その豊ヶ岡駅であるが、駅の棒線ホームの新十津川方向すぐに踏切があり、その踏切のすぐ奥に『駅降り鉄』なら感嘆の声を上げるような素晴らしい木造待合室が建っているのである。
撮影本数を確保する為にこの駅で降りたのだが、それでも日に6往復なので降りた途端に2時間以上列車が来ないのである。

・・で、この素晴らしい木造駅舎で待機しつつ撮影場所の下見をする事にした。 でも、この待合室はすんばらしィ~。 中トイレだし、読書コーナー用の本立てはあるし、駅ノートはあるし、椅子は長くて広いベンチ状の木椅子だし・・で、極めつけは自炊時の食卓に使えるテーブル付の「駅寝の神様公認」の設備を有する駅だったよ。 他にも座布団完備だしぃ。


真に駅寝の為に存在する駅だった
※ ウィキペディア画像を拝借

まぁ、駅舎だけで”お腹いっぱい”になってしまっては何の為にここに来たのか解らなくなるので、撮影場所決めの索敵(場所探し)を始める。 踏切を渡って鉄道防雪林の林を抜けると、北海道らしい広大な平原が広がっていて、この道は集落と国道を結ぶ幹線農道と接続している。

その幹線農道は跨線橋で札沼線の線路を跨ぎ、奥にある豊ヶ岡の集落に続いている。
その跨線橋から線路を俯瞰すると、鉄道防雪林が美しい樹氷並木となり、雰囲気満点だ。
今日の撮影は折り返しを含めての1往復の2回だけなので、他に撮影地を探す必要もなかったのである。 それでは、その成果(という程でもないけれど)をごろうじろ。


日に数回脈打つ鉄路


雪深い所でも
僅かな乗客しかいなくても
定時運行を確約する日本の鉄道の心意気


雪に埋もれかけの小駅への進入シーン
何気に情感深い情景だ

この1往復の上下2本を撮ってから石狩当別に戻って、セイコーマートの出来たてカツ丼(北海道のコンビニは出来たてのあるセイコーマートに限定しているワテ)で遅めの昼飯を食って、レンタカーを予約している南千歳に向かう。

    ※ 詳細は『魅惑の鉄道写真集』より『札沼線』を御覧下さい。

























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No title * by きゃみ
こんにちは。
林の中を走る単行キハが素晴らしいです。
しかし一日一往復では、地元の方も利用したくても利用できませんよね・・・。

No title * by 風来梨
きゃみさん、こんばんは。

恐らく、鉄道ファン以外の利用はないでしょうね。 札沼線の往復だけなら、夜行からの乗り継ぎ・・ あっ【はまなす】は無くなっちゃったんだ。 今は札幌で泊まらねば、この1往復には乗れませんね。

車窓を眺めていて、国道から離れて雰囲気のいい所がこの豊ヶ岡で、駅舎も『ストライク』でした。

No title * by pikes peak 2
こんばんは。
雪の豊ヶ岡いいですね!
そして、新十津川。 2線あったんですね!
何度か訪れていますが、それを感じたことはありませんでした....

雪の季節はレンタカーを使わないので、行動がかなり限定されます。

No title * by 風来梨
pikes peak 2さん、こんばんは。

札沼線はの非電化区間は、札幌近郊に有りながらいい撮影場所が多いのですよね。 それに、1日一往復の運行となった新十津川も、駅近くに総合病院有り~の、駅の列車車止めのすぐ先に2×4(ツーバイフォー)のハイツが建ってたりするそれなりの街なんですよね。 でも、整備された国道にバスが1時間に1本あって、札幌に行くにしても乗客はバスに乗って滝川に出て函館本線の特急に乗り換えるか、札幌直通の特急バスに乗っちゃうのですね。

新十津川も国鉄時代は有人駅で、駅舎も現在の倍の建物でしたし、日に6往復の運行があったので撮るのは容易だったと思いますが、今では・・車で追っかけなければ撮影は不可能ですね。

コメント






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こんにちは。
林の中を走る単行キハが素晴らしいです。
しかし一日一往復では、地元の方も利用したくても利用できませんよね・・・。
2017-01-15 * きゃみ [ 編集 ]

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きゃみさん、こんばんは。

恐らく、鉄道ファン以外の利用はないでしょうね。 札沼線の往復だけなら、夜行からの乗り継ぎ・・ あっ【はまなす】は無くなっちゃったんだ。 今は札幌で泊まらねば、この1往復には乗れませんね。

車窓を眺めていて、国道から離れて雰囲気のいい所がこの豊ヶ岡で、駅舎も『ストライク』でした。
2017-01-15 * 風来梨 [ 編集 ]

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こんばんは。
雪の豊ヶ岡いいですね!
そして、新十津川。 2線あったんですね!
何度か訪れていますが、それを感じたことはありませんでした....

雪の季節はレンタカーを使わないので、行動がかなり限定されます。
2018-08-04 * pikes peak 2 [ 編集 ]

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pikes peak 2さん、こんばんは。

札沼線はの非電化区間は、札幌近郊に有りながらいい撮影場所が多いのですよね。 それに、1日一往復の運行となった新十津川も、駅近くに総合病院有り~の、駅の列車車止めのすぐ先に2×4(ツーバイフォー)のハイツが建ってたりするそれなりの街なんですよね。 でも、整備された国道にバスが1時間に1本あって、札幌に行くにしても乗客はバスに乗って滝川に出て函館本線の特急に乗り換えるか、札幌直通の特急バスに乗っちゃうのですね。

新十津川も国鉄時代は有人駅で、駅舎も現在の倍の建物でしたし、日に6往復の運行があったので撮るのは容易だったと思いますが、今では・・車で追っかけなければ撮影は不可能ですね。
2018-08-05 * 風来梨 [ 編集 ]